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初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

スライド・チェンジャー

2012年07月21日 19時41分09秒 | Weblog


普通のスライドプロジェクターの

手動スライドキャリヤーは2枚の

スライドが並んで入るように

なっていました

1枚目のスライドを映した後、キャリヤーを

手で動かして2枚目をスクリーンに映します



そこでキャリヤーの1枚目の

スライドを3枚目に

変えておきます

スライドキャリヤーを

動かして3枚目を映します



薄暗くした室内で、

スライドを取り替えるのですから

たまに上下左右を間違えることがありました



その点、ローライのオートチェンジャー機は

上映するスライドをカセットに順番に装填して

あとはリモコンスイッチで行えるので楽でした



簡単なプロジェクターではスライドを

チェンジすると

紙芝居の絵の引き抜きのように

画面がガサッと動きました



ローライプロジェクターで

1枚目のスライドでチェンジボタンを

押すと、スクリーン上の画面は

真ん中に小さな明るい円を残して

スクリーンは暗くなります

小さな明るい円の中で

スライドが2枚目に

チェンジされてスクリーンの円が広がると

2枚目のスライドに変わっています

… … …

スライドチェンジで、スクリーンを暗転すると

スクリーンを見つめる眼に負担がかかるので、

スクリーンを小さな明るい円で残していたのでしょう

実にスムースなスライドチェンジの機械でした










続・ローライ・プロジェクター

2012年07月20日 20時31分37秒 | Weblog


一般にスライドプロジェクターは

映写レンズと光源ランプの間に

カラースライドを保持する

スライドキャリアーがあります



このキャリアーは2枚のカラースライドが

入るようになっていて手動で

操作します



ところがローライ・プロジェクターには

36枚(35ミリ)のカラースライドが収まる

プラスチックのスライドキャリアーが

用意されていました



有線のリモコンスイッチで、スライドが次々と

軽快にチェンジする機構でした





ローライはブローニー判の二眼レフ、

ローライフレックス(オートマット)

やローライコードを作っている会社です



このローライ・プロジェクターの

カラースライドは35ミリ判のほかに

ブローニーの6×6判や

645判も扱えるブローニーの

スライドキャリアも用意されていて

ほぼ万能でした



この写真クラブ(アマチュア)の月例

カラースライド部ではブローニーから

35ミリ判までフィルムサイズの

制約はありませんでした










ローライ・プロジェクター

2012年07月19日 21時12分48秒 | Weblog


私は、街の写真クラブ(アマチュア)に

属していたことがありました



月、一回、月例の集まりがありました 

会場は街中のお寺です



月例はモノクロの部から始まります

会員が1カ月間に撮った四つ切り印画の作品を

本堂の畳の上へ並べます



会員の四つ切り作品が並べられた本堂は

壮観でした



モノクロの部、月例が終わると

次はカラーの部です



当時のカラー作品は

リバーサルフィルム(透明陽画)の

スライドしかありません



K村先生のスライドプロジェクターと

大きなスクリーンが-本堂にセットされます



機械はなんとローライ・プロジェクターでした



このプロジェクターの映写レンズは

珍しくズームレンズでした



スクリーンとプロジェクターの距離は

当夜の会員の人数に合わせて適当に

セッティングします

スクリーンの距離に合わせてズームレンズで

画角を調節できる便利な機構でした…














ベビーローライ

2012年07月18日 18時44分13秒 | Weblog


カラーの紙焼きプリント写真は

まだ世の中に出ていません



カラー写真は透明陽画の

リバーサルフィルムでしか

見られませんでした



暗くした室内で

35ミリリバーサルフィルムの

カラースライドをプロジェクター(幻灯機)で

スクリーンに投射(投影)してカラー写真を

楽しんでいました



アメリカのホームパーティでは

カラースライドを投影して

もてなすのが流行っていたそうです



35ミリフィルムのカラースライドと

同じ大きさのベストフィルムの

4×4判のカラースライドが

評判になりました




35ミリフィルムのカラースライドと

4×4のカラースライド(紙枠)は同じサイズで

35ミリ判に比べて4×4判の画面の

面積が大きくなります



35ミリ用のスライドプロジェクターに

画面の大きな4×4判(ベストフィルム)の

カラースライドを装填できました



アメリカのホームパーティではこの4×4判

スライドがブームになりました

… … …

その需要を見込んで4×4判のローライ44(ベビーローライ)が

日本からはヤシカ44やミノルタミニフレックス…

が輸出されました










カラー・スライド②

2012年07月17日 22時08分07秒 | Weblog


35ミリのリバーサルフィルムは

撮影して指定の現像所に送ります



まもなく現像処理されたフィルムは

紙またはプラスチックの枠に

マウントされてカラースライドとして

送り返してきます



コダックのエクタクローム(内式)や

コダクローム(外式)の

現像処理はロチェスターやハワイへ

指定の袋に入れて航空便で

送っていました



ところが現像処理後のカラースライドは

船便で返送されます



船便は1カ月近く掛かりました



35ミリカラースライドのマウントは

一辺が5センチの正方形です



しばらくして、日本でもエクタクローム(内式)の

現像処理ができるようになって

カラースライドの返送が早くなりました



カラーリバーサルフィルムには

35ミリフィルムの他に

ブローニーの6×6判

ベストフィルムの4×4判がありました










カラー・スライド①

2012年07月16日 20時59分29秒 | Weblog


姿を消したベスト判フィルム(127)は

一時、カラースライドとしてアメリカで

脚光を浴びました



ベスト判フィルムはフレームとして

ベスト判…    4×6、5㎝

ベスト半裁判…  4×3㎝

ベストヨンヨン判…4×4㎝

と3種類ありました



ベスト判フィルムのカメラに

ベビーパール(小西六)

