かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:生徒指導概論A (水) 20120126 子ども虐待 討論

2012年01月29日 | Weblog
 これで、今学期のレポートとテストがすべて終わりました。みなさん、ご苦労様でした。
 最後の質問は、私的なことばかりです。でも、授業は、その先生がどんな先生かによって雰囲気が変わります。その意味で教員の自己開示も大切だと思います。みなさんも、自由に自己開示のできる教室がつくれるといいですね。


1. この前の授業で、再来年(?)には定年だとお聞きしました。退職されたら(今以上に自由な自分の時間ができたら)何をして過ごしたいですか?私は春休みはドライブにいきたいです。
   答:来年の3月で定年です。定年になったら、とりあえず事情が許されればポルトガルあたりに3ヶ月くらい行きたいと思っています。理由は以前行って生活がしやすそうなのと多少、暖かいし海があるからです。その他には、時間がなくてできなかった日曜大工を軽井沢でやりたいと思っています。そうそう、わかなちゃんのいる北海道にも長期に行きたいです。ドライブは大好きで、外国でもいつもドライブです。ヨーロッパでも、左ハンドル、右側通行でマニュアル車(ヨーロッパはほとんどマニュアル車)でも、15分くらいで自在に走れるようになりました。



2. 鱒好きなんですね1富山県氷見市の鱗は最高ですよ。特に今は冬なので脂ののった寒鱒なんて絶品ですよ.
   答:そうですね。私も氷見に寒ブリを食べに行ったことがあります。去年の9月にも、氷見の「きときと寿司」の本店でぶりを食べました。


3. 最後の質問なので、締めっぽいことを聞きます。川島先生が、発達心理学を深く学ぼうと思ったきっかけは何ですか。
   答:前にも書いたことがあるのですが、私は父も母も別々に幼稚園の園長をしていました。その後を継ごうと思い、大学を卒業してから発達心理学の勉強を始めたのですが、発達心理学の研究の方がおもしろくなって大学の教員になりました。信州大学は祖母が長野県の出身で、大叔父(祖母の兄)が長野県の教員だったので、なんとなく応募しました。それから、30年以上、信州大学教育学部です。

質問と回答:生徒指導概論B (木) 20120125 子ども虐待 討論

2012年01月26日 | Weblog
これで、レポートも講義も全部終わりました。私も、ほっとしたのと、もう終わったのかという両方の気持ちです。それにしても、みなさん、よく頑張りましたね。皆さんのレポートは後半になって、とても、おもしろい内容になってきました。楽しませてもらいました。ありがとうございました。



【質問】
1. 教師という仕事は裏方の仕事で子どもたちを支えることがメインだと思っています。しかし私は、自分は華やかな仕事に就いて輝きたいと思っています。私はには向いていないでしょうか?
  答:いや、私は、教師に向き不向きはないと思っています。学校は、一つの社会ですから、いろいろなタイプの先生がいた方が子どもたちのモデルになります。子どもたちもいろいろな子どもがいますから、一つのパターンにはまったタイプの先生だけが必要なわけではないと思っています。教師は、けっこう華やかな仕事だと思っていますが・・・・


2. 辛い時はどうしたら良いと思いますか。・
  答:どこかへ行って、バカラローと叫ぶ、酒を飲む、カラオケにゆく、走り回る、趣味に打ち込む、テレビのお笑いをみて笑う、友達と話をするというように、その対象を変えることができないときは、忘れるか、逃げるか、あきらめるかですね。


3. 先生が好きな言葉やことわざを教えてください。
  答:ことわざなら、「案ずるより産むが易し」かな。「人は人、自分は自分、だけど仲良し」・・も好きです。



4. この授業の最後として一番伝えたいことをお願いします。
  答:みなさん、よく頑張りましたね。これからも、こつこつと勉強しましょう。「継続は力なり」


5. 今回の本や討論どは関係ないのですが、クラスでいじめが起きないようにするにはどうのしたらよいでしょうか?または起きた場合には、教師はどのように対処すればよいでしょうか?川島先生のご意見をお聞かせ願いたいです。
  答:ちょうど、授業でやりましたね。構成的グループエンカウンターや、アサーショントレーニングは、効き目があると思います。


6. 先生は虐符を受けている子に「死ね消えろ、きもい。」などのことを言われたらどうしますか?
7. 問のように「あっち行け」と言われた時はどのように行動すれば良いと先生はお考えですか?
  答:その場面と、どのような相手かによって異なる気がします。いろいろなことが考えられます。相手にしないで無視をしたり、「君こそ、あっちへ行け」と反発したり、その言い方は、良くないよと諭したり・・・


8. このようなレポートをかす授業スタイルはいっごろから始めたんですか?
  答:私は、大学でまだ誰もシラバスという言葉を使う前から、授業の予定という形でシラバスを作っていました。調べたら、1986年の「授業の予定」で、読書感想文と討論を取り入れていました。当時は、授業中に討論をするなんて、教師としてさぼっているのではないかと先輩の先生に言われました。最初の副読本は、なだいなだの「教育問答」だったことを憶えています。この大学でも、私の授業でレポートを書いたという先生が何人かいますよ。懐かしいです。





