人を傷つけたという思いや傷つけられた痛みは、いつまでも心の奥深く残るものだというお話です。
高校生の主人公英一一家が、幽霊が出ると噂されている小暮写眞館に引っ越してくるところから物語は始まります。英一のもとにもちこまれた3枚の「心霊写真」の解明を通して、夫とその親、父と子、新興宗教と家族の軋轢などによって心の傷を負った人々の姿が描かれていきます。
街と街、人と人を結ぶ鉄道が、多くの人たちを乗せて駅から出発していくように、主人公たちに支えられながら、新しい一歩を踏み出していく人びとの姿がとてもさわやかな一冊でした。ほろりとする場面もあったし・・・・・・
でもしかし、「火車」を始めた読んだ時の凄みはなかった。これは、ケン・ローチの映画「エリックを探して」とまったく同じ感想。宮部みゆきは老けこむ歳ではないし、なにかあったのかな・・・。
それとも、このさわやかさは、時代の不安の裏返しなのだろうか?
高校生の主人公英一一家が、幽霊が出ると噂されている小暮写眞館に引っ越してくるところから物語は始まります。英一のもとにもちこまれた3枚の「心霊写真」の解明を通して、夫とその親、父と子、新興宗教と家族の軋轢などによって心の傷を負った人々の姿が描かれていきます。
街と街、人と人を結ぶ鉄道が、多くの人たちを乗せて駅から出発していくように、主人公たちに支えられながら、新しい一歩を踏み出していく人びとの姿がとてもさわやかな一冊でした。ほろりとする場面もあったし・・・・・・
でもしかし、「火車」を始めた読んだ時の凄みはなかった。これは、ケン・ローチの映画「エリックを探して」とまったく同じ感想。宮部みゆきは老けこむ歳ではないし、なにかあったのかな・・・。
それとも、このさわやかさは、時代の不安の裏返しなのだろうか?
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