
葬儀を終えて、出棺のときを
迎えました
大勢の人々に見送られて
斎場へ向かいました
… … …
斎場へ親父と長年一緒に仕事していた
衣笠貞之助監督もこられました
新感覚派映画「狂った一頁」(サイレント)
以来の付き合いです。親父と衣笠さんは
気があったのでしょう

斎場で待っている間に
私の弟二人を前にして
衣笠さんは身振り手振りで
演技論を熱心に展開されました
私の弟二人は映画俳優の道を
踏み出したばかりでした

私の弟二人を前に演技論を展開する
衣笠さんに母親はこんなところでと
苦笑していました…
