4月24日 反「道徳」教育論
1.レポートは2000字程度となっていますが、8割以上の文字数なら良いのですか?
答:いいえ、基本的には2000字以上です。
2.生徒の持つ間違った美学・価値観に対して教師はどのような生徒指導をすればよいのですか?
答:これは、授業中もちょっと話しましたが、社会的価値観の内在化という発達の過程で、基本的には4年生くらいまでにできあがります。そこでの基本は、その社会での良いこと悪いことのルールを教えることです。
3.川島先生だったら、「道徳」を子どもたちに教えるとしたら何に注意や意識して指導しますか?
答:前項と同じですが、何が社会の良いこと悪いことかは、時代によって代わってきます。しかし、ルールは守ることが必要であるということは同じです。ここで言うルールとは、法律だけでなく、道徳観、モラルのすべてを含めて同じであると考えています。法律であろうと道徳であろうと、モラルであろうと、良いことと悪いことの区別をつけなければなりません。
4.道徳の授業で先生が素晴らしかったと感じた授業があれば、どのようなものであったか教えて下さい。
答:すみません。あまり道徳の授業を憶えていませんし、道徳の授業は頭から、くだらないと考えて意識していませんでした。これからは気をつけてみましょう。
5.死刑について賛成、反対どちらですか? ・先生は死刑制度についてどう思いますか? ・もし私が殺人犯の家族だったら、どんな形であれ生きていてほしいと考えると思います。でも、被害者の家族であれば、自らの命で罪を償ってほしいと考えると思います。・先生は、死刑廃止についてどう考えられますか?・先生は死刑についてどう思いますか?罪の意識を感じさせる適切な方法があったら教えて下さい。 他7件
答:今の日本の社会で生きている以上は、賛成です。ただ、死刑の見せしめとしての効果が薄れた時には、考え直さなくてはならないでしょう。
6.なぜ日本の死刑方法は絞首刑と決まっているのだろうか?毒入りの薬を飲ませるなど、死刑囚自らが出来るようにすれば死刑執行者が罪を感じる必要がなくなるのではないかと考える。
答:死刑は、一種の見せしめです。すなわち重罰ですから、薬では効果がないと考えているのではないでしょうか。
7.先生は「死刑囚の命は地球より重いのか?」という問いについてどうお答えになりますか?
答:私は、人間の命は、地球より重いと思っていません。一匹の動物だと思っています。
8.死刑廃止運動が始まったきっかけは、イラクのフセイン大統領が死刑にされたことだったのでしょうか?それはキリスト教に基づく考えでしょうか?
答:すみません。知りません。しかし、キリスト教はそんなに甘い宗教ではありません。もし、宗教的な基盤としたら、仏教やヒンデゥ教じゃないでしょうか。もう少し詳しく言うと、東洋の考え方の影響を受けた、キリスト教徒たち・・・といった方が良いかもしれません。
9.先生にとって自分の美学とは何ですか?教えて下さい。・先生はどのような「己の美学」「自分らしさ」をお持ちですか? ・先生の考える「自分らしさ」の美学とは何ですか?もし、川島先生が美学というものを子どもたちに伝えるとしたら、どのような例をあげ、教えますか? ・先生に質問です。先生の思う自分らしさについて教えて下さい。・川島先生にとって「自分らしく生きる」とはどういうことですか?他8件
答:私の美学は、素直であること、外連味の無いこと、余計ななことは考えないこと(思わないこと)。
10.「美学」で道徳教育を行うとなると、小学生にも「美学」とはどのようなことで、どのようなときにどのような行動をとるのが美学なのだと説明しなければならなくなりますが、川島先生は「美学」小学生相手でもうまく伝わると思いますか。
答:もちろん、というより、小学生の時しか教えることが出来ないと思っています。イスラムのテロリストの多くは、子どもの時からイスラムだけが正しいとを教え込まれているから出来るのでしょう。
11.天皇はなぜ偉いとされているのでしょうか。
答:天皇が偉いと思うからでしょうね。あるいは、子どもの頃までにそう教えられるからです。
12.最近、仲の良かった先輩が亡くなってしまいました。「生きているだけで幸せなんだ」と改めて感じました。「生きていることに意味がある」と自分は思うのですが、先生はどう思いますか?
