渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ネジ山

2022年06月03日 | open


ビリヤードキューのジョイント
ネジにはさまざまな種類がある。
私はインチ径の5/16-18山の2分
5厘のネジが一番好きだ。
理由は、それはインチネジとして
一般的に広く出回っていて認知さ
れてきたネジだから。アメリカで。
締め物の多くに5/16-18山が使用
された。
ビリヤードのキューの連結も然り。

だが、1960年代のある時からある
作者が独自性主張の為にあまり工
業界でも使われていないネジを使
用し始めた。それが5/16-14山の
3分5厘のネジだった。18山と太さ
は同じで1インチあたりのピッチが
14の幅広になったネジ。
一般的な14山は太さ9ミリの7/16
だ。5/16で14山は特殊ネジだ。

その有名な作者が5/16-14を使う
ようになったら、まるでプール
キューは5/16-14山が標準である
かのような流れになった。
私はそういうのは好きではない。
その流れに逆らうように今現在で
あっても18山を使い続けるメウチ
やTADなどのメーカーもある。
5/16-14こそが実は産業界では特
殊なのであって、5/16は18山が
ポピュラーなのだ。
だが、5/16で14山が出てきたら、
俺も俺もと別な特殊ネジを使う
流れが多く出て来た。
連結ネジで性能などは変わらない。
変わるのはジョイントの構造に
こそある。
だが、14山登場により、多種多
様なネジにすれば独自性が出る
かと思ったのか、特殊ネジ装着
事象が多発した。
今現代ももその流れの先っぽに
ある。

特定の流れができて、それに人
々がドドッと流れて、それがあ
たかも新しい、あるいは古くか
らの標準のスタンダードである
かのような顔をするのは私は大
嫌いなのだ。どんな分野でも。
まるで、薩長のイモと串団子が
あたかも自分らが天下の長である
かのような顔をするような、そう
した流れややり口やそれらに靡く
有象無象が大嫌いなのである。
明治が始まって、旧江戸の新東京
で偉そうにしてる警察の事をマッ
ポと江戸っ子は呼んだ。それは、
薩摩っぽのイモどもという意味
だった。
その江戸っ子のレジスタンス的な
気概は大好きだ。

私はビリヤードキューのジョイント
ネジは、18山が好きなのである。
「これからはこれぜよ」でやりゆう
は好かんきに。
「これからもこれぜよ」が好きなの
である。
特に道具に関しては尚更。
鍛冶鎚は一千年変わっていない。
そういうのがいい。

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