レースの流れは、約5馬身程のスローゾーン競馬。一番強い馬アサヒライジングが、
一番理想の位置にいるのだから圧勝は当然のものだった。
中山牝馬Sでは消極的なレースで墓穴を掘ったが、2度同じ過ちを犯すことなく
敢然と先手を奪った柴田Jのファインプレーでもある。
また、これだけ決着が速かった開幕週の馬場で摩擦力は余計な心配であった。
注目した、アドマイヤキッスは仕上がりも良くレースの中身もアサヒライジングと
同等の実力値であるだけに、今日は展開が向かな過ぎた。
また、結果論でなくこの馬と川田Jの相性は悪いという部類だろう。
そして何より見逃せないのはディアチャンスの走りだろう。
今日のレースでは、相対実力値No1。再三、触れているが新装阪神=北海道の
リンクの適性力も示し、もうここ一連の走りはホンモノを示すものだろう。
この調子を持続出来れば、十分Top路線で活躍出来る秋に違いない。
またフサイチパンドラについても触れておきたい。
今日は、この馬にとっては最も不向きな能力性質を問われる競馬になったが、
奮闘したところ見ても、かなりの北海道巧者と見た。
札幌記念に登録をしているが、レースラップが速まるなら、この馬の真価が
発揮される公算は高い。人気薄なら非常に面白い存在だ。
シェルズレイはこの時期になって、5走連続馬体増とは如何な管理かと
疑いたくなる。今の身体ではまず走れないが、激減して来た時には狙い撃つ
価値はある馬だ。
イクスキューズは展開に対する器用さと軽量に恵まれて好走したもので、
今後の過信は禁物。