答:意味があると思えば意味があるでしょう。という言うより、意味があると考えないと生きていられなくなります。そして、自分自身を意味があると思いこませて生きて行くことが大切なことだと思っています。私には、私にしかない多くの経験や物的なものも含めた独自性が、自分の生きて行く価値の基本となっています。
13.最近の事件で、当時少年だった犯人に死刑が言い渡されてたのですが、それについてはどう考えますか?少年法に影響がでるのですか?
答:時代の流れとして、少年法の影響は減ってきていると考えられます。未成年でも重罰を化す傾向にあります。
14.前回の授業の中で、「信大に入った理由は・・・4つのうちどれか?」という話を聞いていて思ったことがあります。“1%の才能と99%の努力”という言葉もよく耳にしますが、私は「努力」もひとつの才能だと思っています。つらいことをずっと続けていくというのはそう簡単にできるものではないと思います。私は自分の経験からそういう考えにいたったのですが、先生はどう思いますか?
答:そのように考えることも出来ますね。努力も才能も内的な次元のものです。才能というのを能力と考えると言葉の定義次第では、そのような言い方が可能でしょう。
15.自分が教師となり死刑について教える場合は、賛成・反対のどちらの意見も生徒に示さずに教えるべきですか。それとも、自分の意見を述べてから教えるべきですか。
答:もちろん、しっかりとした自分の意見があるのであれば、述べる方が良いと思います。私が皆さんに話をしているように、はっきりと言えるのであればそうした方が良いと思います。はっきりとした意見を持っていない場合はそれを伝えればいいと思います。先生だから何でもわかるというわけには行かないのが普通です。
16.結局、山口氏は夫婦別姓に反対なのでしょうか?
答:この本では、よくわからないですね。私もどっちでも良いと思っていますが・・・
17.先生は絞首刑が慈愛に満ちた刑であると思いますか?また、死刑執行の様子を公開するといった「抑制力のある死刑」についてどう思われますか?(賛成or反対)
答:公開することに賛成です。そのための死刑ですから。慈愛などと言うことは必要ないと考えています。
18.先生は、この山口県母子殺害の事件で出た死刑という判決にはどのように感じましたか? ・死刑廃止についてです。先生は山口県光市で起きた母子殺害事件の死刑判決については、どう思われますか?
答:現在の日本に住む以上、妥当な判決だと思っています。
19.なぜ他人のことになるときれいごとでものを考えようとするのでしょうか。
答:自分で、自分のことを良い人間だと思いたいからではないでしょうか。でも、それが殆どの人間ですが・・
20.教師がもっている“己の美学”に反することを生徒が“己の美学”としているなら、教師はどのような言動で接すればいいのだろうか?・ 今課題の課題図書を著した山田意友氏のような考えをしている人はすくなからずいるはずなのに、なかなか現場に効果が出てこないのは何故だろうか?それは教員は皆同じように育成施設出身なのに、公立と私立によって学習方法に差が出ることと何か関係があるのだろうか?
答:人間は、どちらかというと、物事を複雑に考えるのが嫌いです。しかし、世の中の事象の殆どは、非常に複雑な要因が絡み合っています。公立と私立で学習方法に差が出るとは思います。私立でも公立でもかなり多様な教育が行われていると思っています。
21.筆者はなぜそこまで挨拶というものを否定するのですか?
答:まあ、この著者の考え方は、昔から言われている考え方で、特にヨーロッパでの握手などに自分は武器を持っていないことを示すとか、目があったら、笑うのも敵意が無いことを示すことだとか言われていますから・・
22.キレイゴトと道徳のことを書いてありましたが、教育にはキレイゴトは多少必要になると思うのですが、どう思いますか?
答:私もそう思います。きれい事を本当に信じているのであれば、子どもにそれを伝えたらいいと思います。
23.私は本を読むことは割と好きです。小説は好んで一気に読めるのですが、興味のない本はまったく進みません。みんなそうだと思いますが・・・。でもレポートを書くには読まないといけないし、きついです。これは慣れの問題ですか?
答:もちろん、3冊目くらいになれば慣れてきますよ。もう、一冊終わりましたよね。あと、5冊。
24.日本の聖火スタート地になった勤労者福祉センター跡地が昔刑務所で、心霊スポットだと前聞きました。本当なのでしょうか?
答:本当です(冗談です)。心霊スポット???ちょっと、本当にここでの質問ですか。冗談ですよね。
25.挨拶の大切さは自分でもよく分かっているつもりですが、挨拶の大切さを子どもに納得させるのは難しいと思いました。何かいい方法はあるのですか?
