渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

膝すり

2023年12月21日 | open




私は、今は膝はすらない走法に
シフトしている。
それと、膝すりはすらせるのが
目的ではなく、ハングフォーム
のバランス取りのためにイン側
を開脚すると自然と「いやでも」
膝はすってしまう。
そして、ハングフォームの物理
だが、バンク角が深くなっていく
と膝を出していたらそれ以上車
が寝ないのでイン側の膝は畳ん
で車体に押し付けるようにする。
それが上掲のGPライダーの画像。
チャンピオンだけでなく、どの
レーシングライダーでもこれを
する。物理性は万人に等しく現
出するからだ。「俺はこうだ」
などというのは無い。
深く車体を寝かせて行ったら、
路面と車体の間に邪魔な物=
イン側の脚と膝があればそれ
以上車体を寝かせられないの
は物事の道理だ。
なのでフルバンク地点では膝
畳んで車体に密着させる。

これ、実は公道でも同じだ。
物理現象は公道もコースも同
であるので。


しかし、公道では、膝すりは
「かっこつけ」の為だけに行
なわれる事が世間では多い。
本質的な部分では、公道での
膝すりは「走り」とは関係性
が希薄だ。
膝は「するのが目的」ではなく、
「すりたくなくともすってし
まう」というのが本当の真実
だからだ。
ハングフォームを採っても、
サーキットのような極端な
フルハングでないならば、どん
なにバランス取りで膝を出して
も路面に膝は接触しない。
また、させるつもりもないの
ならば、膝をする必要性は一
切ない。
どのような走り方を自分の中で
組み立てるかによって、膝を
するかすらないかが分岐する。

ちなみに、完全リーンウイズは
同速度旋回においてハングフォ
ームよりもバンク角が深くなり
すぎて危険なので、私はリーン
ウイズが常態のまま旋回寝かし
こみをすることはやらない。
一定速度以上の旋回では必ず
ハングフォームを採るようにし
ている。
車体を必要以上に寝かせたく
ないからだ。
できるだけ二輪の車体は立てた
ままで旋回フォースによりタイ
ヤに面圧を与えてサスを沈めて
トラクション
を得る乗り方を選
択している。

結果、38年間無転倒だ。
もうすぐ来年で無転倒39年目に

なる。
38年前以前のさかのぼる事4年
間は、膝すり当たり前で車体を
寝かせすぎていたための転倒が
非常に多かった。
サーキットとは異なる非常に
摩擦係数の低い公道でフルバン
クなどは危険以外なにものでも
ない。だが、それをやっていた
がためにあらゆる状況でフル
バンクによって転倒していた。
公道でハイサイドになった事も
あった。
旋回速度も異様に高かったのだ
が、公道でそうした走りをする
とわずかなミスですぐに飛ぶ。
高校時代は無転倒無事故だった
が、大学時代の一時期のみやた
らめったら転びまくった。
これは公道だけでなくサーキット
でも。
だが、1985年秋からは一切公道
走行で転倒はしていない。
(敷地内での小排気量マシンで
のスタンディング練習の際の転
倒などは別)

私は今は膝はすらない。膝を出す
のは路面に膝を擦る為ではない。


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