昨日は高価な楽器の話題でした。
もう少し話を進めます。
テレビ黎明期でまだ、モノクロ(黒白)
テレビ時代に、バイオリニスト
辻久子(つじ・ひさこ)さんの番組がありました
番組の構成は忘れてしまいましたが
番組の中でサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」を
辻久子さんの演奏でVTR録りがありました。
オーケストラ伴奏ではなく、ピアノ伴奏で
こぢんまりしたテレビ第二スタジオで、
カメラ2台で録画しました。
まず、ピアノ伴奏で辻久子さんの
「ツィゴイネルワイゼン」の録音をしました
業界用語では「プレスコ」とか「プリレコ」と
呼ばれています。
録音後、プレイバックして辻久子さんのOKが
出たので、次は,録音されたテープをスタジオの
スピーカーから流しながら
もう一度演奏される辻久子さんのお姿をカメラで
ビデオテープに録画する方法です
辻久子さんは、スタジオのスピーカーから流す
ご自身の録音テープの音量を
「もっと大きく…もっと大きく…」と
指示されました。スタジオ内がバイオリンの
音でわんわん響き渡りました…
私は、プレイバックの音はもっと静かに
流されるとおもつていました…
辻久子さんは、他局でも「プレスコ」の
音量をうんと上げて再演奏されるのだそうでした。
… … …
辻久子さんのバイオリンは最高峰の国産で
たしか「日竜?」とか呼ばれていたと思いますが