かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:生徒指導概論C(木) 100722 学力低下論争 討論

2010年07月22日 | Weblog
 木曜日の生徒指導概論Cの皆さんもご苦労様でした。私も、やれやれ前期が全部終わりました。皆さんもほっとしていることでしょうね。よく頑張りましたね。これから、まだ終わっていないテストの採点をします。みんな、いい成績になるといいですね。また、いつでも、このブログのコメントで質問してもいいですよ。


1. 先生は甲子園にはやはり公立の高校が出場して欲しいですか?それとも私立が出場して上の試合まで行って欲しいですか?
  答:それは、どちらでもいいとおもいます。しかし、自分の母校が甲子園に出場するのは、うれしいですよ。25年ほど前に、出身高校が甲子園に出て応援しに行ったことがあります。

2. 梅雨が明けましたが、今年はもう十分に雨が降って水不足の心配はないと思いますか?
  答:すみません。私の知識では、わかりません。しかし、暑い!この質問を打っていても暑くてバテてしまう。なんとかならないかなあ。でも、水不足はもっと困るのでしょうね。

3. 夏バテに効く、先生の対処方はありますか?私は今、疲れがとれません。
  答:うーん。私は、せいぜいビールを飲むくらいしかわかりませんが、たぶん、一日の気温を考えると、できるだけ夜は早く寝て、朝早く起きる方がいいのでしょうね。

4. 先生はお酒が好きですか?どのような種類のお酒が一番妊きですか?
  答:お酒は大好きです。そして、お酒の種類は選びません。それは、その時のつまみや食事の内容でそれにあったお酒を飲みたいと思うからです。刺身でワインは飲みません。唐揚げで日本酒も飲みません・・・


5. 川島先生が「これは理解できない」と思うような、最近の大学生(若者)の文化や行動などはありますか?
  答:うーん。なんだろう。でも、元々、若者は私とは違うと思っているので理解できないところがあっても、そんなもんだろうと思ってしまいます。


6. 人生をやり直したいと思ったことはありますか?私は全てが今の私になっていると思うようになってから、やり直したいとは思わなくなりました。
  答:いいですねえ。私もやり直したいとは思いません。というより、人間も一匹の動物なので、どんな生き方をしても、そんなもんだろうと考えているからです。ちょっと、厭世的かな。

7. 習熟度別学習のように、子どもたちに目で見える形でレベルをつけることに、ついてどのように考えますか。
  答:私は、レベルに差をつけて、できるだけ個別学習に近づけることに賛成です。子どもの頃に差をつけなくても、少し大人になれば差ができるのは当然ですから、それに慣れて「人は人、自分は自分」と考えられるようになって欲しいと思っています。今の社会は、一人一人が大切と言いながら相対的な評価しかしていません。

8. 毎目、これはやるようにしているといった、習慣はありますか
  答:一応、目標として、毎朝柔軟体操と腕立てふせをやると決めているのですが、忘れてしまうことや時間に追われてやらないこともあります。必ずするのは、朝ご飯の後のサプリかな。そうそう、お酒も欠かしたことがない(笑い)。


9. 半年間ありがとうございました。本を読むのは少し大変だったけど、いろいろな世界や考え方が見えてきてとてもためになりました。前期が終わると実習があります。最後に実習を充実させるための心構え等を一言お願いします!
  答:どうせやるなら、修行だと思って嫌なことも何でもやりましょう。でも、本当に倒れそうになったら、仲間に相談しましょう。


10. 「生きる力」を伸ばしかつ学力もしっかりつける方法とは?(受験の変わりは?)
  答:10歳くらいまでに基礎学力をつけて、「本を読む、旅をする、人と話す」ことができれば「生きる力」になると思います。


11. 課題の本に関する討論とは関係ないのですが、今回の討論では4年生の先輩から教員採用試験の話を聞くことができました。2年生である私にとっては教育実習の方が気になっていますが、今の段階からでも、学習指導要領を読み込んでおくことや、普段の講義内容など、将来教員を目指す上で必要なことはできるだけしっかり学んでおいた方がいいという話をきいたので、身が引き締まったようなきがしました。
  答:そうですね。先輩の話を聞くのは、なによりも一番の知識になります。もっと、いろいろと話を聞く機会があるといいですね。そういえば、先輩の体験談を聞く会があったと思います。学務に訊いてみてください。


12. 質問。というか感想です。半期という短い間でしたが、ご指導ありがとうございました。最初は毎週レポートという課題に恐れ戦いていましたが、振り返ってみれば非常に有意義な課題だったと思います。普段から読書は好きでしたが、こうして感想を文字にしたためることや、感想を語り合うという経験はなかなか無いものだったので、楽しく興味深いものと感じました。わたしは将来教壇に立つ予定はありません。希望は心理職です。学校という形に縛られて子どもたちと付き合うのが嫌で選んだ道です。子どもたちに教えることは、なにも教育という形に限られるものではないとわたしは思います。教育がすべてではないと思います。思いますが、教育がすべての始まりであるとは感じます。何を言いたいのか分からなくなってきました。とにかく、これからもたくさん本を読んでたくさん学ぼうと思います。自分の意見をしっかり持ち、そのうえで他人の意見を受け入れ活かしていける人間でありたいと思います。半期ありがとうございました。
  答:よくがんばりましたね。私自身も、皆さんに良い単位を出せるのを楽しみにしています。

13. 大学生でしかできないことはなんだと思いますか。
  答:それは、第1に生涯の友達ができることだと思います。学生時代が終わってみるとわかるのですが、学生時代の友達のような関係は、それ以降はできません。そして、長期間の旅もいいですね。学生時代に旅をすると一生の思い出になり、人生観もしっかりしてきます。まあ、女性にとっては恋愛もいいかもしれません。卒業してからの恋愛は、結婚がちらついて友達のような恋愛はしにくくなりますから・・・


14. 先生の夢を教えて下さい。
  答:日本から一台のクルマでフェリーと陸路でロンドンまで行くことかな。それも、北回りでなく、シルクロード経由で行きたいです。現在は、とうてい無理ですが、いつかできるような世界になって欲しいです。

15. クイズ方問題とパズル方問題のどちらが本当に必要だと思いますか。
  答:結局、どちらも大切だと思います。人間が生きて行く時には、両方とも役に立つと思いますよ。

16. 夏休みのご予定は決まっていますか?
17. 夏休みの予定は?
  答:9月の前半に、エストニアのタリンに降りて、ポーランドのワルシャワを目指して旅をしようと思っています。バルト3国ってどんなところなんだろう。楽しみです。


18. 先生から見て、学力は低下していると思いますか?
  答:うーん。わからないけど、そう言われれば、そうかもしれない。でも、学力は、どんな学力でもその背景に基礎学力が必要だと思うので、時間をかければ、何とかなるのではないかと思います。


19. 先生は「ゆとり世代」の大学生が、今までの大学生とは異なると感じたことがあります
  答:前も、書いたけど、そう言われればそう言う気がしますが、それはそれで、一つの時代の生き方なので、いいのではないでしょうか。

