かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

高橋先生からの追加の回答

2011年07月31日 | Weblog
 発達障害について講義をしていただいた高橋ともね先生から,追加の質問回答をいただきました


質問:ADHDの大人の人のVTRを見ているとき「洗面所のビニールをやろうとして、この部屋に戻ってきたんだけど・・・何をしたのかしら?」と言っていました。この思い出せない状況と、アルツハイマーとはどう違うのですか?

  答:アルツハイマー型の認知症では、入ってきた情報を保持した上で長期間保持し続けられるような記憶に移行させることが難しくなっていきます。また、以前は自由に思い出すことができていた、すでに定着しているはずの過去の記憶もしだいに再生できなくなっていきます。ADHDのある人の場合、記憶を定着させる能力自体は低下しているわけではありません。記憶するべき対象にむかい、それが定着するまで注意を向け続けていることが難しいのではないかと考えられています。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 110728 子ども虐待 討論と 授業・討論の感想

2011年07月28日 | Weblog
今学期の「生徒指導概論」の授業は,すべて終わりました.みなさん,よく頑張りましたね.ご苦労様でした.皆さんのレポートを読んだり質問に答えて,私も成長した気がしています.皆さんの感想と意見も少し載せてみます.ありがとうございました.



1. プログ毎回楽しく見させてもらっていました。今回で最後になるのがすごい残念です。半期ですが、ありがとうございました。最後の質問よろしくお願いします。恋に悩む友人がいます。どうやら、何回振られても諦められないようで、相手の女の子からするともう心はその男の子には向いていないようです。そんな男の子にうまく諦めさせるようなアドバイスはあるでしょうか?
  答:無理でしょうね.恋は脳にインプットされたPTSDのようなものですね.まあ,もっと良いと思う人に出会うまでは,無理かもしれません.

2. 大学近辺でお勧めの食べ物屋さんはありますか?
  答:交差点の斜め向かいの「ことぶき」はどうですか.私は,大善というそば屋によく行きます.十割ソバが550円で,野菜の天ぷらが350円で,おいいしいお蕎麦です.

3. 去年から仲間内で激しく議論になっている問題があるので、先生の意見もきかせてください。カレーとハヤシライスどちらの方がすきですか?
  答:私は,カラーライス派です.でも,おいしいハヤシライスなら好きです.

4. 先生は今回新書を課題図書にされましたが、お勧めの小説はありますか
  答:私は,SF小説と古典小説が好きです.でも,最近は,小説は読んでいません.昔読んだSF小説は,半村良,光瀬龍,星 新一などでした.


5. 質問ですが、自分が死んでも変わりはいる、と思ったことはありますか。それとも、自分という存在は他に替えがきくものではない、と思いますか
  答:そういうようには,考えたことがありません.この地球上にたまたま生をうけて死んで行くだけだと思っています.ある意味ではある意味では代わりがいるかもしれませんが,存在は,一人の人間であるということだけだと思います.

6. 先生は性的虐待と、近親(相)姦の違いは何だとお考えですか?
  答:似たようなものだと思いますが,性的虐待は,親の一方的な性的な欲求が基本です.近親相姦は,成人同士でも成り立つので,一方的だけではないと思います.

7. 先生は幽霊はいると思いますか?関連して、何かそのような体験をしたことはありますか?
  答:幽霊を定義してみないとわかりませんが,いないと思います.というより,定義ができない. ウィキペディアには, 死んだ者が成仏できず姿をあらわしたもの[1],* 死者の霊が現れたもの[2]と書いてありますが・・・・そう考えると,いると思う人の心の中にいるともいえるかもしれないですね..




ここから,みなさんの授業,討論の感想と意見です

8. 子どもを産み生かす意味は、虐待に走る親は自分の幸福のために子どもを産む人が多いということが書籍には書いてあった。そういう人たちは命を軽く見ているというか、たしかに命は軽いときもあるけれど、けれど失ってしまったなら二度と取り戻せないものなのだ。何か子どもというものを道具として扱っていて、それが虐待を招いてしまうのではないかと思った。

9. 最後に感想を少々述べると、半期の間討論に参加してきたが、どうにもひどいハズレくじを引いてしまったように思う。他のグループが熱心に討論している間、・このグループではどうしようもない雑談がなされていることばかりだった.どうして真剣に話し合う、それだけのことができないのか、また私はそこに連れ戻すことができなかったのか、反省ばかりである。もっと実のある討論をしたかっ払もしできることなら、面倒な作業ではあるが今後こういったことが少なくなるように、グループを途中で組み替えるという措置も考えて頂きたい、と思う。と,最後の最後まで愚痴を並べて申し訳ありません。
  コメント:そうなんですよ.以前は,3回の討論ごとにグループを変えていたり,毎回,変えてみたりしたこともあるのですが,結局,皆さんの意見を入れて,今のような形になっています.


10. すべてのレポートが終わり、達成感に満ち濫れています。半期間ありがとうございました。一冊の本についてこうして深く考え、自分なりの意見を出すということはあまりしたことがなく、半期を通してできたことは自分への自信となりました。また、討論についても毎回刺激的な討論がされた班であったので、自分への刺激も多く、負けないくらい"面白い意見"を言おうという気持ちで毎回参加できたことは有意義でした。また、班の構成も相成って滞ることも少なく討論レポートもまた、自己を見直すよいきっかけとなりました。また、知識を持っていることの重要性を感じました。虐待にしても、いじめにしても、知識があることで防げることがたくさんあることが本を読んで分かったので、これからも様々な本を読んで、たくさん知識をつけていきたいです。

11. 生徒指導概論を受講して、自分自身には本当に知識がないことばかりだと思いました。良い本を紹介する先生がもっと増えることで、現場の先生方の役に立っのではないのでしょうか.信州大学の在校生でも卒業生でも閲覧することができる、分野別の本の紹介ページをホームページにつくることで、共有できる環境が整うのではないのでしょうか、勉強できる環境は大切だと思いました、


12. 4年生の先輩が言っていったが、この討論が採用試験での集団面接で生きてきたという意見を聞いた。大学での講義で、自分の意見を言う機会は滅多にないのでとても良い機会であった。いろんな議題について討論してきたが、どれも教師に必要な知識を必要とするものであった。本を読むことは大事であることはわかってはいるが、なかなか読むことができないので、本講義での課題は自分にとって、とても良いものであった。本講義を通して、自分の無知を知ることができたのはとても大きかった。大学生活では、知識を数多く身に付けたいと思った。実際に教壇に立ってみないとわからないこと、生徒と接してみないとわからないことは多くあると思う。今できることをしっかりやっておきたい。これからもいろんな本を読んでいきたい。授業の感想としては、討論をやるにあたって、出来ればみんなのレポ一トも読んでみたいと思った。そうすることでさらによい討論ができるし、いろんなことを吸収できるようになると思う。


13. 授業の内容については、本を読み、レポートを書いて自分の考えをまとめて討論でアウトプットするという繰り返しの授業で、大変身になるのものであったと思う。ただ、討論の議題のなかに本に答えが書いてあり、それ以上は話が広がらないような議題があったので、もっと話し合いのしがいがあるトピックがあったら良かったと思う。課題図書は現在の教育学部生に必要な知識が詰まったものばかりがセレクトされており、大変有意義なものだりたと思う。


14. この授業を受けて「知識」の大切さを再認識した。巷ではクイズ番組などで芸能人が「インテリ」などともてはやされているが、そのようなのを見ると「知っているだけじや駄目で、行動に繋がらなければ意味が無い」などと思っていた。行動しなければ何も変わらないが、適切な行動を取るには知識が必要だと感じた。「知識」と「行動」のバランスをちょうどいいものにしていければ良いと感じた。


15. 最後に、半年間講義を受け、討論してきた感想を述べたいと思う。最後の討論メンバーの感想としては、みんな、"本音"で話せてよかったと述べていた。他の授業では主に学問上の正解がある問題について話し合ったりしていて、建前や自身のなさからのごまかしなどが混じることもあったが、この講義では不思議とそういう不純物が混じることがなかった。本当に楽しかったし、それこそ一生ものの財産になったと思う。こういった本気の話し合いは日常生活でする機会もほとんどないので、ある種、自分の中にため込んでいた意見や考えを吐き出せる良い機会になったのだと思う。プログ、楽しく拝見させていただきました。半年間、本当にありがとうございました。