みなさんから、感想をもらったのですが、少しだけ載せます。

9. 全ての討論を終えて、学年や専攻の壁をとってお互いの意見を言える場というのはあまりないため、いい経験になったと思う。自分とはまったく逆の考え方をしている人がいるんだという認識もでき、変わった視点からの意見や、面白い経験を聞かせてもらえることもあって討論(わ時間は楽しいものだった。テーマがあらかじめ用意されているためスムーズに討論できてよかった。



10. 討論をすべて終わってみて・1・2回目はあまり知らない人と討論するのが怖かったけど、回を重ねるにつれてみんなと仲良くなることができてうれしかったです.人によって感じ方は様々なこととか、同じ年でもこんなにしっかりしたことを考えているんだなということに改めて気がつくことができでとても刺激になりました。ありがとうございました。



11. ~授業全体を通して~
毎回同じメンバーだったので気兼ねなく議論することができた。本を読んで自分なりに理解できたつもりの事も議論することでより一層深まり、新たな発見も生まれた。ただ、本を読んでレポートを書くことが辛く、自分の読みたい本を読む時間にし、何度も逃げてしまった。正直なところ、最後まで読み切れていない本があるが、読み直して自分の糧にしたい。と今更ながら思う。

質問と回答:生徒指導概論A (木) 120119 子ども虐待 後半

2012年01月21日 | Weblog
1. ACのCMがながれると何か悪いことが起こったのだと不安定になる子ども(CMがトラウマ?)がいるときいたことがあるのですが、大きな事件が起こったときのメディア体制もこれから考えていかねばなりませんか?・
  答:そうですか。それは知りませんでした。確かに、メディアの規制は、例えば子どもの自殺などでは行われていますが、CMについては、成人対象の内容についての時間規制以外は、あまりきいたことがありません。確かに考えて行かなくてはならない内容だと思いますね。


2. 子どもはいつ大人になると思いますか。また、親にとっては子どもはいつになっても子どもでしょうか。
  答:「子ども」の定義によると思いますが、親にとっては子どもはいつまでも子どもでしょうね。私も長男を今でもニックネームで呼びますし、私の母は、最近まで、私に「ちゃんと勉強しなさいよ」と言っていました。しかし私自身は結婚したとき頃から自分は大人なんだ、自分自身で生きて行かなくてはならないんだと考え始めたような気がします。でも、そんなり無理をして大人にならなくても、いいと思っています。そのうちに、結局じぶんは、大人になっているんだなと気づく時がくると思いますよ。


3. 川島先生にはトラウマはありますか?それは克服でましたか?もし克服できているならばどうやって克服したのですか?精神的苦痛が大きかったら結構です。
  答:特に、思い出せるような、トラウマはありません。


4. 一番好きな魚料理は何ですか?
  答:そうですね、私は、ブリが好きです。刺身でも、焼いても、煮ても好きです。今頃、能登に行くといいだろうなあ。

質問と回答:生徒指導概論B (木) 120118 子ども虐待 後半

2012年01月21日 | Weblog
1. 「軽度発達障害」という言葉は、障害に軽いも重いも無いという理由から現在は使用されていないという話を訊いたことがるのですが、先生はこれに対してどうお考えですか?
  答:それでいいと思います。実際には、何が重いか軽いかが判断しにくいという点も考慮されているのだと思います。


2. どうすれば虐待を早く見つけることができると思いますか。
  答:やはり、知識を身につけて、近くにいる子どもをしっかりと見てあげることではないでしょうか。


3. 虐待に対し、学校や保育園、幼稚園ではどのような対策がとられているのでしょうか。
  答:たぶん、ほとんど、考えていないと思います。結局、個々の教師にまかされているのが現状だとおもいます。


4. 虐待を受けている子どもをクラス内に感じたら、まずどうしてあげることから始めたらよいのでしょうか?
  答:授業でも話しましたが、児童相談所に電話をして相談することだと思います。たぶん、それ以外は難しいのではないでしょうか。


5. 先生は実際に虐待にあっていると思われる児童とその親と関わり合いになったことはありますか?あったらどんな様子だったのか教えて欲しいです。
  答:直接、関わったことはありません。児童相談所に連絡をしたことがあります。相談所から調査を行ったとの報告はありましたが、当然ですが詳しいことは、わかりませんでした。


6. 先生は、教師として、また子どもと関わる人として最も大切なことはどんなことだと思われますか?
  答:時々、この質問は時々あるのですが、最もと言われると難しいです。でも、私が考えていることの中では、自己一致(純粋性)ではないかと思います。もちろん、それだけで良いというわけではありませんが・・・


7. ブログでこの学部の学生たちは「良い学生だと思うけど視野が狭い」と先生は書かれています。どのようなときにそう感じるのでしょうか?
  答:そうですね、全くの主観ですが、やはりレポートや、実習に行ったときの様子や、就職の希望状況などでそう感じます。でも、この学部の学生に限られたことではないかもしれませんが・・・


