総天然色映画(テクニカラー方式)はアメリカ以外では,
英国に作品があります。
天国への階段(てんごくへのかいだん)
天国への階段 (映画)(A Matter of Life and Death)
- 1946年のイギリス映画。第二次世界大戦中、飛行中に被弾し、
パラシュートで降下しながら、生と死の間を体験する
イギリス兵の物語。
臨死体験を映画の中で扱った先駆的作品となっています。
主演はデヴィド・ニーヴンです。
負傷したニーヴンが外科手術のベッドで
医者に囲まれて横たわっています。
ベッドの横に長い階段が空に向かっています。
階段の頂上が天国なのです。
… … …
天使がニーヴンを天国へ連れて行こうと、
階段を下りてきます。
地上のニーヴンの恋人は彼が天国への階段を昇るのを、
彼への愛情で引き留めようというのが話の粗筋です。
天国はモノクロの世界で表現されていました。
地上は総天然色の世界で色彩に溢れています。
天使が天国にいる間は、モノクロの世界ですが,
地上に現れると天使の周りがカラーの世界になります。
… … …
テクニカラーの色彩処理を巧みに使っていました。
そのあと、『天国への階段』という名前があちこちで聞かれます。
次の作品は,
『赤い靴』、赤いバレエシューズを履いて、踊り続けるという
ストーリーで 主演のバレリーナは
モイラ・シアラーです。
以上2作とも、キャメラマンは,
英国の誇るジャック・カーディフでした。
テクニカラーは、撮影カメラがばかでかく、
撮影する場面にはフィルムが3本要ります。
その他,映画館で上映する天然色フィルムを
作るまでの処理が大変だったでしょう。
日本でテクニカラー作品はありません。