かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:発達と教育A (水) 101117 世界一の子ども教育モンテッソーリ 前半

2010年11月17日 | Weblog
1. 先生のお孫さんが、できるようになることが段々と増えていくのを見て、どのように思いますか。
  答:確かに、おもしろいですね。しかし、孫がというよりも、いつも赤ちゃんや子どもを見ていて感じることは「えっ、こんなことも出来るんだ」、「こんな風に、反応して、こんなことに興味を持つんだ」「すごいなあ!」と感心することが多いです。授業で見たビデオでも、生まれたその日から赤ちゃんは、いろいろな経験と外界への興味をもって反応しているのがわかります。子どもは、毎日進歩し変わって行くのだなあという気がしています。私も毎日少しでも進歩することができたらなあと思います。


2. 先生は、外国に行く時、これだけは見よう、行こうと決めて、旅をしますか。それとも、行ってみてから、どこに行くかを考えますか。
  答:私は、あまり、前もって行くところを決めていません。まあ世界遺産のようなものは見ることにしようと考えて出かけて行きますが、実際には、いろいろな都合や事情で他の場所を見ることもよくあります。また、宿泊地を決めて行かないので、現地で知った面白そうなところに出かけることが多いです(旅をする方向も決めていないので、北に行くか南に行くかは朝になってきまることもあります)。例えば、9月に行ったエストニアでも、出かけていったら民族舞踊をやっていたとか、その地域のお祭りに出会ったとか、などということが多いです。その方が面白い気がします。しかし、マルディグラやオクトバーフェストに行った時のように、始めからある場所に行こうと決めて行くこともあります。しかし、個人旅行はハプニングばかりです。

3. 先生が子育てで大変だったことを教えてください。
  答:子育てとは言えないかもしれませんが、やはり、高校生くらいの子どもは難しい気がします。当然、親の思うとおりにはいきません。それを、何とか上手くやろうとすると反発をくらいました。

4. かわティは心はどこにあると思いますか?脳以外でお願いします。わたしは手にあるんじゃないかな、と思っていますが…
  答:身体の部分として、感情が一番現れるは、目だと思いますが、心は、どこにあるのかはわかりません。たぶん、心なんて無いんじゃないかな。脳の中にも無いと思っています。「心」という言葉は定義が曖昧で、思考(考え・意志)なのか感情(気分・気持ち)なのか、認知(知識)なのか混じっていろと思っています。なので、心は、どこにもありません。あるのは、記憶(運動能力のような非陳述記憶も含めた)と経験です。人間は、基本的に、その場限りで反応して生きている部分が多いのです。自己も自分についての記憶です。

5. 先生は、臨界期の存在を確信した経験はありますか。
  答:あまり無いけど、スノーボードを練習しようとして挫折した時に、もう、臨界期を過ぎているのかな?という経験をしました・・・こういう意味の質問じゃないよね。・・・


6. 好きな作家はだれですか?
  答:最近は、小説のようなフィクションものを読まないのですが、高校生の頃はSF小説が好きでした。大学生になって、古典や宗教ものを読みました。SFでは光瀬龍や栗本薫、源氏物語は5人くらい読んでいます。でも、今では好きかどうかわかりません。


7. モンテッソーリ教育が適用されるのは幼稚園までなのでしょうか。
  答:いえ、次の授業で話そうと思っていますが、日本では、幼児教育の段階でしかモンテッソーリは話題になりませんが、アメリカやヨーロッパでは、シュタイナー教育と同じように、モンテッソーリの中学校もあります。モンテッソーリの思想に従って、大人になるまで教育するのがモンテッソーリ教育だと思っています。どうも、自由教育やニール、ペスタロッチなど、日本では幼稚園やせいぜい小学校までで教育の理論が盛んで(実際はやりやすいからに過ぎない・信大の附属小学校も同じです)、中学校以降は、理論も何も無くなってしまうために、子どもの教育に一貫性が無くなるのだとおもいます。

8. 先生はモンテッソーリ教育についてこれから取り入れていくべきだとおもいますか?
  答:さあ、どうだろう。しかし、モンテッソーリでなくとも、乳幼児期からの子どもの身体的な技能も含めた、総合的な発達を目指すという方向は正しい気がします。


9. 最近毎日、寝ても寝ても眠くて仕方がありません。短時間でも質の良い睡眠をとることで眠気はとれるという話を聞いたので、早めの就寝を心がけてはいるのですが、やはり眠いままです。かわてい先生はどうしても眠くなった時、どうやって眠気を覚ましていますか?授業中に眠くなった時に使える眠気覚まし法があったらぜひ教えてください!
  答:私は、仕事をしていたり車の運転をしていて眠くなった時は、新鮮な空気を取り入れることと姿勢を正しくするということをします。教室でも窓側にいて窓を開けてみたら堂でしょうか。

10. この間、臨床演習のリフレクションを長野市の10年研修でいらっしゃった現職の先生と一緒に行いました。そのときその先生が「自分が教師になったときこれだけは譲れない、一本通したいことは何か」という質問をされました。私はまだ抽象的な考えで、正直具体的にこうしたいというものがありません。川島先生は何か教師としてやっていく上でこれだけは譲れないといったような信念はありますか?
  答:へえ、すごい先生ですね、どんな一本を持っているんだろう(皮肉です)。僕には一本だけ通したいことなどありません。しかし、実際は、場面によっては譲ってしまうことが多いし、時によっては何本も(10本くらい)通したいことがあるというのが現実です。また、私は教師としてというよりも私としてという意識が強いので、教師として・・という気持ちは持っていません。皆さんにも、教師としてというよりも、私という人間として接しているという意識の方が大きいです。


11. 子どもは自然とのかかわりの中で育つ、という言葉が本文の中にありました。しかし、最近は自然の中で子どもが育つ機会が失われているように感じます。自然の中で育つことができない子どもは、どうしたらよいのでしょうか?
  答:たしかに、そうですね。私の子どもの頃は東京でも、ザリガニやツチグモをとって遊んでいましたし、トムソーヤにあこがれて、木の上に上って小屋をつくろうとしていました。しかし、現在では、そうはいかないので子どもに必要なのは、現実の自然だけでなく、子どもが自由に操ったり、組み替えたりすることのできる広い環境が必要なのだと思います。ですから、広い広場での大きな遊具などで自然と同じようにとはいかないけれど、ある程度は解消できると思います。


12. 大きな怪我を一回もしたことがない私が、怪我をして苦しみ続けている人の気持ちやつらさを理解してあげることは不可能なのでしょうか。どのように、接してあげればいいのでしょうか。…この7カ月、私もつらかった…。
  答:よく文脈と、あなたとその人の関係がわからないので何とも言えませんが、それだけ、相手をわかろうとしている気持ちを持っていることが相手に伝われば、人間関係としては十分な関係だと思います。いくら辛くても自分のことは自分で解決しなければならないのです。それぞれの人にそれぞれの人生があるのです。いくら好きだからといって、他人のために自分のやるべきことを犠牲にするのは、美しいことのようで間違っていることもあると思います・・・・「自分は自分、人は人、だけど仲良し」

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