知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~
あぶデカのシリーズが面白い。

舘ひろしと愛車ゼッツー
舘ひろしさんは原宿で岩城滉一
さんのオートバイを見て店の中
に入った。
そして、初対面なのに、「外に
停めてるオートバイ、君の?」
と話しかけて交友が始まった。
免許も取り、オートバイにも
乗り始め、原宿の二輪乗り仲間
でチーマーのチーム「クールス」
を作った。暴走族でもMC(厳格
な規則と組織性のあるモーター
サイクルクラブ。誰でも入れる
普通のツーリングクラブやオー
ナーズクラブでもなければ、暴
走族でもない鉄の規律の組織)
でもない。その20年後に東京に
発生して呼称されたチーマーの
出始めだ。最初かも。
そうしたチームはアメリカには
あって、『ウエストサイド物語』
や『グリース』などで描かれて
いた。不良少年団たちだ。
デビューしたてのキャロルを
応援支援していたが、キャロル
の手下ではない。同列同等。
1975年のキャロルの開催コン
サートでは親衛隊としてクール
スは警備を任されて、ステージ
上から舞台に上ろうとする客を
ボッコボコに蹴り倒していた(笑
そんな舘ひろしさんの最初の
オートバイはカワサキZII、
通称ゼッツーだった。
ララバイの研二くんのような
スタイルにしていた。
舘ひろしさんも岩城滉一さんも、
なんか軽い(笑
ていうかチャラい。
「少年」じゃないし(笑
映像は、まだ道交法改正前。
高速道路以外ノーヘルOKの時代。
ララバイ研二くんのゼッツー。

港と海とカワサキ。よく似合う。
でも、一番似合うのは街中。
ララバイによく出て来る「元町
S字」というのは実在しないが、
山下公園脇の海岸通りにはS字
交差点がある。
劇画の背景などを見ると、この
ロードをモデファイしたのだろ
う。
根岸から斜めに抜けて来ると山
手の丘超えの登り下りなので、
こうした平坦な路面は海岸通り
付近しか無い。
元町も、こうした背景でのS字
は無い。
ここ、横浜の鶴見に似ている。
こんな感じの街だった。
笑顔と思い出のある街がいい。
そして、家族で住める街。
一人でいても、家族といても、
そこに暮らす事が人生と重なる
街。
そんな街がいい。
神奈川県民が住みたい所。
第一位が西区というのは意外
だった。
目黒区の画像は私の生まれた
時の家から歩いて10メートル
の場所(笑
渋谷区にも程近い。
他には藤沢市と鶴見区と新宿区
に長く住んでいた。
今までで住んだ場所で一番行政
と住民の質が良かったのは新宿
区だった。
新宿区は副都心や繁華街以外は
全域がびっしりと住宅地だ。
人が住む為の町。
そして、住宅街の住民たちが
とても良い。人間性が。
鶴見区も高台の住宅街しか知ら
ないが、人柄はとてもよかった。
高台住宅地なのにまるで東京
下町のような人情味ある場所
が鶴見だった。
所変われば人変わる。
交通とかの利便性だけで住む
土地を選ぶと、とんでもない
事が待ち受けている事もある。
転住するならば、人気不人気
とかにとらわれず、事前に徹底
したリサーチをおすすめしたい。
転勤等で、もうそこに住むしか
ない場合を除いて自分で自由に
選択できて、それで新天地を
求めるならば、よ〜く調査し
たほうがいい。
見聞きする外から来た人たち
数十名全員が「この町の住民は
最低で最悪」と言っている町は、
それはそれが事実だから事実と
して受け止めないと、転住する
人間が心身ともに筆舌に尽くせ
ない苦労をする。
嫌がらせの毎日で心身症にさえ
なる事もあるし、そうした多く
の事実も存在する。
毎日、その町から抜け出したい
という地獄の日々が家族ぐるみ
で続く。
職種や血縁因習やその町に住む
必要のしがらみがないならば、
一大決心して家族ごと別な町に
移住したほうがいい。
でないと、本人の心も身体も家
族もズタズタになるから。
そうした「ひどい場所」は日本
各地に点在するので人生最大限
の注意が必要だ。
交通の利便性などは、それら
の素因には一切関係ない。
集団的な人間性の悪辣さは、根
深い長い時間をかけて固められ
たものだからだ。
景観が良く、交通至便、素晴ら
しい場所だ、などと思っても、
実はその町自体が行政も住民も
とんでもない場所だった、など
という事は日本全国多くある。
一番大事なのは「人たちがどう
か」だ。
地域性は確実に存在する。
そして、それは時が経とうと
全く変わらない。
良化など一切起きない。
悪化は促進しても、良転はし
ない。
気づいて、その土地にしがらみ
が無い人たちはどんどんそこを
離れて行く。その町の人口は減
少の一途を辿る。
人が住むのに「不適切」な場所
だからだ。
私は福岡市に住んだ事は無いが、
神奈川・東京から福岡市に転住
した人、他の各地から福岡市に
移住した人たちが知己にいる。
皆が「とても良い所」と言って
いる。そういう所なのだろう。
一方、神奈川・東京・福岡・
埼玉・大阪等々から転住して
「とんでもない所」と誰もが
口を揃えて言って心底嫌って
いる町もある。
それらも、それが事実だろう。
行政も住民も「どうしてそん
なひどい事するのか」という
土地はある。
そして、そういうひどい土地は
そこから一度出た人たちは、
もうそこにはよほどの事情が
無い限り戻っては来ない。
しがらみが無いなら尚更戻り
はしない。
本当に転居するには、転居候補
地の徹底したリサーチが必要だ。
この世には楽園もあれば、この
世の地獄のような所もあるよう
です。
これ、事実として。

大雨である。
東。海が見えない。

西。町が見えない。

南。城と駅。かろうじて見える。