16. 最後に、今回が最終レポートということで、今までの授業についての感想を述べていきたい。まず、この授業を受けることで、「自分は教育学部に来たんだな」と始めて実感しました。今までは、一般教養などを中心に学んできて、教育的な授業がほとんどなかったけど、この授業で初めて、多くの人の教育的価値観を共有することができました。討論会では、多くのテーマがあったけど、一つのテ・一マに対し、みんな違った考え方を持っていて、自分にはない考え方を自分の中に取り入れることができたことはとても貴重なことだと感じました。教育問題は、自分ひとりの価値観や考え方では、解決していくことは難しいということも分かり、人を教育していくためには、やはり教育者たちの結びつきや意見交換がとても重要だということを感じました。半年間ありがとうございました。


17. 最後にみんなで全ての討論を終えた感想を言い合ってみました。私たちの班はみんなかなり意見を出してくれ、良い討論ができたと思います。話もほとんど横にそれることなく真剣に問題について考えていけたのではないかといった所です。私は実際このような機会がないと教育関係の本は読みませんし、特にこの授業で扱ったような重い内容の専門的なものは自分では読みません。まして初対面の人と同じ本を読んでその内容について討論するなどといったことは今までしたことがありませんでした。この授業では他人の価値観に触れ、とても良い勉強になったと思っています。ただ、毎週本を読んで、レポートを書き、というのは結構きつかったです。私は全ての本を読み、全てのレポートを提出しました。文章を書くのが苦手な自分にとっては本当によくやったと思いますし、それだけこの授業に興味を待って参加できた結果だと思います。前期の間ありがとうございました。


18. この授業を通し、生徒の行動について良く知り、そしてその対処法についても多くを学べたと思います。それだけでなく、自分の生き方や考え方に繋げて行けるようなお話もあり、非常に為になりました。2000字や1200字のレポートは、課題が立て込んだりすると結構重荷ではあったものの、討論の時間も含め、自分の意見を表明する事が少しは上手くなった気がします。半年間本当にありがとうございました。


19. この授業では多くの本を読むことで新しい必要な知識が得られ、討論の場で新しい視点に触れ自分の考えを深めることが出来、非常に有意義な時間になりました。毎回討論の後に先生の考えを聴けたのもよかったです。ひとつ要望ですが、読んだ本ど授業内容がもう少しだけリンクしてほしいなと思います。
  コメント:一応,授業の内容とリンクするように本を選んでいるのですが,時間の前後はできてしまいました.

20. この授業での、討論会は毎回とても楽しみでした。グループの人の意見は、私の意見と違うことが多かったのですが、視野を広げることができました。特に、ディベートと違い討論会というかたちなので、自分の意見が批判されることもなく、なごやかに進行していたのが印象的でした。この授業は、とても好きなのですが、あえて難を挙げるとしたら、小テストの事です。10~15分ではとても書ききれないことがあり、でもお昼の時間にどうしても行かなくてはならない約束があるという場面が数図ありました。その時は、授業にはでても、間に合わないので小テストを提出することをあきらめたりしました。なので、できれば、小テストを、翌日の○時までだったら受け付けるというかたちにして頂くととてもありがたいなあと思っていました。是非よろしくお願いします!半期の問お甦話になりました、ありがとうございました!
  コメント:そうですね.小テストは,どうしても時間が無くなってしまいます.また,なにか方法がないか考えてみます.


21. 同じメンバーで6回という回数の討論を重ねたことで、最初のころの討論とは歴然と内容や質が違っていることが実感できた。最初のころは順番に意見を言い合い、人に同調するということも多く、テーマから話が広がらないということもあった。しかし最後のほうではひとりひとりが自分の意見をきちんと持ち、お互いに共有することで相手の意見を認め合い、自分の考えも推敲できるという良い討論ができた。4年生の先輩によると教員採用試験の集団面接の練習にもなっていると聞いて、こんな風に自然に将来の役に立っことができたことを嬉しく思った。自分はまだまだはっきりとした意見を持つことと相手を納得させるように話す能力が足りないので普段の生活や授業で、頭を使って考えるということに挑戦していきたいと思った。


22. 今回で全ての討論が終わったが、自分の意見だけでなく、他の人の意見を聞くことで視野が広がり、今まで出来なかったような見方ができるようになり、この授業の討論会を通して得たものは多かったように思う。また、毎週本を読むという行為を続けることで、本を読む習慣が身に付き、本を読むことが楽しいと感じることができるようにもなった。この授業全体を通して、自分の知識不足を強く実感したとともにたくさんの知識を身につけることが出来た。ここで身につけたことを生かしてこれからの学びを深めていきたい。

23. 生徒指導概論の講義を受けて、ぼくは教育学部に入って1年以上たつのにまだまだ教育に関して無知なんだなと実感した。また知ったつもりでいたことももっと深く知るべきであると思い知らされた。まだまだ知らなければいけないことはたくさんあると思うのでできる限りこれからも、教育に関する本読んでいきたいと思った。

24. この授業の中で様々な本を読み、それについての討論をして、本当に勉強になった。一年次は教育に関して学ぶことをほとんどせず、二年次に長野に来てやっと本格的に勉強し始めた。なので今回のような教育についての様々な問題に関して学ぶことは非常にためになった。正直なところ難かしい話もあり、まだ理解してない部分もあるが、それでも以前より教育について考えるようになり、教師に少しは近づけているように感じられた。それぞれの討論も有意義だったと思う。私たちの班は他の班に比べて活発に討論はできていなかった(これは一番最初に司会をして、流れを作ってしまった私にも原因があると思う)。しかし、では逆にどうしたらよくなるのか、どのような討論をすべきなのかを考えさせられ、これはこれでいい体験になった。後半になってくると雰囲気も前よりも良くなり、いい討論だったと思う。何より人の意見から学ぶことも多かった。他の人の考え方は面白く(私たちの班にはしっかりとした意見をもつ上級生がいた)、多角的な見方をすることの大切さを改めて感じた。


25. 授業内容も聴いていてためになることが多かった。印象に残っているのは、いじめの対処の仕方の話が聴けたことだ。いじめについて話してはきたものの、実際いじめの現場に立ち会ったらどうすればいいのかと思っていたら、先生がいじめられている子に仲間を作るという話をされて、とても参考になった。今の教育現場の問題について考える機会を与えてもらい、今後のための知識などが得られ、とてもいい授業だった。
  コメント:そんなに言ってもらえると嬉しいですね.

26. はじめのうちは、討論するのは嫌だと、思っていたが、討論を通して、様々な人の意見が聞けて、私自身の考え方が変わったり、色々な考え方を持てるようになりました。自分の考え方や視野が広がるといった意味で、この討論という活動はとてもためになる活動だと思います。また、班のメンバーの人とは仲良くなることができ、色々な専攻の人と仲良くなれるという点でもよいと思いました。

27. 討論全体の感想は、自分だけで本を読んで終わるよりも、人の意見を聞くことで新たな発見や、自分自身の考えを整理することにつながると思った。共感できるところもあれば、逆に全然違った意見があったりと、とても面白かった。ちゃんと本を読まないと討論にならないという責任から、課題もしっかりとできたと思う。この討論を通して、様々なことを学べてよかった。本を読むことが、日常では少なかったので、またあらためて本の楽しさや興味深さに気付くことができた。これからも、自分の知識を広げられるように、本とは親密に関わっていきたい。授業も、教師になって実際に出会うような=場面を取り上げられている例が多くあったと思ったので、勉強になった。また、2000字のレポートを書くことが大変な作業だと感じていたが、少しずつ力が付いたのかそこまで大変には思わなくなった。自分の意見をまとめる力にもなったと思う。とても自分にとって力になる授業だと思いました。ありがとうございました。

28. 最後にすべての討論を終えた感想をお互いに言い合った。みんな自分とは違ういろいろな意見を聞けてよかったと言っていた。私の個人的な感想は、とにかく勉強になったなということだ。自分では自分の考えが正しいと思って討論に参加していても、私と同じ意見を持つ人はいなかったりして、自分の意見がすべてではないのだなと強く感じた。他専攻の人とこんなにも話す機会はなかなかないし、隔週の討論会がとても楽しみだった。これで討論が終わってしまうのはなんだかさみしいが、こういった討論の機会がまたあったなら、本当に大切にしなければいけないと感じたし、大切にしたいと思った。

29. この授業で何回もの討論を重ねる中で、自分の考えを言葉にして伝えることのむずかしさや、他の人の意見を:聴くことの大切さを学んだ。教育についてさまざまなことを語り合うことがとても楽しかった。教員採用試験を受けてみて、この討論は、集団面接にも役立つことであったと感じた。これからも、自分の意見をしっかりと持ち、他人の意見を受け入れつつ、自分の考えを深めていくということを大切にしていきたい。

30. 全体の感想 本を読んで討論することで、人それぞれ違う考え方があることがわかり、とても面白い時間だった。本の内容に共感したり批判したり、中身の濃い討論になっていたと思う。とくに、それぞれ自分の経験談を話す機会が多く、いじめの討論のときはアツく語らうことができた。この授業で学んだことは、教師になるための土台になるはずである。

