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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

名品 BUCK 500シリーズ

2023年05月25日 | open


名品、バックの500シリーズ。
長いモデルから以下がある。
500 デューク 3インチ
501 スクワイヤー 2 3/4インチ
503 プリンス 2 1/2インチ
505 ナイト 1 7/8インチ
  
これは501スクワイヤーのレガシー
モデル。非常に美しい。


スクワイヤーとは英国の階級では
騎士(ナイト)よりは下の上級
地主階層の事で、家紋の使用が
許された階級の事。
ちなみに、デュークとは英国始め
王族がいる各国での最高位の貴族
の事。日本では侯爵がそれに該当
する。
プリンスとは王子の事。
ナイトは騎士の事で貴族階級の
一員だが一代限りの階級で、武技
と共に礼節を身に着けた者が任命
された。サーの称号で呼ばれる。

バック501スクワイヤーの寸法は
このブローニング277とほぼ同じ
だ。(複数持った私の最初の277
の個体)



バックナイフ500シリーズは名品
だが、バックナイブスで一番の
歴史的名品はこの110(ワンテン)
だろう。
素晴らしい。


バック505ナイトは私はかなり
愛用していた。
シースはアメ横のマルキン製。
ナイフは1993年に新橋で購入
した。

(20年程前にガラケーで撮影)

このナイフは本当によく使い
倒した。デスクナイフとして
事務仕事で使っていた。
ブレード長は4センチ
台で、
携帯していても銃刀法
には抵
触しない。軽犯には触
れるが。
だが、1990年代には携帯を警
察官に現認されても、咎めら
れる事は一切無かった。
また、2000年代初期でも、航
空機搭乗の際には黄色の特別
な封筒に入れて預けて機内へ
の持ち込みができた(乗務員
預かり)。空港警察も逮捕な
どしない。当時はビリヤード
キューも機内
の座席まで持ち
込めた。

今はナイフは銃刀法抵触以下の
刃長の物でもシースに入れて
持ち歩い
ただけで逮捕案件と
なる。

世の中、変わったのだ。規制の
現場判断が。銃刀法と軽犯罪法
の当該条文は変わっていない。
今は牡蠣剥き業者の漁業従事者
を両刃ナイフ不法所持であると
して警察が逮捕
する例も発生す
る程だ。

東日本大震災の際に、災害現場
でツールナイフを使っていた
ボランティアが逮捕されたり。
運用自体が20年前以前と変わった
のだが、行きすぎの感がある。
文具である小学生が使うカッター

ナイフでさえも取り締まり対象
になった。
そして、社会は「刃物=危険」
「刃物好き=危険人物」である
かのようなフレームアップを
鵜呑みに信じている思考停止の
大衆ばかりが増殖するように
なった。
社会はどんどん不健全になって
行っている。
そのうち、国民の首裏にバー
コードが埋め込まれて、全員
が同じ顔で笑わないと処罰さ
れるような世の中になるだろう。


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