3年ぶりに劇場で歌舞伎を観た。
感無量だった。
7月松竹座歌舞伎公演
遊んでばっかりやんと思われるかもしれないが、7月は遊んでます。はっきり言って。
そうこうするうちにどんどんコロナ感染が広がって、東京は歌舞伎座も休演となっていたので、ひやひや物だった。
まずは、私一人で昼の部に。
この座組は面白くないはずはない。
関西成駒屋、松島屋、関東中村屋、高麗屋中堅どころ、若手が出揃っている。
贅沢な座組だ。
一幕目「八重桐廓噺」(やえぎりくるわばなし)嫗山姥(こもちやまんば)
何とも荒唐無稽なお話。このお芝居は初めて観たと思う。源頼光と四天王の話なんだけど、
主人公の八重桐を片岡孝太郎が好演。こんな役はとても仁のあってる。しゃべくりあり、「女伊達」の大立ち回りありの時代物スペクタクルの部分も含め、見ごたえがあった。でも御殿の中で再会した旦那の臓腑を食べたらアーノルドシャワちゃん並みの怪力になるというところがなんともご都合主義で返って痛快。千之助の沢瀉姫も上品で可愛い。進境著しいと私が勝手に思っている壱太郎の白菊(実は時行妹糸萩)は御殿女中なのに妙に色っぽい芸者のようにも見えたが、、、。
実はこの昼の部、三等の席で観たのだけれど三階の宙乗り引き込みの黒いボックスの2つ横の席の前から三番目で、舞台全体がとても見やすかった。だが、私の左横つまりボックスのすぐ右は小学生の男の子、通路を挟んで真ん中の席は小学生の団体が。
私が開演ギリギリに席に着くと通路を挟んで右側の女の子は私の左横の男子に「最悪やな。」と一言。要するに小学生の団体の中におばさんがいやおばあさんが紛れ込んだってわけ。ちなみに私の前の席はおばさんたちだった。幸い、私の左横の席の男子はおとなしく
私の拍手に合わせて拍手するぐらいの素直な子だったから良かったが、中央の団体席の子は途中でこそこそ私語が始まった。
一幕目も1時間以上あるので「廓」や「紙子」と言った世界を先生はどう事前指導したのか、大変だなと思う。
私もかつて国立文楽劇場などに生徒を引率していったことがあるので気持ちはわかるが私語の注意くらいはしてほしかった。
というわけで30分の休憩を入れて、二幕目は井上ひさしの「手鎖心中」を原作とした「浮かれ心中」
お話自体がとてもよくできているので安心して楽しめた。
言葉も解りやすいし小学生にはよく解っただろうと思うが、なんせ時間的に長いので集中力が切れたようで最後の方で「おしっこ」の連鎖には参った。
若旦那栄次郎を演じる勘九郎をはじめ、七之助、幸四郎、扇雀と脇も固めて贅沢な布陣である。真間屋の娘おすずと遊女箒木を七之助が二役をやり「待ってました。」て感じ。大工の清六の隼人も良かった。
写真はネットよりお借りしました。
だが、何と言っても勘九郎である。なんとも間抜けな道楽にふける若旦那役をふわふわと演じ、中村屋のお家芸を見せつけた。
これは中村勘三郎も演じた役である。
最後の宙乗りまで出ずっぱりで楽しませる。
ものすごく楽しそうに宙乗りしてはりました。この写真もネットよりお借りしました。
コロナ禍の中2つの演目だったが、充実して楽しめた。
芝居小屋にまたこれて幸せだなと心底思った。
感無量だった。
7月松竹座歌舞伎公演
遊んでばっかりやんと思われるかもしれないが、7月は遊んでます。はっきり言って。
そうこうするうちにどんどんコロナ感染が広がって、東京は歌舞伎座も休演となっていたので、ひやひや物だった。
まずは、私一人で昼の部に。
この座組は面白くないはずはない。
関西成駒屋、松島屋、関東中村屋、高麗屋中堅どころ、若手が出揃っている。
贅沢な座組だ。
一幕目「八重桐廓噺」(やえぎりくるわばなし)嫗山姥(こもちやまんば)
何とも荒唐無稽なお話。このお芝居は初めて観たと思う。源頼光と四天王の話なんだけど、
主人公の八重桐を片岡孝太郎が好演。こんな役はとても仁のあってる。しゃべくりあり、「女伊達」の大立ち回りありの時代物スペクタクルの部分も含め、見ごたえがあった。でも御殿の中で再会した旦那の臓腑を食べたらアーノルドシャワちゃん並みの怪力になるというところがなんともご都合主義で返って痛快。千之助の沢瀉姫も上品で可愛い。進境著しいと私が勝手に思っている壱太郎の白菊(実は時行妹糸萩)は御殿女中なのに妙に色っぽい芸者のようにも見えたが、、、。
実はこの昼の部、三等の席で観たのだけれど三階の宙乗り引き込みの黒いボックスの2つ横の席の前から三番目で、舞台全体がとても見やすかった。だが、私の左横つまりボックスのすぐ右は小学生の男の子、通路を挟んで真ん中の席は小学生の団体が。
私が開演ギリギリに席に着くと通路を挟んで右側の女の子は私の左横の男子に「最悪やな。」と一言。要するに小学生の団体の中におばさんがいやおばあさんが紛れ込んだってわけ。ちなみに私の前の席はおばさんたちだった。幸い、私の左横の席の男子はおとなしく
私の拍手に合わせて拍手するぐらいの素直な子だったから良かったが、中央の団体席の子は途中でこそこそ私語が始まった。
一幕目も1時間以上あるので「廓」や「紙子」と言った世界を先生はどう事前指導したのか、大変だなと思う。
私もかつて国立文楽劇場などに生徒を引率していったことがあるので気持ちはわかるが私語の注意くらいはしてほしかった。
というわけで30分の休憩を入れて、二幕目は井上ひさしの「手鎖心中」を原作とした「浮かれ心中」
お話自体がとてもよくできているので安心して楽しめた。
言葉も解りやすいし小学生にはよく解っただろうと思うが、なんせ時間的に長いので集中力が切れたようで最後の方で「おしっこ」の連鎖には参った。
若旦那栄次郎を演じる勘九郎をはじめ、七之助、幸四郎、扇雀と脇も固めて贅沢な布陣である。真間屋の娘おすずと遊女箒木を七之助が二役をやり「待ってました。」て感じ。大工の清六の隼人も良かった。
写真はネットよりお借りしました。
だが、何と言っても勘九郎である。なんとも間抜けな道楽にふける若旦那役をふわふわと演じ、中村屋のお家芸を見せつけた。
これは中村勘三郎も演じた役である。
最後の宙乗りまで出ずっぱりで楽しませる。
ものすごく楽しそうに宙乗りしてはりました。この写真もネットよりお借りしました。
コロナ禍の中2つの演目だったが、充実して楽しめた。
芝居小屋にまたこれて幸せだなと心底思った。