31. グループに分かれてディスカッションをして、自分以外の人の意見を聞くことができ、とてもよかった。グループが専攻がバラバラで構成されていたので、この授業で新たな友達もできたし、貴重な意見を聞くことができた。自分の意見に賛成してくれる人もいれば、反対する人もいる。同じ意見の人の話を聞くと、ますます理解が深まる。また反対の人の意見を聞くことでこんな考え方もあるんだ、と新しい発見もある。あと私がよかったと思う点は、積極的に自分の意見を言えるようになったことである。私はどちらかというと消極的でなかなか自分の気持ちを素直に伝えることができなかった。自分の意見が批判されるのではないか、見当違いのことを言ってしまわないかなどと不安になるからだ。けれどもこのディスカッションでは、みんなで一緒に考えていくことができたので、自分の意見が言いやすかった。そしてなにより楽しかった。ディスカッショントピックだけではなく、その人のいろいろな面も見ることができて親近感が湧いた。この授業は自分の積極性の向上にとても役立った。本当にありがとうございました。

質問と回答:発達と教育A (水) 110727 完璧志向が子どもをつぶす 討論 + 授業感想

2011年07月28日 | Weblog
今学期の「発達と教育」の授業は,すべて終わりました.みなさん,よく頑張りましたね.ご苦労様でした.皆さんのレポートを読んでいると,今学期の始めと今では,レポートの内容が成長したように思います.子どものレポートから大人のレポートになっていっているような感じです.質問だけでなく,皆さんの感想と意見も少し載せてみます.ありがとうございました.


1. 大学生活を送る上で、旅行などでは無く日常で大切にすべきことは何ですか?
  答:規則正しい生活,知識を増やすことと,自分で考えること,そして身体を鍛えることだと思います.

2. 川島先生は子どもとどんな遊びをしましたか?
  答:いつ頃のことだろうか.遊びというのは,子どもは何でも遊びになるような気がします.例えば,この前,わかなちゃんと,アンズの実が落ちているのを見つけて,足で転がして「へいアンズ」といって遊びました.それから,ブランコに乗っているときに,夕日でカゲができて,それが言ったり来たりするのを見て,「ニョキ,ニョキ」といってかけ声をかけていました.ですから,子どもと一緒にいるだけで遊ぶことになるのだと思いいます.

3. 今まで質問に答えていただき、ありがとうございました。最後に1つお願いします。
他人の顔色をうかがったり、他人からの意見や指摘を必要以上に気にしてしまうところが自分にはあるのですが、どうしたら改善できると先生は思われますか?
  答:私もそう言う傾向があります.でも,今やりたいことや興味を持って熱中していることがある時は,そうなりません.また,指摘をされた内容について何らかの知識を持っているときには,反応は場合によります.ですから,改善するには,自分のやりたいことを何か考えることと,いろいろな知識を持つことだと思います.

4. 先生は子どもができた時、奥さんに専業主婦であってほしいと望みましたか?
  答:そうですね.子どもができた時代は,まだ,女性は結婚したらやめるのが当然で,子どもができたら専業主婦になるのが当然だと考えられていました.ワイフは,銀行員でそれも,その銀行の最初の4大卒だったので,今思うとやめていなければどうなっただろうと思います.



ここから,一部だけですが,授業の感想と意見を載せます.

5. 今日までの講義、ありがとうございました。先生のお話はいつもとても面白く、発達にいて楽しく学ぶことができました。また、自分からはなかなか手に取らないような本をたくさん読むことができたことのも、討論と同じくとてもいい経験になったと思います。後期には生徒指導概論の授業も受ける予定なので、またよろしくお願いします。

6. 今まで、このグループ討論をしてきて、こうやって教育についてたくさん語れる場と仲間がいるのは励みになるなあと感じました。最初は、続けられるか不安でしたが、今はやってよかったと思います。

7. 今回の討論が最後の討論であった。一人メンバーがいなかったが、最後までメンバーそれぞれが考え、自分の意見を伝えあうことができ、良い討論ができたのではないかと思う。自分一人で考えていてもなかなか気づくことのない視点からの意見を聞くことができる経験はとても貴重であった。毎週のレポートに焦ることもあったが、討論を実際にして、それをまとめるという形式はとても自分のためになったと感じている。ありがとうございました。

8. 本を読み、討論をすることはとても有意義であった。共通の本を読み、各々の意見を言い合うという経験はなかなかない。意図的につくらないとできない環境だと思うので、感謝したい。また、レポートは書きっぱなしでなく、(先生は大変ですが)手書きのフィードバックがあれば次につながっていいのにと思う。プログでの返答以上に、先生からの手書きのフィードバックというのは嬉しいものです。
  コメント:そうですね.手書きのフィードバックはいいですね.もう少し,人数が少なければできると思いますが,生徒指導とあわせると200人近くいるので,大変だと思います.

9. 討論会は回数を重ねるごとに班の中でもよく討論ができるようになったと思います。最初はなかなか意見が出ないということもあったのですが、後の方は司会者が当てなくてもどんどんと意見が出てきてよい討論ができたと思います。さまざまな意見を聞くことができよかったです。


10. このように、自分の先入観に気付いたり、考えを変えるにはたくさんの人と話をするのが大切だとこの講義を通して思いました。正直、毎回のレポートは大変でしたが、本を読むことによって知識を知ったり、自分の考えを見つめなすこともできたので、大変なだけではなかったと感じています。これからも本を読むことを面倒だと思わずに、頑張って時間を作って興味をもったものはどんどん読んでいきたいと思います。半年間、ありがとうございました。


11. 今回まで討論を行ってきて高校までの討論と大学の討論がいかに違うのか思い知った。自分たちで作り上げなければ成り立たないといった部分が、今後の生活や授業において私に欠けている自主性を高めるだろうと思っている。また、そこに気付けたことも大きいといえる。是非、来年以降も行っていただきたいと思う。


12. 討論をしてつくづく討論はいいものだと感じました。自分の考えていることだけではなく、他の人の意見も聞いたり、話し合ったりすることでいろいろな意見を自分の中に取り入れることが出来るのだなあと思いました。今回の討論を忘れないでこれからも自分の意見を人に伝えたり他の人の意見を聞いたりすることを積極的にしていきたいなと思いました。

13. 毎回同じグループでやることでだんだん話しやすくなっていったし、討論会をすることで自分の視野が広がったのがよかったと思う。今まで読んできた本はとても勉強になった。しかし、同時に子育てに対する不安が大きくなった。今まで知らなかった部分が見えてきて、自分が子どもを育てる状況になったときどうすればいいのか考えることができたのはよかったと思う。今回の本は、子育ては70点でいいと言っていて、なるほどな、と納得するところがあったし、少し安心することができた。先生のお話や教育論はおもしろかったです。わかなちゃんの話はとても興味深かったです。ありがとうございました。


14. 質問ではありませんが…先生が面白いと思ったレポートを私も読んでみたかったです。なのでこれからはそう1う機会もあったらいいのではないかと思いました。前期ありがとうございました。
  コメント:そうですね,討論の最後の私の話の時に,面白いレポートがあったら,読んでみたいと思います.でも,これまでも読んだことはあるのですが,一応,書いた人に承諾を得なければなりません.


15. まず、私は大学の教授(特に年配の方)ともなると、研究で忙しく、学生と関わる余裕もないと思っていました。しかし、先生はお忙しいであろうにも関わらず、プログで質問に丁寧に答えて下さっていて、感動しました。また、実際に子育てをした経験からの話は、とても為になりました。・先生が旅行された話も、もっと聞きたかったです。また、授業の討論のグループを専攻などを混ぜてするというのもとてもよかったです。今まで話したことのない人と話すことができたし、いろいろな意見を聞くことができました。ありがとうございました。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 110722 子ども虐待 後半

2011年07月22日 | Weblog
 生徒指導概論の受講生の皆さん,ごくろうさまでした.やっと読書レポートが終わったという感じでしょうね.もうすぐ,夏休み,ぜひ旅に出かけてください.


1. 虐待を受けた子どもをケアする職業を正確には何と言うのですか。また、どうしたらなれますか。
  答:基本的に虐待の対応は、基本的には児童相談所で行いますが、福祉事務所でも窓口になると思います.ケアや保護や児童養護施設で行います.児童相談所は県の職員として就職します.児童養護施設は,公立で無い場合は施設ごとの職員募集もあります.また,ボランティアとしてバイトのようなものもあり,うちの心理の学生も行っています.ネットでも募集をしているので調べてみてください.

