かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答(080424)  ①反「道徳」教育論  山口 意友 後半

2008年04月24日 | Weblog
4月24日 反「道徳」教育論

1.レポートは2000字程度となっていますが、8割以上の文字数なら良いのですか?
  答:いいえ、基本的には2000字以上です。

2.生徒の持つ間違った美学・価値観に対して教師はどのような生徒指導をすればよいのですか?
  答:これは、授業中もちょっと話しましたが、社会的価値観の内在化という発達の過程で、基本的には4年生くらいまでにできあがります。そこでの基本は、その社会での良いこと悪いことのルールを教えることです。

3.川島先生だったら、「道徳」を子どもたちに教えるとしたら何に注意や意識して指導しますか?
  答:前項と同じですが、何が社会の良いこと悪いことかは、時代によって代わってきます。しかし、ルールは守ることが必要であるということは同じです。ここで言うルールとは、法律だけでなく、道徳観、モラルのすべてを含めて同じであると考えています。法律であろうと道徳であろうと、モラルであろうと、良いことと悪いことの区別をつけなければなりません。

4.道徳の授業で先生が素晴らしかったと感じた授業があれば、どのようなものであったか教えて下さい。
  答:すみません。あまり道徳の授業を憶えていませんし、道徳の授業は頭から、くだらないと考えて意識していませんでした。これからは気をつけてみましょう。

5.死刑について賛成、反対どちらですか? ・先生は死刑制度についてどう思いますか? ・もし私が殺人犯の家族だったら、どんな形であれ生きていてほしいと考えると思います。でも、被害者の家族であれば、自らの命で罪を償ってほしいと考えると思います。・先生は、死刑廃止についてどう考えられますか?・先生は死刑についてどう思いますか?罪の意識を感じさせる適切な方法があったら教えて下さい。 他7件
  答:今の日本の社会で生きている以上は、賛成です。ただ、死刑の見せしめとしての効果が薄れた時には、考え直さなくてはならないでしょう。

6.なぜ日本の死刑方法は絞首刑と決まっているのだろうか?毒入りの薬を飲ませるなど、死刑囚自らが出来るようにすれば死刑執行者が罪を感じる必要がなくなるのではないかと考える。
  答:死刑は、一種の見せしめです。すなわち重罰ですから、薬では効果がないと考えているのではないでしょうか。

7.先生は「死刑囚の命は地球より重いのか?」という問いについてどうお答えになりますか?
  答:私は、人間の命は、地球より重いと思っていません。一匹の動物だと思っています。

8.死刑廃止運動が始まったきっかけは、イラクのフセイン大統領が死刑にされたことだったのでしょうか?それはキリスト教に基づく考えでしょうか?
  答:すみません。知りません。しかし、キリスト教はそんなに甘い宗教ではありません。もし、宗教的な基盤としたら、仏教やヒンデゥ教じゃないでしょうか。もう少し詳しく言うと、東洋の考え方の影響を受けた、キリスト教徒たち・・・といった方が良いかもしれません。

9.先生にとって自分の美学とは何ですか?教えて下さい。・先生はどのような「己の美学」「自分らしさ」をお持ちですか? ・先生の考える「自分らしさ」の美学とは何ですか?もし、川島先生が美学というものを子どもたちに伝えるとしたら、どのような例をあげ、教えますか? ・先生に質問です。先生の思う自分らしさについて教えて下さい。・川島先生にとって「自分らしく生きる」とはどういうことですか?他8件
  答:私の美学は、素直であること、外連味の無いこと、余計ななことは考えないこと(思わないこと)。

10.「美学」で道徳教育を行うとなると、小学生にも「美学」とはどのようなことで、どのようなときにどのような行動をとるのが美学なのだと説明しなければならなくなりますが、川島先生は「美学」小学生相手でもうまく伝わると思いますか。
  答:もちろん、というより、小学生の時しか教えることが出来ないと思っています。イスラムのテロリストの多くは、子どもの時からイスラムだけが正しいとを教え込まれているから出来るのでしょう。

11.天皇はなぜ偉いとされているのでしょうか。
  答:天皇が偉いと思うからでしょうね。あるいは、子どもの頃までにそう教えられるからです。

12.最近、仲の良かった先輩が亡くなってしまいました。「生きているだけで幸せなんだ」と改めて感じました。「生きていることに意味がある」と自分は思うのですが、先生はどう思いますか?
  答:意味があると思えば意味があるでしょう。という言うより、意味があると考えないと生きていられなくなります。そして、自分自身を意味があると思いこませて生きて行くことが大切なことだと思っています。私には、私にしかない多くの経験や物的なものも含めた独自性が、自分の生きて行く価値の基本となっています。

13.最近の事件で、当時少年だった犯人に死刑が言い渡されてたのですが、それについてはどう考えますか?少年法に影響がでるのですか?
  答:時代の流れとして、少年法の影響は減ってきていると考えられます。未成年でも重罰を化す傾向にあります。

14.前回の授業の中で、「信大に入った理由は・・・4つのうちどれか?」という話を聞いていて思ったことがあります。“1%の才能と99%の努力”という言葉もよく耳にしますが、私は「努力」もひとつの才能だと思っています。つらいことをずっと続けていくというのはそう簡単にできるものではないと思います。私は自分の経験からそういう考えにいたったのですが、先生はどう思いますか?
  答:そのように考えることも出来ますね。努力も才能も内的な次元のものです。才能というのを能力と考えると言葉の定義次第では、そのような言い方が可能でしょう。


15.自分が教師となり死刑について教える場合は、賛成・反対のどちらの意見も生徒に示さずに教えるべきですか。それとも、自分の意見を述べてから教えるべきですか。
  答:もちろん、しっかりとした自分の意見があるのであれば、述べる方が良いと思います。私が皆さんに話をしているように、はっきりと言えるのであればそうした方が良いと思います。はっきりとした意見を持っていない場合はそれを伝えればいいと思います。先生だから何でもわかるというわけには行かないのが普通です。

16.結局、山口氏は夫婦別姓に反対なのでしょうか?
  答:この本では、よくわからないですね。私もどっちでも良いと思っていますが・・・

17.先生は絞首刑が慈愛に満ちた刑であると思いますか?また、死刑執行の様子を公開するといった「抑制力のある死刑」についてどう思われますか?(賛成or反対)
  答:公開することに賛成です。そのための死刑ですから。慈愛などと言うことは必要ないと考えています。

18.先生は、この山口県母子殺害の事件で出た死刑という判決にはどのように感じましたか? ・死刑廃止についてです。先生は山口県光市で起きた母子殺害事件の死刑判決については、どう思われますか?
  答:現在の日本に住む以上、妥当な判決だと思っています。

19.なぜ他人のことになるときれいごとでものを考えようとするのでしょうか。
  答:自分で、自分のことを良い人間だと思いたいからではないでしょうか。でも、それが殆どの人間ですが・・

20.教師がもっている“己の美学”に反することを生徒が“己の美学”としているなら、教師はどのような言動で接すればいいのだろうか?・ 今課題の課題図書を著した山田意友氏のような考えをしている人はすくなからずいるはずなのに、なかなか現場に効果が出てこないのは何故だろうか?それは教員は皆同じように育成施設出身なのに、公立と私立によって学習方法に差が出ることと何か関係があるのだろうか?
  答:人間は、どちらかというと、物事を複雑に考えるのが嫌いです。しかし、世の中の事象の殆どは、非常に複雑な要因が絡み合っています。公立と私立で学習方法に差が出るとは思います。私立でも公立でもかなり多様な教育が行われていると思っています。


21.筆者はなぜそこまで挨拶というものを否定するのですか?
  答:まあ、この著者の考え方は、昔から言われている考え方で、特にヨーロッパでの握手などに自分は武器を持っていないことを示すとか、目があったら、笑うのも敵意が無いことを示すことだとか言われていますから・・

22.キレイゴトと道徳のことを書いてありましたが、教育にはキレイゴトは多少必要になると思うのですが、どう思いますか?
  答:私もそう思います。きれい事を本当に信じているのであれば、子どもにそれを伝えたらいいと思います。

