かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

空は広いな大きいな、岩手山の空は

2022-04-09 14:43:32 | 日記

    

雪がすっかり解けた広大な牧草地は、にわかに緑を増してきたようだ。その向こうに四月の岩手山。一昨年東側の焼走から眺めた均衡のとれた美しいコニーデの容姿は、南の小岩井農場から仰ぐと、山頂から西に向かって鬼ヶ城、網張、八幡平方面へと緩やかな勾配をなしていて、南部片冨士といわれる所以であるが、これはこれで美しい。特に雪をいただいたこの季節は、尾根筋の陰影がクリアに映り、立体感が増している。

それにしても小岩井農場の空は広いな。このような場所にテントを張って、岩手山に煌めく北の星空を撮れたらいいのになと思ったが、残念ながら小岩井にはキャンプ場はないのだ、もっと山麓方向にすすめば相の沢や網張にキャンプ場があるが、どうなんだろう。お山が大きすぎるか。いずれにして富士山などとちがって岩手山麓は人工的な明かりが少ないので、賢治さんが仰いだ時代の星空と近しい夜空に出会えそうである。

今年は、焼走再訪も含め二度、三度と山麓を訪ね「岩手山の星空」という(欲しかったが、これまで手いれられずにいたという意味で)「回収」を図ろうと思う。ことし冨士山を卒業したら、「こころの富士」は南部富士と決めよう。

そして、おとついも書いたが、(逢いたかったが逢えずにいたという意味で)小岩井の一本桜さんを「回収」できた。花が咲き誇るまで、あと2週間以上は要するかと思われたが、このビューポイントは道路沿いで、観光地化されていて、しかも牧場内には立ち入りが禁止されていたので、花の時期になれば大勢のヒトが柵の前に立ち尽くすのだろうから、誰もいない今の時期に、看板の写真に教えられて目を閉じてそんな風景を楽しんでいればよいと思った。天邪鬼すぎるか。

 

   

      

          おとついの写真

 

      

           看板の写真

 

 

 

 

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