2. 何かを諦めなければならないとき、先生はどうしますか。
  答:私は、可能性は考えますが、けっこう、さっぽりしていて、いつも次の手を考えます。諦めるというのは、同じ方法をとることを諦めるということで、他の方法で挑戦するということです。

3. 先生が季節の中で一番すきなのはいつですか?また、理由なども教えてください。
  答:若い頃は、夏が好きでしたが、今は秋と冬が好きです。春はアレルギー性鼻炎があるので嫌いです。でも、今日くらいの気温なら夏もいいですね。

4. ある番組のキャッチコピーからですが,愛は地球を救うと思いますか?私はせいぜい自分自身くらいしか救えないと思います。
  答:私は、愛というものがよくわからないので、救えるかどうかわかりません。でも、愛ってなんだろう。本当に人間は、自分以上に他の人の立場に立つことが出来るのでしょうか。その意味では、自分くらいしか救えないかもしれません(自分も救えないかもしれませんが・・)。

5. 先生は、虐待と思われる子どもを発見した時はどうしますか?
  答:まず、児童相談所に電話をします。


6. 川島先生は、虐待を受けた子に対して、どうケアしたいと考えますか?
  答:やはり、この本に書いてあるように、受け入れる態度を持って接するしか無いような気がします。もちろん,仕事として対応するのであれば,カウンセリングやプレイセラピーをすると思います.


7. 性的虐待は一般的に男性から女性に対してが多いように思えるのですが,逆の例はあるのでしょうか。
  答:もちろん、あります。DVの5%くらいは女性から男性へのものだというデータがあります。

8. これが最後になるのでしょうか。だとしたら盛大に自分語り作文を盛り込んでしまったことをお詫びします。厳密には感想とは言えないでしょう…
  答:いや、いいですよ。というより、私はレポートを読んでいて、その方が面白いですよ。

9. 先生はネグレクトを受けた子どもに低身長・低体重が多いのはなぜだと思いますか。やはり、この本にあるように親からの愛情の欠如なのでしょうか。
  答:そうですね。ストレスによって成長ホルモンの分泌が抑えられるというのが一般的な考え方でしょうね。それを愛情といえば,いえなく無いとは思います.

10. 最近では、乳児や子どもを殺害する親などの事件が増えていますが,その主な原因はなんだと思いますか?
  答:この本に書いてあるように、親が自分の欲求のために子どもがじゃまになったり、自分の支配欲求のために子どもに暴力をふるった結果だと思います。

11. 先生にトラウマはありますか?
  答:なんだろう。トラウマはないです。でも強い感情の衝撃を受けて、鮮明に残っている事件などはあります。ケネディの暗殺やチャレンジャー号の事故、9.11テロ事件などです。

12. オススメの日本酒の銘柄を教えてください。夏にぴったりの日本酒を。
  答:なんだろう。夏は日本酒よりもビールやワインの方が飲むことが多いのですが、一般的に日本酒を飲むならこくのある吟醸酒のようなものを冷やして飲んだらいいんじゃないでしょうか。というより、いつも、どのようなつまみで、どのような形で飲むかによって酒を決めているので、夏という季節だけでは答えられません。夏でも、焼き物のなら辛口で淡麗の酒がいいし、鯛などの刺身なら甘口の方がいいしという具合です。


13. 学習面,スポーツ面において、それぞれ天才とは先生にとってどんな人のことをいいますか?
  答:まあ、一般的には、その種目について格段に優れた人のことをいうのでしょうが、環境次第でだめにもなるのでしょう。そう考えると、生まれつき素質があって、さらに良い環境に恵まれた人のことをいうのでしょうね。

14. 先生にとって,自分と向き合うとはどんなことでしょうか?
  答:一般的には、自分と向き合うとは、自分がどのような態度、行動を持ち、どのような状態にあるかをチェックすることなのでしょうが・・・実際は、自分の過去、現在、未来の予想についての記憶を確認することになるのでしょうね。そう考えると、自分についての記憶を書き出してみればわかるということになりますが・・・自分のわからない自分の部分もありそうだし・・難しいですね。


15. 実際に虐待を受けている子どもに出会ったことはありますか?
  答:幼稚園や学校で話を聞いて後からそうだったのかということはありますが、その時に,詳しいことはわかりませんでしたので,直接,対応したことはありません.


16. いよいよ最後のレポートです。半期間ありがとうございました。また、質問に答えていただけたら幸いです。.最近悪いことがあるとすぐに人に当たってしまいます。自分の言っていることが変なのはわかっていても、それにまたいらいらしてしまいます。なにか解決策はないでしようか?
  答:それは,ストレスがあるのですね.自分の好きなことや興味のあることをやってみたらどうでしょうか,あるいは,楽しいビデオを見るのもいいでしょう.お酒を飲みながら,youtubeで少女時代を見るのなんてどうですか.


17. 先生は女子アナが好きですか?もし好きなら、誰が好きですか?
  答:あまりテレビを見ませんが,中野美奈子アナですね。フジテレビは美人が多いですね.


18. 虐待を受けていた子どもたちは、自分が「虐待を受けていた」という自覚がなければ、将来、自分の子どもに虐待を繰り返してしまうことはないのでしょうか?
  答:確かに,そうですね.授業中も言いましたが,それを断ち切るには,自分のされていたことについての知識が必要となります.知識を持つことで,世代間に伝わる悪い伝統を断ち切ることができます.これは,学校でも言えることだと思います.いままで,やってきたから,そのまま続けるというのは,知識のない人達のすることだとおもいます.


19. 生徒指導概論を通して読んだ6冊の本の中で、先生が一番おすすめする本はどれですか。ちなみに私は、「公立学校の底力」です。いろいろな学校のいろいろな教育方法を知ることができてとても勉強になりました。
  答:そうですね.どの本も,扱っている内容が違うので,何とも言えませんが,私は,「いじめとは何か」が気に入っています.というのは,いじめについての本はたくさんあるのですが,あのように上手くまとめてある本は他に無いからです.それと,同じ理由で「発達障害の子どもたち」も,いい本(一番売れてもいる)だと思います.



20. 感想の中である子どもについて書きましたが、実際その子にどのように接していったらいいのかわかりません。何か、注意の仕方や接し方、その子がもっと落ち着く方法など何かアドバイスがあればなんでも聞きたいです。よろしくお願いします。
  答:もう少し,様子を詳しく聞かないとわかりませんが,あまり極端なら,医者に行く必要があるかもしれません.しかし,家では落ち着いているということであれば対応が,間違っているのかもしれません.対応として,ほめることを重視するのはいいのですが,間違ったことをしたときには,叱るのではなくて,「無視」(相手にしない)という対応を行った方がいいと思います.考えてみてください.


21. 先生は、教師をしながら子育てをすることについてどう思いますか?親と触れあう機会が少なくなり望ましくないのでしょうか…?私は、仕事:はずっとしていたいです。でも、子育てのために仕事をあきらめた人が周りにいて、そうするべきなのかなとも思います。その人は子供が大学生になったら復帰すると言っていました。
  答:教師という職業は,女性が多く働いています.一人の子どもを出産すると,年休と育休で最大3年間休暇を取ることができます.私の知り合いで3人の子どもを産んで8年間休暇をとったという人がいます.ですから,教師は,仕事をやめずに働き続けることができると思います.就職したら,ぜひ,やめないで最後まで働いてください.


質問と回答:発達と教育A (水) 110720 完璧志向が子どもをつぶす 後半

2011年07月20日 | Weblog
発達と教育の受講生の皆さん、これで討論が全部終わりましたね。ご苦労様でした。6回の討論というのは、長かったようで短かったような気もします。

1. 「完璧な母親」と「理想的な母親」と言うのは違うと思うのですが、先生は「理想的な母親」をどう考えますか?
  答:「完璧な母親」と「理想的な母親」とは違うと思います。そして理想的な・・という場合は、人によって異なると思います(完璧な・・も異なりますが)。さらに、理想的な・・は、一つでは無くても、何種類かあってもいいとおもいます。


2. 子育てにまつわる不安は消えることはないのだろうか?
  答:そうですね。たぶん、どんな母親も子育て関して不安になることがあると思います。そして、子育てが終わった時には、完全にうまくいったと言える母親は一人もいないと思います。というのは、子どもが完璧な人間になることなどありえないからです。


3. この本ではいじめについても書かれていましたが、先生は、なぜいじめは起こると思いますか?また、いじめをなくすことはできるのでしょうか…?
  答:いじめは、生徒指導の方で扱っています。もし、時間があったら、生徒指導の授業での副読本である。「いじめとは何か」―教室の問題、社会の問題という本を読んでみてください。一言だけ言うと、みんなが同じにしなければならないという価値観がいじめを生み出しているのだと思います。

