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初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

渡辺邦男監督作品に出演俳優さんは?

2022年12月18日 20時03分14秒 | Weblog


渡辺邦男監督のスケジュールは

事前に担当スタッフ、

キャスト(出演の俳優さん)に

配布(通知)さまます。

ー ー ー

まず、スタジオの

セット撮影では

午前8時にスタジオに

スタッフは集まって

準備が開始されます。

そして1日の終わりは

午後5時に終わる

スケジュールです。

ー ー ー

普通、時代劇映画の

制作スケジュールでは

考えられないほどの

スピードでした。

ー ー ー

しかし、渡辺邦男監督は

このスケジュール通り

こなしていかれました。

スタジオのセット撮影の

準備が整うと、助監督さんは

そのカットに出演する俳優さんに

連絡してスタジオに必ず

待機させなくてはなりません。

ー ー ー

その時、出演予定の

俳優さんがスタンバイして

いないと、大変なことに

なります。

それは、次回に …






猛スピードのスケジュール

2022年12月14日 21時04分34秒 | Weblog


早撮り監督で、有名な渡辺邦男監督は

徹底した中抜き手法ばかりでなく

撮影スピードも凄いものでした。

まずスケジュールは午前8時に

スタジオ撮影の準備が始まります。

そして、1時間後の午前9時に

ワンカット撮影が終わります。

ー ー ー

劇映画撮影のスケジュールは

午前9時にスタッフはスタジオに

入りますが、渡辺監督の組はすでに、

ワンカット撮り終えています …

ー ー ー

そして、昼食を挟んで午後5時ごろには

1日のスケジュールは撮り終えるという

凄いスピードの渡辺邦男組でした。

ー ー ー

スタジオの撮影スピードが

速いということは、その映画に

出演している俳優さんにとっても

油断なりません。




前後編入り混じった撮影

2022年12月11日 20時28分19秒 | Weblog


早撮り監督(はやどり)の異名を

持つ渡辺邦男さんの思い出話。

劇映画制作の基本?として

中抜き手法は、どんな監督さんでも

行います。しかし、渡辺監督は

徹底していました。

ー ー ー

時代劇「忠臣蔵・前後編」の

撮影現場での渡辺監督の

采配は凄いものでした。

前後編2冊の台本から

同じスタジオセットのところを

選んで、 …

スタジオ・セットで助監督さんが

「次は後編台本の××頁です」と

叫びます。スタッフは早速、準備を

始めます。

このシーンが撮り終えると再び

助監督さんは叫びます。

「次は前編台本の××頁です」と

このように前後編入り混じった撮影で

担当スタッフの頭の切り替えが

大変でした。




早撮り手法「中抜き」

2022年12月07日 18時52分38秒 | Weblog


テレビドラマ制作スタジオの

制作現場(リハーサル)を

見学する人には、

今どういう筋書きの

ドラマか、大体判ります。

ー ー ー

一方、劇映画制作の

スタジオを見学すると

一体何を撮影しているのか

さっぱり判りません。

ー ー ー

テレビドラマ制作の現場は

大体、台本通り進行していますが、

劇映画制作のスタジオでは

台本をバラバラに分解して

そのスタジオのセットの場面を

筋書きに関係なく選んで

飛び飛びに撮影して、行きます。

ー ー ー

長年の劇映画制作の歴史から

同じセットの場面を台本から

抜き出して、撮影する方法で

撮られるように考え出されました。

ー ー ー

この手法を「中抜き」(なかぬき)

