1日1日感動したことを書きたい

本、音楽、映画、仕事、出会い。1日1日感動したことを書きたい。
人生の黄昏時だから、なおそう思います。

ちょっと数字が大きいのでは。。。

2008-04-15 22:31:55 | 自然エネルギーと省エネ
池澤夏樹の「光の指で触れよ」という本を、読み始めました。
この物語の主人公、風力発電の技術者なのです。親近感、感じてます。
しかし、風力発電の能力を、ちょっと過大に書いているところがあって、
気になるので、作者の代わり、勝手に訂正。
エネルギー収支という数字があります。建設や運転、維持、最後の解体までに
要するエネルギーの総量と、その施設が生み出すエネルギーの比のことです。
主人公の風力発電技術者は、火力発電と子力発電のエネルギー収支は4.8、
液化天然ガスは1.5と話した後で、風力発電のエネルギー収支について、
次のように言います。
「稼働率50パーセント、耐用年数30年という条件でエネルギー収支39.9!」
風力発電は、いくらすぐれた性能を持つものでも、風が吹かなければ
回りません。現在のプロペラ型の風車の稼働率は、年間平均風速が6m強吹くところで
20%程度です。稼働率50%となると、年間平均風速10m強必要です。
そのようなところに立っている風車は、ほとんどないのです。
風車が立っているのは、日本では、ほとんどが6m強のところです。
耐用年数も、15年ぐらいだと思います。法定耐用年数は17年だけれど。
とすると、(20÷50)×(15÷30)=0.2。
というわけで、一般的な風力発電のエネルギー収支は、
39.9×0.2=7.98程度だと思うのです。
それでも、原子力発電よりずっと大きいですけどね。

明日と明後日は、宮崎出張です。
なにかおいしいもの食べよっと。