質問と回答:生徒指導概論B (水) 100721 学力低下論争 討論

2010年07月21日 | Weblog
水曜日の生徒指導概論Bの皆さんは、これで授業がすべて終わりました。ご苦労様でした。この授業で学んだことが、みなさんの役に立つことを願っています。

1. お受験や中学受験についてどう思いますか。
  答:そうですねえ。受験をさせても、それで終わりになるのではなく、その後、どのように教育するかによるのじゃないでしょうか。私の経験では、お受験をさせれば、エスカレータ式に大人になるまで、勉強をしたり、親が関わらなくてもいいと思っている発想は良くないと思います。


2. 暴力から学べることはあると思われますか?
  答:暴力は、他の人を傷つけると言うよりも、強い嫌悪感情をもたらします。嫌悪感情は社会の中で生きてゆくことの妨げとなります。学べることは無いと思います。


3. 先生は、塾に行かせるならどのような塾が良いですか。
  答:少人数制の、個別のカリキュラムを組んでくれるところ。小さな塾がいいかな。

4. 最近部屋がかたづきません。何か良いアドバイスはありませんか。
  答:私も、若い頃はダラシナ君と呼ばれて、かたづけるのが下手でした。しかし、今は大人なってからは納戸や物置をたくさん作って、普段使わないものはそこに放り込むことで解決してしまっています。物置は日曜大工で作ったので4つあります。しかし、そこには10年以上使っていないものばかり(笑い)。しかし長い間使わないものは捨てる方がいいのでしょうが・・・結局、しまうところがない人は、捨てるしかないのでしょうね。

5. 先生は「いただきました」の意味が分かりますか?(私は小学生の頃は標準語だと思っていました。そして、先週まで、長野県全体の方言だと思っていました。北信の友達は言わないと聞いて、中南信の方言なのだと気がつきました。)
  答:よくわかりませんが、たぶん、北信では、「おごっつおうさま」というような気がします。北信で結婚式などで食事に呼ばれたときに、「おごっつおうさん」などと言うのを聞いたことがあります。

6. 川島先生、ありがとうございました。この授業を受講して、話したことのない人と話す機会が持て、新しい視野を広げることができました。なかなか見知らぬ人と交流する勇気が持てないので、これからは少しでも自分からいろんな人に話しかけてみようと思います。最後に、今までこの授業で読んだ本の中で、川島先生が一番オススメな本は何だったか、教えてほしいです。
  答:みなさんに読むといいと思う本も時代で変わりました。30年前には「教育問答」(なだいなだ)が、とても良いと思っていました。その後、「子どもという価値」(柏木恵子)、 育児の国際比較(恒吉僚子)、子どもの脳の発達臨界期・敏感期(榊原洋一)、早期教育と脳 (小西行郎)、 大人が知らない子どもの体の不思議(榊原洋一)、発達障害の子どもたち(杉山登志郎)などと気に入っていますが、私の専門が発達心理学なので偏っているかもしれません。


7. 先生へ:自分の子どもが不登校になったらどうしますか?
  答:不登校は、大人の問題だと思っています。なぜ、日本特有のものであるかを考えるとわかります。日本では、大人達自身が、学校の価値をきちんと認めずに、昔から行くものだから行くべきだなどと考えているからです。やはり、不登校は、まわりの大人が、学校は社会にとって大切なものだ、子どもを良い大人にするために必要なものなのだという意識をしっかりと持たなくては、無くならないのではないでしょうか。
 ということで、自分の子どもが不登校になったら、学校に行くことの大切さをじっくり教えたいと思います。というより、小学校に入る段階から、それをいつも話すことで予防になると思います。

8. トイストーリー3を見たら、自分の小さいころのおもちゃの処分に困りました。川島先生はお子さんの小さなころの人形や、ぬいぐるみなど、どうされましたか?
  答:子どもは、もうかなり大きいのですが、ワイフは、いまだに子どものぬいぐるみはしまってあるようです。それどころか、ワイフは私とデートをした最初の頃(20歳前だったと思う)私がプレゼントした人形を今でもしまってあるようです。思い出のあるものは、なかなか捨てられないものですね。

9. 先生の授業がもう終わってしまうとなってとても寂しいです。本当に今まで色々なことを教えてくれて、また、相談に乗って下さってありがとうございました。
  答:こちらこそ、最後までありがとうございます。話は変わりますが、5年くらい前にこの授業の討論で知り合って、つきあっていると言っていた学生がいました(笑い)

10. 美術科の授業時間数の減少についてどう考えますか。長野の美術の教師に中平千尋先生という先生がいます。ご存知でしょうか。中平先生の活動が載っているページのurlを下に書くので、ぜひ感想をお聞きしたいです。
http:〃www.asahibeer.oojplenloy/hapiken而nterview/bn1200807111
  答:このリンクは切れているようですが、中平千尋先生について、ネットで見てみました。感想として、確かに、美術というのは好きな人にとっては、人生の生きがいになりますね。また、美術にそれほど興味にない人間にとっても、楽しみを与えてくれるものだと思います。しかし、美術作品は、やはり人に見てもらいたいために作るのでしょうか。それとも、自分自身の気持ちや感情の表現をすることで満足するために作るものなのでしょうか。さらには、仲間どうして認め合うために作るのでしょうか。美術をする人にもいろいろなタイプの人がいる気がします。私は、どうも美術系は何をやっても苦手意識が強くてだめです。他の人のものを見るのは好きなのですが・・・




質問と回答:生徒指導概論C (木) 100715 学力低下論争 後半

2010年07月17日 | Weblog
1. 先生は、学力を上げる勉強法は何だと思いますか。
  答:やはり、基礎学力をつけることだと思います。例えば、本を読む力がある子どもは、自然に本が好きになります。計算力のある子どもは、算数が好きになります。

2. 先生は、ゆとり教育世代の私たちをどう思いますか?
  答:確かに、言われてみると、なんとなく違う雰囲気を持っている感じがしますね。しかし、すぐには気がつきませんでした。それと、みんな素直な印象を受けますが・・・

3. 週5日制について、賛成ですか、反対ですか、理由も教えてください。
  答:どちらでもいいと思います。学校が休みなら休みで子どもたちはやることがあるのでしょうから・・・週5日制は、どちらかというと子どものことを考えてできたのではなく、教員の勤務時間数が多すぎるという外圧によるものだと聞いています。ですので、反対でも賛成でもないということです。

4. 私立学校と比べて、公立学校のよさって何だと思いますか。
  答:やはり、日本全国、同じ学習内容で教育をすることができると言うことだと思います。しかし、実際は、私立も公立もいろいろな学校があるので、公立学校のここが良いというのをいうことは難しいと思います。

5. 先生は海外のテストの体系についてどう思われますか?
  答:海外といっても、欧米系と東洋系は違う方向ですね。その背景には、東洋では、教員に対する子どもの数が多いことで、子どもを集団として扱うのに対して、欧米系では、子どもを個人として見る傾向が強い気がします。その結果から、テストの方法も変わってくるのだと思います。