23.私は本を読むことは割と好きです。小説は好んで一気に読めるのですが、興味のない本はまったく進みません。みんなそうだと思いますが・・・。でもレポートを書くには読まないといけないし、きついです。これは慣れの問題ですか?
  答:もちろん、3冊目くらいになれば慣れてきますよ。もう、一冊終わりましたよね。あと、5冊。

24.日本の聖火スタート地になった勤労者福祉センター跡地が昔刑務所で、心霊スポットだと前聞きました。本当なのでしょうか?
  答:本当です(冗談です)。心霊スポット???ちょっと、本当にここでの質問ですか。冗談ですよね。

25.挨拶の大切さは自分でもよく分かっているつもりですが、挨拶の大切さを子どもに納得させるのは難しいと思いました。何かいい方法はあるのですか?
  答:あなたが大切だと思ったら、犬と同じように教えればいいのです。子どもは、それが身に付くことで大切であることがわかってきます。

26.川島先生はなぜいつもサングラスをかけているのですか?
  答:サングラスではないのですが、色を濃くしてあるのは、歳をとったために生じた目の下のクマを隠すためです。

27. 失恋って辛いですね。
  答:そりゃ、そうです。しかし、次の好きな相手を見つけると、前の相手の欠点が見えてきて、前の相手がたいした人でなくなるもの不思議ですね。


28.「主観的でなぜ悪いのだ!」(P.230、9行目)というところが、なぜそう言い切れるのかわかりませんでした。どういうことでしょうか。
  答:それしか、言う言い方がないのでしょうね。己の美学というのはそういうものではないでしょうか。

29.川島先生はどのように課題に使う本を探してくるのですか?
  答:休み中に、まとめて、たくさんの本を読んで、適当に探しています。そして、どれを選ぶか、順番をどれにするのか決めるのにかなり悩みます。まあ、1ヶ月以上何度も考え直します。


30. 「基本的帰属の誤り」と「性格への帰属の誤り」の違いがよくわかりませんでした。
  答:同じです。一方は原理で、他の一つは現象です。

31.道徳教育のことについて書かれている参考文献をぜひ紹介してもらえませんか。
  答:今すぐには、答えられないくらいどの本も道徳教育に関連しています。この授業でのどの本も道徳観を関連してきます。

32.先生の考える自分らしさとは何ですか?それは、欲望、道徳的規範、美学的規範のどれといえると思いますか?
  答:心理学的に言うと、自分らしさは、自分で考えている、自分の独自性です。それは、所有物や経験、体験、周りの環境などがすべて含まれます。ですから、自分らしさというのは、そんなに抽象的に考えることは無いと思います。

33.己の美学とは、全ての人が持っているものだと思う。しかし、最近、己の美学が低下してきている。このように己の美学が低下してきた一番の原因は何であろうか。
  答:低下してきたと感じる人には、低下してきているのでしょう。しかし、原因というと、いろいろな要因が考えられます。いろいろな複合的な要因が含まれているのでしょうね。

34.ボランティアが就職や進学に有利になってくることに対してどう思いますか?
  答:その位のことで、優位になるような、会社の選別方法が甘いと考えています。ちょっとくらいボランティアしても、見破れるような試験をしなければその組織はだめになると思います。それより、きちんとした独自性、経験を持った人間になって欲しいと思います。

35.道徳の授業は、結果が見えにくいと思うのですが、どう改善してよいものに変えていけばよいですか。
  答:すぐに結果の見える授業を目指しているような、学校や教師は役に立ちません。結果が見えなくても信念を持って教育をする方が長い目で見ると意味があります。

36.この本の著者は、「子ども」の表記について、あえて「子供」としていますが(「終わりに」を参照)、この「言葉狩り」に似た「キレイゴト教育」について先生はどう考えていらっしゃいますか?
  答:この人は、このくらいの今年か言えない人だと感じました。

37.相対評価と絶対評価はどちらが良いのだろうか。
  答:場合と場面、そして、対象となる内容によりますね。どちらも効果的な場合があります。


38.前回の授業でやった「無視」について、反発がないということでしたが、子どもは無視されることによって反発を感じて逆効果になるということはないでしょうか。
  答:反発があるようでは、無視になっていないのです。反発を感じるようであれば罰であると定義します。

39.先生は、わずかでも回復する可能性があったら、自分の延命治療を望みますか?
  答:もう、今は望みません。すでに十分、生きてきたと感じています。

40.生徒が中学時代に持つべき美学とはどんなものなのか。
  答:親の価値観を受け継ぐこと。

41.教員それぞれのもつ教育論は違うと思いますが、その中で教育の方向性を合わせて教育を展開させていくというのはやはり容易ではないのでしょうか?また方向性の不一致ということはあるのでしょうか?
  答:基本的なルールを一致させる必要はありますが、それぞれが異なっていて良いと考えます。

42. 水平的な道徳のレベルと垂直的な美学のレベルが理解しにくかったので、具体例を示してわかりやすく説明してほしいです。
  答:「法律のレベル」「道徳のレベル」「美学のレベル」のうち、前の二者が水平的で、人間関係の中での普遍的な規範とされるのに対して、美学のレベルは、主観的で垂直的な、自分で決めることの出来るものだと考えているようですね。

43.いつも悩んでいるような子どもは、気持ちが不安定だったり、感情約になってしまうというのですが、白分の気持ちがなかなか整理できなかったりする子は、周りの考え方に流されやすいとも言えるのでしょうか?
  答:そうですね。その傾向があると思います。

44.先生が子供にやっていたプロンプトを実行しようとしたときに、子供が面倒くさがったり飽きたりして途中で投げ出してしまう子であったらプロンプトは意味のないものとなってしまうのでしょうか。そのような子どもに対してプロンプトを実行したいときによい方法
があれば教えていただきたいです。
  答:それは、適切なプロンプトでないということになります。

45.この前まで「KY」という言葉が流行りましたが、先生は周りに迷惑をかけないように常に空気を読んでそれに従った行動をすべきだと思いますか?それともその空気と反していても自分が思う通りに行動すべきだと思いますか?
  答:両方ですね。場合によって、場面によって使い分けられないと、いずれにしろ「KY」になります。

46.いじめの間題に関して、その責任を学校や校長に向けすぎであると思います。加害者側の生徒が最も責任が重い、ということがマスコミではあまり言われないのはおかしいと思うのですが、この意見に関して問題はありますか?
  答:いや、全く私も同じように感じます。

47.大学に入って、何度も小一中学校に行く機会がありました。もちろん教育実習に行きました。そこでは、「髪が長い」だのrシャッが白じゃない」だの「茶髪」だの挙句の果てには、国が奨励していたクールビズもNGでした。私個人としては、髪が茶色だろうとシャツが白でぎかろうと・ネクタイがなかろうと教育的悪影響は全くないと思うのですがどうでしょうか。教師には最低限の服装の自由ももみとめられないのですか。
  答:たぶん、それが、この本で言う、己の美学の学校版なんでしょうね。

48.学習指導要領の新旧対比表なるものを見たのですが、道徳の内容のところで、ある項目内の文章が並びかえられている部分がありました。私にはどうでもいいような並び替えと言えてしまうようなものもありましたが、並び替えることに効果はあるんでしょうか。先生はどう、思われますか。
  答:意味があると思っているので、並べ替えたのでしょうが・・・?

