「いやぁ、シュンランってこんなに色彩豊かだったか・・」
野草園で、今年初めてとなるシュンランの花と巡り会って、おもわずこんなセリフが脳内をめぐった。
この二、三年青葉の森では逢えずじまいに終わっていたので、シュンランをしげしげと見つめるのは久々であった。
カメラの記録をアップしてさらに感動する。
「黄色と緑ばかりではなく白やクリームや朱や紅色の濃淡が複雑ながらも調和している謎めいた美しさだ」
昨日、野草園では「ラン科」の花として、このシュンランのほかアツモリソウの仲間であるクマガイソウとエビネの仲間に出会えた。
礼文島で見たあの清楚なクリームのレブンウスユキソウ以外は内地の山であるアツモリソウの仲間やエビネには出会っていないが、長い山歩き歴の中でラン科の仲間には数多く出会っているが、総じて「美しく妖しい」存在だ。
今年から始めた「スミレ図鑑」に加えて「野生ラン図鑑」も整備していこうか。Wikipediaひもとくと、開口一番「その多くが美しく、独特のかたちの花を咲かせる。」とある。
日本には75属230種もの仲間が住んでいるという。単子葉植物では最も種が多く、あらゆる生息域に生息域をひろげ「種の爆発」ともいえるほど分化を遂げているという生命力の強い仲間だ。美しさと形の多様性と妖しさはダテではなかった。その美しさは彼らの「生きる力」によって裏付けられていたようだ。
俄然やる気が出てきた。
「これからの人生において、美しく妖しい仲間とどれだけ出会えるかな。」
シュンラン
クマガイソウ
エビネの仲間