6. 社会的圧力は高いほうがよいと思いますか?
  答:その子どもの性格と場面や状況によると思います。記憶を中心とする科目は社会的圧力があってもいいかもしれません。また、熟練者にとっては、社会的圧力はプラスになるといわれています。良くできる子どもにとっては、社会的圧力はプラスになりますが、自信の無い子どもにとっての社会的圧力はプレッシャーにしかなりません。

7. 川島教授はH20年度の新学習指導要領についてどうお考えですか。
  答:まあ、いいんじゃないですか。私は、それぞれの学習要領の内容が、もっと、個々の子どもの状況に細かく対応して欲しいと思っています。

8. 子供のための教育とはどのようなものであると考えますか。
  答:何でもいいと思います。大人が子どもを丁寧に見てあげて、子どもからきちんと扱われていると感じられるような対応をするのであれば、それぞれの大人が持っている知識や信念がどのようなものであれ、いいのだと思います。例えば、宗教を信じている人がその宗教を伝えようとするいいですが、信じてもいない宗教を教えることはできないと思います。同じように、自分自身が勉強を必要であると思っていない大人が、子どもに勉強しろといっても伝わりません。

9. 受ける度に参加国数が異なっているのに、日本は「PISA」を受ける必要があるのでしょうか。
  答:まあ、情報としてだけ受け取るのであれば問題はないと思います。その結果を元に、いちいち何か言わないのであればいいのですが・・・情報は多いほどいいと思いますし。

10. 先生は、大学生の同棲についてどう思いますか?
  答:うらやましいですね。しかし、どんなに好きな人でも、あまり毎日一緒にいると、せっかく大学に来て、友達(同性・異性を問わず)をたくさん作ることができる機会があるのに、たくさんの人とつきあうことができなくなるような気がします。私は、恋人としてつきあっていても、週に1~2回くらい会って、あとは、自分のやるべきことをしたり、友達を遊んだりするほうがいいとおもいます。

11. おすすめの映画はありますか。
  答:そう言えば、最近、映画を見ていないので、お勧めはないなあ。アバターは面白かったけど。

12. 好きな本は何ですか?(作者でも)
  答:うーん。私は普段は心理学か教育系の本しか読んでいないので、ちょっと偏るけど、ラマチャンドラン(これは面白い!)、ルドゥ、マッガウかな。

13. 先生は夏休み、海外旅行などされるのですか。
  答:行きたいとおもています。8月中は、結構仕事が多いので、9月に入ってから、バルト3国に行きたいと思って、飛行機の切符だけは確保しました。

14. 先生は外国へ旅行する時、言葉に困らないのですか
  答:そりゃ、困りますよ。でも、困るのが旅のおもしろさですからね。いろいろ出会う事件をどのように解決して、旅をするかが旅の醍醐味ですよ。旅に出たら、なんとか無事に日本に帰ってくるまではなにがあるかわからないのが旅なのです。だから、おもしろい。ツアーに行った年とった母が、みんなとはぐれて、何人かと一緒に自分が先導して、何とかホテルに自分で帰ってきたことをよく自慢します。ツアーでさえ、何か困らないと面白くないのです。

15. 海外旅行で一番困ったエピソードを教えてください。
  答:1989年に、まだ、ベルリンの壁があったときに、西ドイツから東ドイツを抜けてベルリンに行ったときに、ビザが必要なのに、ビザを持たずにドイツ国民と一緒に入ろうとして高速道路の検問所で止められてなかなか通過できなかったときかな。結局、トランジットビザをもらいました。

16. 先生は今回の参議院選挙の結果について」どのようにお考えですか?
私は投票率が相変わらず低かったように思います。
  答:日本全体の様子はわからないけど、私のまわりでは、みんな誰に投票しようか迷っている人が多かった。私も、最後まで迷っていて、よくわからなかったというのが本心です。

17. 私は、これまでの学部生生活を振り返り、また実習で経験したことをもとに進学したいという気持ちが強くなってきました。先生はどうして、大学院に進学されたのですか?
  答:私の場合は、親の後を継いで幼稚園の園長になろうと思い、その前に大学院で発達心理学を学ぼうと考えたのがきっかけです。しかし、大学院は、そこで何を勉強するかの目的を持たないと、ただのモラトリアムになって、意味がない時間になります。

18. 今まで多くの旅をしてこられたと思います。その「思い出の地」を再び巡ることはありましたか。
  答:同じところに何度か行くことはありますが、思い出の地と考えることはあまりありません。しかし、長期に滞在したことのあるところや住んだことのあるところはまた行ってみたいとは思います。実際は、思い出というわけではなくていろいろな人と一緒に同じところに行くこともあります。アメリカ、カナダの西海岸やオワフ島は3回以上行っていますが思い出の地というわけではありません。イギリスのノーリッジは、留学していたのでまた行ってみたいかも・・・

19. 先生の癒しを教えて下さい。
  答:なんだろう。軽井沢で日曜大工?それとも、わかなちゃんかな。

20. 授業の内容についての質問です。学校に行くことができない児童の対応について、アメリカでは、ホームインストラクションなど、具体的なものが行われているのに対し、なぜ、日本では、「学校に行かせないほうがよい」と、考えているのでしょうか。
  答:日本では、勉強をするためには、どうしても学校が必要だと思っているのかもしれません。また、学校に行かないことは特別なことで病気のようなものだと考える傾向があるので、そんな病気のような状況にある子どもに無理に勉強をさせたりするよりも、そっとしておいた方がいいと思っているような気がします。まあ、いずれにしろ、子どもにとって、勉強は毎日やることが意味のあるのは当然なのですが・・・・

21. 私はこの授業で本を読むまで読書が嫌いで仕方なかったです。細かい字で何ページも書かれている本をこの4ヶ月間で6冊も読んだことは、自分でも驚きです…。これを機会に自分でも本を読んでいこうと思っているのですが、今先生の中でおススメの本はありますか?(ファンタジー系、推理小説が大の苦手なので、それ以外であればなんでも大丈夫です。)
  答:みなさん、がんばりましたね。すごいですよ。さて、おすすめの本ですか。やはり、値段を考えると新書ですよね。そうすると、この授業の発達障害の本はいい本だと思います。それから、最近気にいっているもので発達系では、大人が知らない子どもの体の不思議 (ブルーバックス)や早期教育と脳(光文社)かな。教育系では人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム(中公新書)何かが好きです。もしよかったら、このブログをさかのぼって、過去の授業で使ったものを見てみてください。


22. 先生がこの授業を行っていて子どもの学力低下を感じることはありますか?あるとしたら、それはどんなところですか?
   答:この授業の範囲では、それほど依然と変わった尾いう様子は感じられません。


23. SELHi(スーパーイングリッシュランゲージハイスクール)やSSHは具体的な取り組みがあるのですか。SELHiやSSHは普通科の学校も指定されることがありますか。
   答:よくわからないのですが、文科省に申請して通れば、普通科の学校でも可能なのではないかと思いますが・・・・


