かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

星座を点と線で表現する

2023-05-04 16:58:30 | 日記

GW連休中はほとんど出歩かないことにしている。ヒトゴミに出くわしたくないからだ。ニュース番組やモーニングショーで繰り返される渋滞情報や観光地の人出情報、食祭などのイベント情報とも無縁なので、このところ報道番組で以上のようなテーマがあれば必要がない情報なのでTVを消す。いまごろ報道で画面にくぎ付けになるのはウクライナの反転攻勢情報と大谷の活躍くらいか。

「勤労者」時代は、あれだけ連休や休暇が貴重だったのだが今や逆転、連休や盆正月のシーズンはOFF状態。なにか、世間とパラレルワールドを生きている別国籍、異星人みたいな感覚だ。

よって、ことしも連休明けの天気予報やキャンプ地情報などを調べたり、図書館で借りてきた写真集など乱読しながら騒がしい時が過ぎるのをじっと待っている。

その借りてきた本に、ー 星でつづる「銀河鉄道の夜」 ー(文・本城美智子 写真・八坂康磨)【誠文堂新光社 1996年】があって、まるで小さい活字ながら本文は枕もとですぐに読んでしまったが、目に留まったのが八坂さんの写真の中の「点と線」の星の写真。

これまでいろいろ星の写真を眺めてきたが、「南十字星の星が点で写っている写真にその星たちの軌跡が同時に写っている」という絵は初めてだった。軌跡だけだと、どの星座か分からないのが、このような写真だとよく分かるという親切な写真になっているが、それだけではなく、これはこれでまた違った美しさがある。

こ連休OFFのヒマツブシに、いまあるデーターで少しやってみた、家のベランダから撮ったオリオンと、先だっての木崎湖での北向けの星をすこしいじってみた。今後、意識的にインターバル撮影すれば、もっといい写真ができるのではないか。

このような写真はデジタル写真の「比較明合成」編集機能で簡単に仕上がるが、フィルム写真時代の「多重露出」の手法でも可能だったのだろうが、誰もこのような小細工はやっていなかったようだ。このような写真は、「点と線」が同じ明るさだとどうしても「点」が目立たなくなる(下記木崎湖の写真)ので、「点」を入れる場合はソフトフィルターで大きく表現するのがいいのだろう。

連休が明けてしばらくしたら、星の撮影も目的として尾瀬や八甲田のキャンプ地に一眼と三脚を持ち込む予定にしており、オイラも「銀河鉄道の夜」のハクチョウや「星めぐりの歌」のワシやサソリの「点と線」を映しだしてみようか。

しかし「点と線」て不思議だよね。われわれが見ている星はいつまで見続けていても「点」なのに、カメラでとらえる星は、地球が動いているため数秒露出では「点」なのだが、すぐに「点」が流れて「線」になってしまう。「点」が実体か、物事は常に流転しているので「線」が真実か。

何か「色即是空」・「空即是色」という仏教的宇宙観とも似ているし、連休を謳歌しているこの世の春みたいなヒトたちと連休をOFFにして息をひそめている孤独な老人の世界とのパラレルワードにも似ているような、似ていないような・・・・

 

     

          オリオンとシリウスの点と線(ソフトフィルター使用)

 

 

     

        北極星(ポラリス)を中心とした星の点と線(ソフトフィルター不使用)

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