質問と回答(0804123)①子どもの脳を守る―小児脳神経外科医の報告 山崎麻美 前半

2008年04月23日 | Weblog
1.虐待によって重い障害をおった子どもは、その後特別支援学校に入るのですか?施設に入るのですか?
  答:障害を持った子どもに関しては、すべてケースバイケースです。それは親の権利が強いことと、再度の虐待を防ぐために、その障害の状況や子どもを取り巻く環境でを考慮して医師を含めた児童相談所などが決めて行きます。

2.今回の読後レポートでは私の経験を含めて書いた部分があります。私は母親が育児を担当すべきだという考えは違うような気がします。しかし、私の父親が「育児に限らず。女性は家にいてくれた方がやはり親子関係が親密になるし、家に帰ると安心できる」と言っていました。仕事を終えて家に帰っても母親がいなくてさみしいという気持ちを考えると、やはり女性はできるだけ家事・育児を第一優先にして、仕事は第二優先にしたほうが良いのでしょうか?先生の意見を聞きたいと思ったので、質問させていただきました。
  答:私は、男性が育児をしても良いと思っています。女性の方が収入が多くて、女性が働く方が収入が多いのであれば、相談して、男性が育児をすることは全く問題ないと思います。このような問題はすべて、その夫婦の関係がどのような状態にあるのかによると思います。私は、主婦と育児をしてみたかったです。ただ、一つだけ言いたいことは女性が社会的に不利だと言うことで、子どもを作らないというのは間違っていると思います。子どもはあくまでも夫婦二人の共同作業で育てるものなのですから・・・・


3.質問です。私にとって今年1年は大きな変化がありそうな気がするのですが、先生にとって人生の転換期みたいなものはどんなときでしたか?
  答:20代の前半は何をやっていても怒濤の、いや波乱の年になるでしょう。もちろん、それ以後の年に比べればですがね。


4.最近忙しいという理由で、以前好きだった読書をしなくなってしまいました。読書もしたいけど、授業は部活の時間が1番大切です。読書は後回しにしてきて、読まなくなってしまいました。多分、読書がすごく好きで趣味ならどんな些細な時間も本を読むことはできるけど、私はそこまではできなくて・・・。どうやって読書の時間ってとればいいんでしょうか?お願いします。
  答:読書はそんなに気負ってするものではありません。僕は一番集中して本を読む時間は、三上(ベッド、トイレ・・車では読めないか)ですから・・


5.先生は授業中に海外のお話をしてくださいますが、どんな国へ行ったことがありますか。また、その国々で知ったかわった子どものしつけ方があったら教えてください。
  答:いつも感じるのですが、どこの国へ行ったかはあまり問題ではないと思っています。というのは、日本のように同じ国が同じ習慣を持っているわけではないからです。もちろん、日本だって、日本に行ったことがあるといって、隠岐の島にいって、それが日本だの代表的な地域ではありません。ということで、私は、町単位で行ったところを答えることにしています。また、しつけも、それを見に行くわけではないので比較することは出来ませんが、スゥエドリングなどは実際に見てみたいですね。


6.心理学の面から見て、虐待は本当に連鎖していくものなのでしょうか。もし連鎖するならば、どのようなメカニズムで連鎖していくのでしょうか。
  答:虐待だけでなく、自殺やテロ行為も連鎖して行くと考えられています。それは、ある意味でのモデリングと言うことになるでしょうが。

7.授業と関係ないのですが・・・
  テレビゲームをやりすぎると暴力を振るったり、キレやすい子どもになるという論をどう思いますか?最近、香山リカさんの本ではそれは関係ないのではないかという内容のものを読んだのですが、先生はどう思いますか?
  答:ある子どもにとって、特定の場面では影響するでしょうし、日常の生活が安定していれば、多少のゲームではキレることはないと思います。マスコミが、すべての子どもを同じであるように決めつけるところが問題だと思います。

8.辛いことや悲しいことがあったとき確かに言うのは、相手に今の自分の苦しい状況を理解して慰めて欲しいからなのかなと考えたことがあるんですが、川島先生はどう思われますか?
  答:その通りです。誰かに話すことで、自分の立場や考え方がはっきりとするからです。それを慰めて欲しかったと考えるのであれば、そうだとおもいますよ。

9.欧米と日本の虐待に対する意識の違いをもっと詳しく説明してください。メディカル・ソーシャル・ワーカーとは一体何かを詳しく知りたいです。
  答:私は、虐待はその社会の持っている児童観で変わると思っています。社会全体の持っている価値観(性善説か性悪説か)です。日米の虐待に対する違いは、詳しくは生徒指導の授業の第12章で扱います。もし良かったら、友達に訊くか授業を受けてください。

10.最初から育児と仕事を両立している人が保育園を利用するのは負担が減りそうだけど、元々専業主婦で保育園に通わせて、パートタイムでバイトするのは気分転換や生き甲斐になていいのか、仕事が増えて大変なのか、どっちなのでしょうか。
  答:もちろん、人によって異なると思いますが、一言だけ言うと、フルタイムの仕事の方が格段に有利です。すなわち、パートは同じ労働力で得る報酬が少ない(少なすぎる)と思います。

11.脳科学の質問になってしまいますが、幼い子どもの脳には可塑性があるため、虐待を受けることにより脳に損傷があったとしてもある程度は回復できると本に書いてありました。子どもが何歳になるまで可塑性は残っているのでしょうか?それはその時期までは与える情報・刺激によっては子どもの脳の発達に直接影響を与えることが可能であるということになりえるでしょうか?
  答:そのダメージの程度と内容によります。場合によっては70歳を過ぎてからでも、再生が可能な脳の部分もあります。最近までは、脳は再生しないと考えられてきました。しかし、この10年間で再生が可能だという事例が見つかっています。


12.著者は、アメリカと日本は虐待の認識が異なるということをしきりに著していたのですが、法律や制度など公的な面でも違いがあるのでしょうか。
34.日本とアメリカの虐待についての認識と対応について、先生はどう考えますか。
  答:はっきり言って、かなり違います。特にすべてのことをチームで対応することで、個々の負担が格段に減少します。日本ももう少しチームでの対応を考えるべきだと思います。

13.この本では母親のことが多く書かれていたのですが、父親たちの視点から書かれた本はありませんか?参考に読んでみたいと思いました。
  答:本の中でも、後半に父親と母親の考え方についてかかれています。父親の育児に関してはかなり多くの本が出ています。ネットで探してみてください。


14.先生は職場に子どもを連れてくることについてどう思われますか?
41.アメリカでは職場に子供を連れていくことが普通に受け入れられている、そしてそのことによる子供への良い影響についても書かれていましたが、実際に職場に子どもがいたら、付事への不都合は必ずあると思います。そんなときは職場ではどのような対処をしているのでしょうか?
  答:その職場、あるいは職業によると思っています。職業によっては可能であるし、逆に良くないと思われる職業もあるでしょう。大学の教員はよく子どもを大学に連れてきますよ。私も、大学院の頃から連れて行きました。

15.虐待するのは実の親と義理の親、どちらの方が統計的に多いのでしょうか。
16.本の中で虐待をしていた親というのが、再婚が多いと思うのですが、これはたまたまなのか、それとも実際の割合として多いのですか?そうだとしたら、離婚した男性が虐待するのか、虐待をしていた親が再婚するのかなどの違いがあるのでしょうか?それとも、なにか他の要因があるのかどうかを知りたいです。
  答:うーん。むずかしいですね。私もそういう印象がありますが、それだけ、家族関係が複雑な家庭の方が虐待が起こる可能性が高いと言うことかもしれません。


17.児童虐待防止法では、第二条三項に「保護者の監護を著しく怠ること」も虐待であると定義づけられているのですが、これは親が虐待を見てみぬ振りをすることも当てはまるのでしょうか?
  答:それは他の一方の親の虐待を見逃すことですよね。それならば、その通りではないかと思います。


18.私はメディカル・ソーシャル・ワーカーという存在をこの本で初めて知りました。MSWは一体どこから配属されているのですか。また、MSWにはどうすればなれるのでしょうか。
  答:日本では、同じ資格はありませんが、それぞれの病院で「社会福祉士」や「精神保健福祉士」の資格を基準に採用していることが多いです。日本は行政の制度が分かれていて、それらは基本的に厚労省管轄で、この教育学部のような文科省管轄ではありません。

19.先生は、女の人は子どもを産むべきだと思いますか?
  答:もちろん、人間として生きていて役割だと思っています。古い考えというのではなく、人間という生物として、種の保存は人生最大の目的です。