24. 私は、私立の中高一貫の学校で6年間過ごしてきました。もし公立の中学校に行ったとしたら高校で受験しなければいけないと思います。私自身、いつか同じように苦労して受験するなら早い段階でした方がいいと思うのですが先生はどうお考えですか?(もちろん、中学受験をした理由はそれだけではなく、校風や実績なども考慮してます。)
   答:私は、中高大の一貫校(エスカレータ式)で、中学校受験だけで大学まで卒業しました。確かに、受験を早くするといいこともあるとは思いますが、私自身は、高校受験や大学受験をして、もっと広い範囲での大学の選択をしたかった気がしています。高校受験がなかったのは、楽なことは楽でした。しかし、楽ならばいいというわけではないような気もしています。


25. 討論でだんだん仲良くなれてきた人たちとのお別れで、さみしいです。前期の授業、ありがとうございました。
   答:私も、皆さんのレポートを読んだり、この質問に答えたりするのが終わるのは、毎学期ですが、ちょっと寂しい気になります。

26. 憂欝な雨の目を、先生はどのように過ごしていますか。良い気分転換方法や、じめじめした気持ちを取り除く、先生なりの過ごし方を教えてください。
   答:確かにいやですね。特に、最近、夕立やカミナリが多くて、朝来るときはいいのですが、帰りに降られると、チャリにのりにくくて困ります。過ごし方は、雨になって暑い日は、クーラーとシャワーしかないような気がします。海にでもいって泳げたらいいのですが・・・

27. 同じ教育に関する本でも、様々な意見があって、この授業でいろいろな本を読めてとても面白かったです。。先生は、どんな基準で本を選んでいるのですか。
   答:毎学期、課題の本を選ぶのは、かなり時間がかかって苦しみます。考える要因も、たくさんあるので、最後にはそのときの気分でエイ!やっ!と決めてしまいます。決めてからも順番に悩みます。基準は、皆さんが、どのように考えてゆくだろうかということを基本にして、後は、読みやすさや授業の進度とのかねあいで決めてゆきます。そうか後期の本を考えなくちゃ。

28. 学力低下論争を、つくられた論争とみる見方についてはどうお考えですか。
   答:部分的には、あり得る話だと思います。しかし、マスコミがのってこなければ、話題になりません。まあ、この本に書いてあるようなものは、作られた部分は大きいのしょうね。


29. 「学力低下論争」の中で様々な人達が意見を述べていましたが、考え方として賛成できる人はいますか。
   答:授業でも、話しましたが、ほとんど、そのまま賛成という意見はありません。いろいろ主張している人たちは、それほど教育や子どもの発達に知識があるとは思えません。しかし、主張してマスコミにのることが上手な人たちなのだろうなあ、とは思います。

質問と回答:生徒指導概論B (水) 100714 学力低下論争 後半

2010年07月14日 | Weblog
1. 子どもたちを見ていて、このままでは日本は危ないと思ったことはありますか。
  答:あまり記憶にありません。子どもたちも一人一人頑張っているんだなあ、と考えることの方が多いです。とうより、何人かの子どもを見るだけで社会全体を見ることはできないと思っているからです。しかし、多くの大人やマスコミの論調を見ると、日本は危ないかもしれないとは感じます。誰もが自分の主張だけが正しいかのように論じるだけではなく、他の意見との違いをはっきりとさせて、新しい意見を作ってゆくことが少ないからです。

2. 先生はこの前の選挙の結果をどう思われますか。答えられる範囲でお願いします。
  答:私は、最近の政治家を信じることができません。多くの政治家が、自分の権力欲とそれを満たすための選挙に勝つことしか眼中に無いように見えるからです。

3. 最近雨が多くて洗濯ができないので困っています。川島先生はどのように対処していらっしゃいますか。
  答:そうですね。洗濯してもなかなか乾かなくて、半乾きでにおいがしたりしますね。私は、結局一週間以上部屋の中に干しっぱなしになっています。

4. この本の続きのような、学力低下論争が今どうなっているのか書かれている本はありますか?
  答:授業で、話すのを忘れていましたが、授業で資料として配ったように、この論争の後に,2011年に新しい指導要領ができました。そこでは、ゆとりという言葉が無くなり、授業時間数が増え、生きる力を育てるという方向になっています。本はわかりませんが、文科省から、生きる力のパンフレットが出ています。

5. しかしこのを読んでいて感じたは、一体どれほど、実際の現場で教えているのだろうか、ということである。「教えすぎてはいけない」「受験こそが我が国の教育をゆがめている元凶である」「発言意欲をそいでしまうから間違いを正さない」など、実際の教育現場で過ごしている人ならそうそう言いそうにないことばかり列挙されている。更にこれが「教育的な」メジャーな主張だというのだから驚きである。私だって現場で働いているわけではないから偉そうなことは言えないが、これらの考え方がゆくゆくはどんな影響を及ぼすのか考えないのだろうか。
質問:教師と教育委員会の立場の違いをどうお考えになりますか?
  答:教師の教育委員会は、雇い主と被雇用者の関係です。それは教員の公の責任者であり対外的な責任をとることになります。

6. 先生へ=「ゆとり教育」では円周率を3で教える、というのは調べてみたらデマだったようです。なぜそんな情報が出てきたのでしょうか?
  答:これも、ゆとり教育を極端に示すために、都合のいい部分を取り上げて強調する立場の人が言い始めたのだと思います。どの立場がいいか悪いかということよりも、根拠の無いことを鵜呑みにして自分の有利な部分だけをとりあげて、避難したり主張したりすることが多いのです。ですから、どのような情報も、とりあえず頭から信用することは避ける方がいいと思います。

7. 昨年度の『発達と教育』に引き続き、授業を受けさせていただきました。始めのうちはっらかったレポート形式も、慣れるにつれスムーズにこなすことができました。また、教育を様々な観点から見つめる授業、友と語らい考えを深める授業は非常に自分を成長させる機会となりました。本当にありがとうございました。
  答:どういたしまして、少しでもみなさんの将来の役に立つことができれば幸いです。

8. 初めて質問します。現代は恵まれた環境にあり、学ぶことの意義がなかなか見出せずにいるとありますが、どうしたらこの状況でも子どもたちは見出せると思いますか。
  答:授業でも、話しましたが、子どもたちが学ぶことの意義を自分から見いだすことは難しいと思います。貧困から抜け出すための動機であったとしても、まわりの大人たちを見て学ぶことが多いのです。ですから、子どもたちに学ぶことの意義を教えることは大人の役割だと思います。それを教える方法は大人の強化とモデルとして大人を見ることです。このような社会的な価値観を教えるのは、およそ10歳くらいまでに教えることによって、その理由を問わずに、それが大切であると教えることができるのです。

9. プライベートなことなのですが、私は、一年前に別れた元彼のことがまだ好きです。諦めようとしても、余計苦しくなるし、新しい恋をしようとしても、彼以上の人はいません。どうしたらいいのでしょうか?やはり、一般的に見て復縁というものは難しいのでしょうか?何でもいいので、何かアドバイスをお願いします!
  答:それは、無理だと思います。お互いに完全に忘れた頃に出会ったりすれば、あり得るかもしれませんが・・・・・。しかし、人間は、ふられるといつまでの追いかけるけれど、ふった方の人間はすぐに忘れてしまうのです。また、二人のうち、好きだという感情を多く持っている方がふられるのです。ふられないためには、相手よりもたくさん好きになってはいけません・・・

