答:人間はどのような状況でも、行動や自尊心が制約されることを嫌がる、ということが、反発理論で説明されています。間違った人でもそれなりの理由があり、それを解決出来ないうちに、他の意見を言われることに反発を感じるのです。
2.先生は「教えること」についてどのように考えていらっしゃいますか?またこの本を読んでどのような感想をお持ちになられましたか?
答:私は、教えることと、自発的な興味を引き出すことが矛盾していると思っていません。教えることで、興味を引き出すことが可能だと思っているからです。反発を感じさせないように知識を与えると、さらにもっと知りたいという欲求が出てくると思います。この本のように、対立的に意見を述べることは、自分の立場の良さを強調しているのだと思っています。
3.先生は先生と呼ばれることに萎縮したことはありますか。
答:今でも、多少はいやです。萎縮はしないけれど、歳をとった、対等だと思っている人に先生と呼ばれると、ちょっと構えてしまいます。
4.先生は寒くなると毎日お鍋を食べるとのことですが、一人分のお鍋を作るのは難しくないですか?ついつい具が多くなってしまいます。
答:確かにそうですね。最近、お鍋が多くなって食べ過ぎているような気がします。ですから、大根は2切れ、豆腐は半丁、白菜は3枚、白滝は3つ、と言うように、ちょっと少なめに決めて少しずつ使うのがコツだとおもいます。鍋に関連して、私は、ポン酢に熊本のゆず胡椒が大好きです。
5.私は詰め込み教育が悪いとは思えません。先生はやはり詰め込み教育は悪いと思いますか?
答:悪いと思っていませんよ。詰め込めるなら詰め込んでもいいけど、うまくやらないと子どもは反発を感じてしまいます。反発を感じさせないように、低年齢のうちに習慣をつけるなどの工夫が必要だと思います。
6.先生は、自分の言葉がうまく伝わるように気をつけていることはありますか?
答:あります。この質問への回答も、気を遣っているつもりですが・・・たいしたことないですね。
7.先生はいつごろ将来の道を決めましたか?私は先生になりたいと思い教育学部に入ったのですが、最近どうしようか悩み始めてきました。本当に自分がやりたいことはなんなのか今模索しているところです。でも、もう大学生活も残り半分しかありません。焦る気持ちもあるのですが、後悔しないようにしっかり考えなければと思っています。
答:そうですね。特に、大学3年生の今頃が一番肝心です。
8.先生は「なぜ教えるのか」について考えたことはありますか?先生自身の考えを教えてください。
答:この授業の始めから話をしているように、「教える」のは、社会に出てから、その子(学生)が、自分の力を十分に発揮して人生を送ることが出来るように、少し先にに生まれてきた人生の先輩として、助けることが出来たらと思っているからです。
9.先生はこの著者達の考えについて賛成ですか?
答:多くの部分が賛同できます。ただ、足りないところは、学校と言うところが、未来をつくるところだと言って欲しかったです。
10.先生は海外旅行でどこに行きましたか?お勧めの国はありますか?
答:私は、アメリカ、ヨーロッパを中心に、30年間以上、毎年のように外国旅行をしています。また、学生と一緒にいろいろな国にも行きました。お勧めといっても、予算と日程、季節、外貨状況、性別などでことなります。個人的なら相談にのってもいいですよ。
11.教育臨床演習で実習生として行った際に、寝ている子がいれば「何寝とんじゃ!」と怒鳴らずに、そばによって「大丈夫か?しんどくないか?もうちょっとで終わるからな?」と言ったり、掃除していない子がいれば「さっさとやっちまおうぜ」と言ったりしたんですが、こういうのって「叱る」・「褒める」のどちらなのでしょうか?その中間の「共感(?)」とか?
答:微妙ですね。言葉の強さや、早さ、顔の雰囲気で、どちらにもなります。また、子どもの性格や状況でもことなります。
12.折角の三連休、どこか行こうと思うのですがおすすめはないですか?国内線某社の飛行機がタダ(要空席待ち)なので、遠路の北海道・沖縄という手もあるんですが…。
答:へえ、そうですか。タダになる時期があるのですね。でも、学生なら、どこへ、誰と言っても、おもしろいですよ。うらやましいです。
13.大村さんは貧困の時代に、運命的に教材を探す能力であったり身につけたとありましたが、今の時代でそういった能力を身に着けるにはどのような方法をとったほうが先生はいいとお考えですか?
答:身につけることが出来るのであれば、いいですね。でも、豊かな時代には、すぐに何でも見つかってしまい、何とかしようと言う気持ちが少なくなりますよね。
14.学校あるいは教師という仕事の役割や責任の範囲が拡大し、教師が多忙になることで、教師の質の低下も懸念されています。このような問題を解決するための具体的な手立ては存在するのでしょうか。
答:確かに、私も、授業や研究以外のことで多忙です。なんとかならないかなあ。きっと、学校の先生も同じなんだろうな。
15.先生は学校の目的は何だと考えますか。
答:子どもを育てることで、未来の社会をつくる。
16.(今回の議論とは直接関係はないですが…)先生は公立の小中学校の「学校選択性」制度についてどうお考えですか。以前懸念されていた通り、東京都では人気校と不人気校の間で、競争率の格差があるばかりか、実際の入学者数にも大きな差が出ているようですが。
答:前にも書いたことがあるのですが、評判は親や子ども(子どもはあまり関係ないけど)よりも、学校現場の教師や管理者から評判が悪いようですね。
17.学ぶことは楽しいことだと思いますか。
答:学ぶことは、楽しいものも、楽しくないものもあって当然です。楽しいことばかりではないし、嫌なことばかりではありません。
18.先生が考える、教えることの復権の決め手となるものについて知りたいです。
答:子どもには、やる気を育てるというようなものも含めて、いろいろな教え方を使うのがいいと思っています。
19.家庭があることで時間を作ることが難しい教師は、大村先生のいう工夫というものをどうやってしたらいいのですか。
答:その先生は、その範囲内でやればいいので、同じようにやる必要はないと思います。大村さんも独身だったから、出来たのでしょうから・・・
20.川島先生はお酒好きですか?種類何ですか?(ワインが似合いそう。。)
答:大ー好きです。何でも飲みます。ただ、その時の食事やつまみに合わないと飲みません。例えば、チーズで日本酒やビールを飲むことはしません。刺身を食べながら、ビールもワインも飲みません。その位なら、酒はいりません。
21.大村はま先生式の授業は実現可能だと思いますか?理由もお願いします。
答:大村さんと同じことは出来ないかもしれないけど、教師はそれぞれ、その人なりのやり方というものを持っていると思います。たぶん、みなさんも、教師になると、自分のやり方や方法を作り上げて行くのだと思います。
22.先生は、呼ばれるならどちらが好きですか。「川島先生」と「川島教授」。
答:教授はいやです。まだ、先生の方がいい。
23.個別にフィードバックがあれば有難いです。人数が多いのであまり手間をかけられないとは思いますが、簡単なコメントだけでも頂けたら、次のレポートに反映できると思います。
答:うーん。難しいけど、具体的に質問の形をとってもらえれば答えられると思います。
24.何事にも無気力な生徒がいたとします。もともと能力はあって、何かをすればきっといい結果が出るのに、本人が「面倒くさい」といってやる気を起こさないとき、どのように働きかけるといいでしょうか。ある程度強制的に働きかけることも時には重要かもしれませんが、それによって反発してしまったら逆効果だと思います。そのような生徒に対して例えばどのような働きかけがありますか。
答:手本を示す。一緒に勉強する。約束をして守らせる。