答:あなたが大切だと思ったら、犬と同じように教えればいいのです。子どもは、それが身に付くことで大切であることがわかってきます。
26.川島先生はなぜいつもサングラスをかけているのですか?
答:サングラスではないのですが、色を濃くしてあるのは、歳をとったために生じた目の下のクマを隠すためです。
27. 失恋って辛いですね。
答:そりゃ、そうです。しかし、次の好きな相手を見つけると、前の相手の欠点が見えてきて、前の相手がたいした人でなくなるもの不思議ですね。
28.「主観的でなぜ悪いのだ!」(P.230、9行目)というところが、なぜそう言い切れるのかわかりませんでした。どういうことでしょうか。
答:それしか、言う言い方がないのでしょうね。己の美学というのはそういうものではないでしょうか。
29.川島先生はどのように課題に使う本を探してくるのですか?
答:休み中に、まとめて、たくさんの本を読んで、適当に探しています。そして、どれを選ぶか、順番をどれにするのか決めるのにかなり悩みます。まあ、1ヶ月以上何度も考え直します。
30. 「基本的帰属の誤り」と「性格への帰属の誤り」の違いがよくわかりませんでした。
答:同じです。一方は原理で、他の一つは現象です。
31.道徳教育のことについて書かれている参考文献をぜひ紹介してもらえませんか。
答:今すぐには、答えられないくらいどの本も道徳教育に関連しています。この授業でのどの本も道徳観を関連してきます。
32.先生の考える自分らしさとは何ですか?それは、欲望、道徳的規範、美学的規範のどれといえると思いますか?
答:心理学的に言うと、自分らしさは、自分で考えている、自分の独自性です。それは、所有物や経験、体験、周りの環境などがすべて含まれます。ですから、自分らしさというのは、そんなに抽象的に考えることは無いと思います。
33.己の美学とは、全ての人が持っているものだと思う。しかし、最近、己の美学が低下してきている。このように己の美学が低下してきた一番の原因は何であろうか。
答:低下してきたと感じる人には、低下してきているのでしょう。しかし、原因というと、いろいろな要因が考えられます。いろいろな複合的な要因が含まれているのでしょうね。
34.ボランティアが就職や進学に有利になってくることに対してどう思いますか?
答:その位のことで、優位になるような、会社の選別方法が甘いと考えています。ちょっとくらいボランティアしても、見破れるような試験をしなければその組織はだめになると思います。それより、きちんとした独自性、経験を持った人間になって欲しいと思います。
35.道徳の授業は、結果が見えにくいと思うのですが、どう改善してよいものに変えていけばよいですか。
答:すぐに結果の見える授業を目指しているような、学校や教師は役に立ちません。結果が見えなくても信念を持って教育をする方が長い目で見ると意味があります。
36.この本の著者は、「子ども」の表記について、あえて「子供」としていますが(「終わりに」を参照)、この「言葉狩り」に似た「キレイゴト教育」について先生はどう考えていらっしゃいますか?
答:この人は、このくらいの今年か言えない人だと感じました。
37.相対評価と絶対評価はどちらが良いのだろうか。
答:場合と場面、そして、対象となる内容によりますね。どちらも効果的な場合があります。
38.前回の授業でやった「無視」について、反発がないということでしたが、子どもは無視されることによって反発を感じて逆効果になるということはないでしょうか。
答:反発があるようでは、無視になっていないのです。反発を感じるようであれば罰であると定義します。
39.先生は、わずかでも回復する可能性があったら、自分の延命治療を望みますか?
答:もう、今は望みません。すでに十分、生きてきたと感じています。
40.生徒が中学時代に持つべき美学とはどんなものなのか。
答:親の価値観を受け継ぐこと。
41.教員それぞれのもつ教育論は違うと思いますが、その中で教育の方向性を合わせて教育を展開させていくというのはやはり容易ではないのでしょうか?また方向性の不一致ということはあるのでしょうか?
答:基本的なルールを一致させる必要はありますが、それぞれが異なっていて良いと考えます。
42. 水平的な道徳のレベルと垂直的な美学のレベルが理解しにくかったので、具体例を示してわかりやすく説明してほしいです。
答:「法律のレベル」「道徳のレベル」「美学のレベル」のうち、前の二者が水平的で、人間関係の中での普遍的な規範とされるのに対して、美学のレベルは、主観的で垂直的な、自分で決めることの出来るものだと考えているようですね。
43.いつも悩んでいるような子どもは、気持ちが不安定だったり、感情約になってしまうというのですが、白分の気持ちがなかなか整理できなかったりする子は、周りの考え方に流されやすいとも言えるのでしょうか?
