かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

スピカ流れて春動く

2024-02-19 18:09:05 | 日記

二十四節気の「雨水」の未明。

南から東けての上空には、本来「春の大三角」(おとめ座のスピカ・うしかい座のアルクトゥルスらの一等星と、しし座の二等星デネボラを結ぶ三角)が広がっているはずであるが、わが家のベランダからの画角だと午前3時では、仰角(赤緯)30度よりやや低い地点にスピカのみが輝いているばかりであった。

真っ暗な空には雲が無いように見えたため、1時間ばかりそのスピカを中心に微速度撮影を試みた。1時間もの撮影ではあるが完成された動画はたったにかの15秒とあまりにも短い。

Youtubにアップしたものを×0.25と4倍の遅さに設定して1分ほどの動画を観察する。左下よりだんだんとさそり座が登ってきた。「赤い目玉のさそり~♪」と賢治さんが「星めぐりの歌」で歌ったアンタレスのオレンジがやっと確認できた時点で今朝の動画は終わっていた。

 

南西諸島の同じ季節の朝に、もっと高いところで輝いていたスピカやアンタレス。春を予感す。

 

   

 

 

日曜日の広瀬川沿いには春の足音がきこえていた。

 

   

     ヤナギは緑をほのめかし

 

   

    オニグルミは羊さんたちが目覚め

 

   

      北に帰るキンクロハジロくんは急流で筋トレ

 

 

 

 

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エイチスリィ打ち上げられた青空にマンサクの花

2024-02-17 18:55:49 | 日記

今朝オンラインで中継されたH3ロケットの打ち上げ模様を見ていて、前回に失敗したと聞いていたものだから、3分ぐらい前から女性スタッフによって機械的に発出される「秒読み」の声に重なる様にオイラの心拍はドキ・ドキ・ドキ・ドキ・・と高鳴り、発射後も前回失敗した二段目の切り離し、そして約20分後のエンジン静止と模擬衛星一基の切り離しまで固唾をのみながらパソコン画面に注視していた。

直後に管制センターのスタッフの拍手と握手のシーンが映し出されて、ようやく今回の打ち上げが成功したとわかり、ようやく安堵の息を吐いた。

SFマンガや映画でいやとなるほど見てきたような宇宙への気軽な旅立ちスタイルからしたら、あるいは1000年後の人類(まだ存在していたら)から見たら、このような莫大な燃料の噴射からなるロケットスタイルでの旅立ちはものすごく原始的なものかもしれないが、科学技術の驚異的な進歩は、きっと人類を昔見たよなSFの世界に連れて行ってくれるのだろう。(その時まで存在していてくれたら)

種子島と同じようすばらしい青空が広がっていたので、14℃の種子島と違って9℃の北国ではあったが、眩しい光に誘われるように青葉の森を少し歩く。

短時間のため野鳥たちには満足に出会えなかったが、約束された日より少し早くマンサクがところどころ開き始めていた。小さな花ではあるが姿かたちはまるでお星さま。種子島の青空とひとつながりの青空にマンサクの花はレンズで覗くと煌めく星々のように映る。

今週の陽気で、山形蔵王の樹氷は跡形もなく消えたとのこと。また訪問の機会を逃した。泉ヶ岳スキー場もはや閉鎖したとか。こんな様子を聞くと、早すぎる春をもろ手を上げて喜べないのだが、早くスプリングエフェメラルたちに会いたい。

 

     

 

 

     

 

 

 

     

 

     

 

 

     

 

     

 

  

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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冬の大三角にさようなら

2024-02-14 18:21:04 | 日記

昨夜は3歳のお月様も20時ころには西の空に沈みはじめて、雲もなくすっかり晴れていたので、久しぶりにベランダに三脚を立て、微速度撮影(アニメーション動画)を試みた。

今年は、山や海辺のほしぞら写真撮影に回帰する年と位置付けており、晴れていたら今のうちにタイムラプス(静止画の連続写真を合成)や微速度撮影を練習しておこうと思う。こうした撮影は、しばらくやらないとすっかりコツというものを忘れてしまい、いざ現場に行くとあたふたしてしまうから、日頃の練習が大事なのである。

昨日の微速度は、ISO800/F2.8/8秒の設定を10秒間隔で100回、およそ1時間ほどの設定にしたから1時間のうち8秒間・200回の撮影をおこなったことになろうか。

それでも、動画の再生時間はわずか15秒だけになった。Youtubにアップしたものを下記に貼り付けたが、Youtubの設定で再生速度を×0.25と遅くして眺めれば何とか鑑賞に値する。短い動画の中に人工衛星らしき物体が素早く横切り(流星かも)、すくなくとも3個の流星が墜ちて行った。今の時期流星群情報はなく、名もない天体からの贈り物であろうか。再生すると夜空も結構にぎやかだ。