10. 国数英社理の五教科は学力のために必須。体育は健康な体づくりのために必要。しかし、音楽や美術などの芸術科目は豊かな心の育成のために必要、と言われながらもどの教科よりも優先的に時間数を削減されている現状があります。これは、文科省など政治に関わる大人、世論をつくる大人の心の豊かさがすでに危ういからこのような矛盾した施策がまかり通ってしまうのでしょうか。川島先生はどのようにお考えでしょうか。
  答:それは、文科省なども五教科の方が重要だと考えているからであり、その背景には受験を思い浮かべ、五教科ができる方がよい会社にはいることができて経済的にもめぐまれた良い人生が送れると考えているのだと思います。一方、音楽や美術などの芸術科目は、人生を豊かに生きるのには大切なのですが、受験や就職には大切ではありません。そう考えると、文科省や一般のマスコミや社会が、人生を豊かに生きるということがどのようなことかを誤解しているのだと思います。私は、人にもよりますが、両方が、あるいはすべてが同じように大切だと思っています。

11. 自分が一番不幸なわけではないけれど、最近苦しくて嫌になります。どうしたら自分がもっと楽な気持ちで生きていけるかわからなくなってきてしまいました。そして、悲しいわけでもないのに涙が出てきます。泣くことでストレスが緩和される部分もあるのですが、本当にこれでいいのかわからなくなってしまいます。夜も寝れなくて、朝方寝付けたと思ったらもう学校に行かなければならない時間で…。梅雨ということもあって気分がはれないし、頭が痛くなったりで嫌になります。楽しいことって、どうしたら見つかるのでしょうか。
  答:たいへんですね。私もそんな時期がありました。やはりそんな時は、誰かに話をしてみるのが一番なのです。私も、その場面によっていろいろな人に相談して来ました。指導教員の先生に相談してもいいですし、大学には、学生相談員という先生が何人かいます。気楽に相談にのってくれるので、話してみたらどうでしょうか。あるいは、保健室の児玉先生が、とりあえず話を聞いてくれますよ。

12. 本書でも世間一般でも「目に見える学加は低下しているとよく言われているが、コミュニケーション能力などの「目に見えにくい学力」はどのように変化しているのだろうか?新しい指導方針によって向上しつつあるのでしょうか?
  答:それは、目に見えないのでわかりませんが、コミュニケーションの能力が上がったからといって社会が良くなるというものではないと思います。ただ、目に見えない学力が上がると、大きな目で見る判断力が上がるとか、客観的にものを見る力がついてくることで、科学的なものへの興味が高くなると思います。


13. 先生がもし中学生・高校生時代に戻れるとしたら、もっとやっておきたかったことは何かありますか?
  答:うーん、なんだろう。たくさん遊んだので、もう少し基礎学力をつけるようなことをしたかったかも・・・試験の点数でなく、漢字や計算力、英語の単語力がもう少しあったら、その先が楽だった気がします。


14. 先生は「ぜんぜん勉強してないよ。」というセリフはたとえ勉強していても言う派でしたか。それともほんとに勉強してないときに言う派でしたか。
  答:そりゃ、私は、本当に勉強しなかったので、勉強していても言うなんてことはあり得なかった(笑い)

15. 今更ながら、先日はじめて「かわティプログ」を拝見しました。どんなささいな質問にも丁寧に回答されていて、びっくりしました。
  答:ありがとうございます。というより、若い皆さんからの質問に答えるのはとても勉強になって楽しいですよ。

16. 夏休みに一人旅をしようと思っています。四国あたりまで行こうかと思っているのですが、西日本方面でどこかおすすめの場所はありますか?
  答:いいですね。確かに西日本では、四国はいいですね。鳴門から金比羅さんまでは、景色もいいしいかにも日本の庶民文化という印象があります。でも、山陰もいいですよ。鳥取から米子、島根、浜田、萩、津和野のルートは、とても印象に残っています。

17. 川島先生は、この「学力低下論争」をお読みになって、おもしろいと思われましたか?
  答:まあ、面白いというわけではないけれど、どうも、自分の主張を通すために、客観的なデータよりも都合のいいデータを示す人がたくさんいるのだなあという部分が多かったです。まあ、それが教育学と心理学の違いかもしれません。

18. ひとりぐらしをしているのですが、とくに生ごみをためているわけでもないのにコバエがたくさんいます。どうしたらいいでしょうか。
  答:そうですね。僕の家も同じです。一応、殺虫剤をまきますが、それでもだめなら一匹ずつ手でつかんで殺します。そう言えば、車の中にゴミを入れておいて車中にコバエが大発生したことがあった。ホンの2日くらいだったのに・・・・それ以来、殺虫剤を多用するようになったけど、台所は食べ物があるので使いにくいですね。


19. 未成年の飲酒についてどう思いますか?
  答:まあ、法律で決まっているのだから守らなくてはいけないと思います(私は、半分公務員で教員なのでそうとしか言えない)。でも、しかし、飲み過ぎることと女性の妊娠可能性のある場合は気をつけましょうね。そういう、私はついつい飲み過ぎる・・・



まだ、質問が残っていた・゜・(ノД`)・゜・。。

1 教育学部の学祭を盛り上げたいです。何か方法はありますか?
  答:それは、まず、とりあえず学生がたくさん来るようにしなければなりません。まあ、みんなで簡単にできるゲームや踊りを、各教科の学年でで競わせるようなことをしたり、ミスコンやクイズ大会をしたり・・というように、来た人が全員、学祭に参加しているという気分になるようにしむけるといいと思います。見ているだけの人も巻き込んでしまうような企画がいいのですが・・・・・難しいですね。。


2 どんな間柄でも礼儀は大事なものですよね?
  答:そうですね。礼儀というのは、お互いに尊敬しているということを示すものなのですから、当然といえば当然かもしれません。


3 先生に質問です。私は、家に無造作に飾ってあった「たった一言が人の心を傷つけるたった一書が人の心を暖める」という言葉が好きで、いつも忘れないようにしています。飾った本人である母も何の気なしにいい言葉だなと思って額を購入して飾っただけだそうです。先生は何か自分の根幹にすえているような言葉やフレーズはありますか。
  答:そうですね。いままでにもいくつかの言葉がありました。それも、年齢と共に変わってきて、その時々に心に残りました。若い頃は、聖書の言葉で「明日のことを思いわずらうな。明日のことは明日自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である」でした。その後、「案ずるより生むが易し」「艱難(かんなん)汝を玉にす」。そして、今は、「人は人、自分は自分、だけど仲良し」です。人生は、長いのでいろいろと、その時の状況に当てはまる言葉が響きます。

質問と回答:生徒指導概論C (木) 100708 学力低下論争 前半

2010年07月09日 | Weblog
1. 先生は大学生の学力は低下してきていると思いますか?
2. 川島先生は、大学生の学力は低下していると思いますか?
3. 先生は信州大学の学生を見て、学力低下を感じたことはありますか?
   答:私の知っている範囲での大学生は、それほど学力が低下したとは思えません。