答:そうですね。その傾向があると思います。
44.先生が子供にやっていたプロンプトを実行しようとしたときに、子供が面倒くさがったり飽きたりして途中で投げ出してしまう子であったらプロンプトは意味のないものとなってしまうのでしょうか。そのような子どもに対してプロンプトを実行したいときによい方法
があれば教えていただきたいです。
答:それは、適切なプロンプトでないということになります。
45.この前まで「KY」という言葉が流行りましたが、先生は周りに迷惑をかけないように常に空気を読んでそれに従った行動をすべきだと思いますか?それともその空気と反していても自分が思う通りに行動すべきだと思いますか?
答:両方ですね。場合によって、場面によって使い分けられないと、いずれにしろ「KY」になります。
46.いじめの間題に関して、その責任を学校や校長に向けすぎであると思います。加害者側の生徒が最も責任が重い、ということがマスコミではあまり言われないのはおかしいと思うのですが、この意見に関して問題はありますか?
答:いや、全く私も同じように感じます。
47.大学に入って、何度も小一中学校に行く機会がありました。もちろん教育実習に行きました。そこでは、「髪が長い」だのrシャッが白じゃない」だの「茶髪」だの挙句の果てには、国が奨励していたクールビズもNGでした。私個人としては、髪が茶色だろうとシャツが白でぎかろうと・ネクタイがなかろうと教育的悪影響は全くないと思うのですがどうでしょうか。教師には最低限の服装の自由ももみとめられないのですか。
答:たぶん、それが、この本で言う、己の美学の学校版なんでしょうね。
48.学習指導要領の新旧対比表なるものを見たのですが、道徳の内容のところで、ある項目内の文章が並びかえられている部分がありました。私にはどうでもいいような並び替えと言えてしまうようなものもありましたが、並び替えることに効果はあるんでしょうか。先生はどう、思われますか。
答:意味があると思っているので、並べ替えたのでしょうが・・・?
1.レポートは2000字程度となっていますが、8割以上の文字数なら良いのですか?
答:いいえ、基本的には2000字以上です。
2.生徒の持つ間違った美学・価値観に対して教師はどのような生徒指導をすればよいのですか?
答:これは、授業中もちょっと話しましたが、社会的価値観の内在化という発達の過程で、基本的には4年生くらいまでにできあがります。そこでの基本は、その社会での良いこと悪いことのルールを教えることです。
3.川島先生だったら、「道徳」を子どもたちに教えるとしたら何に注意や意識して指導しますか?
答:前項と同じですが、何が社会の良いこと悪いことかは、時代によって代わってきます。しかし、ルールは守ることが必要であるということは同じです。ここで言うルールとは、法律だけでなく、道徳観、モラルのすべてを含めて同じであると考えています。法律であろうと道徳であろうと、モラルであろうと、良いことと悪いことの区別をつけなければなりません。
4.道徳の授業で先生が素晴らしかったと感じた授業があれば、どのようなものであったか教えて下さい。
答:すみません。あまり道徳の授業を憶えていませんし、道徳の授業は頭から、くだらないと考えて意識していませんでした。これからは気をつけてみましょう。
5.死刑について賛成、反対どちらですか? ・先生は死刑制度についてどう思いますか? ・もし私が殺人犯の家族だったら、どんな形であれ生きていてほしいと考えると思います。でも、被害者の家族であれば、自らの命で罪を償ってほしいと考えると思います。・先生は、死刑廃止についてどう考えられますか?・先生は死刑についてどう思いますか?罪の意識を感じさせる適切な方法があったら教えて下さい。 他7件
答:今の日本の社会で生きている以上は、賛成です。ただ、死刑の見せしめとしての効果が薄れた時には、考え直さなくてはならないでしょう。
6.なぜ日本の死刑方法は絞首刑と決まっているのだろうか?毒入りの薬を飲ませるなど、死刑囚自らが出来るようにすれば死刑執行者が罪を感じる必要がなくなるのではないかと考える。
答:死刑は、一種の見せしめです。すなわち重罰ですから、薬では効果がないと考えているのではないでしょうか。
7.先生は「死刑囚の命は地球より重いのか?」という問いについてどうお答えになりますか?
