ハンディ・カメラは文字通り,手持ちのカメラです。
例えば、町のロングからレポーターがしゃべりながら
カメラに向かって歩いてきます。
やがて、カメラ前を通り過ぎるとカメラはレポーターをフォローして,
後ろ姿を写しながらついて行きます。そして事件現場に着きます。
そこに活けられた花束を指差しながら、事件を説明します。
… … …
手持ちカメラで歩きながら撮像するとどうしても,カメラブレが生じます。
カメラブレを全く生じない装置が出てきました。
階段を上下してもスムーズな映像が撮れます。
名前をステディカムといいます。
写真は、簡易型のものですが、原理的には同じでしょう。
この装置は簡単に誰でも使えるという装置でなく,
トレーニングが必要だそうです。
私はこの装置が出現したときには,
現場を離れていましたので詳細は知りません。
ヘリコプター、マラソン中継の移動車の防振雲台は
カメラマンはカメラを直接操作することが出来ませんでした。
http://www.arc7.co.jp/steadicam.htm
この「ステディカム」も装置は身体に取り付けるのですが
カメラマンはカメラ本体に触れないで操作するようです。
… … …
若いカメラマンに使い勝手を聞きました。
カメラ操作に慣れるのにかなりコツがいるそうです。
「腰にきますよ…」
と聞きました。
… … …
最近の例では,昨年末の「紅白歌合戦」中程で
矢沢永吉の出番がありました。
中居正広の
「エッ…永ちゃんが出るの…」
のきっかけで,画面は切りかわります。
楽屋の入り口から矢沢永吉を半身像で受けて,
楽屋廊下に並んで拍手する出演者たちのなかを歩いて
いったん薄暗くなる舞台入り口から本舞台に送り込む、
長いワンカットがどうやら「ステディカム」らしいです。