最初のモーツァルトは終わりました
… … …
2曲目はR・シュトラウスの
「ドン・ファン」です
ベルリン・フィルの演奏者の中へ
再び,カラヤンは袖から入ってきます
カラヤンの要望でしょうか
指揮台に,バーが取り付けられていました
聴衆が固唾をのんで見守るなか
カラヤンの手が振り下ろされます
演奏が始まらないのです
コンサートマスターの
バイオリンが数小節鳴って
演奏は始まりませんでした
楽団員は舞台から退場します
カラヤンもいなくなりました
ホールの聴衆にはどうなったのか
わかりません
テレビ中継スタッフも
何が起きたのかわかりません
控え室に引き上げた楽団員は
ドイツ語が喧々ガクガクだったと
あとで聞きました
どうやら指揮者カラヤンが
曲目を勘違いした
らしいのです
… … …
それぞれ曲目によって
指揮の振り方(方法?)が
決まっているらしいのです
初めて知りました