これで,生徒指導概論Aの受講生も,すべての課題が終わりました.お疲れ様でした.私も,32年前に,このE504教室で,最初に発達心理学の授業をしてから,信州大学教育学部での大教室の講義は,すべて終わりました.後は,演習が残っていますが・・・・
皆さんが,この授業で,いろいろなことを学んだのと同時に,私も,皆さんからたくさんのことを学びました.質問をされると,それに答えるために,自分の意見をはっきりと述べなければならないことから,いろいろ学ぶことができました.ありがとうございました.また,どこかでお会いできたら,声をかけてください.
なお、このかわティブログを題材に、2月9日(土)の午後2時半から図書館の2階で最終講義を行う予定です。
1. なぜこの6冊の本を選んだのですか。また、健康のためになにか私生活で行っていることはありますか。
答:本を選んだのは,授業でもいいましたが,みなさんの生徒指導に関する知識が深まることを目的として,順番に並べました.でも,これが一番良いというのでなく,まあ,これなら良いかという程度で選んでいます.新書版ですべての知識が学べるわけではありませんから.また,健康のために,やっていることは,朝と晩に,腹筋と腕立て伏せとスクワットをほんの少しずつ続けています.でも,つづけると,体型まで変わってきますよ.
2. 半年間ありがとうございました。最後に先生のモットーを教えてください。
答:何年かに1回,変わるのですが,今は,「人は人,自分は自分,だけど仲良し」です.
3. 祖父(母)というのは孫に対してどういう気持ちでいるのでしょうか?
答:どうって,かわいいですよ.でも,あくまでも,子どもの子どもです.やはり,娘や息子もかわいいですよ.特に、2歳から3歳くらいは,見ているだけでもかわいいですね.でも、もっと大きくなって、話し相手や一緒にお酒が飲めたら、もっと嬉しいかもしれません。
4. 不登校の話で、なぜ学校に行かなければならないのか、大人が子どもに答えられないというのがありました。学校に行く意味や価値を伝えて納得したとして、じゃあ、なんで社会のために頑張らないといけない?なんで生きないといけない?という質問を投げかけてきたら、先生はどう答えるのでしょうか?
答:これは,究極の問題ですね.結局,なぜ,生きているのかということと同じになるので,生きている価値は人によって違うと思います.特に、宗教観によって異なるのではないかと思います。でも,一つ言えるのは,自分自身も含めて,みんなが生きて行くためには,それぞれが,役割を持って生活し社会のために役に立つしかないということです.人類が滅びても良いとか,社会がどんなになってもいいという宗教であったりすると,反論のしようがありません.ですから、低年齢の子どもであるならば,お父さんやお母さんを含めた,知っている人や身近な人のために,役に立つことは,嬉しいことであると教えてもいいと思います.
5. 去年の夏ごろでありますが、夜になると毎日のように子どもの泣き声と怒る母親の声が聞こえてくることがありました。最近は窓を閉め切っているので、聞こえてくることもありませんでしたが、先日、外にいたらまた泣き声と怒声が聞こえてきました。正直、しっけなのか虐待なのか分からず、また、どこの家から聞こえてくるのかも分からないので悩んでいます。どうすべきなのでしょうか。
答:難しい問題ですが、ぜひ、児童相談所に電話をしてみてください。話しをしてみて、児童相談所の人が判断をしてくれると思います。無駄になってしまうかも知れませんが、そのような連絡で子どもが救われるかも知れませんから・・・
以下は,生徒指導概論Aの人たちの、授業と討論の感想の一部です.みなさんお疲れ様でした.ありがとうございました.