20.先生は子どもを育てるときに、しつけで気をつけていたことはありますか。また、これは厳しくしすぎてしまったのではないかと思うことはありましたか。
  答:大人と子どもというように立場は対等ではありませんが、人間としての尊敬すべき対象としは対等だという立場を守るようにしていました。それは、学生である皆さんに対しても同じです。

21.先生は子どもをあまり怒ったことがないと言っていましたが、怒らずに子どもを育てるコツみたいなものはあるのですか?
  答:3歳くらいまでに、世の中には守らなければならない決まり(ルール)があるのだと言うことを教えれば、それ以降は叱る必要なありません。ただ、これはルールであるということを伝えるだけで良いのです。

22.先生が子育ての中でこれは大変だったとか、このときは本当に頭にきたというものがあったらどんなこと、どんなときですか?
  答:娘が高校生の時に学校をさぼってタレントのおっかけをした時に、真剣に怒りました。

23.先生は虐待としつけの境界線はどこにあると考えていますか。
26.子育てのときに、しつけと厳しすぎるしつけの境目が難しいことはありませんでしたか?
  答:境界はありません。基本的に体罰をするのは間違いです。あるとすれば、体罰ではなく、防衛であり、争いです。

24.先生はどうすれば虐待を減らすことができると思いますか?先生の考えを聞かせていただきたいです。
  答:3歳までにルールを守る子どもにするために、親もルールを守り、ルールをはずれない限り罰(体罰)を行わないと言うことです。

25.私は、教育とはかなりの部分で押し付けであり、社会の規範に適応させていくものだと思っていますが、川島先生は、教育についてどのように考えていらっしゃいますか。
  答: 押しつけと言えば押しつけですが、ルールを管理するということです。ルールを守るという意味では大人も同じです。ルールを守れない大人に、子どもにルールを教えることは出来ません。



27.質問なんですが、なぜ、虐待を行う親は最初に行った時に、やってはいけないことで再び行ってはいけないと分かっていても、再び同じことを繰り返してしまうのですか?
  答:それは一種のキレている状態です。虐待の後には後悔する親が多いようです。

28.現在の日本の虐待への対応をどのように考えていますか?
30.先生は“虐待”、“家庭内暴力”についてどのように考えておられますか?
  答:子どものしつけは社会全体が行うという意識を高めることで、虐待はかなり減ると思います。

29.先生が実際に育児をして、一番大変だったことはなんですか?また、一番嬉しかったことはなんですか?
  答:毎日が楽しかったです。育児、教育をさせてもらって、感謝しています。

31.本の中で、育児中に主婦の仕事を軽くしてあげることがとても大事である。というふうなことが書かれていましたが、先生は何か家事とかしてましたか?
  答:私は、学生結婚だったので、いろいろやりました。

32.虐待で親と引き離され、その後も親と一緒に居るべきではない、もしくは一緒に生活できない状態の場合はどうなるのでしょうか。
  答:はじめは一時預かりの施設で、次に児童養護施設に入ります。

33.この質問はどのようなことを書いたらよいのですか。授業や本に関することですか。それとも先生に関する質問ですか。それとも悩み相談のようなものですか。教えて下さい。
  答:何でも良いです。答えられないことは答えられないけど・・・出来るだけ何でも答えます。

35.虐待を受けていると感じる生徒がいた場合、先生だったらどのような言葉をまず、なげかけますか?
39.もし受け持ったクラスの子どもが虐待を受けているという事実を知ったら、その時はどのように子どもと接するのが一番だと思いますか?
40.虐待をしてしまった親に対するサポートのようなものはどんなものがあるのでしょうか。
  答:基本的には、専門家、児童相談所へ相談します。そこでは、ケースバイケースで相談や対応を行っています。

36.先生は、お子さんが石を投げたときに手をあげたということを以前にお聞きしましたが、それ以外に手をあげそうになったことはありますか。
  答:ありません。2人とも、とても大人しい子どもでした。

37.母親が育児のストレスから虐待を行ってしまうのは分かる気がするが、父親が虐待を行ってしまう心理はなんなのか?
  答:基本的には同じです。ただ、父親は育児が直接の引き金になることは少ないと思います。

38.大阪特有の障害者に対する支援はありますか?
  答:知りませんが、関西は地域の結束が強いと聞いています。

39.前回の4月16日の授業で「音で物が見えるようになる」能力は、共感覚(synesthesia)とは違うものですか?*共感覚:特定の感覚受容器からもたらされる感覚(一次感覚)が、他の種類の感覚属性の感覚(二次感覚)を引き起こす能カ。(例)音を聞くと色が見える(色聴)、文字や数字を見ると色を感じるなど。ちなみに私にもこういった感覚があります。
  答:うーん。似ているけど、違うような気がします。しかし、脳の中で、視覚野と聴覚野の連合が強くなることはあります。その意味では、共感覚に近いものでしょう。

40.虐待によって身体的、あるいは精神的な後遺症が残ってしまった子どもに対して、教師という立場からアフターケアーをする場合、気をつけなければならないことや、しなくてはならないことはどんなことですか?
  答:これもケースによりますが、現在どのような状況にあるかで対応が異なります。教師だけでは何も出来ないと言っていいと思います。両親との密接な関係を持つことが重要だと思います。

41.前回の授業でやった、ネオテニーについて。人間は熟成の初期の段階を保っているので成長を続けられると教科書には書いてあったが、なぜ大半の動物は成長を止めてしまうのだろうか?生殖が可能になってからも成長の余地があったほうが環境の変化にも適応しやすく、生き残れる可能性が大きいと思うのだが、そのような動物は少ないのだろうか。
  答:うーん、なぜかと言われると、推測の域を出ませんが、「人体 失敗の進化史」光文社新書  遠藤 秀紀が手がかりになるかもしれません。

42.今回の本の中にもジェンダーについての記述がありましたが、今回は女性についての事例が非常に具体的である一方男性についての記述は事例の列挙であった気がします。著者の方があえてそうしたのでしょうが、公開される文書、本を書くときに自分の性について意識することはありますか?
  答:著者が女性だったからだとは思います。一冊一冊の本はそんなに完成されたものではないので、当然、著者の性は関係してきます。

43.最近お酢にはまっていて、事あるごと調理にトマト酢を使っています。生産者いわくどんな食材(特に果物)でもお酢にできるそうですが、どんなお酢があったら「面白い、使おう」と思いますか?
  答:確かに、私も、先日ビーフシチュウを作っていて、イタリア産のトマトの酸っぱさに負けて、砂糖を入れたら、煮込んだ後に甘くなりすぎ失敗しました。酸味は料理の中でもむずかしい味ですよね。特に、酢は、その種類によって料理によって変化するので大変ですね。でも、酢といえば、柑橘類のスダチやカボスが良いですね。それから、タバスコのようなものは辛さだけでなく、酸味がかなり含まれているので、酢の代わりになることがありますね。料理の話は大好きです。たくさん質問してください。

質問と回答(080418)  ①反「道徳」教育論  山口 意友 前半 2

2008年04月19日 | Weblog
質問が多すぎて一回でアップロードできなかったので、2つに分けました。


35.本のP42に「子供は大人が保護している存在だから、尊重するのは子供の意思ではなく大人の意思のはずだ」とありますが、筆者はなぜ保護されている人間の意志は尊重されないといっているのですか?
  答:確かに、子どもの意志を尊重することは出来ないかもしれません、尊重すべきは、「意志」ではなく、「個人としての尊厳」(憲法で保障されている国民としての権利)と言った方が正しいと思います。その意味では、この本のこの部分はごまかしを使っていますね。

36.メディアが一方的な報道をするのに対して(その報道により傷つく人がいるという事実)、もっと取り締まることはできないのでしょうか?特に教育に関する報道はデリケートな問題が多いので気になります。
  答:それそれ、私も同じように思いますよ。みんなでテレビも新聞も見るのをやめましょう。

