
小学生、三年の私が初めて経験する
厳寒の満洲の話をもう少し…
新京の冬の訪れは小雨降る
秋の朝が、いつの間にか雪に
変わっていて、その日の昼から、突然
冬に突入する大陸性気候に
驚かされました
その最初の雪が地面で凍って
春まで溶けません。そして、
その雪の上に次の雪が凍り付いて
いきました…
… … …
それから、素手で
厳寒のドアノブに、絶対触っては
いけないと親父に厳命されました
その他、金属の手摺、露出した金具などに
素手で触れると指先の湿気で瞬間に
凍り付いてしまう…と。
… … …
朝、登校時に道を歩いていると
顔や手袋をした指先、靴の上から足が寒いと云うより
痛い感覚に襲われました
