勤労者の皆様には申し訳ないが、GWといった大型連休は、登山スポットを含めて観光スポットのどこもいっぱいだし、鉄道は混むし高速バスは動かないし、宿は高いし、報道も高速道路の渋滞や観光地の混みあいばっかりのニュースだし、近隣も含めてどこかに出かけようなんて気持ちが生ぜず、1年じゅう大型連休中の年金生活者にとって早く過ぎていってほしいBW(ブルーウィーク)だ。正月休みもお盆休みもあんまリスクではないが、とくに新緑真っただ中で快適そのもののGWは、はなはだ迷惑だ。(大げさ‥)
その2024年GWがやっと過ぎて行ってくれたので、いよいよ動き出そうかという気になったが、このところおおかた午前から昼過ぎにNHKBSで放映されるオオタニくんが活躍しているドジャースのゲームにはまってしまい、引きこもり癖が続いていた。(日本のプロ野球に熱が上がらないのだが・・)
きょうも青葉の森に出かけようと準備をしていたのだが、午前11時から始まったヤマモト投手が投げるマリーンズ戦との放送にすっかり縛られてしまった。日本のプロ野球が勤労者の勤務終後や休日に行われるのに対し、MLBはほとんどが昼日中に行われるので、まさに年金生活の旗本退屈男にぴったりのゲームなのだが‥そこは我慢して(録画でもいいじゃないか)1年で一番快適な緑の世界に出かけようか。
まあ、今日だけはLIVEで楽しませてもらって、午後の少しの時間、晴れていたので野草園にお散歩。
もうキビタキ君をはじめ小鳥たちは歌を歌っているし、初夏の花はあちらこちらで咲き誇るし、チョウやハチたちも目移りするような花の世界をセカセカと飛び回って入るし、彼らも1年で最も生き生きとした季節を生きているようだ。それが五月、初夏というものだろう。
ああ、もうツツジ科のウラジロヨウラクが淡いピンクの衣に装いはじめた。ミヤマオダマキの王冠のような距がクルリンと反り返って、その蜜にありつける能力を備えたハチたちを誘っているし、初夏の花たちはそれぞれの知恵で子孫につなごうと懸命だ。
目の前をひらひらとチョウが舞い、柔らかなオオバギボウシの葉に止まり、しばらく憩う。蜜を吸いすぎて疲れたのか、食草のありかを探しあぐねているのか。♂♀不明のタテハチョウ科のコミスジだ。少し寒冷な空気が漂っているが、五月の日差しを気持ちよく浴びてどこか眠そうだ。
今のオイラにとっては、世界中のイクサやフンソウや日常的なサツジンやジュウタイやコンザツ情報よりも、今、目の前の生き物たちの幸福のありかを垣間見ている方が「平和」なのだ。