37.中絶に関して先生の意見も聞かせてください。
  答:中絶はして欲しくないなあ、でも現在の状況では、経済的な問題もあってしょうがないのでしょうか。でも、どんな子どもも社会(国、地域)のものなのですから、みんなで協力して育てられるようになるといいのですがね。

38.美学は時と共に変化するものですか?それとも変わらない概念であるべきものですか?
  答:この本で使われている美学は、場所によって、時とともに変化するものだと思います。

39.川島先生には、何かいじめに対する有効な解決策だと考えていることはありますか。また、「いじめは、いじめるほうも悪いが、いじめられるほうも悪い。」ということについて、どう思われますか。
  答:人間にとって、いじめという現象は無くなることはないでしょう。しかし、いじめがおきる集団に、共通の敵を作るといじめは無くなるかもしれません。また、いじめをしている暇がないほど自分のやることに充実(忙しく)していれば、無くなるかもしれません。

40.時代や人物が変わることにより、人々の美学も倫理も関わってくる。つまり、時代や人物が変わることにより、道徳そのものが変わってくる。現在の若い人が電車の中で携帯電話をかけたりするのもその人の美学であり、しょうがない者えあると考えることもできる。なので、一概にいけないと言うことは出来ないのではないか。
  答:そう考えれば、その通りです。しかし、みんなが自分の価値観が正しいと思っているのが、現実の人間の社会なのですから・・・

41.第3パラグラフで書いたように、「髪を染めてきた子ども」にどういった発言をし、させないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
  答:無視?・・が一番

42.先生は、本の中で、「大学の入学時期を秋に移し、大学入学の条件として高校卒業後の三ヶ月間をボランティア活動にあてることを提案している」というボランティアの義務化に関しては、賛成ですか?反対ですか?また、子どもたちにとって、ボランティア活動は大切だと思いますか?
  答:ボランティアではなくて、社会体験として、いろいろな仕事をさせるのは良いかもしれません。・・・・私は、ボランティアと仕事の違いは、お金がもらえること以外同じだと思っています。ボランティアも仕事も、その人の能力や力を社会の役に立てるという意味では同じだと思っています。なぜ、そんなにボランティアばかり良いものと考えるのでしょうかね。


43.子どもに「考える」ということを習慣づけさせ、自分の意思を明確にもてるようにさせたいとき、どのように指導すればよいのですか?
  答:教えない。見守る。方向付けの「強化」のみ行う。


45.本は何を基準にえらんでいるのですか?
  答:私の経験とカン。皆さんがいろいろ考えることが出来るように。

46.以前、「学生のうちに旅をするべき」とおっしゃっていましたが、私は今年こそ海外旅行に行きたいです。「やすくいける旅行プラン」とか、「この国はおすすめ」というものがあれば是非、教えて欲しいです。バイトで貯めたお金で、夏休みに旅行するのが目標です。
  答:どこでも良いと思いますよ。予算と日数によって、また、人によっておすすめは異なります。

47.「己の美学」と「死の美学」と違いがわかりませんでした。死の美学道徳を超えたものだと書かれているのですが、そこに己の美学が含まれるのですか。
  答:私も、そう受け取りました。

48.先生は日記をつけていますか?
  答:つけていませんが、時々、ブログを書きます(このブログではありませんが)

49.ボランティアに対しては「誠心」を持って参加することが必要とされる、と書いてありましたが、幼少から誠心を養わなかった人は、これからの奉仕活動(例えば介護等体験)に対して有意義に取り組むために、今からでも何か出来ることはあるのですか?
  答:それより、きちんと、良い仕事を出来るようになるよう目標を立てた方が良いと思います。良い仕事を出来ない人に、良い奉仕活動は出来ません。良い仕事ができて(学生として十分活動して)、その上での奉仕活動でなければ意味がありません。

50.「恥」との関連で、電車内での化粧といった一般的には好まれない行為は、本人にとっては「己の美学」に基づく行為だと主張されてしまった場合、これ以上道徳的視点から諭すことはできないのでしょうか。
  答:個人よりも、その社会でのモラルが優先されるべきです。なぜ、個人の主張ばかりが価値があるとされてしまうのでしょうか。



52.第一章の道徳的命題において、「~他人と協調しつつ自立的に~」(p50)とあり、建前ばかりを意識した感じの文章を文科省は作った感じがしますが、実際の学校現場ではこれをどのような形で子どもに示しているのでしょうか。
  答:実際には、教師の力量によっていると思います。

53.まじめで成績が良い子が殺人事件を起こしてしまったり、愛想良く挨拶をしていた近所の人が殺人者になってしまうというのは、子どもの頃に学んだ道徳心に固く縛られていて、その縛られたロープが勢いよく切れてしまったという感じがするのですが、先生はどう考えますか?
  答:そのような比喩も可能ですね。でも、その「まじめで成績が良い子」はどの子も同じだと思っています。

54.先生は自分の生き方にどのような美学を持っていますか?
  答:「犬も歩けば棒にあたる」野良犬のような、ノラネコのような。

55.先生は出産の場面を美しいと思いますか?
  答:いやあ、美しくはないよ。


57.本書では「女性の恥の文化」が強調されていますが、「男性の恥の美学」は現代に残っていると思いますか?
  答:ある。酒を飲む。涙を見せたくない。女性が好き。

58.先生は自分の進路(将来の職業)についていつ頃決めましたか?もともと大学の教員になろうと思っていたんですか?
  答:大学院の途中から。なりゆき。

59.もし先生が奥さんに出産に立ち会って欲しいと頼まれたら喜んで出産に立ち会いますか?また、もし先生が女性だったら旦那さんに出産の立会いを頼みますか?
  答:今なら、するかも。

60.先生にとって「相手の立場を考える」とはどういうことですか?
  答:その人が成長できるような・・・

62.先生は出産を操作したいですか?あらかじめ生まれてくる子どもが障害を持っていると知っていたら生みますか?
  答:産む。そのような子どもも、その社会の一員なのだから・・

63.先生は「学生はボランティアはしなくてもいい」と仰っていますが、ボランティアを通して何かを学びたい、と思って参加している学生いついてはどう考えますか?
  答:やるべきことを十分やって、夏休みなどに体験としてやるのであれば良いかもしれません。出会いということを考えれば、旅の代わりにボランティアということも言えるかも・・


64.初回の授業で3つのこと(本を読むこと・人間関係のこと・旅をすること)についておっしゃっていましたが、先生自身の学生時代は、その3つのことにおいてどのようにしていらっしゃいましたか?お子さんにどのような教育をされていますか?
  答:長くなるので、授業中に。

65.今このレポートを書きながら「太陽にほえろ!」を放映していた。その中に注意書きが書かれてあった。「このドラマには当時のままのものを放映しています。放映に当たってよろしくない表現や映像が一部入っておりますが、ご了承下さい。」とあった。確かに暴力シーン、くわえタバコ、などなどのオンパレードであった。いったいいつからこのような放送が禁止されてきたのだろう。この放送においての社会的影響はいかほどのものであろうか。ゲームの世界とは異なり、このシーンこそがリアリティであり、ケンカを知らない今の世界に逆にいい影響を与えるのではないかと思った。もしかしたらこの話と関係ないかもしれないが、これも一種の道徳教育になるのではないかと考えた。このことについて、先生どのように考えるでしょうか?
  答:その通りだと思います。子どもが大人になるためには、きれいなことも汚いこともいろいろ経験し、知って行く必要があると考えています。


66.先友週の講義にて「金を払って講義を受けているのだから,休講だったら怒れ」と,仰ってました。私は常々思っていることがあります。去年,ある講義の最中に一般人の男性が教室に入り「私も聞いていても良いですか?」と講義中の先生に間いかけ,先生はそれを快諾した,という出来事がありました。冤に講義時に学生証を提示するわけでは無いので,学籍がなくても講義を受けることは可能だと恩います。それではそういう人たちと私たち学籍のある人との違いは何か?私たちは学費を払っているのに…。と,親に聞いてみたところ,「大率の資格が得られるじゃないの」と,なんとも納得のいかない返答を貰いました。学費を払っていなくても知識欲・学習欲は満たせます。講義とあまり関係ない質聞で恐縮ですが,大学の講義を学籍の無い人物が受けることは何か問題はあるのでしょうか。
  答:本当は、おかしいしルール違反だと思います。でも、大学はそんなあいまいな、ルーズなところが大学らしいとも考えてしまいますが・・


