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東福寺 京都国立博物館 ~圧倒の鎌倉から室町仏教美術~

2023-10-12 08:07:12 | 美術館、博物館
気候のいい間に展覧会に行こうということでさっそく前売りを買っていた京都国立博物館へ。
京都駅は人種のるつぼと化していた。京都の友達が言うようにバス停には長蛇の列。一つバスを見送り、博物館行のバスに乗る。

久しぶりの京都国立博物館。ここまでくると人も少なくほっとするいつもの静謐な空間。

秋晴れの空に映える。


開館時間を過ぎていたのスムーズに入館。荷物をロッカーに預けて。

入り口にはこんな記念撮影ができるフレームもあり。
平日入館した記念に仏様の手のシールをくれる。

あとで実物を観ることができる。

ほぼ館内は撮影禁止だった。
東福寺所蔵の貴重な絵画、書、彫刻が目白押し。

東福寺には昨年の秋に三門の上が公開されていたので訪れたその時の記事はこちら

久しぶりの寺社仏閣 ~東福寺三門秋の特別拝観~ - 遊びをせんとや

ここの所、旅行と言ってもお寺や神社をあまり訪れてない。なんだか心もとない気がしていた。あの静謐な空気に触れたい。春に金戒光明寺で山門に登った時に「秋には東福寺の...

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東福寺の始まりはHPによると
摂政九條道家が,奈良における最大の寺院である東大寺に比べ,また奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようとの念願で,「東」と「福」の字を取り,京都最大の大伽藍を造営したのが慧日(えにち)山東福寺です。嘉禎2年 (1236年)より建長7年(1255年)まで実に19年を費やして完成しました。
イメージ図工事半ばの寛元元年(1243年)には聖一(しょういち)国師を開山に仰ぎ,まず天台・真言・禅の各宗兼学の堂塔を完備しました

ということだ。
この円爾弁円(えんにべんえん)さんの肖像画

HPよりお写真お借りしました。
50代で右目の視力を失われたようで、30歳代宋に渡り密教を学ばれたそうだ。
ここで密教とは何ぞやと疑問が出るが詳しいことはまた勉強しよう。

それにしても鎌倉時代の肖像画は本当に写実的表情が豊かでしかもで品があって素晴らしい。

今回の特別展に目玉、吉山明兆の作品がまた素晴らしい。

白衣観音図
明兆の構図のすばらしさ。雪舟と並び称される筆遣い。この白衣観音図の三角形の構図はともすれば動きが止まりそうになるのに、曼荼羅のような安定の中にすごく力強さと躍動感があるというアンビバレンツは快感を観る人にもたらす。
私の好きな寒山・拾得図。この拾得は箒を持っていない。


東福寺で今秋公開される修復を終えた涅槃図の一部レプリカがあった。

明兆がこの涅槃図を描いている間、ずっとそばで見ていた猫がいてその猫も涅槃図の中に描いたそうだ。
是非、本物を観に行きたい。

五百羅漢図。この展示が面白かった。横に吹き出しを用いた解説があり、絵の内容が解るようにしてある。

描かれている人物のデフォルメがすごく、本当に室町時代の漫画ように見える。
この五百羅漢図は3期に分けて作品の入れ替えがある。

最後の彫刻の章では鎌倉時代の迫力のある彫刻に圧倒される。

この写真は東京国立博物館の写真をお借りしました。

この時代の仏教彫刻は本当に力強くて、観ているとギリシャ彫刻に通ずるものがあるような気がする。
力と美へのあこがれ。
今回、特に釈迦如来の両隣に居る迦葉・阿難立像が人物デフォルメがすごくて心に残った。

 
阿難さんが美男過ぎて、、、。

最後に撮影OKの所で

釈迦如来坐像、これは光背化仏、仏さんの後ろ光の中にいる一つ)
 
 
 蓮弁

  
  仏手
   

扁額や書も満載だったが、鎌倉~南北朝、室町の迫力ある絵画、彫刻作品に圧倒された一日だった。

ランチは旦那がどうしても行きたいという京都駅前のサンドのフードコートで。

私は珍しく串カツとビールで。
旦那はお肉串焼き。

後で大起水産の炙り寿司5貫を食べました。


外国人と修学旅行生のるつぼでした。

昨日の晩御飯は鳥手羽の甘酢煮(八角いれました)玉ねぎ、シイタケ、人参の中華スープ。コールスロー、トマト。サツマイモのレモン煮。





 


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