答:私は、人間の命は、地球より重いと思っていません。一匹の動物だと思っています。
8.死刑廃止運動が始まったきっかけは、イラクのフセイン大統領が死刑にされたことだったのでしょうか?それはキリスト教に基づく考えでしょうか?
答:すみません。知りません。しかし、キリスト教はそんなに甘い宗教ではありません。もし、宗教的な基盤としたら、仏教やヒンデゥ教じゃないでしょうか。もう少し詳しく言うと、東洋の考え方の影響を受けた、キリスト教徒たち・・・といった方が良いかもしれません。
9.先生にとって自分の美学とは何ですか?教えて下さい。・先生はどのような「己の美学」「自分らしさ」をお持ちですか? ・先生の考える「自分らしさ」の美学とは何ですか?もし、川島先生が美学というものを子どもたちに伝えるとしたら、どのような例をあげ、教えますか? ・先生に質問です。先生の思う自分らしさについて教えて下さい。・川島先生にとって「自分らしく生きる」とはどういうことですか?他8件
答:私の美学は、素直であること、外連味の無いこと、余計ななことは考えないこと(思わないこと)。
10.「美学」で道徳教育を行うとなると、小学生にも「美学」とはどのようなことで、どのようなときにどのような行動をとるのが美学なのだと説明しなければならなくなりますが、川島先生は「美学」小学生相手でもうまく伝わると思いますか。
答:もちろん、というより、小学生の時しか教えることが出来ないと思っています。イスラムのテロリストの多くは、子どもの時からイスラムだけが正しいとを教え込まれているから出来るのでしょう。
11.天皇はなぜ偉いとされているのでしょうか。
答:天皇が偉いと思うからでしょうね。あるいは、子どもの頃までにそう教えられるからです。
12.最近、仲の良かった先輩が亡くなってしまいました。「生きているだけで幸せなんだ」と改めて感じました。「生きていることに意味がある」と自分は思うのですが、先生はどう思いますか?
答:意味があると思えば意味があるでしょう。という言うより、意味があると考えないと生きていられなくなります。そして、自分自身を意味があると思いこませて生きて行くことが大切なことだと思っています。私には、私にしかない多くの経験や物的なものも含めた独自性が、自分の生きて行く価値の基本となっています。
13.最近の事件で、当時少年だった犯人に死刑が言い渡されてたのですが、それについてはどう考えますか?少年法に影響がでるのですか?
答:時代の流れとして、少年法の影響は減ってきていると考えられます。未成年でも重罰を化す傾向にあります。
14.前回の授業の中で、「信大に入った理由は・・・4つのうちどれか?」という話を聞いていて思ったことがあります。“1%の才能と99%の努力”という言葉もよく耳にしますが、私は「努力」もひとつの才能だと思っています。つらいことをずっと続けていくというのはそう簡単にできるものではないと思います。私は自分の経験からそういう考えにいたったのですが、先生はどう思いますか?
答:そのように考えることも出来ますね。努力も才能も内的な次元のものです。才能というのを能力と考えると言葉の定義次第では、そのような言い方が可能でしょう。
15.自分が教師となり死刑について教える場合は、賛成・反対のどちらの意見も生徒に示さずに教えるべきですか。それとも、自分の意見を述べてから教えるべきですか。
答:もちろん、しっかりとした自分の意見があるのであれば、述べる方が良いと思います。私が皆さんに話をしているように、はっきりと言えるのであればそうした方が良いと思います。はっきりとした意見を持っていない場合はそれを伝えればいいと思います。先生だから何でもわかるというわけには行かないのが普通です。
16.結局、山口氏は夫婦別姓に反対なのでしょうか?
答:この本では、よくわからないですね。私もどっちでも良いと思っていますが・・・
17.先生は絞首刑が慈愛に満ちた刑であると思いますか?また、死刑執行の様子を公開するといった「抑制力のある死刑」についてどう思われますか?(賛成or反対)
答:公開することに賛成です。そのための死刑ですから。慈愛などと言うことは必要ないと考えています。
18.先生は、この山口県母子殺害の事件で出た死刑という判決にはどのように感じましたか? ・死刑廃止についてです。先生は山口県光市で起きた母子殺害事件の死刑判決については、どう思われますか?
