昨日は照明のコントラストに
ついて記しましたが、今日は照明器具に
ついて、イーストマン・カラーは
タングステン・タイプでセット撮影では
色温度変換用フィルターが不要でしたが
フィルム感度が低かったので、セットを照らす
照明は大掛かりになりました
映画「地獄門」の制作スタッフとハリウッドへ
同行したR電社の若社長は、スタジオ用照明器具を
新しく製作しました
セット撮影でキーライトになる巨大な照明器具を
製作しました。
身長ほどの大きな20キロワット
電球を内蔵した照明器具でした。
この器具をセットの上にセッティングするのには
ホイストでこの巨大な20キロワット照明器具を
セットの上へ運んでいました
撮影のリハーサルのとき、スイッチを切り替えると
20キロの電球は半分の10キロワットで点灯して
器具の冷却ファンが「ヒューン」と音を出して電球を
保護します。
助監督の「本番参ります用意してください…」で
照明係さんは、器具のスイッチを切り替えると
冷却ファンは止まって、
20キロワットの照明器具は煌々と輝きます
ロケーションで光量不足の場合は
アークライトを用意しました
このアーク燈はアメリカ・モーラ・リチャードソン製で
点灯するのに電源車が必要でした
ロケ現場では電源車をなるべく離して置くのですが
ディーゼルエンジンの「ブルブル…」音で
俳優さんの台詞の同録が出来ず、アフレコになりました
… … …
映画は毎秒24コマの動画です。
一コマの露光は1/50秒の露出が最低、必要です
写真撮影のように数秒のスローシャッターはありません
1/50秒でフィルムに写るようにセットや
ロケーションの被写体を明るく照らさなくてはなりません
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