1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

静岡県立美術館 「若冲アナザーワールド」

2010-05-14 19:21:39 | 美術館
一昨日から名古屋、静岡出張。昨日の昼休み、大急ぎで静岡県立美術館で開かれている「若冲アナザーワールド」に行ってきました。



「動植綵絵」のような鮮やかな色彩の絵ではなく、若冲が描いた水墨画=「アナザーワールド」に焦点を当てた展覧会でした。

      


墨の濃淡をつかったグラデーション、筆の運びのスピード感と力強さ。鶴も鶏もブドウの葉も。若冲の水墨画からは、わきたつような生命力が伝わってきました。静かな決意が伝わってきた長谷川等伯の松林図屏風とは好対照。若冲の魅力の一つは、この生命力なのでしょうね。



この絵は、とても美しかったです。





静岡県立美術館といえば、ロダン館にあるロダンの作品群。



考える人に



地獄の門に



カレーの市民。こちらの展示も見ごたえがありました。




そして、一階の県民ギャラリーで静岡焼津生まれの石田徹也の「飛べなかった人」を発見。ここで見れるとは!! とてもとても哀しい絵でした。



美術館の緑も、美しかったです。

自殺、原因「失業」が7割増

2010-05-13 21:19:31 | 経済指標メモ
 今日の毎日新聞夕刊。とても痛ましい記事が載っています。警察庁の発表によると、09年の自殺者のうち原因・動機に「失業」が含まれる人は1071人で、前年から7割近く増えました。景気後退による雇用情勢の悪化が影響しており、特に30代の増加率は9割近くに達するそうです。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は、20代と30代で過去最悪でした。自殺者総数は3万2845人で前年より596人(1.8%)増え、12年連続で3万人を超えました。また、「生活苦」が原因・動機に含まれる人は全年代で1731人で、前年(1289人)から34.3%増加しました。暗い。



   グラフは毎日新聞より

 雇用情勢が一日も早く改善することを祈るばかりです。





「This is England.」

2010-05-12 20:19:30 | 映画
 「This is England.」を見ました。1980年代初頭のサッチャー政権下でのイギリスが舞台の物語です。フォークランド紛争と300万人を超える失業者。移民と有色市民の宗教性を排撃しようとする右翼団体「ナショナル・フロント」の台頭。貧困と差別の拡大。頭をスキンヘッドにして仲間との一体感を実感し、ドラッグによって閉塞感を忘れようとする若者たち。

 フォークランド紛争で父を失い、不良グループに救われ、ナショナル・フロントに随伴した少年の目を通して、映画は、サッチャー時代の”England”を描いていきます。”England”という国家イデオロギーに翻弄され、虐げられた者同士が傷つけあっていく姿が、とても痛ましい映画でした。



 写真は、映画のラスト近くのシーン。少年は、この旗をどうするのか。シェーン・メドウス監督の思いが、ラストのシーンにこめられていると思いました。


「山は市場原理主義と闘っている」(安田喜憲)

2010-05-11 19:54:56 | 
 「山は市場原理主義と闘っている」(安田喜憲)を読みました。著者は、環境考古学の第一人者です。私たち日本人が所属する「稲作漁撈民の文明」と、欧米に代表される「畑作牧畜民の文明」と、この二つの文明が地球上に存在してきたという主張から、この本は始まります。二つの文明の特徴をまとめると次の通りです。

「畑作牧畜民の文明」・・・・ 欧米、エジプト・メソポタミナ・黄河文明。一神教。天水農耕、「個の自立」。麦やマメを栽培。ヒツジやヤギなどの家畜の飼育。パンを食べ、ミルクを飲んでバターやチーズを食べる。肉食。森を破壊。差別、自然を搾取。「力と闘争の文明、動物文明」。

「稲作漁撈民の文明」・・・・環太平洋生命文明圏(長江文明、マヤ文明、アンデス文明、マオリ、ポリネシア、縄文文明) 。多神教とアニミズム。 水利共同体、「利他の心」「慈悲の心」。米と芋ととうもろこしが主食、蛋白源は魚介類から、ミルクは飲まずバターやチーズは食べない。山を信仰する「再生と循環」の世界観。平等、自然と共生。「美と慈悲の文明・植物文明・森の文明」。