4. 川島先生は子育てに携わる際、父親としてどんな支援を行っていましたか?また、子育ての際に、奥さんとどんな子育てをしていこうなどと話し合ったことはありますか?
  答:あまり、父親という意識が無かった気がします。単身赴任だったのでワイフの相談役と休みの時に遊ぶ遊び相手でした。ワイフとは、子どもが小さな時には子どものことについて話をしていましたが、その頃は、今のように乳児や幼児についての論文や本も少なく知識もありませんでした。子どもが中学生の頃からは、家族というより一緒に住んでいて、困った時にはお互いに助ける仲間のような関係でした。でも、子ども達の一緒に住んでいたことで、私自身も成長したし、楽しませてもらったので感謝しています。

5. もう夏なのに、せみの鳴き声を聞きません。このあたりには蝉ってあまりいないんですか?
  答:そうですね。大学のあたりは、木が少ないですし、あっても新しいのでいないのかもしれません。山の方に登っていけばいくらでもいると思いますよ。


6. 簡単に作れるおつまみの作り方を教えてください。
  答:何のおつまみだろう。ビールかな、日本酒かな、ワインかな?ビールなら枝豆、日本酒なら冷や奴や塩から、ワインならチーズかオリーブオイルとニンニクを使って作ればいいんじゃないかな。でも、身体のことを考えるとサラダがいいですね。この前研究室の飲み会では、野菜サラダに、ドリトスのメキシカンカコス味をのせて食べていましたが美味しかったです。それから、イカのニンニクとオリーブオイルでじっくりいためるとビールにもワインにも合います。

7. 先生はお孫さんを叱れますか?
  答:私は、叱ることはしません。それは悪いことである場合に情報として悪いことであること知らせることで十分足りると思っています。


8. 大学を出てから別の大学に入ることは珍しいでしょうか。またその後の就職などの進路において不利が生じたりはするのでしょうか。(不利が生じるからやめる、などとは考えませんが)
  答:良くある話ですよ。私も大学は政治学でした。大学を卒業してから心理学を学び始めました。

9. 会社や家庭では、必ず何かを決めていかなければなりません。役職の関係で大抵は男性がその立場にいると思います・何か意思決定をする時、男性だけでするよりも、男女が協力して行う方がよりよい結論に達することができるでしょうか。それとも、男性だけで行った方がより理性的に問題を解決でき、優れているといえるでしょうか。
  答:おやおや、ずいぶんと女性差別の発言ですね。男性の方が上だと考えることは偏見ですよ。学校でいえば、東京の小学校の60%は女性校長だと聞いたことがあります。そういえば、欧米からみた、日本という国のステレオタイプは女性差別だそうですよ。

10. この間、20歳になったので父と二人でお酒を飲みました。自分が小さか
った頃の話や、中学の時の話など今まであまりしたことのないような話を聞けました。先生はわかなちゃんが成人したときにお酒を飲みながら話したいこととかありますか?あったら教えてください。
  答:わかなちゃんは、まだ2歳なので話したい話題が、まだあまりありません。これから20歳になる間には話したいことも出てくるかもしれませんね。何があるんだろう。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 110714 いじめとは何か 討論 + 子ども虐待 前半

2011年07月18日 | Weblog
ネットが通っていない所にいたので,うpが遅れました(2ちゃんねる風)


1. 川島先生が教師を目指している私達学生に望む態度(こういう人が教師になって欲しい)みたいなのはありますか。
  答:難しい質問ですね.でも,考えてみると,授業でもやりましたが,純粋性を持った教師,すなわち,自分に正直な教師,ケレンミの無い教師になって欲しいことです.それと,子どもたちを大切にする気持ちを持ち続けて欲しいと思います.


2. 先生は未開拓の芸術分野をお持ちですか?もしあれば覗いてみたい、あるいは手を出してみたい分野と、開拓の仕方(楽しみ方)を教えてください。
  答:未開拓ですか?.私は,若い頃からひそかに陶芸家になれば一流になれるのではないかと思っていました.でも,まだ,陶芸はやったことがありません.でも,今さらという気持ちもあります.でも,やってみたいとも思っています.

3. いつから性教育をする必要があると思いますか?
  答:性教育の問題については,以前にも書いたたことがあるのですが,性についての知識だけではなく,異性をどのように尊敬するかの問題と関わっていると思っています.性的虐待のケースで見られるように,男性は,どうしても性的欲求が強くなってしまうために,女性を人間としての尊敬の対象である前に,性の対象として見る傾向があります.ですから,性教育は,小学校の前半から異性を自分の持っていないものを持っている人として尊敬する態度を教えることから始める必要があると思っています.異性の性を尊敬する態度を教えることで,将来の性的虐待を減らすことができると思います.


4. 先生はこの夏、どこかに旅行の予定などはありますか?
  答:今年は,8月中は仕事があって,まとまった時間がありません.9月にはどこかへ行こうかと思っているのですが,家庭の事情(娘の)で,まだ決まっていません.


5. 昨今、大震災による原発事故で原発について考える機会が多くなりました。原発は今後どうなるべきでしょうか。先生は原発には賛成ですか?反対ですか?
  答:もちろん,日本は,そんなにみんなが快適に暮らす必要がないと考えるのであれば,原発はいりません.しかし,絶対に反対という立場ではありません.と言って賛成でもありません.当たり前ですが,事故は,どのような場合でも起きることがあると思っています.事故をおそれてばかりいると,進歩がない場合があります.しかし,電力を消費しないである程度の快適な生活ができるのであればいらないと思いますし,原発の安全性がある程度保証されるのであればあってもいいと思います,人類に歴史の中で,これだけの人数の人間が快適な生活をしようと考えると,他の方法を考えるのは時間がかかるかもしれません.言えることは,事故が起きるのは確率の問題です.原発以外の施設であっても事故が起きれば悲惨になります.例えば,地震で水力発電のダムが決壊すれば大変なことになると思いますから・・・

6. .DVに関連するものを見ていてよく思うのですが、もし自分がDVをしてしまったらどうし
たらいいのでしょうか。
  答:可能性はあると思います.DVをしてしまったら,それに対する償いをするしか仕方ありません.場合によりますが賠償責任や補償をすることだと思います.また,次に起こさないために相手に対する尊敬の念をもてるような思考を作って行くことを考える必要があると思います.


7. 同じ人に何回もふられても、それでもその人が好きな場合、どうすればいいのでしょうか。その人がいっか振り向いてくれるように、自分の内面外面を磨き続ければいいのでしょうか。それとも、新しい出会いを求めるべきなのでしょうか。先生ならどうしますか。
  答:一般的に,人は.追いかけられれば,追いかけられるほど嫌になってしまうことが多いようです.逆に,逃げて行くものは追いかけようとします.ですから,気楽に,他の人を探してみる方がいいと思いますよ.


ここから,子ども虐待
8. 虐待を受けたことがある子どもの学力は、平均的な子どもの学力と比べて差はありますか。
  答:当然,差があると思います.最後の方に書いてありますが,やる気(生きる気力や有能感)の現象が出てくると思います.


9. 先生は、もしも虐待されている子どもに気付いたらどのように対応していきますか?
10. 虐待は、家庭の問題でもあり、なかなか対応が難しいと思うのですが、先生はどのように対応しますか。
  答:ケースにもよりますが,DVは,ストレスと子どもへの尊敬の念の欠如から生ずることが多いと思いますが,それを解消するのは,非常に大変です.しかし,虐待が起きないように子どもを家族以外の人が一緒に育てる状況ができれば虐待は減ると思います.そう考えると,


11. この頃とても暑いですが、先生はアイスを食べますか?好きなアイスがあったら教えてください。私はアイスの実が好きです。
  答:私は,ハーゲンダッツのクリスピータイプのアイスが好きです.特売で安くなっているとつい買ってしまいます.


12. 教師がある子どもの被虐待に気付いたとしたら教師はどうするべきだと考えますか?
  答:まず,児童相談所にしらせます.児童相談所の職員と相談して,次に,それ以上の虐待にあわないように対応します.対応の基本は,親の状況を知ることと話を聞くことです.難しいのは,本当に虐待かどうかを見極めることです.



13. 『Mother』というドラマをご覧になったことはありますか。
  答:すみません.見たことがありません.今度見てみます.

14. 先生は自分を律する何かを持っていますか?
  答:そうですねえ.あまり無いけど,健康にだけは気をつけたいと思っています.

15. 先生は好きなスポーツはありますか。私はサッカー、フットサル、サーフィンが大好きです。
  答:最近は,スポーツはあまりしなくなりました.せいぜい自転車に乗るくらいです.以前はスキー,水泳をしていました.見るだけなら,相撲と野球が好きです.