4. 先生は学力低下は存在すると考えますか。
   答:学力の定義によりますが、部分的にはペーパーテストでの学力は低下したのでしょうね。しかし、学力低下論者が主張するほど問題ではないような気がします。私の推測では、小学生のドリル系のテストや読み書きそろばんの基礎学力、計算力、漢字テストなどの点数は下がっている気がします。私の考えでは、10歳くらいまでは、詰め込み式のドリル中心の毎日積み重ねが必要な学習をして、基礎学力をつけ、小学校高学年くらいからゆとりや総合学習のようなものを組み入れていけばいいと思っています。この本でも、子どもの教育といいながら、ある時には小学生、ある時には中学生、はたまた大学生の調査を取り上げて、自分の都合いいように解釈している人が多すぎる気がします。


5. 先生は学力は低下したと思いますか。また、学力とは何だと考えますか。
6.あなたにとって本当に必要な「学力」とはどのような学力だと思いますか?
   答:その人の知的な能力を総称していう言葉だと思います。知識それ自体と同時に、学問をする力を含む学問に関連する能力だと思います。生活力やコンピテンス、生きる力の中でも大きな部分を占めるものだと考えられます。

7. 先生は学力低下論に関してどうお考えですか。
8. 学力低下論争に加わるとしたら、どっち派ですか?
9. 学力低下に肯定的ですか?
   答:どちらでもありません。発達状況と年齢によって、使い分けるというのがいいと思っているからです。


10. 学力低下が深刻化することによってどのような悪いことが生じるのでしょうか?
   答:その社会の知的能力が下がるということは、非常に大きな問題です。例えば、知能に例えてみると、何らかの理由で知能指数の平均が10%(基準はIQ100)低下すると、科学技術や知的な生産が10%低下するということになるからです。それは、長い目で見て、その社会が衰退してゆくことになると思います。


11. ・日本の子どもたちの学力は今後、向上していくと思いますか。
   答:ペーパーテストの点数は上げることが可能だと思います。学力の定義にもよりますが、現状では、それほど変化はないと思います。


12. 先生はゆとりに対して、端的に言えば賛成・反対どちらですか?
   答:子どもの年齢と、個々の状況によって、反対でも賛成でもあります。

13. 先生は「ゆとり教育」についてどのようなお考えを持っていますか?
   答:私は、中学生以降のゆとり教育は必要だと思っています。そのためには、小学生の段階での、基礎学力をしっかりとつける必要があると思います。


14. 先生はこれから先またゆとり教育が提起されることがあると思いますか。
   答:あるかもしれません。というのは、教員の労働時間という外圧があるからです。ゆとり教育の問題は、単に子どもの教育だけでなく、教員の勤務体制や勤務時間とも関連してくると思います。

15. 先生は総合的な学習の時間を必要だと思いますか。その理由は何でですか。
16. 総合学習で有名な学校はありますか。
   答:私は、総合学習の時間は必要ないと思っています。しかし、カリキュラムとしてのコアカリキュラムのようなものはあってもいいと思います。総合学習で有名な学校はわかりません。


17. 川島先生は、学校教育で指導することのできる『生きる力』とはなんだと思いますか?
   答:すべてだと思います。特に、考えなくても、どんな学習もどんな経験も生きる力につながると思います。それが詰め込みであっても、それなりに能力は高まるのです。問題があるとすれば、バランスの悪い、特定の教え方や、一つの方法、一つの科目だけに偏った内容であるときに問題が起きると思います。


18. なぜ数学の二次関数や因数分解を勉強するのですか?
たとえば、三角関数など、学校の授業で学んだはいいが、実際、日々の生活の中でそれが役に立っことはない、ということが学校教育の中にたくさんあるような気がします。なのに、どうして学ばせるのですか?
   答:それは、それぞれの学習内容は生活の中で直接役に立つというのでなく、いろいろな場面での問題の解決方法に総合的に影響するからです。人生を生きてゆくときには、できるだけ多面的な知識と知的好奇心があることで豊かに暮らせるのです。すなわち、学問は一つ一つの問題が、それができるかどうかでなく、相互に影響して豊かな考え方を作ってゆくのだと考えられるからです。


19. 子どもたちをしかる時の注意点を教えてください。
   答:はじめに、ルールを決めて(約束して)、それを破ったらこのように叱られると決めて叱ることです。


20. 川島先生は、大学の推薦入試の制度についてどうお考えですか?
   答:推薦入試でも学力試験をするならばかまわないと思います。大学は、学問をするところなので、面接や小論文を重視する必要がないと思っています。もし、面接や小論文を入れるのでれば、問題を起こしそうな学生をチェックするという足切りに使う方がいいと思います。


21. 大学教授という仕事は楽しいですか?
   答:そうですね。まあまあ毎日が楽しいです。

22. 先生はこの夏休みに海外に行かれますか。
   答:バルト3国とポーランドに行こうと計画しています。はじめは、ポーランドから北に向かおうと思っていたのですが、飛行機の関係で、エストニアのタリンからワルシャワに向かって旅をすることになりました。どんな、ところなんだろう。力士の把瑠都(バルト)は、エストニア出身らしい。


23. W杯日本は惜しくも敗れてしまいました。次は4年後ですが、この場合の4年は長いと思いますか?
   答:そうですね。今は長いなあという気がしますが、少したって忘れてしまうとあっという間になりそうですね。


24. 4年間に対し「4年なんてあっという問」という人もあれば「長い」という人も。どうしてでしょうか。
   答:それは、心理学の昔からある課題で、何も考えずに、時間というものを考えずに過ごすと短く感じるのです。ですから、あっという間という人は、毎日を時間を考えずに暮らしていたということになるのでしょう。そういえば、「ゾウの時間 ネズミの時間」という新書があります。おもしろかったですよ。


25. もうすぐテストですが、とても不安です。あらゆる教科で共通に使える、良い勉強法はありますか。先生は、どのように勉強してこられましたか。教えてください。
   答:あらゆる教科に共通する勉強方法は、毎日少しずつ、コツコツやること。また、暗記ものと思考ものを分けて勉強することかな。


26. 日本代表がPKで:負けてしまった理由は何だと先生は思いますか?
   答:そりゃ、運が悪かっただけですよ。理由というのは、後から勝手に誰かがつけるものです。


27. 梅雨に入り、じめじめした目が続いていますが、梅雨の欝を乗り切るいい方法は何かご存じですか?
   答:毎日いやですねえ。私も梅雨は嫌いです。まあ、しょうがないのでクーラーと扇風機ををばんばんかけて過ごそうと思います。後は、ビールですかね。


28. 小学生など幼いうちから学習塾に通って、中学や高校で習うような内容を勉強をすることに、メリットはあると思いますか。
   答:塾に通う必要は無いと思いますが、小学校から、中学や高校の成績を目指すのでなく、大学受験を目指して個別カリキュラムを立てるのは、いい方法だと思います。私は、自分の子どもには、学校での成績よりも、大学受験のための実力をつけるために、小学校からドリルをするように指導していました。そのうち、授業で話をします。


