渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

リグ(ウエスタンガンベルト)

2022年01月25日 | open


アメリカの西部開拓時代には、この
ようにベルトに穴を開けてホルスター
を吊るすガンベルトは存在しなかっ
た。
この方式は、20世紀をかなり過ぎて
から、ハリウッド映画でスペインで
考案されたタイプが採用された物だ。

だが、現代の競技としての速撃ちに
は適している。
しかも、ホルスターの革の内部に
は型押し金属プレートが仕込まれ
ていて、ホルスターに銃を入れた
ままハンマーをコックしてシリン
ダーを回転させる事ができる。
銃はただ重量で中に収まっている
だけ。
要は「ホルスター」ではなく、
抜くための「銃置き」なのだ。
日本刀でいうならば鞘の鯉口が
スカスカのあかん状態と同じで、
鞘としてのホルスターの役目は
果たしていない。
競技用の特化物であり、このよう
なリグでは乗馬しての長旅などは
まず無理。

リグで締めているため、腰横が
広い乗馬パンツがシワシワだが、
このガンベルトでは乗馬での長旅
はできない。
銃の露出部分が多いのと、ホルス
ターの中で揺れで銃が踊るからだ。
ベルトループでハンマーをとめて
も銃が揺れ踊る。
馬に乗ってすぐに荒野にピース
メーカーを両方捨てる羽目になる。

本物の西部開拓時代のガンマンの
リグはこうだ。


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