16. 先生は子育てに積極的に関わってきましたか?また、子育てのことで奥さんと対立したことはありますか?
  答:あまり,考えずに関わってきましたが,子育てに関しては,よく対立しました.しかし,基本的には,私の方が専門的な知識が多いことから,私の意見が通ることが多かった気がします.


17. ニュースなどで事件などの情報をより詳細に伝えれば、皆の危機意識を高めることにつなげることができると思うのですが、先生はどう思われますか。
  答:確かにそうですね.でも,虐待のような事件の公開は,たぶんにプライバシーを犯す可能性があるために,難しいのだと思います.このような本で,仮名を使って公開することで情報として知らせるのが一番いいのだと思います.しかし,危機意識を高めるためにはどうしたらいいかというと,難しいですね.


18. 先生はしつけのなかで手をあげてしまうことはありましたか?
  答:私は,子どもをぶったのは,5歳くらいの時に,子どもがケンカをして石を持った時にだけでした.ほとんど,手をあげたことがありません.



19. 先生はご両親を怖いと思ったきっかけはありますか。
  答:そうですね,父親は明治生まれの人間ですから,権威的な側面を多分に持っていました.ですから,怖かった部分もありました.


20. 虐待の成り立ちが面白かったのです.その他に面白い成り立ちの話を知っていたら,教えてください.
  答:すみません.いろいろあったような気がしますが,思い出せません.そのうち考えてみます.


21. 川島先生なりのこれらの三つの親に対する解決策はどんなものがありますか。
  答:これは,みなさんに討論の中で,考えて欲しいと思っています.

質問と回答:発達と教育A (水) 110713 早期教育と脳 討論 と 完璧志向が子どもをつぶす 前半

2011年07月13日 | Weblog
始めに、早期教育と脳の討論から、

1. 討論25の 障がい者の親に,「がんばって」と言う言葉をかけるのは,いけないことなのだと思いますか という議題についてどう思いますか?
  答:これは、その人が障がいについてどのように考えているかによると思います。また、それを受け取る人が、どのように考えているかにもよります。そう考えると障害者の親に「がんばって」と言う言葉をかけることは、すべていけないとか、かまわないとか論じる必要はないと思います。いじめの時と同じように、その言葉を受けた人がどのように考えるかと言うことと、それを言った人がどのような文脈で言ったかによるということです。しかし、言えることは、言う人も受け取る人も素直に受け取ることのできる人間関係を作ることが大切だと思います。私は、日常から相手のことをあまり気にしないで、自分で心から、そう思ったら「がんばって」と言う言葉をかけるようにしています。それは、考えないのは良くないけれども、考えすぎるのもいけないということだと思っています。

2. 日本の英語教育に関する川島先生のお考えをお聞きしたいです。
  答:先日「少女時代」がタイに行った時のyoutubeを見たのですが、みんな英語が、ある程度わかるようですね。それに比べて、日本での講演では英語が入ると1テンポ遅れますね。これは結局、日本人が外国語(英語)会話に慣れていないのではないかという気がします。引っ込み思案とか会話の学習が少ないとかいうよりも、単純に英会話を使う場面が少ないのだと思います。ですから、日本の英語教育には、もっと英語がネイティブの人を学校に雇えばいいと思います。アメリカのフランス語の先生はフランス人が多いし、アメリカの日本語の先生も日本人が多いのでは無いかと思います。アメリカの日本料理店も日本人が多いでしょうね。でも日本のフランス料理のシェフは日本人が多いような気がしますがどうでしょうか。なんやかや言っても、まだ、日本人は外国人慣れしていないと思いますよ。中学校の英語の先生は、みんなネイティブの英語の先生にすれば日本も変わると思いますよ。


ここから、「完璧志向が子どもをつぶす」の前半から
3. 本の中では、精神的に大人になるという風に書いてありましたが、大人というのはどういう状態のことをいうのでしょうか。
  答:どの箇所かわからないので、わかりにくいのですが、大人になることの一番の基本は、絶対に正しいと言うことはなくて、正しさも文脈や相手次第で変わることが理解できるようなることだと思います。例えば、信号も幼稚園児や小学生は絶対に赤信号では渡ってはいけないと考えるでしょうが、中学生以降になったら事情や場面によっては渡るのが、正しいことも出てくるのです(津波が迫ってきているのに赤信号で止まる人はいないでしょうね)。完璧思考という言葉も、これが正しいという考えがあって、それを完全に行うという発想で始めて成り立つものだと思いますから・・


4. 川島先生が考える「完璧志向」とはどのようなものですか?また、大人の完璧志向が故に、子どもに失敗を与えてしまった実例などがあれば教えてください。
  答:完璧思考については上述のように考えています。子どもへの影響は、子どもの年齢とその子どもの発達の程度によって変わってきます。例は、中学校での強制的な指導を考えるといくらでも見つかります(附属中学校の無言清掃や手ぬぐいかぶり、直角歩行・・・等です)。


5. 人が異性に惹かれるのは、本質的なものですか?それとも、社会で育っていく過程での影響でしょうか。
  答:基本的には、ホルモンの影響が強いと思います。ネットで「ブレンダと呼ばれた少年」と検索してみてください。異性を好きになるのは、遺伝的に組み込まれた感情(あなたの言い方では本質的)なのです。さらに、男性が、いやらしいことばかり考えるのも、そのように遺伝的に組み込まれているからなのです。

6. 男性が、母親の代わりに育児を全て一人でこなそうとした場合でも、母親の場合と同様な問題が起きるのでしょうか。
・この本で母親の育児不安について知ることが出来たが、父親の育児不安についてはどういったものがあるのですか。
  答:それは、同じだと思います。完璧思考は、その領域での知識の量に影響されます。知識がないと完璧思考のなるのです。ですから、育児については男性の方が完璧思考に陥りやすいと思います。

7. 先生は子育てをしていた時に「育児不安」を感じたことはありましたか?もしあったのなら、その経験について詳しく教えていただきたいです。
  答:それは、いつも感じていました。もっと、上手く子ども達に対応しなければいけないのではないか・・・とね。しかし、育児は、子どもと一緒に大人が成長する場面だと思うようになり、自然体になりました。育児不安も、その根底にあるものは、育児についての知識が少ないことから育児への自信が無いことから生ずるのだと思います。しかし、逆に言うと、誤った育児への自信があっても困るわけで、適度な不安はあって当然だと思います。


8. アドリブに強くなるにはどうすればいいのでしょうか?やはり数をこなすしかないのでしょうか?
  答:数をこなすというよりも、経験をしなくても知識が豊富だと、アドリブに強くなれると思います。人間は、経験の代わりに本を読んだり、他の人の話を聴くことが出来るのですから・・・

9. 先生は子どもにバイリンガル・マルチリンガルに育ってほしいと思いますか。
  答:いやあ、そんなことは必要ないと思います。大人になっても、勉強すれば普通の会話は出来るようになりますよ。やはり、日本人としてのアイデンティティを持って、外国語を話すことの出来る人間になって欲しいです。

10. 大学の教員の中には「派閥」みたいなものがありますか?
  答:派閥ですか。まあ、領域によって利害関係がある場合には派閥は出来るでしょうね。派閥というのは、利害が一致する人同士がグループを作り対立することだと思います。そのような意味からは、大学の教員でも利害が対立する人たち同士では派閥が出来るでしょう。心理学でも、臨床心理士の利権を巡って派閥があります。

11. 最近増加傾向にある離婚について、先生はどう思いますか。
  答:離婚は、長期間で見ると増えてはいますが、ずうっと増え続けているわけではなくて、増えたり減ったりしています。これも、経済の景気や結婚に対する考え方、離婚しても食べていけるという女性の経済的な自立観、子どもの人数など、いろいろな要因が考えられるので、何とも言えません。昔は女性にとって結婚が生きて行くための経済的な生活の手段だったのですから、それが減少してきた証拠かもしれません。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 110707 いじめとは何か―教室の問題、社会の問題  後半

2011年07月09日 | Weblog
すみません、ちょっと身体の調子が悪くて、回答が遅れてしまいました。


1. 高橋先生のプリントにも書いたのですが、こちらにも書かせてください。授業中、ADHDを持つ大人のVTRを見て、「洗面所のビニールをやろうとして、この部屋に戻ってきたんだけど…何をしたのかしら?」と言っている場面がありました。この思い出せない状況って、アルツハイマーとはどこが違うのでしょう?
  答:確かに,認知に関する障害という意味で症状は似ていますが全く違います.アルツハイマー型認知症は進行性の認知障害であり,ADHDは発達の過程で生ずるもので進行性ではありません.さらに,アルツハイマー型認知症は高齢になってから発症します.ADHDの問題は、注意力に関連する部分が多く,アルツハイマー型認知症は,注意というより記憶の障害と言える部分が多いと思います。