  稲作漁撈民にとって「山」は、天と地を結ぶ架け橋であり、稲作と漁業に不可欠な水の源である。地球温暖化と、食料と水の危機が進行している現代において、持続可能な未来を作り出していくためには、稲作漁撈民が育んできた「美と慈悲と共生」の思想を再評価する必要があるというのが、筆者の主張です。旗幟鮮明、単純明快。筆者の信念が何度も繰り返し語られます。

 僕にとっては、筆者の信念を披歴する部分よりは、立山ミクリガ池の年縞堆積物の分析から、4世紀から海抜2440mの高地で人間活動の痕跡を証明したり、死海の年縞調査から、イエスが生きた時代や1万年前の気候変動や森の変遷を年単位で復元したりする実証的な研究の叙述のほうが、格段におもしろかった一冊でした。




賃金不払いや不当解雇 申告4万件超す

2010-05-10 19:49:59 | 経済指標メモ
 雇用情勢の悪化で労働問題が生じ、労働基準監督署に不服を申し立てる労働者が増えているという記事が、日経朝刊にのっています。厚生労働省によると、2009年の労基署への申告件数は4万2472件と1955年以来、54年ぶりに4万件を超えたとのこと。理由別では、賃金不払いが3万4597件、不当な解雇が8869件。このほかに賃金が最低賃金を下回っていたというケースもあったそうです。

 54年ぶりという数字にまずは驚き。不当な解雇や賃金不払いを、この50年間根絶することができてこなかった労働運動に失望。不当な解雇や賃金不払いを許さない地道な労働運動をつくっていくことが、いまも求められているのですね。

ハイキング 六甲山

2010-05-09 21:29:20 | 日記
今日は六甲山へハイキング。



芦屋川沿いの道を六甲山頂へ。



高座の滝から



ロックガーデン。満員。



風吹岩から



横池を通って



山頂へ。



登山道でイノシシ発見。



三つ葉つつじが美しかったです。



ガーデンテラスから。六甲アイランド。



記念碑台から。摩耶山。



六甲道にある「結」で、四女と四女の彼に合流。楽しかったです。今度は家に遊びに来てね。

散歩 鍋蓋山

2010-05-08 19:03:03 | 日記
昨日は少しばかり飲みすぎたような・・・体脂肪が気になる。てなわけで、夕方、鍋蓋山まで散歩。



新緑の道を頂上へ。



緑が美しいです。



菊水山に鉢伏山、そして淡路島。



元町、ポートアイランド。



そして修法ガ原池。明日は、六甲山に登ろうかな。

「狙われたキツネ 」(ヘルタ・ミュラー)

2010-05-08 10:57:13 | 
 「狙われたキツネ」を読みました。著者のヘルタ・ミュラーはルーマニア生まれの女性作家です。1989年ルーマニア、ハンガリー系の住民が多数居住するティミショアラが舞台の物語です。1989 年12月16日、ハンガリー改革派教会の牧師テーケーシュ・ラースローを解任しようとした秘密警察に対して、民衆が抵抗運動に立ち上がります。このティミショアラの蜂起はルーマニア革命の始まりとなり、1週間後にチャウシェスク政権が崩壊します。小説の後半で、ほんの少しだけティミショアラの蜂起がでてきて、ようやくいつの時代の物語であったのかが明らかになります。

 筆者は、小学校の女性教師の目を通して、チャウシェスク時代のルーマニア民衆の日常の姿を描いていきます。党官僚や工場長など、特権支配階級のぜいたくな暮らし。民衆の窮乏生活。貧富の格差の拡大。パンを買うための行列。ハンガリー系住民など少数民族に対する差別と抑圧。電力不足と暖房制限。国外へ脱出しようとする者への容赦ない弾圧。秘密警察による民衆の監視。19世紀の抵抗歌「ルーマニア人よ、なんじ永遠の眠りから目覚めよ」を歌い継いでいく民衆の姿などなど。監視と密告の中で、生きていかなければならない民衆の心の揺れがとてもリアルに描かれています。筆者自身が、ドイツ系の少数民族の出身であり、ルーマニアで小学校の教師をし、秘密警察への協力を拒否したために職を追われた経験があるのですね。

 「東欧革命1989 ソ連帝国の崩壊」は、歴史の事実としてたんたんと読むことができたのだけれど、「狙われたキツネ」からは、当事者としてそこで生きることの重さが伝わってきました。



