
人口動力による人類初の乗り物は
自動車だ。
蒸気自動車は1769年に作られた。
蒸気船は1788年、蒸気機関車は
1804年だ。
最初は車。
車のベースとなった馬車は紀元前
2800年代のメソポタミア遺跡から
二輪戦車(馬車)の模型が発掘され
ている。
車の歴史は古い。
日本では古代貴族の乗り物として
牛車(ぎっしゃ)があったが、乗り物
としての馬車は存在せず、馬曳きは
荷駄があるのみだった。
しかし、1869年に欧米の影響で東
京-横浜間に運行馬車が開通した。
1882年には鉄道馬車が開通したが、
やがて蒸気機関車に押されて消滅し
た。
日本の鉄道馬車

馬車は乗用馬車以外にも様々な呼称
がある。乗合馬車、駅馬車、辻馬車、
荷馬車等々。
英語でも個別に呼称がある。
全般的に馬車はキャリッジと呼ぶ
が、荷馬車はワゴンで西部開拓時代
のアメリカの駅馬車はコーチだ。
駅馬車

幌馬車は英語ではカバード・ワゴンと

幌馬車は英語ではカバード・ワゴンと
呼ぶ。

ただ、西部開拓で大移動に使われた
タイプはコネストーガ・ワゴンと
呼ばれた8トン積みの大型車輪を
持つ頑丈な物だった。
これで荒野を行く時、断崖などで
は木製クレーンを作って馬車ごと
崖下に下ろした。アメリカの開拓者
たちは逞しい。


一方、駅馬車=コーチはアメリカ
では重要な輸送手段となった。
何百マイルも離れ離れの町と町を
繋ぐ大切な運輸手段であった。
よく襲撃されたので、御者はコーチ
ガンと呼ばれた銃身の短い水平二連
式の散弾銃を装備していた。殺傷力
は極めて高い。時にスラグ弾=一粒
弾も装填し、ライフルと称したりも
していた。人体に使用したら、砲弾
直撃のようになり、胴体は半分吹っ
飛ぶ。即死確実。通常は熊撃ち用だ。


西部劇ではこのコーチガンが登場す
ると、見た人は必ず恐怖している。
圧倒的殺傷力は、その後に出たラン
チャーのような物だったからだろう。

襲撃撃退用で駅馬車には常備。


実銃は日本国内でも合法的に買える。


美しい。芸術品のようだ。

実用性は現代上下二連や半自動銃と
は比べ物にならないが、何ともいえ
ない味がある。ロマン銃ですね。
但し、超高額。一般散弾銃の中古は
5万円程だが、水平二連は驚く程高
い。

日本でも、明治時代の郵便配達夫は
公務で拳銃を携帯していた。
現金書留等の現金輸送をするからだ。
郵便屋さんがガンマン。
なんだそりゃとは思うだろうが、そ
もそも誰でも人が銃を腰にしていな
い、というか所持してはいけないと
いう世の中のほうがおかしいと個人
的には思う。
なぜならば、日本もアメリカ合衆国
と同じように以前は誰でも拳銃を
所持できたからだ。
今異様な禁止社会である日本での
理由は一つ。敗戦国だからだ。
敗戦までは町の鉄砲屋で誰でも日本
人は拳銃が買えた。
ブローニングなどは将校だけでなく
民間人にも人気だったようだ。
私の伯父も将校自弁の装備ではブロ
ーニングM1910を武装解除まで中支
では装備していたらしい。
峰不二子の銃。戦後も1980年代まで
日本の私服警官等が使用していた。

アメリカ製の二輪ウエアのベストを
輸入した友人が作りを指摘した。
背中にサイドバックホルスター部が
設けられている。
アメリカでは定番らしい。
アウトロー的なバイク乗りたちは皆
ピストルを携帯しているようだ。
さすがにそれはどうかとは思うが、
日本でもここ10年ほどで、かつて
は携帯していなかった白バイ隊員
がけん銃を携帯するようになった。
しかし多分、自衛隊の小銃射撃の
ように、走行中の発砲訓練などは
していない事だろう。

ホルスターが大きい。
旧式のニューナンブ3インチ銃身
かも知れない。
こちらは新式のサクラだろう。
こちらは新式のサクラだろう。
アルミ製のトイガンより軽いオモチャ
のような銃。ペラペラの薄い実用性
ゼロの刀を差して登城していた江戸
期の役人侍の脇差のような物。
銃撃戦などはできない。本式訓練を
積んだ戦闘部隊が来たら瞬殺される。
これは、市民への威嚇用の武器だろ
う。

射撃訓練をする女性警察官。
警察広報から。

圧倒的に射撃回数が少ない日本の
警官は、銃に関しては知識も実技
もド素人だ。実弾訓練射撃弾数が
年間20発以内。てんでオハナシに
ならない。
本来ならば、コーチガンの発想が
必要だが、実はそれは世に知られ
ぬ部隊は1970年代からその用兵
思想を警察官にあっても実行して
いた。警察官が殺人も行なってい
る。すべて、「事故」として処理
されて来ている。
そりゃね、至近距離から頭部狙っ
そりゃね、至近距離から頭部狙っ
て38ミリ(米軍は40ミリ、日本の
警察は38ミリ)ランチャーを水平
直撃させたら誰でも死にますがな。
そういう事、日本警察はやって来た。
これ事実。
「悪い事やってるからそうされる」
とか思うとしたら、相当おめでたい。
人間の古今東西の歴史の中での権力
の実力行使の現実、真実が見えて
いない。
何も悪い事してないのに、いきなり
武装警官隊が市民に襲いかかって
市民に負傷者多数てなことは都会
ではしょっちゅうだったのよ。
田舎で平和ボケしちゃだめよ。
「任意か強制か」なんて無いのよ。
実際の現場では。
内実はすべて強制。
権力の暴力装置の暴力行使とはそれ。
そしてそれは「合法」とされる。
違法でも合法。
アホウでもウホーみたいなもん。