1日1日感動したことを書きたい

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「いっぱいだ」

2013-01-29 07:21:57 | 韓国語
'가득하다 'と'그득하다 ' 「いっぱいだ」

日本語の「いっぱいだ」にあたる語に、'가득하다 'と'그득하다 'があります。韓国語には、陽母音と陰母音があって、この母音の対立を利用しながら微妙な意味の違いを生み出していきます。このあたりもなかなか僕には難しいのです。

'가득하다 'と'그득하다 'について、'국어실력이 밥 먹여준다 1'におもしろい記述があります。

① '자,술을 가득 채웠습니다.'
② '자,술을 그득 채웠습니다.'

上の二つの文章は、日本語に訳すと、両方とも「お酒をいっぱい入れましたよ」という意味になります。飲み屋の主人が、ジョッキになみなみとビールを入れずに'가득'を使った①を使うと、口うるさいお客さんは、「いっぱい入ってないやないか」と抗議するそうです。しかし、'그득'を使った②の場合は、客として多少の不満は感じても、飲み屋の主人の言葉が間違いであるとは断定できないそうです。

その理由は、'가득하다 'は、実際に何かがぎっしりといっぱいつまっている時に使うことができる言葉ですが、'그득하다 'はたとえ中身がいっぱいでなくても、その量が多いと感じられさえすれば、いくらでも使うことができるからだそうです。

筆者は、'그득하다 'のような、話者の感情がこもっている語を、'느낌 있는 말'(感情がある言葉)、'가득하다 'のような、実際の量や色などを客観的にのべる語を'느낌 없는 말'(感情がない言葉)と呼んでいます。おもしろい視点だと思いました。

'느낌 없는 말'     '느낌 있는 말'  

 가득하다 --------------- 그득하다
 희다 ------------------- 하얗다,허옇다
크다 ------------------- 커다랗다,큼지막하다
낮다 ------------------- 나지막하다

などなど。こんな対立を見ていると、ますます韓国語にはまっていきます。大学にもう一度行けば、このあたりの研究ができるのだろうか・・・。


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