67.「介護等体験」を教員免許状取得のために制度化していますが、それに賛成ですか、反対ですか?
  答:制度化には賛成です。でも、そのために施設の人や大学の教員がボランティアをするのは反対です。きちんと予算をつけて欲しいなあ。

68.第五章に「死の美学」について書かれており、私は高校生のころから「自分が死ぬときは、『交通事故に遭いそうだった人を助けて、その身代わりに死んでしまった』とか、『火事の家で、まだ家の中に入っている人たちを助けようとして死んでしまった』とかいうように、講かの役に立つことをして生涯を終えたい」という「死の美学」とは少し違うのかもしれないけれど、死についてそういうふうに考えてきました。川島先生は、にういうふうにして死にたい」というような何か独自の「死の美学」を持っていらっしゃいますか?
  答:そうですねえ。そんなかっこよく死ねないと思っています。でも、できれば、ノラネコや野生の動物のように、ひっそりと人知れず死んで行きたいと思っています。

69.日本には法律では決まっていない、暗黙のルールがあったと思う。もてなしの心であったり、近所の人たちに怒られたりして育ったり。都会に特に見られるが、他者と自己を切り離し、また理想(キレイゴト)と現実がばらばらになってしまったのはいつからなのか。どうしてなのか。
  答:人は、周りにいる人数が増えると、個人の空間を守るために個人主義になると同時に、「責任の分散」(心理学の用語)がおきるのです。こんど、授業で説明します。

70.私は教職免許を取得するためのボランティアの義務化や大学入学の条件としてのボランティアの義務化にはあまり賛成はできない。しかし真のボランティア精神に目覚める機会を与えるという意味でも、小学校でのボランティアの義務化なら賛成である。先生はもし小学校でボランティアが義務化されるとしたら、そのことについてどのように考えますか?
  答:まあ、ボランティアの内容とやり方ですね。だまって、みんなで道ばたのゴミ拾いをするのであれば賛成します。

71.自分が教師という立場になったとして、生徒に「他人にかけてないのだから、○○してもよいではないか」と問われた場合の対処の仕方がいまいちわかりません。「己の美学」に基づいて考えろと書いてありますが、美学なんて人それぞれで、私が実際に「なぜ」と聞かれても納得させられる返事を返すことができないと思います。「美学を貫かなくても私はいい」などと言われてしまったらどうしようもないし、その場合はどう説明すればいいのですか?どうしてもこの答えがわかりませんでした。

72.最後に先生に質問です。先生がr他人に迷惑をかけていないから~。」という台詞を若者に使われたらどのように対応しますか。先生の納得させ方を教えてください。お願いします。
  答:物理的には迷惑をかけていないかもしれないが、他者の感情を害するという迷惑をかけているとしか言いようがないでしょう。物理的に損害がなければ迷惑でないと考える大人の価値観が伝わっているのでしょうから、

73.本の中に出てきた「男女産み分け」、「出生前診断で障害児とわかったら…」、「友人の肉を食しての生還を望むか」、「心臓移植による延命を望むか」について、先生はどうお考えですか。
  答:そんなあ、いっぺんには答えられないよ。

74.恥と常識とは違うのでしょうか。また、恥の価値観とは人それぞれでありますが、恥を知らなすぎる人に「恥」を教えることは出来るのでしょうか。→価値観が違えば、それは個性ということで、無理に恥を教える必要はないのでしょうか。
  答:両親が「恥」だと思っているものが伝わります。個性はその社会で生きて行くためには制限される部分があります。


75.本の中で教負免許取得のための介護体験に対して批判をしていました1回目の授業の時に川丁も批判していました。?実際、私も7日間行ったのですか、逆に先方の方々にが迷惑をかけだだけのような気がしてなりません…
  答:たぶん、施設の方々のボランティアに役に立ったのでしょうね。


44.答えのないことを教える時には、個人の考えも大切になると思うのですが、何について考えるべきか、経験したことを教えてください。
  答:すみません、よくわからなかった。

質問と回答(080418)  ①反「道徳」教育論  山口 意友 前半 1 

2008年04月19日 | Weblog
1.川島先生が道徳のない行動をしている生徒を叱った時に、生徒が「誰にも迷惑をかけていないならいいじゃん」というようなことを言ってきた場合、先生ならどのように説き伏せますか?
  答:それが、この社会では、いけないことに決まっているとしか、他にはありません。もちろん、他の社会では(例えば、オランダでは大麻も売春もOK)ということは伝えたいと思いますが。

2.私は電車の中で化粧をする女性は何も問題がないと思います。むしろ、なぜ世間の大人が「良くない」と言うのか分かりません。電車の中に化粧品の匂いが充満するからいけないのですか。本文には「恥の文化」とか「美学レベルの規範」などとありましたが、なぜ人前で化粧をするのが恥なのかが分かりません。たぶん、電車の中で化粧をしている本人たちも、それが恥ではないからやっているのだと思います。それに今の若者が年をとったとき、電車の中で化粧をする若者を見て何と言うでしょうか。今の私は何もいわないと思います。先生はどう思いますか。やはり、まだ若いからこのような考えをもってしまうのでしょうか。よかったらお返事お聞かせください。
  答:このような問題は、社会の変化で変わってくると思います。私は、どちらとも言えません。というより、化粧そのものが場合によっては、必要ないし、その一方では、必要な時には、そんなにあわてずに余裕を持って化粧をして欲しいと思います。


3.先生は塾に通う子供が増えていることに対してどうおもいますか?
  答:塾に関してはは、いろいろと複雑な要因を持っています。塾に行ってまで、そんなに学校の成績を良くしたいと考えること自体が問題であるかもしれません。しかし一方で社、今の学校で足りない部分を、塾が果たしているかもしれません。・・・例えば、優秀な子どもをより学習させるような・・ことがあるかもしれません。

4.読後レポートは、本を読んだ感想のような形になってしまってよいのでしょうか?本の中の各テーマには全て触れた方がいいのか、いくつか取り上げて触れる形でいいのか教えてください。
  答:昨年の、「この授業におけるるレポートの書き方」を参考にしてください。

5.先生は教師になってからいじめ問題に直面したことがあるのでしょうか。もしあったなら、その経験を教えてください。
  答:私は大学の教員しかやったことがありませんので、子どものいじめには出会ったことがありません。しかし、大人(教員)同士のいじめのようなものは、どこにでもあります。いじめは個人の欲求のぶつかり合いです。そこでは、いじめることで自分自身の立場を高めるという欲求も含まれます。これ以上は長くなりすぎるので、授業で・・・

6.長野もやっとお花見シーズンですが、川島先生のお花見スポット(長野県内)を教えて下さい。
  答:高遠などの有名な場所は混むので嫌いです。そこで、臥竜公園や松本の田沢にある光城山などはいかがでしょうか。でも、長野市内でも善光寺から、だんだんと桜坂や山の方へ桜の満開の時期が移って行く様子はきれいですね。

7.教員免許取得にあたって介護等体験が必須となっていますが、学生ボランティアが多くの人に迷惑をかけていても必要だと思いますか?
  答:必要と考えて法律を作ったのでしょうね。経験をしたことのない学生にとっては良い経験かもしれません。まわりの人は??

