
桜田門外ノ変から昭和まで、日本
のテロリスト群像を描く。
暗殺者を単なる殺人者としてで
はなく、その決起動機についても
スポットをあてる。
特に昭和時代は背景と人々の心
象もえぐり出す試みが成されて
いる。
テロリズムは粗暴犯行ではなく、
常に社会的動機が存在した。
社会構造と苦しむ人民を何とか
しようとしての行動が常だった。
だが、それは、社会秩序の中では
「悪」となるのであった。
そうした生々しい人間像を描いた
作品。
昭和時代を描いた編での千葉真
一の熱演が胸に迫る。哀しみに
包まれている。