2. 「違いを認める」ということが「無関心」に近い状態なっていると私は感じています・教育学部にいる学生は皆活発で輝いていて近寄り難い、と話した先輩について以上2点、先生はどう思われますか
  答:そうですね「違いを認める」ということと「無関心」は,現象としては似てきますね.しかし,認めているという状況は,きちんと相手を見ていなければなりません.ここで相手を見るというのは,相手の状況を理解するということです。さらに、普段の生活の中でも、相手を見ているようできちんと見ていないことが多いです。相手の顔を見て、その人の調子はどうかなと考えてあげて見て下さい。違った見え方がしてきますよ。

3. いじめられている子がいじめだと思ったら、それはいじめになるということを言いますが、それだとちょっとしたケンカでも、人によっては「いじめ」になってしまいかねません。それについて先生はどう思いますか?
  答:授業中でも言いましたが、1対多になり、1人の方の子どもが孤独であると考えた時に「いじめ」になります。1対1ではこの本に書かれているような「いじめ」とはいえません。ジャイアンとのび太のいじめです。それが、昔の「いじめ」と今のいじめの違いだと思います。


4. 先生は何かいじめについてのエピソードをお持ちですか。差し障りのない範囲で教えてください。
  答:私自身は、ケンカはありますが、いじめの経験はほとんどありません。いじめを見たことがあるのは、以前、中学生のイジメを見るために、中学校の生徒指導の先生と一緒に、神社や体育館裏を回ったときに見ました。

5. 先生が、いじめの現場に遭遇したらどうしますか。
  答:それは場面によると思いますが、担任をしているならば、まず、それが正当な理由がなかったとしても、いじめられている子どもの見方をして怒ると思います。それは、いじめられている場合は、まず、いじめられている子どもの見方を作ることが大切だからです。


6. 仲裁者がいじめられてしまう可能性は、やはり高いと思いますか。
  答:これは、大切なことですが、仲裁者がイジメられている子どもの見方になれば、イジメからケンカになります。しかし,その場合でも、はじめにイジメられている子どもが、良いチャンスだと思って、イジメに回る側に立つと新しいターゲットになりいじめられてしまいます。イジメを無くすには、イジメられている子どもの見方を作り、ケンカの状態にする方向で指導すると良いのです。ケンカになると教師や親にも状況が見えやすくなります。その理由から考えると、小さな頃からケンカはいけませんといって育ててくると、イジメが発生する可能性が増えるとも思います。小さな子どもの段階から、ケンカをするなと言うのでなく、ケンカをしても、どのように仲直りをしたらよいかを教えたり,ケンカをしても相手を徹底的に痛めるのではなく、適当なところで妥協することの大切さを教える必要があります。現代の常識での「ケンカはいけない」「徹底的にやっつけることが正しい」という考え方が間違っていると思っています。



7. いじめは本当に選択可能なのですか?
  答:上述したのと同じ理由で可能だと思います。

8. 私はテレビで映る政治家達のケンカ腰の会議の映像を繰り返しメディアで流すのは、子どもにとって悪影響ではないかと思います。先生はどのように思いますか。
  答:そうですね。政治家の人たちも意見が違う場合に、どのように妥協するか、どのように仲直りするかを,子どもの頃から学んでいないように見えますね。そう考えると、子どもへの悪影響があると思います。ケンカをしても、うまく納めること、相手の意見も聞き妥協することが出来るのが、大人だと思います。

9. 先生は毎日これはかならずやる!というような習慣はありますか?あったら理由なども教えてください。
  答:まあ、努力目標で、やらないこともありますが、朝起きた時と寝る前に柔軟体操と腹筋をしようと思っています。でも、酒を飲んだりするとめんどくさくて寝てしまいます。

10. ついに教育実習がすべて修了しました。次は教員採用試験ですが附属の先生方の授業力や子どもへの対応の仕方,仕事の多さをみると自信をなくします。本当に来年働けるのかと不安になります.残りの学生生活はどうしたらよいか迷います。なにかアドバイスがほしいです。
  答:まあ、学生の皆さんから見ていると、附属の先生方がすごいように見えますが、私からは同じように見えますよ。私自身、大学生の頃は、皆さんよりだらしがなかったし、勉強もしなかった気がします。私には、皆さんの方が、すごいなあと思っていますよ。人は人、自分は自分です。自信を持って、あなたのやり方でやって下さい。


11. プログを拝見したところ、いつもネガティヴな人とずっと一緒にいるのは避けたい」という話題がありましたが、ここではわたしはどちらかというと避けられるほうですので、ぎくりとしてしまいました。では、常にネガティヴな人が上向くには一体どうすればいいのでしょうか?
  答:それについては、訓練することが出来ます。授業でもやりますが、認知行動療法やソリューションフォーカスドアプローチです。新書なら、「問題行動の意味”にこだわるより“解決志向”で行こう」 森 俊夫 ほんの森ブックレット などを参考にして下さい。


12. 最近全部放り出してどっかに逃げたいときがあります。逃げちゃだめだって言い聞かせて何とかがんばっているのですが、何かいい気分転換になる方法はないでしょうか。
  答:私も、いろいろとめんどくさくなるときがあります。そんな時は、「身体を動かすこと」と「人と話すこと」が一番の解消になります。


13. ブルーグラスという音楽をご存知ですか?アメリカの民謡(カントリーミュージック)なのですが知っている人がいなくて寂しいです。また、そのブルーグラスの魅力を伝えるのに一番有効な方法はなんでしょうか?仲間を集めて活動したいのですが、なにぶん知っている人が少なく、楽器も独特なものなのでなかなか集まりません。何とか知恵を貸してください!(笑)
  答:いいですね。実は、私は高校生の時に友人でブルーグラスが好きな人がいて仲間になり、バンジョーを弾いていました。その時代は、フォークソング全盛でしたから、仲間もすぐに集まりました。休み時間によく一緒に歌っていました。しかし、大学の時にバンジョーを盗まれてから、そのままになりました。懐かしいです。いずれにしろ、仲間を集めるのが重要で、そのためには、音楽を聴かせたり、演奏を聴いてもらったりするのが一番ですね。そうそう3年前にニューオリンズに行きましたよ。


14. 長文になってしまいますが、よろしくお願いします。先日、別の講義で、日本の大学生は、トップクラスの大学に行っている人でも分数の計算ができないひとが多いと聞きました。それに対する周りの意見は、日本は受験に合格するためだけに勉強している人が多いから終わると忘れてしまうのではないか、というものでした.私は、勉強することは、忍耐力つけたり、与えられた題の中で楽しさを見出すカを養うことだと思います.先生は、もし、生徒から勉強はなんでしなくちゃいけないんですか?こんなの日常生活の関係ないと思います。」と聴かれたらなんと答えようと思っていますか?
  答:大学生の分数計算ができないという話題は、数学をやっている人たちがよく話題にしますが、あれは誇張されていて、それほど問題ではないと思います。他の国でも、出来ない学生は、沢山います。それより問題なのは、大学生でも、スピリチュアルとか来世を信じるという、非科学的な考えを持った人が多いと言うことです。それから,生徒から勉強はなんでしなくちゃいけないかと、聞かれたら、一般的ですが「直接お金になったり、役には立たないけれど、良い大人になり、良い人生を送るために必要であり、一つのことを理解するためには総合的な学力が必要だ」と答えたいです。


15. 教師がいじめに気付くにはどのような気配りが必要だと思いますか。過度ないじめにあいながらも負けずに立ち向かうドラマを見たときに感じたことは、いじめられる側の強い意志はいじめに立ち向かうにあたっては必要だということです。このような強い意志を育むためにも、親や教師のしつけや教えは大切であると思います。
  答:授業でも言いましたが、イジメの基本は「仲間はずれ」と「相対的な価値観」です。ですから、教師は、イジメに気がつくためには、孤独感を持っていたり、仲間と一緒にいながら、寂しそうな子どもに注意をすると良いと思います。そして、普段の生活の中で、何でも、みんな同じにさせるのでなく、はずれたり間違った子どもでも,受け入れことを示す態度が必要だと思います。教師自身が、融通の利かない,リジッドな(堅い)考えを持たないように気をつける必要があります。しかし、多くの中学校は、なんであんなに子どもをロボットの方に同じようにさせようとするのだろう。


16. 実際にいじめが起こってしまったとき、教師は加害者と被害者の両親にいじめの事実について伝えるものなのですか?それとも子どもが言うまでは教師も内密にしておくべきなのですか?初期段階で解決する場合はいいかもしれませんがエスカレートしてしまった場合など…。
  答:これも、難しいですね。実際は親次第だと思います。本来なら、伝える,どのように解決するかを,親や教師が相談出来ると良いのですが、親によっては、単にケンカになったり、相手だけを責め立てて騒いだりするので、難しいのだと思います。ですから、どのような親かを見極めることと、話し合いの中で、親には対立状況に持って行くのではなく、子ども達がより良くなるために(未来志向)相談するという形で話をするのが良いと思います。