「美ヶ原高原美術館」

2010-05-07 08:23:05 | 美術館
蓼科から少し足を伸ばして、



「美ヶ原高原美術館」へ行ってきました。



広大な野外展示場に350点の現代彫刻が常設展示されていました。



池田満寿夫の作品を発見。



こちらは矢崎虎夫の阿修羅像



新宮晋の作品。風の動きを見ることができます。



井上武吉の作品。



アレクサンダー・リーバーマンという人の作品。青空に朱色がはえてとても美しかったです。



セザールの「親指」。館内のこの場所に展示した人の思いがつたわってくるような・・。



山も美しかったし、現代彫刻も楽しかったし、”行ってよかった!”美術館でした。

ギリシャ、緊縮策に抗議のゼネスト デモで3人死亡 ご冥福をお祈り申し上げます

2010-05-06 19:42:27 | 経済指標メモ
 今日の神戸新聞夕刊。ギリシャで5日、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の総額1100億ユーロ(約13兆5千億円)融資と引き換えに政府が決めた緊縮策に抗議する24時間のゼネストが行われ、首都アテネ中心部のデモでは、一部の参加者が投げた火炎瓶が銀行の入った建物に引火、建物が炎上し3人が死亡、約20人が負傷したという記事が載っています。

 ゼネストは官民の二大労組連合組織が実施。空港や鉄道、フェリー、病院、学校などにも波及し、社会機能はまひ状態に陥ったそうです。

 この記事を読んで、とてもやるせない気持ちになりました。年金のカットや支給開始年齢引き上げ、付加価値税のアップなど、労働者の生活を直撃する政策に抗議して、ストライキで立ち上がることは、労働者の正当な権利であると思うけれど、市民が働く銀行へ火炎瓶を投げるという行為は、決して許されるものではないと思いました。亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。

 今日は、ユーロと世界の株が暴落。世界の経済が大きく揺れています。


         写真は共同通信より

上高地

2010-05-05 09:08:36 | 旅行
蓼科から上高地を回って帰ってきました。



大正池から見た穂高と



焼岳。



田代池と六百山。



梓川沿いにかっぱ橋へ。



かっぱ橋から1時間ぐらい歩いて明神橋&明神岳へ。





明神池。美しかったです。



帰り道で、お猿さん発見。



振り返って、もう一度穂高。秋には涸沢と穂高にチャレンジしたい!!
休日は、山歩きして鍛えようと思った一日でした。



北横岳と縞枯山

2010-05-04 09:16:36 | 旅行
 昨日の深夜に信州から帰ってきました。昨日といっても、日付は今日に変わっていたけれど。さすが連休、大渋滞でした。
 信州、予想していた以上に山には雪が残っていました。雪道はほとんど経験なし・・・というわけで、一番簡単に登れる山を選択。



北横岳(標高2472m)と



縞枯山(標高2403m)に登ってきました。このあたりの山は、縞枯れ現象といって、木々が立ち枯れたり、倒れたりすることにより、遠くから見ると縞状の模様が見られます。







坪庭から



雪道をおそるおそる山頂へ。



北横岳山頂到着。



蓼科山と



北八ヶ岳が美しかったです。



いったん坪庭に下りて、縞枯山へ。急坂、雪道。人も少ない。不安を感じながら



山頂到着。木々はすべて立ち枯れています。



こちらからの北八ヶ岳も美しかったです。

簡単な山とはいえ、信州の雪山を歩いたのだという満足感いっぱいの一日でした。いつかは八ヶ岳を登れるようになりたいなぁ。

ありがとう、オムロン体重体組成計

2010-05-01 08:55:18 | 日記
三女がはじめての給料でプレゼントしてくれたオムロンの「体重体組成計」です。



体重、体脂肪率、内臓脂肪レベル、骨格筋率、基礎代謝、BMI、体年齢を測定することができます。測定日の体重と内臓脂肪レベル、骨格筋率の変化のバランスから、「良好」「維持」「注意」の3段階でダイエットの進捗状況も判定するそうです。

プレゼント、ありがとう。うれしかったわぁ。でもしかし、毎日、上にのるのがこわい

第一回目の測定は、体脂肪率22、体年齢 49歳。小さくため息。
さてと、今日から3日まで、数値向上をめざして、信州の山を歩いてきます。