答:現在の日本に住む以上、妥当な判決だと思っています。
19.なぜ他人のことになるときれいごとでものを考えようとするのでしょうか。
答:自分で、自分のことを良い人間だと思いたいからではないでしょうか。でも、それが殆どの人間ですが・・
20.教師がもっている“己の美学”に反することを生徒が“己の美学”としているなら、教師はどのような言動で接すればいいのだろうか?・ 今課題の課題図書を著した山田意友氏のような考えをしている人はすくなからずいるはずなのに、なかなか現場に効果が出てこないのは何故だろうか?それは教員は皆同じように育成施設出身なのに、公立と私立によって学習方法に差が出ることと何か関係があるのだろうか?
答:人間は、どちらかというと、物事を複雑に考えるのが嫌いです。しかし、世の中の事象の殆どは、非常に複雑な要因が絡み合っています。公立と私立で学習方法に差が出るとは思います。私立でも公立でもかなり多様な教育が行われていると思っています。
21.筆者はなぜそこまで挨拶というものを否定するのですか?
答:まあ、この著者の考え方は、昔から言われている考え方で、特にヨーロッパでの握手などに自分は武器を持っていないことを示すとか、目があったら、笑うのも敵意が無いことを示すことだとか言われていますから・・
22.キレイゴトと道徳のことを書いてありましたが、教育にはキレイゴトは多少必要になると思うのですが、どう思いますか?
答:私もそう思います。きれい事を本当に信じているのであれば、子どもにそれを伝えたらいいと思います。
23.私は本を読むことは割と好きです。小説は好んで一気に読めるのですが、興味のない本はまったく進みません。みんなそうだと思いますが・・・。でもレポートを書くには読まないといけないし、きついです。これは慣れの問題ですか?
答:もちろん、3冊目くらいになれば慣れてきますよ。もう、一冊終わりましたよね。あと、5冊。
24.日本の聖火スタート地になった勤労者福祉センター跡地が昔刑務所で、心霊スポットだと前聞きました。本当なのでしょうか?
答:本当です(冗談です)。心霊スポット???ちょっと、本当にここでの質問ですか。冗談ですよね。
25.挨拶の大切さは自分でもよく分かっているつもりですが、挨拶の大切さを子どもに納得させるのは難しいと思いました。何かいい方法はあるのですか?
答:あなたが大切だと思ったら、犬と同じように教えればいいのです。子どもは、それが身に付くことで大切であることがわかってきます。
26.川島先生はなぜいつもサングラスをかけているのですか?
答:サングラスではないのですが、色を濃くしてあるのは、歳をとったために生じた目の下のクマを隠すためです。
27. 失恋って辛いですね。
答:そりゃ、そうです。しかし、次の好きな相手を見つけると、前の相手の欠点が見えてきて、前の相手がたいした人でなくなるもの不思議ですね。
28.「主観的でなぜ悪いのだ!」(P.230、9行目)というところが、なぜそう言い切れるのかわかりませんでした。どういうことでしょうか。
答:それしか、言う言い方がないのでしょうね。己の美学というのはそういうものではないでしょうか。
29.川島先生はどのように課題に使う本を探してくるのですか?
答:休み中に、まとめて、たくさんの本を読んで、適当に探しています。そして、どれを選ぶか、順番をどれにするのか決めるのにかなり悩みます。まあ、1ヶ月以上何度も考え直します。
30. 「基本的帰属の誤り」と「性格への帰属の誤り」の違いがよくわかりませんでした。
答:同じです。一方は原理で、他の一つは現象です。
31.道徳教育のことについて書かれている参考文献をぜひ紹介してもらえませんか。
答:今すぐには、答えられないくらいどの本も道徳教育に関連しています。この授業でのどの本も道徳観を関連してきます。
32.先生の考える自分らしさとは何ですか?それは、欲望、道徳的規範、美学的規範のどれといえると思いますか?
答:心理学的に言うと、自分らしさは、自分で考えている、自分の独自性です。それは、所有物や経験、体験、周りの環境などがすべて含まれます。ですから、自分らしさというのは、そんなに抽象的に考えることは無いと思います。
33.己の美学とは、全ての人が持っているものだと思う。しかし、最近、己の美学が低下してきている。このように己の美学が低下してきた一番の原因は何であろうか。
答:低下してきたと感じる人には、低下してきているのでしょう。しかし、原因というと、いろいろな要因が考えられます。いろいろな複合的な要因が含まれているのでしょうね。
34.ボランティアが就職や進学に有利になってくることに対してどう思いますか?
