算太郎日記

日々の日記を綴ります

「トヨトミの野望」

2020年07月25日 | 日記
最近、「トヨトミの野望」(梶山三郎著)という小説を読みました。

普段は、企業小説とかあまり読まないのですが、「トヨトミ」というタイトルに惹かれました。トヨトミというのは、愛知県にある巨大自動車企業という設定です。誰もがあの会社かと思うでしょう。

そのトヨトミの内部を、実在の人物がすぐに連想できてしまうように描いています。つながりを重んじるトヨトミの創業家と徹底的な合理的経営を重視する創業家外社長との確執を軸に、巨大企業の経営の在り方に迫ります。世界的な自動車産業界の流れの中で生じる様々な問題に、社内での野心を秘めながら立ち向かう人々の姿がとても興味深いです。どこまでが事実でどころからがフィクションなのだろうかと思ってしまうほど、作者の梶原氏は克明に調べて書いてるように思います。

小説としてもとても面白かったのですが、日本の基幹産業の一つである自動車産業についても勉強させられました。