1. 6回こうして討論をしてみて一番感じたのは、やっぱり色んな考えの人がいるんだな、という事だ。当たり前の話ではあるかもしれないが、一つの問題があったら、それに対する感想や解決法は人によって全く異なるものとなる。これしかないと思っていた考えでも、他の人の意見を聞くことで「こんな方法もあるのか」という事に気付かせられる。そのことを改めて感じさせられる討論となった。
2. 非常に為になった授業でした。討論会にしても本を読んでのレポートにしても、自分の糧に十分すぎるほどなりました。まだまだ足りないところだらけであり、人生を持ってしても埋まるとも思えませんが、学習や知識が必要だと感じられた事は大きな収穫iです。最後に間に合って良かったと感じています。ありがと
3. 【これまでの授業を振り返って】
今まで、6冊の本を読み、様々な開題にづいて考えてきた溝、このよ5な闇題に対して、今後もっと社会全体が動いていかなければいけないと感じた。日本は、個人に焦点を当てることが多いが、個人だけでなく、社会全体で問題を捉えるべきだと私は考える。また、いじめや虐待の欄題にぢいては、被害者だけでなく焔害者の視点がちも考えなけれ繧いげないと思う。1つの考えに固執しないで、世界の取り組みを参考にしながら柔軟に対応していくことが大切だと感じた。
4. 私は討論があって良かったと思う。それは、教育問題というものは、自分が義務教育と高校生活を送った経験があるので、それなりに語れてしまう、という怖さがある。自身も自分の経験から意見を作っているのだが、たまに、その意見が、さも正解のように思ってしまうことがある。しかし、この教育学部にはそれぞれの学校生活の経験があり、体験があり、それらは全く自分と違うことである。それを聞くことによって、自分の意見の狭さを知り、より広い視野で多角的に問題を見ることができる。なので、グループの仲間には充実した意見交換を積極的にできたことに関して感謝したい。又、このような機会に積極的に参加して自分の意見を深めていきたい。
5. 全6回の討論を終えてみて、専攻も学年も違った人の意見を聞くことが出来て、本当に良かったと思った。何より、「教育学部」という感じのする討論であった。すべての人が自分なりの意見を持っていて、それを堂々と発表できる、将来とても役に立つ力だと思う。何より、自分とは全く違う意見を持った人がいて、'自分が予想もつかないような意見を持っている人も多くいる、そういったことを実感できる授業だったと思う。自分の意見の浅はかさも知り、少しは自分の意見に自信が持てるようになった6回の討論であった。この経験をこれからも活かせていけたらいい。
6. 最後に、討論を通して、一番楽しかったのは男女で異なる意見、共通する意見がでた、という事です。同じものを見ていても異なる考えがある、その男女差に驚いたこともたくさんありました。フリートーク式で楽しく、ときには大爆笑をしながら語ることもあり、とても楽しいグループでした。この機会があって本当に良かったと思います。
7. この授業での今までの討論を通して、まず、自分の考えをまとめて人に伝えるという経験をすることができてよかったです。最初は自分の考えをうまく言葉にできず、伝えることが大変でしたが、回を重ねるごとにだんだんとできるようになってきたので、討論もより深い意見のやりとりが出来たのではないかと思います。そして、教育を取り巻く様々な問題について、ほかの人の考えに触れることで、自分の中に新しいものの見方や捉え方が生まれ、大変勉強になりました。
8. これまで討論をしてきて、一つの話題についても、一人で考えるのとは違い、人と話すことで様々な意見を聞けたり、自分の考えを深めることができた。自分の経験だけではわからなかったこと、しらなかったことを、グループの人の経験談で知れたことは大きかった。とくに、いじめや問題行動のことなど。私の小中高どの学校生活でも、ほとんどいじめを見ること触れることがなく、実際いじめはどのようなものなのかよく知らなかったが、他の人の経験談を聞いて、いじめは、テレビや本等で取り上げられるような大きなものだけではない、小さくてももっと身近でどこにでも起きるものなのだということを感じた。この授業での討論は、考えを広げたり深めたりすることもでき、それまで知らず、かかわりのなかった他の学科の人の繋がりも増え、楽しく有効な討論にすることができたと思う。