「消えたカラヴァッジョ」(ジョナサン・ハー)を読みました。1990年、行方不明になっていたカラヴァッジョの「キリストの捕縛」が、アイルランドの修道院で発見されます。イタリアで書かれた絵が、どのようにしてアイルランドに渡ったのか?、そして、それは本物なのか?この二つの謎をめぐるノンフィクションです。
名画の修復士や美術史専攻の女学生、カラヴァッジョ学者や新聞記者などなど、自分がつかんだ秘密をめぐる登場人物同士の駆け引きもあって、ミステリー小説を読むような楽しさがありました。最後に、え?、今まで本物と思っていたものも偽物?って、ちょっぴりどんでん返し風の事実も出てきたりします。なかなかおもしろかったです。
これが、「キリストの捕縛」です。右端のランタンを持つ青年はカラヴァッジョの自画像だと言われています。
今年の1月、ローマのボルゲーゼ美術館で「病めるバッカス」や「ゴリアテの首を持つダビデ」など6点、フィレンツェのウフィッツィ美術館で、「イサクの犠牲」など3点のカラヴァッジョを見てきました。光と影の対比、緊迫の一瞬を切り取る表現力、自画像の哀しさ。絵のひとつ一つが、心に残ってます。
「病めるバッカス」(ボルゲーゼ美術館)。若きカラヴァッジョの自画像です。
「ゴリアテの首を持つダビデ」(ボルゲーゼ美術館)。殺人を犯し、死刑を逃れるためにイタリア南部に逃亡したときに書いた絵。ゴリアテの首は、死を見つめるカラヴァッジョの自画像です。
「イサクの犠牲」(ウフィッツィ美術館)。「おとうちゃん、なんで僕をころすの」というイサクの悲しみが、聞こえてきます。
「キリストの捕縛」は、ダブリンにある「アイルランド国立美術館」にあります。アイルランド、行きたいなぁ。
名画の修復士や美術史専攻の女学生、カラヴァッジョ学者や新聞記者などなど、自分がつかんだ秘密をめぐる登場人物同士の駆け引きもあって、ミステリー小説を読むような楽しさがありました。最後に、え?、今まで本物と思っていたものも偽物?って、ちょっぴりどんでん返し風の事実も出てきたりします。なかなかおもしろかったです。
これが、「キリストの捕縛」です。右端のランタンを持つ青年はカラヴァッジョの自画像だと言われています。
今年の1月、ローマのボルゲーゼ美術館で「病めるバッカス」や「ゴリアテの首を持つダビデ」など6点、フィレンツェのウフィッツィ美術館で、「イサクの犠牲」など3点のカラヴァッジョを見てきました。光と影の対比、緊迫の一瞬を切り取る表現力、自画像の哀しさ。絵のひとつ一つが、心に残ってます。
「病めるバッカス」(ボルゲーゼ美術館)。若きカラヴァッジョの自画像です。
「ゴリアテの首を持つダビデ」(ボルゲーゼ美術館)。殺人を犯し、死刑を逃れるためにイタリア南部に逃亡したときに書いた絵。ゴリアテの首は、死を見つめるカラヴァッジョの自画像です。
「イサクの犠牲」(ウフィッツィ美術館)。「おとうちゃん、なんで僕をころすの」というイサクの悲しみが、聞こえてきます。
「キリストの捕縛」は、ダブリンにある「アイルランド国立美術館」にあります。アイルランド、行きたいなぁ。