渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

消耗品の買い置き

2022年04月15日 | open


単品で使ってみて、自分に合うと
感じたチョークは、消耗品なので
ダースやグロスで買い置きしてお
くほうが良い。
チョークはロット違いで質が変わ
ることがよくあるし、製品そのもの
が廃番になる事が結構あるからだ。

1個税込み99円や150円程だから
まとめ買いができる。
今流行りの1個3,000円近いチョー
クというのは論外の法外な金額で
販売ブランド業者が暴利を貪り過ぎ
だ。
1個99円のマスターチョークで充分
な機能を果たす。
ただ、チョークは自分に合う合わ
ないがあるので、好きなチョーク
を見つけたら数をストックしてお
くに越した事はない。必ず役に立
つ。

今までで個人的に良かったのは、
まず最初にナショナル。
そしてブランズウィックのブラッ
クラベル。
さらに、安定した品質で最高の
ノリと散り離れを見せたのが、
今は廃番になったシルバーカップ
の座無しラベルだった。
現行のブランズウィックは現行の
マスターとそっくりな質性だ。
今のブラならマスターのほうが
コストパフォーマンスは高い。

チョークは毎日撞くとすぐに1個が
無くなる。もう、ほんとにすぐだ。
ショットごとに毎回タップに塗り
つけるのだから。
映画『道頓堀川』では、大阪一の
撞球師という設定の渡辺(渡瀬恒彦)
が、玉をどんどん落としながら、
タップを見て「まだ撞ける」とい
うような顔をするシーンがある。
深作監督の指導なのか渡瀬恒彦の
独自演技なのかは分からぬが、そ
れは現実世界ではあり得ない。
あれは玄人風味を装ったど素人の
演出だ。
上級者は並び玉でノーチョークで
連続して撞く事はたまにあったと
しても、キュー先のチョークの散
具合を目で確認してそのまま撞
という動作はまずあり得ない。
基本的には1ショット毎にチョーク
を塗る。上級者であればある程、
チョークは確実に必ず塗る。
ゆえにチョークはすぐに無くなる。

ビリヤードのチョークには研磨剤
が入っている。
そのため、キュー先のタップも減る。
さらにタップシェーバーで適宜タップ
形状は好みのRに整えるので、タップ
もどんどん減る。
私などは毎日5時間撞きの時代には
タップ交換は10日〜2週間毎だった。
チョークも3週程しかもたない。
1個3,000円チョークなどはあり得
ない。ビリヤードユーザーである
消費者の足下見て業者はやり過ぎだ。
教室の白墨1本3,000円と同じだから
だ。
タップ1個3,000円もやり過ぎ。
タップなどはせいぜい高くとも800
円あたりがいいとこだろう。
私は1個100円台のタップだ。
それで十二分の玉を撞ける。

業界の商売コピーのマジックに騙
されて乗って、それを買うのはあ
まり得策ではない。
でも、カーボンシャフトなどの
「新製品」が出れば出るたびに
バカ売れなのだから、まあ、世の
3,000円タップやチョークも売
るのだろう。いい「お客さん」
が多くいるから。
で、そういうの使って、あーた、
5連マスワリ、6連マスワリ出るよ
になると思います?
そのお金、練習代に回したほうが
よくない?
玉屋ならそれで5時間撞けるよ。
私はタップやチョークは惜しみなく
使うが、それは消耗品としてだ。
製品の単品単価が高い事が良質な
プレーを担保しない事は順当で
妥当性を有する動かしがたい定理
だからだ。

サラサラながらノリが非常に良く
散り具合も良好だったナショナル
チョークは今廃番。とても残念。


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