29. テレビなどでは常識のない大学生のような人が多く出てくるが実際にもそのような人が多いのか。
   答:そうかもしれませんね。でも、世の中の大人も大学の教員でさえも常識の無い人がたくさんいますよ。まあ、常識とはなにかということにも関係しますがね。


30. 今年20歳になります。誕生日に実家に帰って両親とお酒を飲みたいと思っているのですが、おすすめのお酒ありますか?ちなみに父が焼酎飲まないので、それ以外で何かあれば教えてください。
   答:そりゃ、夏はビールがおいしいですね。ビールをおいしく飲むには、コップを丁寧によく洗って冷やし、注ぐときも始めは泡を作り、少しおいてコップを傾けてゆっくり注ぐとおいしく飲めます。それだけで、ビールの味が変わりますよ。その他には、つまみにもよりますが、日本料理で魚なら冷たい日本酒もおいしいですよ。今は日本酒は端麗辛口のものばかりが多いのですが、飲み慣れていない人には、甘口の生酒がいいと思います。食事の時には、あまいカクテルなどではなく、食事にあったお酒を飲むと食事もおいしく感じられます。酒は百薬の長ですから。身体にもいいのです(ちょっと、苦笑い)。


31. いよいよ参議院選挙が近づいてきました。先生は増税案についてどのようにお考えです
か?
   答:増税といっても、例えば消費税もいろいろな消費税の課しかたがあるのに、議論が単純すぎるような気がします。また、小学校や中学校で税金がどれくらい大切なものかという教育がなされていないのも不満です。そのような、国民の深い理解がないのに、増税に反対か賛成かだけでは、選挙の問題の対象にならない気がしています。


32. 先生は学力低下論争をどう思いますか。また学力はテストでしか測れないものだと思いますか。
   答:そうですね。基本的には学力はテストでしか測れないと思います。というより、一般的には、テストの点数を学力といっているのです。それ以外の学力の定義をするならば、それを測る道具を考えなければいけないと思います。


33. 先生への質問〈健康には、運動、食事、睡眠が大事だといわれますが、先生が最も、大切にしているのはどれですか〉
   答:私は、睡眠ですね。8時間の睡眠の確保と12時前に寝ることを心がけています。



質問と回答:生徒指導概論C (木) 100708 メディアに心を蝕まれる子どもたち 討論

2010年07月09日 | Weblog
1. 先生はノーケータイデーなど、できますか?
2. 先生は、ノーケータイデーをできますか?
3. 先生はノーテレビデー、ノーケータイデー、ノーネットデーを実践できますか。
   答:ノーテレビデーは、週のうち6日はそうです。ノー携帯デーは、外国にいくときはそうなります。ノーネットデーは、ネットのつながらない軽井沢の家では、ノーネットデーです。

4. 先生はテレビを一人で見る派ですか、それとも大勢で見る派ですか。
   答:そうですね。どちらかというと、ワイフと一緒にテレビを見ることが多いです。でも一人でビデオを見ることもあります。どっちだろう。

5. 情報社会とつきあっていくために必要な事はどのような事ですか?
   答:やはり、情報を鵜呑みにしないことでしょうね。怪しいなと思ったら、よく考えてみることです。それと世の中には、うまい話、おいしい話はありえないと思うことです。


6. 先生はミクシィをやっていますか。もしやっていなかったらやってみたいと思いますか。
   答:以前、学生に紹介してもらってミクシーの会員になりました。しかし、ほとんど何もしないうちに、友達を削除していったら、資格喪失のメールが来ました。それ以来やっていません。


7.先生は夏休みのにどこかへ旅行に行く予定はありますか?
   答:9月の前半にエストニアのタリンに飛んで、そこからバルト3国とポーランドをワイフと旅をしようと思っています。


8. 先生のお宅にはテレビがないとおっしゃっていましたが、お子さんが小さい頃はテレ
ビを見たいと言われなかったのですか?また、今は新聞からの情報入手ですか?
   答:いえいえ、子どもが家にいたときはテレビがありましたよ。時間制限はありましたが、よく見ていました。また、新聞もとっていますが、今は情報はほとんどネットです。家の中では無線LANで、どこでもノートパソコンを使えます。いま、この回答も居間のソファーに座ってで打っています。


9. サッカーのワールドカップではどこの国が優勝すると先生は思いますか?
   答:たぶん、スペインかな。オランダにはかって欲しいですが・・

10. もう先生は参議院選挙をしましたか?今回の選挙で大事なことは何だと思います
か?
   答:まだ、迷っています。私が選挙で大事だと思っていることは、個人であろうと政党であろうと独裁になるのをさける方向で投票しようと思っています。一つの政党だけが独裁になるとナチのようになる可能性があります。意見には必ず、反対派は少数意見も尊重されるような状況が大事だと思っています。

11. 結婚しようと思った状況はどのようなものでしたか。
   答:何も、考えずに気がついたら結婚していました。結婚しようというよりも、とりあえず、婚約をしたら、結局結婚することになりました。

12. 先生は何歳の時にご結婚されたのでしょうか。
   答:24歳の時です。大学院に入る前でした。

質問と回答:生徒指導概論B (水) 100707 学力低下論争 前半

2010年07月09日 | Weblog
1. 先生は学力って何だと思いますか?
   答:その人の知的な能力を総称していう言葉だと考えています。知識それ自体と同時に学問をするための能力を含む、学問に関連する能力だと思います。生活力やコンピテンス、生きる力の中でも大きな部分を占めてい思います。しかし、狭義には、ペーパーテストで測られる得点だとも考えられます。


2. 先生は大学生の学力低下を感じることはありますか?
   答:私の知っている範囲での大学生は、それほど学力が低下したとは思えません。

3. 先生は英単語などの暗記を効率良くするための秘策を持っていますか?
   答:持っていません。何かいい方法があったら、教えてください。


4. 先生はゆとり教育は必要だったと思いますか?
   答:私は、小学生には無駄だった気がします。中学生には、あっても良かったと思います。小学生の段階では、詰め込みくらいの方がいいと思っています。


5. 指輪が抜けなくなってしまいました・・・・。どうにか抜く方法はありませんか・・・?
   答:石けんをつけるとほとんどとれると思うのですが、それでとれないときは、切り取ってはだめなのでしょうか。あるいは糸を巻き付けて徐々にとるというのもあるらしいです。

6. 個人的な悩みですが、顎関節症は何科の病院に行けば診てもらえるのでしょうか。
   答:何科なんだろう。歯科?、耳鼻科?、総合病院の受付で聞くしかないかも。


7. 私は先述したとおり、昔の教育にも、現行の教育にもそれぞれメリットがあり、ミックスしていくべきだと考えています。先生はどのくらいの割合(そう単純ではないかもしれませんが)で折衷していくべきだと考えられますか。
   答:私もそう思います。それも、学校によって違う方針でいいのではないかと思います。さらに、私は、子どもの発達状況や年齢によって教育方法を変える方がいいと思っています。


8. 暑い季節になってきました。最近はとてもアイスが食べたくなります。私は今しまチョコバーが食べたい気分です。川島先生のお好きなアイスはなんですか。
おすすめがあれば教えてください。
   答:しまチョコバーがマイブームですか。私はハーゲンダッツのクリスピーが好きです