8.川島先生はなぜ大学の教授になったのですか?
  答:なりゆきです。私は、小学校か中学校の教師になりたかったのですが・・・

9.趣味というほどではないですが、自分は図書館でよく本を借りて読んでいます。授業とは直接関係ないですが、川島先生が大学時代に読んだ本の中で一番影響を受けた者を紹介してもらえたら嬉しいです。最近は忙しく手当たり次第というわけにいかないので、いい本に絞って読みたいので、出来ればお願いします。
  答:大学生時代はキリスト教系の大学にいたことと、政治学を専攻していたので、マルクス、レーニンなどと小説では遠藤周作の「沈黙」などですかね。影響を受ける本というのは、その時によって変わりますし、その人がどんなことに興味があるかで変わると思います。先日お話しした、環境問題に興味を待ったのは「沈黙の春」や「奪われし未来」などですし、最近ではラマチャンドランから始まって脳の本を読むようになりました。結構、一度良い本にであうとその系統を読み続ける傾向があります。

10.生徒が自己形成をしていく上で、教師が助けていけることは何かありますか。
  答:生徒が助けて欲しいといった時に適切な判断をしてあげらるように、普段から自分の高めておくことだと思います。

11.先生自身、「私は生かされている」と感じたことはありますか?
  答:私は、自分自身も含めて人間も知能の高い、一匹の動物だと思っています。ので、あまり生かされているとは考えたことがありません。

12.立会い出産と臓器提供について川島先生はどのように考えているのでしょうか。
28.先生は「立会い出産」についてどう考えていらっしゃるかお聞かせください。
30.先生は立会い出産についてどう思いますか。私は女性と男性では意見が違うのではないか、と思いますがそれについてもどう思いますか。
61.先生は立会い出産についてどのような考えをお持ちですか?同じく、脳死患者からの臓器移植について何か考えをお持ちですか?よろしければ、具体的にどのような考えか教えていただけると嬉しいです。
  答:立ち会い出産は、その夫婦の関係によっては行ってもいいでしょうし、嫌だと考える人もいると思います。何が何でも、立ち会い出産が正しいと主張するのは間違っていると思います。臓器提供は、特別に反対はしません。人間は死んだら人間でなくなると考えていますから。人間の魂なんてどこかにあるんだろうか。

13.現在の日本、または世界で肯定されている規範やモラルは、どのようにして作り上げられたのだろうか。違った価値観を唱える人はいなかったのか。
  答:いやあ、そりゃ大勢いたと思いますよ。実際、日本の価値観は西洋(欧米)のキリスト教を基本にした価値観に影響されてきていますよね。私の子どもの頃は女性が胸をあけて赤ちゃんにおっぱいをあげていましたし、風呂屋から出てくる女性でも上半身そのままの人もいました。こんなに女性の胸を隠すようになったのは、アメリカの価値観が進んでいる?と考えるようになって影響されたからだと思いますよ。

14.第四章生誕の美学の中で男女の産み分けであったり、障害児の中絶について触れていたが、川島先生はこの考えをどのように考えますか?
  答:これも、基本的には、その夫婦の考え方によると思います。私は、産み分けや中絶をいけないとは思いません。しかし、せっかく妊娠したのに、もったいないなあとは思いますが・・・

15.道徳が教科化するという話を聞いたことがありますが、教科化すると今までとどのようなことが変化するのですか?
  答:教科という以上は、道徳学という学問はあるんでしょうか。

16.とても素朴な疑問なのですが、先生は、もしも自分の子供が生まれる前に障害を持つ可能性が高いと判断された場合、どうされますか?先生なりの意見を教えて下さい。また、先生は立会い出産には賛成ですか?または、されましたか?
32.障害を持ったこともが生まれるとわかったとき、先生ならどうするか意見を聞かせてください!
51.もし先生方の生まれてくるお子さんに障害があるとわかったら、どのようになされますか?また私は映画で見たこともあるのですが、アンデス山脈での事件が起きた場合どのような選択をなされますか?
56.川島先生は立会い出産をされたことがありますか?
  答:障害を持った子どもの親は生きがい感が強いと聞いています。私の子どもの生まれることは、男性が産室に入ることは許されませんでした。病院のベンチで寝っ転がっていました。

17.先生はどんな時間に本を読みますか?食後や寝る前など具体的に時間を決めているのですか?今までにそういう習慣がなかったのでレポートを書くために一気に読もうとして失敗し徹夜になろうとしています。決めていることがあれば教えてください。
  答:特別にありませんが、トイレで本を読み続けてしまうことがあります。

18.道徳はモラルと言う言葉に置き換えられると思いますが、筆者が掲げる正しい道徳の全てが正しいとは思えないのですが・・むしろ社会にあわせた道徳が生まれるようにも思えるのですが?
  答:モラルも道徳も、その社会の共通の価値観から出てくるものです。しかし、その社会の価値観自体が変化してしまうので、いろいろな問題が出てくるのだと思います。その中で、実際には、文科省や政治家が考える価値観を教えるのが道徳教育なのでしょう。また、家庭では親の価値観が道徳教育の基礎となるのでしょう。

19.実際に道徳学習の目的を達するためには、どんな教材が望ましいのか。また良く使われているのですか?
  答:道徳の学習には教科書のようなものが使われますが、現実には教師の人間性や価値観に影響されると思います。


20.学生であるうちにやっておくべきだと先生が考えることは何ですか?
  答:本を読む、旅をする、友達と話す

21.この間の春休みに海外旅行へ行ったのですが、現地の地下鉄でたまたま出会ったアメリカの学生と仲良しになり、それが私にとってはとても素敵な思い出になっています。川島先生も海外に行ったことがあると思いますが、現地で出会った人との間で何か思い出に残るエピソードはありますか?
  答:そうですか、良い体験をしましたね。私もここに書けないくらい、たくさんあります。でも、旅をすると、日本でも同じようにあります。

22.はっきりいって私は、教育現場は共産主義だと感じています。でもそれに反して実際の社会は市場経済、能力主義的な側面があります。教育現場で徹底的に市場主義を持ち込むのはやはりまずいのでしょうか。少なくとも実習では、全員が理解できるように・・・と言われ続けました。
  答:うーん、おもしろい。そういわれれば、そうも言えるなあ。市場主義も共産主義も徹底的にすると問題が出てきそうですね。

23.私は中学校から私立に通っていて、そこでは「道徳」という名の授業を受けていません。中学校の道徳の授業はどんなことをするのでしょうか?
  答:よくわかりませんが、以前研究授業で、感動するような文章を読ませて、価値観を教えて行こうとしていた授業は見たことがあります。

24.この本の49ページに道徳の学習指導要領の一部が掲載されていますが、とても抽象的なことしか載っていないと思います。道徳で扱うことはとても範囲が広くて、また道徳に時間だけにとどまらないと思いますが。もっと具体的に道徳の授業でやるべきことを記したものはあるのですか?
  答:教師用の教科書指導書があるはずですが・・

25.ボランティアと奉仕作業を混同してしまうことは、よくあることのあのでしょうか?また、どうして混同してしまうのでしょうか?
  答:英語と日本語で意味の取り方が変わるのでしょうか。カタカナの表現の方が進んでいて、良いもののように見えるのでしょうか。

26.作中に”(己の)美”という事が多用されていたが、筆者はなぜ”美”というこ言葉を用いたのだろうか?”善”とう言葉でも差し支えないし、そのほうが分かりやすいと思う。
  答:確かに、どちらでも良かったような気がします。趣味の問題でしょうね。あるいは、著者の中で、それ以外に言いようがなかったのでしょう。

27.教科書の1-5に「生徒指導について、大学で学生が何を学ぶべきだと思いますか。」という問いの答えの一つに人格をみがく、自己を高めるというのがありましたが、何をすることがこれらにつながると思いますか?
  答:本を読む、旅をする、友達と話す

29.先生は「道徳」の時間は必要だと思いますか?
  答:私は、出来るならば、単元学習のようなものの中で道徳的な価値観を教えて行く方が自然だと考えています。また、道徳の基本は親が教えるべきだとも考えています。

31.子供に美学を養わせるのは教師ではなく、まず親の役目ですが現代では親による教育がしっかりされていないように感じます。これからは自分たちと同世代または若い世代の人が保護者になってくるわけですが、親の教育という必要性も今後出てくると思います。立場上さすがに出来ませんが、もしかすると教師に求められてくると考えられますか?
  答:部分的には、求められると思います。特に、質問という形で尋ねられた時にどのように答えることが出来るかは大きいと思います。

