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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

『魔法使いサリー』(1966)

2021年11月25日 | open

魔法使いサリー1966_op

 
55年前、1966年の空前の大ヒット
テレビアニメ。
テレビがある家(あまりなかった)の
子どもたちで観ていない子はいなか
ったのでは、という程のヒット作だ
った。
私が幼稚園の時に放送が開始された
TVアニメだ。
その後、1971年に歌手デビューした
天地真理さんは髪型をサリーちゃん
カットにしていた。
 
サリーちゃんの家は練馬区光ヶ丘
だ。まだあたりには畑と野山しか
ないの林の野原に魔法で屋敷を
建てた。武蔵野特有の雑木林だ。
今は巨大な集合住宅地域となって
いる。


通う小学校での仲良しのよしこちゃん
の三つ子の弟たちは、今の時代には
登場できない。
なぜなら、途中からエンディングに
もなった曲にあるように、
 
 僕たちわんぱくトリオだぞ
 イタズラするのが大好きだ
 女の子なんか
 いじめちゃえ
 (いいぞ いいぞ)
 
というようなものだからだ。
現代では「子どもの事だから」とか
でも絶対に許されない。
 
しかし、そうしたコンプライアンス
に事細かくうるさい現代であるのに、
まるで少年たちの殺人等が減らない。
むしろ増えている。
警察白書を見ても判るように、少年
犯罪自体は過去のほうが多いが、
凶悪犯罪は近年のほうが増えている。
自分にタガをはめて自制できない
子どもたち・・・。
 
『魔法使いサリー』は、人に心の
清さや優しさや思いやりを伝える
アニメだった。
1960年代の日本の思潮はそう。
人間性を謳歌し、人の心の涵養を
願う時代だった。
 
第一話はモノクロ放送だった。
尤も、カラー放送が始まっても、
カラーテレビジョンは超高額なの
で、まだ白黒テレビのままの家庭
も多かった。
うちの場合、初めてカラーテレビ
にしたのは1969年のアポロ11号
の中継を見るためだった。
しかし、月から地球に届いた映像
は見ると白黒だった(笑
 
【公式】魔法使いサリー(第1期) 
第1話「かわいい魔女がやってきた」


サリーちゃんが1966年にやって
来た頃の東京の街。
高層ビルは日本に一つも存在し
ません。
まだ、東京には銀座にも都電の
路面電車が走っていた。
私がもし社会科の教師である
ならば、「『マハリクマハリタ
ヤンバラヤンヤンヤン』を現代
日本語で訳せ」という問題を
出したい。
答えは主題歌にある。
それは日本人の願いだった。

 
 
 
 
 
 

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