9. 自分は時々、とにかくどんなことにもやる気が出ないという状態になることがあります。こういう状態を打開するために何かいい方法はありませんか。
   答:ありますね、そんなとき。私は、そんな時は、何しろ体を動かすことをします。チャリでもいいし、水泳でもいいし、クルマの掃除でもいいし、部屋の片づけでもいいし・・・私は、そうすると、気分が変わります。


10. 教育実習、一週間行ってきました。寮生活も、学校もとっても楽しかったですが…寝れませんでした。三週間このままではドロップアウトです。どうしたらよいでしょう?
   答:ご苦労様でした。睡眠は、先輩たちは土日に寝だめしたといっていましたが・・できるのでしょうかね。


11. もうすぐ参議院の選挙ですね。公明党や幸福実現党は政教分離の法則に違反してい
ると思うんですけど、先生はどうお考えですか?
   答:確かに、彼らが政権を取って、それを国民に押しつければ問題になると思います。しかし、それまでは現実としては問題にならないと思います。

質問と回答:生徒指導概論B (水) 100707 メディアに心を蝕まれる子どもたち 討論

2010年07月07日 | Weblog
1. 川島先生は2ちゃんねるだけでの表現をご存知ですか?
  答:コンピュータ歴が長いので少しはわかります。~スレ、レス、鯖、串(プロキシー)くらいならわかります。

2. 先生はmixiなどに興味はありますか?
  答:入っていたことがあるけど、使わないので、止めさせられました。


3. 生はどのぐらいのペースで本を読んでいるのですか?こんなにたくさんの本を読むのは大変ではないですか?
  答:そんなたくさん本を読むわけではありません。無理して読んでいるわけでないし、それほど読んでいません。それに、大変だと思ったら読みません・・・・

4. 今回の本で最後となりますが、『発達障害』などの著書を問によんできた今、なぜ、再度「学力」などについての『教育』の本を指示したのでしょうか?(本の順番はどのような理由で決められたのでしょうか?)
  答:それは、これまで、読んできたような内容を実現しようとしたときに、文科省や日本の学校が対策や方針を、どのように具体化してゆくのかを知って欲しいと思ったからです。現場で、いろいろな意見を持っていたとしてもそれが反映されるには時間がかかるのです。しかし、地道に活動して行くことで可能になると思います。また、「ゆとり」と「詰め込み」は、いつでも問題になる課題であり、現場の教師としてもしっかりと自分の意見を持つことが必要だと考えたからです。

5. 2歳のいとこに、キリンを押し入れに入れるには始めに何をすればよいでしょう?というクイズを出されました。何をすればよいのでしょうか?
  答:うーん。大きい押し入れを作るって、どうですか。僕なら日曜大工で作りますが・・。そんなのだめかな。


6. 基礎教育実習を一週間体験して、自分はアドリブができなくてほんと駄目だな、と思わされることばかりでした。とっさのひらめきがないために、生徒にうまく話しかけられず、無言で給食を食べたり、怠けている生徒にちゃんと掃除をするよう指導できなかったりしてしまいました。朝の会や帰りの会で話をするときや、場を和ませるときに必要なアドリブ力をつけるにはどうしたらいいですか?川島先生、何かアドバイスがあれば教えてください。
  答:若い時は、いろいろな経験と知識が無いのでしょうがないのです。子どもと直接接するだけでなく、例えば、子どもに通じるような冗談や笑い話を用意したり、掃除をしている生徒にどのように働きかけるかをリハーサルしたり、他の先生がどのような対応をするかを見たり・・など、すべてが勉強になります。


7. 最近、私の友達や芸能人の方の「できちゃった結婚」という報告やニュースをよく聞くようになりました。先生は、「できちゃった結婚」についてどのように考えていらっしゃいますか?
  答:よく聞かれるのですが、私は「できちゃった結婚」大賛成派です。というのは、恋人が出来てそう言う関係になって、妊娠するのは自然だと思うからです。逆に恋人同士なのに結婚するまで何もしない方が不自然です。これについては、以前、このブログで辻ちゃん?(よく知らないのですが)について、同じように聞かれて答えた時に、ブログの閲覧数が最高の700IPになったことがあります(笑い)。ちなみに、フランスでは、子どもが出来る前に結婚する人は10%にもなりません。もし、結婚するまで、子どもが出来るのがはいたいならば、性的な関係も持たない方がいいと思いますが、どうでしょうか。


8. 先生は理科は好きですか?
  答:理科と言われても、いろいろあるのでわかりませんが、生物(特に人間)は好きですし、地理といっても旅行は好きです。物理といっても工学系の実験は好きです。化学といっても人間の脳や身体の中の物質には興味があります。それと技術系のパソコンや日曜大工は大好きです。


9. 先日、アルバイト中に店内から高校の制服を着た女の子2人がたばこを吸っているのを見かけました。教師の卵として、本当はどうにしなければいけないのにという気持ちでいっぱいになりました。先生ならどう対応しますか?
  答:本当なら、すぐにでも注意すべきだと言いたいところですが、よけいなことを言わずに見ているというのも教師の態度として必要です。それと子どもや学生に対する時に、教師はお巡りさんのように、悪いことだから指摘して注意をする人であってはいけません。子どもや生徒のことを本当に案じて注意をすることが出来るのでなければ、注意をしてはいけないと思っています。

10. 先生は私達の世代、というか今年度のこの講義に参加する私達に「ゆとり世代」独特の雰囲気を感じますか。
  答:そう言われれば、確かに、レポートを読んできてそのように感じることがあります。というのは、文章は、あまり、上手ではないのですが、内容が面白いと感じられることがあるからです。ゆとり世代の人たちは、うまくいけば面白い人間になれるのではないかと感じます。


11. 教育実習が終わりました。副校長先生のお話では、「生徒と仲良くなってください。その為には、生徒と同じ目線、またはそれ以下に考え方や視点を変えていく必要があります。」とおっしゃいましたが、生徒に近い気持ちを持ちすぎていたら『教師』としてではなく『友だち』としての感覚で仲良くなってしまいそうでとても恐いです。何か具体的な距離のとり方とかはありますか?
  答:副校長先生のお話の通りでいいと思います。私は、皆さんと同じ目線で接しています。また皆さんを尊敬しています。しかし、友達にはなれないと思います(誰か友達になってくれないかな・・笑い)。実際、私が友達のように接しても皆さんは引いてしまうのではないでしょうか。同じ目線で見ることと、友達のような関係になることは違うと思います。もし、それを試してみたかったら、生徒に敬語を使ってみると面白いですよ。中学生にも「○○さん、○○していただけますか」とか「○○くん、○○してもらえると嬉しいのですが」・・などと話すようにすると、生徒をきちんを尊敬していること示すことが出来ます。同じ目線や下からの目線で見ることが、すぐに友達関係になることではないのです。大切なのは、それが子どもであっても生徒であっても、お互いに尊敬し合う関係になることなのです。だって、教え子の中からノーベル賞をとる子どもが出るかもしれませんよ。少なくとも、皆さんよりも社会の役に立つ人になる可能性は十分にあるのです。