17. 私は、小学生の時の担任の先生に、「いじめで一番傷つくのは『食べる・寝る・動く』などの生きる能力と気力であるから、いじめはその人を死に追いやることである。殺すことである。だからいじめはいけない。」と教えられました。今まで読んできた本では、いじめによって傷つくのは「自尊心」や「自己肯定感」であるという記述が比較的多かったように感じています。先生は、いじめによって一番傷つくのは子どもの心身のどのような部分だと思いますか。
  答:そうですね。基本的に傷つくのは自尊心ですね。殺人でさえ物理的に攻撃されるよりも、自尊心が傷つけられた時に起きます。イジメの場合も、みんなと仲良くしなければいけないという絶対間の中での「仲間はずれ」によって、自尊心が傷つくのだと思います。

18. 感想でも書きましたが、からかいに対して、加害者や取り巻き、傍観者から見ると大して深刻に受けていないように見えるけれど、被害者は深く傷ついているという事があると思います。そのような子どもはどのように発見、フォローしていけばいいと思いますか?
  答:基本は、仲間を作ってあげることです。傷ついている子どもは、自分の見方がいないと考えています。ですから、その子どもに味方する子どもが出来るとフォローになります。実際には「仲良しグループを再構成させる」ような方法や「他の集団に属させる」ことで、外に仲間を作ることが重要だと思います。サークルや習い事などで友達が出来るようにするのも手ですね。ですから、クラスだけでなく、部活で良い友人がいるとイジメにも耐えられると思います。


19. 私の友達にこの頃全然食欲がない、と言っている子がいます。その子は教育学部ではないのですが、授業が大変だそうです。一緒に食事に行ったりすると少し食べるのですが、普段はゼリーなどしか食べられないそうです。心配です。どうすればいいと思いますか?
  答:それは、なにか悩みがあるか、身体の調子が悪いのかも知れません。あまり極端に食欲がないなら、病院に行くことを勧めます。


質問と回答:発達と教育A (水) 1100706 早期教育と脳 後半

2011年07月07日 | Weblog
1. 結婚は何歳ごろにするのがおススメですか?
  答:人間を動物として考えると,少なくても10代で一人の子どもを産む方が良いと思います.その方が身体的には健康な子どもが生まれる可能性が高くなりますが,そんなわけにはいかないですよね.でも,私は,子どもを10代で早く産んで,親(おじいさん,おばあさん)が育てるということが,一般的な考え方になると良いなあと思っています.(僕が,わかなちゃんを育てます・・笑い)


2. 川島先生はKARAの中では一番誰が好きですか?私はギュリが好きです。
  答:いいですね.私は,karaは,あまり見ませんが,まあ,ニコルかな.



3. 今、小学校では子供の名前を「●●さん」と呼ぶよう統一している学校が多くなっています。私はこのような呼び方は生徒との距離を感じてしまうので賛成できません。先生はどうお考えですか??
  答:私は,「●●さん」と呼ぶことに賛成です.呼び捨てにしたり命令口調を使うことで,親近感があるように感じられますが,それは,上から見た目線にしかありません.それよりも,子どもが,自分が尊重されているという感覚を持てるような教師の言葉が大切だと思います.


4. 子供は、母親でない女性に育てられた場合でも、成長して初めて母親に会うと、その人と母親だと認識できると聞いたことがありますが、それはなぜですか?
  答:それは,いかにもそれらしい気がしますが,実際には,どうなのでしょうか.はっきりしません.ですので,なぜからかもわかりません.


5. この本の中で紹介されていた「スォドリング」を日本でも取り入れたとしたら、どうなると思いますか?
  答:たぶん,今の日本で日本人がやっていたら,虐待と言われるでしょうね.でも,ベトナムの人が日本でやる場合は,可能だと思いますが・・


6. 親が我が子の成長に関与しても良いのはいつまでだと思いますか?
  答:それは,子どもによると思います.子どもが困ったときには,いつでも,役に立てるのなら関与したいと思います.親の方での押しつけはいけないと思いいますが・・


7. モンスターペアレントが最近多く、教育現場でも教師が苦労していると聞きますが、先生も実際に出会ったことがありますか?エピソードと、どう対処したのか、聞きたいです。
  答:すみません,私は,教師でないのであまり出会ったことがありません.でも,大学で,なぜうちの子は単位が取れないのかという電話をいただいたことがあります.もちろん,大学では通用しないですが・・


8. 虐待問題でいちばん有名な事例などがあれば教えてください。
  答:いろいろありますね.次の課題図書の中にかかれていますよ.楽しみ?にしてください.

9. 叱るときに頬を叩くことも必要だと思いますか?
  答:まったく,必要ないと思いますよ.一歳を過ぎて言葉がわかるようになってからの子どもには,言葉で話せばわかりますよ.


10. 先生はお父さんとお母さん、どちらの方がより自分を育てるために奮闘してくれたとかんじていますか?
  答:どちらも,それぞれの立場で良くしてくれたと思っています.優劣はつけれれません.

11. ADHDの子どもは年々増えていると聞きました。増えているのだとしたら、なぜ増えているのでしょうか。
  答:この問題は,影響する可能性のある要因が多すぎて,わかりません.可能性としては,ダイオキシンなどの環境ホルモンなども考えられます.また,増えているかどうかの確かな証明もしにくいところがあります.


12. 先生が幸せだなあと感じるときはどのようなときですか?
  答:うーん.いつだろう.でも,いつも,幸せでないとは感じていませんが,すごく幸せだとも感じなくなってしまっているのかもしれません.たぶん,不幸だと思っている状態から,何かいいことがあると,幸せだなあ・・と感じるでしょうね.


13. 私は心理科に2年生です,心理は来年度入学生から、教育実習が必修ではないらしいと聞きました、正直、自分は教員志望ではないので、とてもうらやましいです.先生は心理科の学生は、来年の基礎実習に対し、どのような動機付けをしたらいいと思われますか。そうして免許を取っても教員にならなければ将来的に失効になるし、私は卒業のため、人生経験、くらいしか思いつけません.(※信愚性のない情報でしたら申し訳ありません。お詫びします.削除していただければ幸いです)
答:たぶんですが,そうなる可能性が強いとおもいます.しかし,全く,無くなるわけでなく,まだどのようになるかはわかりませんが,教育実習に変わる他の学校実習が入る予定です.それも,結構たいへんになると思うので,大変さは対して変わりません.また,私は,教育実習を経験しておくのは,どのような心理系の職業に就くにしても,悪いことではないと思っています.


14. 先天的障害者は遺伝子的に劣っているため、自然選択の結果、社会から隔絶されるのは当然だというようなことを言った方がいました。子孫を作っても遺伝子が劣化してしまうから結婚も反対されて当然という優生学的視点です。これは倫理的に間違っていると思いますが、ヒトという生物種の繁栄を考慮した反応としては妥当なのでしょうか。教育学部生としてこんなことを聞くのは恥ずかしいのですが、人に聞かれた場合にしっかりと答えられるようにしておきたいので回答お願いします。
  答:それは,優性思想といって,アメリカのゴールトン依頼,多くの人が提唱していますし,その考えを受け入れる人は多いです.しかし,優秀な人が,たくさん集まったら人類が幸せになるかどうかは疑問です.優秀な人たちは,それなりの立場から争いをたくさん起こすかもしれません.また,優性思想では,優秀な人だけでなく,例えば,思いやりのある人だけを残そうと言うように考えたりします.それも,間違っています.人間は,その時代に一緒に生きている人が協力して生きてゆくことだけが正しいのだと思っています.人間も動物です.地球上の動物として,偶然にその時代に生きて死んでゆくのが人間であり,その時代に生きた人間がお互いに助け合って生きるのが基本だと思っています.


15. 最近では、育児休暇などの制度も充実してきていますが、実際、産休を取って、また同じ職場につくというのは、精神的にも考えてみると、厳しいことなのでしょうか。また、職業によっても違うのでしょうか。
  答:そうですね.確かに,職業によって違います.特に,公務員は産休を取ることが奨励されているので取りやすいです.知り合いの卒業生で3人の子どもを産んで,産休で7年間続けて休んで,いま教員をやっている人を知っています.また,私の甥は,公務員ですが,イクメンで半年の産休をとりました.逆に,子どもができたからといって,3ヶ月以内にやめて欲しいと言われたそうです.確かに,企業では,3ヶ月前に通告すればやめさせることができるからです.