標高が900mにも満たないため日本三百名山に選定されなかったが、道東摩周湖の風景にアクセントを加える摩周岳(カムイヌプリ・857m)は、ヤマケイによってこの度「日本百低山」の筆頭に選定されている。
摩周湖に観光に来た大半のヒトは、神秘的な青さをたたえる摩周湖の奥に聳える形の良いピークが摩周岳という名の山であって、その展望台から山頂を往復してこれるとは思わないまま次の観光地に向かうのだろうが、山好きなヒトは、ぜひそんな道があれば登ってみて、その山頂から摩周湖を眺めてみたいと思うだろう。
さいわい若い時釧路に2年間在住していたこともあり、オイラはこの摩周岳には、無雪期に2度、雪のある時に歩くスキーの歩行訓練にと1度歩いている。スキーは途中で引き返したのかもしれないが、無雪期に踏んだ山頂の絶壁からは、まるで吸い込まれそうな摩周湖の青色の深みに我を失ったような感動を覚えたものだ。
ヤマケイの記事を読むと、今はこの摩周岳を経て斜里岳と摩周岳を展望する西別岳(800m)を踏んで標茶の西別小屋というところまで下る快適なロングコースが整備されているという。
日本全国、思い残しの山を登り終えたら、こんなコースをのんびりたどりながら、若き日の感動の日々を思い起こすのもいいかも。
北の山の残像
斜里岳(新潮社日本百名山より)
深田さんは、日本百名山「斜里岳」の冒頭で「斜里岳はかねてからその姿を写真で見て、私の憧れの山の一つであった‥」と記しているが、その写真が同書の「斜里岳」の文中写真である上記の写真だろう。山頂に導く尾根の立派さは、まるで大地に深く根を張る太古の古木のようだ。これは航空写真からなのか、深田さんが言うように釧網線を「斜里原野を下っていく途中」に車窓から見える位置からなのか不明である。機会があれば、釧網線に乗って確かめてみたい。
かぜねこ三百名山未踏峰・空想(共有)登山
石狩岳(いしかりだけ)・1966m・日本二百名山(№102)
北海道思い残しの山として目をつけていた山の筆頭クラスであるあこがれの山。グレートトラバースで陽希さんが沼の原から難儀して登りついたのを思い出す。現在は音更川からのシュナイダーコースが最短ルート(登り5時間30分)だというが、ここも北海道三大急登(?)に数えられるというので名にし負う難路であることは間違いない。遠い山となってしまった。山頂からの展望で、ニペソツがピラミダルなのには驚いた。
「ま横」さん提供
【登山】日本二百名山に登ってみた59 石狩岳編
(二十一ノ沢出会い~シュナイダーコース山頂ピストン)
シュナイダーコースの急登と山岳展望の紹介ありがとうございました。大きい山でしたね。
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