33.僕が今まで出会ったり、友人の話を聞いていたりすると、生徒指導の担当の教師は、「教師」という立場を利用して生徒に対して平気で暴言を吐いたり、機嫌が悪い時には生徒を所構わず怒鳴ったりする教師ばかりでした。何故生徒指導の教師はこのような人が多いのでしょうか。
  答:多くの人は、人間を言うことをきかせようとした時に、力(圧力)を加えると、言うことをきくと思っているからです。

34.日本の教育と海外の教育に多少は違いがあると思いますが、日本の子供と海外の子供の違いはどのようなものがあるのでしょうか。(子供の性格や考え方、物事の捉え方等)
  答:海外といっても、いろいろあるのでよくわかりませんが、どんな子どものも、日本で育てば日本人になると思います。



平成20年度「発達と教育A」 前期 水曜2時限目 シラバス(4月10日改訂版)

2008年04月09日 | Weblog
発達と教育A(4月10日改訂版)
(川島)

2008年度 前期水曜3,4時限
授業のねらいこの授業は、これまでの発達心理学の研究の主なものを学習すると
同時に、教育に関するレポートの提出とその討論によって進めて行きます。この
授業は、「発達と教育」について,3つの方法で学びます。1)授業を聞いてテ
ストをすることで知識を身につける。2)本を読み,レポートを書くことで自分
の考えをはっきりさせる。3)他の人と話をすることで,いろいろな意見がある
ことを知り,さらに考えを深める,です。
出席はとりませんが,授業に出席しないと課題がでないと思います。読後レポー
トの提出だけでは単位が出ません。また,レポートの最後には質問を書くように
してください。回答は授業中にも行いますが,
かわティブログ http://blog.goo.ne.jp/kawa_tee/ で答えます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
読書レポート対象文献 まだ,変更になる可能性があります。
① 子どもの脳を守る   ―小児脳神経外科医の報告 集英社新書 山崎麻美
② 子供の「脳」は肌にある            光文社新書 山口 創
③ 「頭のよさ」は遺伝子で決まる!?   PHP新書       石浦 章一
④  子どもの脳の発達臨界期・敏感期   講談社α新書     榊原洋一
⑤ アメリカ下層教育現場         光文社新書      林 壮一
⑥ 「子どもという価値」     中公新書     柏木恵子

また、教科書としては
図で読む心理学「発達」改訂版 福村出版
予定表 (水 2限) 授業内容 提出レポート(2000字)
1 4月 9日   授業の説明と受講カード提出        (討論の次の週に、討論レポートを提出)
2 16日 ビデオ「子どもの発達」 +[小テスト] 
3   23日 講1:発達心理学の基礎の話+[小テスト] ①子どもの脳を守る  前半
4   30日 討1:グル-プ分けとレポート 討論 ①子どもの脳を守る  後半
5 5月14日 講2:児童期の認知発達 +[小テスト] ②子供の「脳」は肌  前半
6   21日 討2:レポートと質問の話 討論 ②子供の「脳」は肌  後半
7  28日 講3:青年期の認知発達 +[小テスト] ③「頭のよさ」は遺伝子 前半
8 6月  4日 討3:レポートと質問の話 討論 ③「頭のよさ」は遺伝子 後半
9  11日 講4:友人、親子関係 +[小テスト] ④子どもの脳の発達  前半
10    18日 討4:レポートと質問の話 討論 ④子どもの脳の発達  後半
11    25日 講5: 言語の発達  +[小テスト] ⑤アメリカ下層教育現場 前半
12     9日 討5:レポートと質問の話 討論 ⑤アメリカ下層教育現場 後半
13 7月  2日 講6:知能は動機づけ +[小テスト] ⑥「子どもという価値」 前半
14 7月 16日 討6:レポートと質問の話 討論 ⑥「子どもという価値」 後半
15     23日 講7:性役割と道徳性 +[小テスト]
                                 
注意事項
1) 読後レポートは、2000字 (原稿用紙5枚程度)を基準とします。2)討論
感想レポートは、1200字 (原稿用紙3枚)を基準とします。3)できるだけレポ-
トの最後の部分に「質問」を書いて下さい。成績はレポートA(2000字)=50点、
レポートB(1200字)=30点で、小テスト=60点で、レポートの提出は1週間遅
れると、-10点となります。すべてのレポートの提出期限は最後の授業時までで
す。それ以降は受けとりません。総計点の90%でS、80%でA,70%でB,6
0%以上でCとなります。ワープロを歓迎します。手書きは-10点です。この
予定表は変更になる可能性があります。

平成20年度「生徒指導概論 C」 前期 木曜2時限目 シラバスです

2008年04月09日 | Weblog
生徒指導概論 C
(臨床心理学からみた、「生徒指導・教育相談」)
2008年度(川島・高橋:前期 木曜日2時限目)
この授業は、「生徒指導」について,3つの方法で学びます。1)授業を
聞いてテストをすることで知識を身につける。2)本を読み,レポートを
書くことで自分の考えをはっきりさせる。3)他の人と話をすることで,
いろいろな意見があることを知り,さらに考えを深める、です。出席はと
りませんが,授業に出席しないと課題ができません。読後レポートの提出
だけでは単位が出ません。また,レポートの最後には質問を書くようにし
てください。

回答は授業中にも行いますが, 
かわティブログ http://blog.goo.ne.jp/kawa_tee/ で答えます。

読書レポートと討論の為の対象文献
① 反「道徳」教育論      PHP新書        山口 意友
② 教えることの復権          ちくま新書    大村はま他
③ 発達障害の子どもたち        講談社現代新書   杉山 登志郎
④ メディアに心を蝕まれる子どもたち    角川SSC新書 有田 芳生
⑤ 学歴社会の法則 教育を経済学から見直す    光文社新書 荒井 一博
⑥ 日本の行く道            集英社新書     橋本 治

教科書 臨床心理学からみた、「生徒指導・教育相談」 ブレーン出版

予定表(木 2限) 授業内容
 レポートは、2000字程度、(★余った所は、質問を書いてください):
 討論をした次の週に感想を1200字程度 の感想文を書いてください。
1 4月 3日     オリエンテーション 第1章前半
2    10日 第1章 小テスト1
3    17日 第2章 小テスト2     ①反「道徳」教育論  前半
4    24日 討論1(質問の回答)    ①反「道徳」教育論 後半
5 5月 1日 第3章 小テスト3      ②教えることの復権   前半
6    15日 討論2(質問の回答)    ②教えることの復権  後半
7    22日 第5章 高橋知音先生の授業1 ③発達障害の子どもたち 前半
8    29日 討論3(質問の回答)    ③発達障害の子どもたち後半
9 6月  5日 第6章 高橋知音先生の授業2 ④メディアに心を   前半
10   12日 討論4(質問の回答)    ④メディアに心を     後半
11   19日 第4・12章 小テスト    ⑤学歴社会の法則     前半
12   26日 討論5(質問の回答)     ⑤学歴社会の法則    後半
13 7月 3日 第7・8章 小テスト     ⑥日本の行く道   前半
14   10日 討論6(質問の回答)     ⑥日本の行く道    後半
15  17日 第9・10・11章 小テスト

注意事項   
読後レポートは、2000字 (原稿用紙5枚程度)を基準とします。2)討論感想
レポートは、1200字 (原稿用紙3枚)を基準とします。3)できるだけレポ
-トの最後の部分に「質問」を書いて下さい。成績はレポートA(2000字)
=50点、レポートB(1200字)=30点で、小テスト=60点で、レポートの提
出は1週間遅れると、-10点となります。すべてのレポートの提出期限は最
後の授業時までです。それ以降は受けとりません。総計点の90%でS,80%
でA,70%でB,60%以上でCとなります。ワープロを歓迎します。手
書きは-10点です。この予定表は変更になる可能性があります。