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初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ウェストコースト ジャズ

2009年05月01日 18時18分07秒 | Weblog
  私は学生生活も終わりに近いころ、78回転のSPレコードで、グレン・ミラーの「真珠の首飾り」、スタン・ケントンの「アーティストリー・イン・ジャンプ」、ウディー・ハーマンの「剣の舞」「ビジュー」「アーリー・オータム」「フォア・ブラザース」などを聞いていました…。

そこへLPレコードが現れました。「エンゼル」というレコード会社がありました。SPレコードのスクラッチノイズのない、LPから聞こえてくる音楽はまさにエンゼルボイスでした。
 
  最初のレコードプレーヤーは、ナショナル製品で、カートリッジは出力の大きいクリスタル、モーターはスリースピードの簡単なリムドライブでした。

 LPレコードになって、厚紙のジャケットにレコードが入っています。表紙が鮮やかな演奏家の写真や、しゃれたイラストが描かれていました。

 そのうち、ロサンゼルスで起こったウェストコーストジャズに興味を持ちました。
ジャケットは抽象画家の油彩で彩られた魅力的なウェストコーストジャズのLPでした。ドラマーのチコ・ハミルトンがリーダーのチェロやフルートの入った、室内楽のようなジャズ。

また、ジェリー・マリガンのバリトン・サックス、ボブ・ブルックマイヤーのバルブ・トロンボーンでピアノのないコンボ。リーダーのマリガンによると、ピアノにコート進行をうながされるのがいやだからとピアノレス。これにチェット・ベイカーのソフトなトランペットも加わりました。

このチェット・ベイカーの歌う「マイ・ファニー・バレンタイン」は魅力的な中性的なボイスに女性のファンが多かったようです。

このボイスがのちの彼の人生を不幸にしたのてはないかと思っています…。

 ニューヨーク、イーストコーストジャズのマイルス・ディビスの「クールの誕生」を初めて聴いてこれがジャズかと思いました。編曲はギル・エバンスでした。私は作品を理解するのに時間がかかる困った性格です。このレコードが何となく分かるようになるのは何年もかかりました。
 
ラジオの深夜放送で、なつかしいジャズを放送しています。私には新しいジャズより、ジャズの懐メロが合っています…。

評論家の油井正一氏が絶賛していたマイルス・デイビスの「ビッチェスブリュー」は今もってよく分かりません…。