午後8時の今の南の空は、オリオンのベテルギウス、こいぬのプロキオン、おおいぬのシリウスの一等星たちがおおきな「冬の大三角形」を描いていて、空の明るい仙台の空でも容易に確認できる。もう1ヶ月もすれば、この時間帯の「冬の大三角形」も西の方に移動して、わが家からは望めなくなってしまう。

昨日今日と昼は15度を越して、そろそろ星空撮影も苦にならなくなってくるのだろう。「微速度撮影」は多少雲が流れても面白く、流星も写りやすいので、夏のペルセウス流星群のころまで、なんども試写を試みよう。

 

 

 

 

   

   

 

   

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マンサク(金縷梅)の体内時計

2024-02-10 18:45:40 | 日記

                  

 

             

 

二月にはいって、北国のモノクロの世界にカラフルな黄色の面影がうすぼんやりではあるが視界によみがえってくる。

去年、国際センターの満開のマンサクを撮影した日をこのブログを遡ってたしかめてみる

2023年2月18日に写真の貼り付けを見る。

暖かい冬と報じられている2024年のその個体の満開は早まっているのだろうか。そんな好奇心から出かけてみたが、まだツボミが多くわずかに開いていた最上方の枝先の花の花弁もまだ寒そうにクルリンと丸まっていた。

マンサクの体内時計にそう狂いは生じていないみたいで、昨年どおり、あと1週間で満開となるのだろう。

おなじく昨年のブログを観たが、青葉の森のマンサクはそれよりさらに1週間おそく、2月末には黄色の面影をあちこちと見せ始めるのだろう。

 

      

      

 

      

 

青葉城址ふもとのロウバイ(蝋梅)は、いま満開となってほのかな香りを漂わせている。満開の花々に引けを取らぬほど多数の黒い実の殻が落ちないで揺れている。なんでもロウバイの実は「落ちない」ということで受験生はこの実をお守りにするとか。1個だけもぎ取って中をのぞいてみたら、黒茶色いピーナッツ状のタネが三個入っていた。

とても軽い殻で、このあとどのように地中にこれらのタネが播かれていくのか気になるところである。今年の花が実を結んだのをしっかり見届けてから飛んでゆくのだろうか。

なんでも、ロウバイのタネは有毒だそうで、だから小鳥たちにも食べられずいるのだろうか。あの「悪食」のヒヨドリたちも苦手なのかな。受験生は間違っても、落ちないタネを飲み込まないでいただきたい。

 

     

 

     

 

明日も、あさっても、この先一週間もお天気はあったか情報だ。さあ、あちこちと春情報獲得に出かけよう。

 

     

     

 

 

 

 

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春の雪 深山をたんと 包みなさい

2024-02-06 18:18:39 | 日記

昨日今日の全国ニュースやワイドシューを見ていると、首都圏に降った「ほんのわずかな」雪のために右往左往する話題ばかりで、北国在住者としては、お笑い番組としてみてもつまらないので、TVを消したり、取りためた録画番組を視聴するなりして報道番組の時間を代替している。

今年は、これまで年末から北海道西部や一部の山間部を除いて全般的に雪不足が報じられていて、周囲のスキー場も一部のコースを使用できないなど、温暖化や偏西風の蛇行による寒気の偏在などによりむしろ雪の降らないことを危惧していたのであり、低気圧の本州南岸移動によるいわゆる「春の雪」は、むしろ雪不足の地域にとっては「朗報」なのである。

「雪不足」によりスキー場の営業が成り立たず閉鎖するところも出てきているが、それはそれとして、日本列島の背稜部にあたる山間部に例年通りの雪を積もらすことは、春以降に溶けた雪が森の地中に少しづつ浸み込んで、山にしっかりと水を貯め込むことができるで、山の生き物はもちろん、人間生活にとってもとても大事なことなんだ。それだのに、そのような視点でとらえた報道がほとんどないので、そう意味でも昨日今日の報道は物足りない。

立春を過ぎたので、暦の上ではもう春なので、今朝当地にも降った雪も「春の雪」といっていい。真面目に俳句を続けてはいないが、これから目の前の「雪」について句をつくるのならば、歳時記の春の部をひらいて、「春の雪」、「淡雪(あわゆき)」、「斑雪(はだれゆき)」、「名残り雪」などの儚そうな季語たちを選ばないとならないのだろう。

当地に降った数センチの雪も、夕刻に窓を開けて外を見るともう六割方消えていた。

このような儚い「春の雪」は、今年はあと何度お目にかかるのだろう。あるいは、もう1度あるかないかなのかもしれない。であっても、「もっと、もっとお山には降り積もってくれ!」と内心、雪乞いをしているオイラなのである。

 

    

    今朝庭に降った雪は重そうである。梅のつぼみはしっかりと春を予感していた

     

          スズメたちは、どんなエサを探しているのだろう

 

 

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