ベビーイコンタなど



ヨンヨン判は正方形のフレームです

このサイズを使うカメラに二眼レフがありました



ベビーローライ(ローライ44)

国産ではミノルタミニフレックス

ヤシカ44など



カラー写真は

まず、リバーサルフィルムから

始まりました




当時、リバーサルフィルムは

プリントすることは出来ませんでした



処理済みのフィルムを光にかざすか

スライドビュアーで見るか

スライドプロジェクターで

暗くした室内に置かれたスクリーンに投射して

見るだけでした



カラースライドは、35ミリのライカ判が主で

現像所から窓の開いた紙枠に挟まって

返送されてきます

その紙枠をプロジェクターに装填します…















イコンタ

2012年07月15日 22時19分13秒 | Weblog


ガラス乾板カメラの次に

フィルムカメラが現れます



ドイツのツァイス・イコンから

ブローニーフィルムの6×9判

スーパーイコンタが出ます



次のスーパーシックスは

サイズ正方形の6×6判



そしてスーパーセミイコンタ、

サイズはブローニー半裁判の

6×4、5判(今の645判)が現れます



このセミ判のカメラは日本で評判が良くて

相次いで、日本製セミ判カメラが出ます



セミパール、セミライラー、セミミノルタ

セミレオタックス、

など花盛りでした



6×4、5判サイズは、密着プリントで

何とか記念になるサイズだったのでしょう



イーストマンのベストポケットコダック

通称ベス単(べすたん)はブローニーと

35ミリフィルムの中間の

ベスト判(127)もありました

… … …

このベスト判のフィルムは姿を消して

世の中にはブローニーと35ミリフィルムに

落ち着きました。












全紙プリント

2012年07月14日 22時10分50秒 | Weblog


私は昔、暗室のないわが家で

ときどき夜、9時から3時ごろ

四つ切りサイズ(モノクロ)の

引伸しをしていました



いつもは四つ切りサイズのバット3枚に

現像液、ショートストップ

定着液をそれぞれ2000CC

用意していました



2000CCといえば一升瓶です

それを3本分用意していました



一度、何かの都合で全紙サイズの

プリントを作ることになりました



全紙印画紙を浸す現像バットも

半端なものではありません

その大きなバットに入れる現像液を

8リットル作りました



ポリバケツで現像液を調合攪拌しました

そのバケツの重いこと



オレは一体何をやっているのか

と思いながら…

机の上に置いた引伸機のランプハウスを

支柱の反対側にまわして

床に置いた全紙印画紙のイーゼルまでが

遠くなります



引伸機のレンズのピントを

合わせるが次の一苦労でした




普通の四つ切りプリントから大きな

全紙プリントになると途端に作業量が

激変しました










ウェストンとアダムス

2012年07月13日 22時04分00秒 | Weblog


アメリカの写真家エドワード・ウェストンや

アンセル・アダムスは

8×10(えいとばいてん)の

大型カメラを使って風景やヨセミテ渓谷の

作品を作りました





… … …



アンセル・アダムスのゾーンシステムは

簡単に言うと被写体の一番暗い処と

一番明るいところを

考えて、ネガの現像時間を調節する方法です



フランスの作家、

アッジェも大きなカメラを

担いで、パリの街を写しています



アッジェのパリの街角の作品を見ると

街角にゴミが写っていないのが不思議です





夢のような小型で便利な

カメラの現代から見て

不便で大型カメラと三脚を担いで

制作した昔の写真家の体力と頭脳は

なんと凄いことでしょう







続・鹿島清兵衛

2012年07月12日 20時47分25秒 | Weblog


鹿島清兵衛が等身大の密着印画を思い立ったのが

明治28年(1895年=117年前)です



等身大のガラス乾板の大きさは

丁度、畳1枚くらいでしょうか



畳は、3尺×6尺(910㎜×1820㎜)あります

馬鹿でかいガラスに感光乳剤を塗布するのです



当時の日本では無理だったのでしょうか

フランスに注文を出しています



次の問題はこのガラス乾板を装填できるカメラです

小西本店(コニカの前身)が設計と製作を

頼まれました



お化けカメラを劇場の客席にセッティングして

ピントを合わせて畳1枚ほどのガラス乾板を

装填するのに何人の助手を使ったのでしょう



撮影現場も大変でしようが

撮影された畳1枚の重くて割れそうなガラス乾板を

暗室の中での現像処理は凄かったでしょう



この巨大な密着印画は今日でも世界一で

早稲田大学の演劇博物館に現存しているそうです