と云います。

「忠臣蔵」を監督することに

なった、渡辺邦男さんは

この「中抜き」手法の名人でした。





シネスコ映画「忠臣蔵」

2022年12月02日 19時07分39秒 | Weblog


私は短い間でしたが、

撮影所に勤めたことがあります。

私が勤務していたころの

日本の映画界は、新しく登場した

テレビに影響を受け始めたころでした。

ー ー ー

映画制作ではなるべく予算が少なくて

大ヒットを飛ばす作品を制作したい

という風潮でした。

そこで、制作日数が少なくて

残業のすくない現場で製作するのが

歓迎されていました。

ー ー ー

新東宝のシネスコ映画で

大ヒットを飛ばした「明治天皇 …」を

演出した渡辺邦男監督を京都の

撮影所に迎えて「忠臣蔵」前後編が

企画製作されるこことになりました。

ー ー ー

「忠臣蔵」でも、「明治天皇 …」に

負けない豪華な俳優さんが集まった

オールスター?で、煌びやかな

ものでした。




シネスコ映画「忠臣蔵・前後編」

2022年11月28日 19時38分21秒 | Weblog


横に広がったスクリーンに上映

されるシネマスコープ映画が

アメリカからどんどん、入って

きました。

いままでの標準サイズの撮影機に

特殊レンズつまりアナモフィック

レンズを装着することで、簡単?に

シネスコ映画が制作できます。

その簡易さが撮影所に

歓迎されたのかも知れません。

ー ー ー

日本でも東映の

「鳳城の花嫁」から

新東宝の「明治天皇ー」と

シネマスコープ映画製作に

進みました。

ー ー ー

大映京都撮影所でも

シネマスコープ映画を制作

することになりました。

それまで、日本では

制作すれば必ずヒットすると

云われる「忠臣蔵」前後編です。

監督は「明治天皇ー」で大ヒットを

飛ばした。渡辺邦男さんでした。




邦画のシネスコ映画

2022年11月25日 19時44分42秒 | Weblog


新規格の横に長いスクリーンの

シネマスコープの洋画は次々に

制作、上映されました。

新しく始まったシネマスコープ映画を

シネスコと簡略して言われました。

シネスコ映画を上映する劇場では

映写機に装填するアナモフィックレンズが

必要ですし、立体音響再生用の

スピーカーを劇場内のあちこちに

備えなくてはなりません。

上映するフィルムはいままでは

光学録音でしたが、磁気録音が

使われる作品もありました。

ー ー ー

斜陽化した映画を盛り返す意味も

あって、劇場側も大変でした。

シネマスコープ方式の邦画は

国内各社で製作されました。

東映の「鳳城の花嫁」、大友柳太郎、

花川裕見子、出演。

新東宝の「明治天皇と日露大戦争」

嵐寛寿郎ほか。

日活の「月下の若武者」主演は

 長門裕之、浅丘ルリ子

東宝は「大当たり三色娘」

出演はひばり、いづみ、チエミ。

松竹は「抱かれた花嫁」

有馬稲子ほか。

など、日本でも各社で

シネスコ映画が作られました。



渡辺邦男監督

2022年11月21日 19時33分19秒 | Weblog


新東宝のシネマスコープ映画

「明治天皇と日露大戦争」は

題材もスゴかったのですが

興行的に大ヒット作品だったようです。

ー ー ー

残念ながら私はこの作品を

映画館で見ていません。

後で、テレビで放映されたので

そこで見ているはずです。

ー ー ー

まず、この映画のスタッフが

スゴいです。

早撮り(はやどり) 監督と

呼ばれていた

渡辺邦男さんです。

台本のシーンのカットを

ばらばらにして、段取りよく

どんどん撮っていく独特のスタイルで

映画を制作していきます。

ー ー ー

この早撮りの名監督によって

オールスターの大作は制作されました。

この渡辺邦男監督(わたなべくにお)の

スタッフはキャメラマン、チーフ助監督、

記録係の四人は決まっていました。

ー ー ー

この四人固定の渡辺組のスタッフは

映画各社で映画を制作されていました。

映画の仕上がりが速いので

各撮影所で評判でした。



シネマスコープ映画「明治天皇と日露大戦争」

2022年11月16日 19時29分18秒 | Weblog


映画は動画の王者でしたが、

新しく登場したテレビジョンによって

映画はあやしくなってきました。

そこで、テレビに対抗して

画面が横に広がった

シネマスコープが出現しました。

ー ー ー

日本では、東映京都制作の

「鳳城の花嫁」が第一作として

封切られました。

次に、新東宝(しんとうほう)から

シネマスコープ作品が封切られました。

題名は「明治天皇と日露大戦争」という

戦争映画でした。

ー ー ー

タイトルのまず、明治天皇と

いうのにびっくりしました。

配役は明治天皇に嵐寛寿郎

(あらしかんじゅろう=アラカン) で、

その他、伊藤博文、山縣有明 、大山巌、

児玉源太郎、東郷平八郎海軍大将、など

日露戦争に関係のあった配役が組まれていました。

ー ー ー

映画に天皇役の俳優さんが

出演するのも初めて?で

色々エピソードが生まれました。




シネマスコープ映画「鳳城の花嫁」

2022年11月13日 19時22分11秒 | Weblog


アメリカ映画では、宗教劇を制作すれば

必ずヒットすると云われていました。

20世紀フォックスのシネマスコープの

興業は一応ヒットしたようでした。

日本の映画界では、忠臣蔵を制作すれば

必ずヒットすると云われているに似ています。

ー ー ー

新しく登場した新企画の

シネマスコープ映画を劇場で

上映する場合、映画館は横長の

スクリーンを設置しなくてはなりません。

それと、そのスクリーンに映写する映写機にも

特殊なアナモフィックレンズを装着しなくては

なりませんでした。

ー ー ー

やがて、日本の映画界も

このシネマスコープを採用することに

なりました。

ー ー ー

邦画のシネマスコープ第一作は

昭和31年(1957)、65年前、

東映京都制作の時代劇

「鳳城の花嫁」(おおとりじょうの)でした。

監督松田定次、出演大友柳太郎(おおともりゅうたろう)

長谷川裕見子 (はせがわゆみこ)、中原ひとみ

で、話題作になったことでしょう。