答:その位のことで、優位になるような、会社の選別方法が甘いと考えています。ちょっとくらいボランティアしても、見破れるような試験をしなければその組織はだめになると思います。それより、きちんとした独自性、経験を持った人間になって欲しいと思います。
35.道徳の授業は、結果が見えにくいと思うのですが、どう改善してよいものに変えていけばよいですか。
答:すぐに結果の見える授業を目指しているような、学校や教師は役に立ちません。結果が見えなくても信念を持って教育をする方が長い目で見ると意味があります。
36.この本の著者は、「子ども」の表記について、あえて「子供」としていますが(「終わりに」を参照)、この「言葉狩り」に似た「キレイゴト教育」について先生はどう考えていらっしゃいますか?
答:この人は、このくらいの今年か言えない人だと感じました。
37.相対評価と絶対評価はどちらが良いのだろうか。
答:場合と場面、そして、対象となる内容によりますね。どちらも効果的な場合があります。
38.前回の授業でやった「無視」について、反発がないということでしたが、子どもは無視されることによって反発を感じて逆効果になるということはないでしょうか。
答:反発があるようでは、無視になっていないのです。反発を感じるようであれば罰であると定義します。
39.先生は、わずかでも回復する可能性があったら、自分の延命治療を望みますか?
答:もう、今は望みません。すでに十分、生きてきたと感じています。
40.生徒が中学時代に持つべき美学とはどんなものなのか。
答:親の価値観を受け継ぐこと。
41.教員それぞれのもつ教育論は違うと思いますが、その中で教育の方向性を合わせて教育を展開させていくというのはやはり容易ではないのでしょうか?また方向性の不一致ということはあるのでしょうか?
答:基本的なルールを一致させる必要はありますが、それぞれが異なっていて良いと考えます。
42. 水平的な道徳のレベルと垂直的な美学のレベルが理解しにくかったので、具体例を示してわかりやすく説明してほしいです。
答:「法律のレベル」「道徳のレベル」「美学のレベル」のうち、前の二者が水平的で、人間関係の中での普遍的な規範とされるのに対して、美学のレベルは、主観的で垂直的な、自分で決めることの出来るものだと考えているようですね。
43.いつも悩んでいるような子どもは、気持ちが不安定だったり、感情約になってしまうというのですが、白分の気持ちがなかなか整理できなかったりする子は、周りの考え方に流されやすいとも言えるのでしょうか?
答:そうですね。その傾向があると思います。
44.先生が子供にやっていたプロンプトを実行しようとしたときに、子供が面倒くさがったり飽きたりして途中で投げ出してしまう子であったらプロンプトは意味のないものとなってしまうのでしょうか。そのような子どもに対してプロンプトを実行したいときによい方法
があれば教えていただきたいです。
答:それは、適切なプロンプトでないということになります。
45.この前まで「KY」という言葉が流行りましたが、先生は周りに迷惑をかけないように常に空気を読んでそれに従った行動をすべきだと思いますか?それともその空気と反していても自分が思う通りに行動すべきだと思いますか?
答:両方ですね。場合によって、場面によって使い分けられないと、いずれにしろ「KY」になります。
46.いじめの間題に関して、その責任を学校や校長に向けすぎであると思います。加害者側の生徒が最も責任が重い、ということがマスコミではあまり言われないのはおかしいと思うのですが、この意見に関して問題はありますか?
答:いや、全く私も同じように感じます。
47.大学に入って、何度も小一中学校に行く機会がありました。もちろん教育実習に行きました。そこでは、「髪が長い」だのrシャッが白じゃない」だの「茶髪」だの挙句の果てには、国が奨励していたクールビズもNGでした。私個人としては、髪が茶色だろうとシャツが白でぎかろうと・ネクタイがなかろうと教育的悪影響は全くないと思うのですがどうでしょうか。教師には最低限の服装の自由ももみとめられないのですか。
答:たぶん、それが、この本で言う、己の美学の学校版なんでしょうね。
48.学習指導要領の新旧対比表なるものを見たのですが、道徳の内容のところで、ある項目内の文章が並びかえられている部分がありました。私にはどうでもいいような並び替えと言えてしまうようなものもありましたが、並び替えることに効果はあるんでしょうか。先生はどう、思われますか。
答:意味があると思っているので、並べ替えたのでしょうが・・・?