8. 先生には何かトラウマがありますか。
9. 先生は何か外相的なものが原因で未だに忘れられないトラウマはありますか?もし克服したのでしたら、やはり自分から思い出さないように放っておきましたか?
  答:私は、トラウマは無い気がします。でも、思い出すと恥ずかしい、酒を飲んでの失敗はありますが、トラウマと言うほどではありません。


10. 最近乾燥がしすぎていて、ハンドクリームをぬってもすぐに乾燥してしまいます。冬の乾燥対策で。これだと思うものがあったら教えてください。結構本気で悩んでいます。
  答:私も、同じです。特に足がカサカサになるので、ワイフに勧められてユースキンというのを毎日塗っています。


11. 川島先生は、春休み中何をされる予定ですか。
  答:まだ,決めていませんが,できれば,どこか出かけたいと思っています.


12. この前の授業で自閉症の子どもはスケジュールが急に変更することが苦手であると言っていました。その例で避i難訓練に関する例を出していました。それで思ったのですが、避難訓練では予定を先に教えるなどの対応ができると思いますが、実際には災害が起きたら、子どもにどのように対応するのですか?
  答:そうですね.どうなるか,予想がつきにくいですが,避難訓練をしていないと,かなり手こずるのではないでしょうか.少し,違うかもしれませんが,昨年の災害の時に,引きこもりの人が,災害にあった後も,家に帰ってしまったという話がありましたね.大人でも,同じですが,固執傾向が強いと,平常と異なる状況で行動するのがたいへんになります.


13. こどもを虐待する親が増えてきており、近年ではメディアなどにも「虐待死させる親」がよくとりあげられています。私は、子どもがこれ以上悲しい事件に巻き込まれないように、法律でもっと強制的に親から離してもいいように厳しくした方が良いと思います。しかし、虐待ではなかった場合などを考えると、もともと親子ということもありますし、赤の他人がどこまで踏み込んで良いものか、とも思います。先生は、これ以上法律で強制的に親子を引き離しても良いと思いますか?もし離しても良いと思うのでしたら、「こういうことをしたら離しても良い」といった具体的な条件を教えてください。
  答:これは虐待に関することで、一番難しいことですね。先日も授業でやったように、今年の4月から、親権の剥奪が可能になります。しかし、実際に運用することになると、どれくらい行われるのかは実際、始まってみないとわかりません。もう一度、授業で配布した資料を読んでみてください。


14. 質問…ではありませんが、私は今年の教員採用試験の二次試験対策で、川島先生にお世話になりました。おかげさまで長野県の教員採用試験に合格することが出来ました。自分よりも一次試験の点数が高かった友達が不合格になってしまった中でも合格することが出来たのは、少なからず川島先生のご指導があったからです。本来ならば直接お会いしてお礼を述べたいところではありますが、この場にて代えさせていただきます。本当にありがとうございました。
  答:よかったですね.確かに,この授業の内容は,教員採用試験の面接の前に,もう一度考えてみると良い内容だと思います.あるいは,4年生で受講するのもいいかもしれません(?)

質問と回答:生徒指導概論A (木) 120112 いじめとは何か 討論 と 子ども虐待 前半

2012年01月13日 | Weblog
1. 他の人を攻撃したいという感情は本能だと思いますか?それとも、何らかの学習だと思いますか?
  答:そうですね、本能というものがあるかどうかわかりませんが、攻撃されたときに攻撃し返すのは、本能的なものだと思います。しかし、人間は、実際に攻撃されていないのに攻撃されていると考えたり、不安から、攻撃されると予想して攻撃するということが起こります。その部分は、学習されたものだと思います。

2. あと1カ月ほどでバレンタインデーですね。先生は、どのようなお菓子をもらった
ら嬉しいですか?
  答:良いですねえバレンタインデーですか。私は、その人の心のこもったもの、手作りのものをもらうと嬉しいです。お菓子は、生クリームが好きなので、シュークリームかな。


3. 川島先生は、我を忘れて何かをしたことがありますか?
  答:私は、我を忘れて何かをすることが、よくあります。特に、身体を動かしてする作業などで没頭することが多いです。趣味の日曜大工や車の整備、パソコンの修理などをしていると我を忘れてしまいます。


4. 先生は、、学校での体罰に賛成ですか?反対ですか?
  答:賛成も何も、体罰は全く必要ないと思います。さらに、叱ることも全く必要ないと思います。子どもも大人もお互いに尊敬していれば叱るということは必要がありません。尊敬している友達に対しては、おかしいことをおかしいという情報は与えることはあったとしても、叱ったりしないとおもいます。子どもへの対応も友達に対するのと同じです。友達と同じように、相手の行動を認める態度が必要です。子どもは、人間関係の持ち方を、教師や大人の態度から学ぶことが多いのです。叱ることが教えることだという、先入観はもうやめましょう。

質問と回答:生徒指導概論B(水)120110 発達障害の子どもたち 討論 と 子ども虐待 前半

2012年01月12日 | Weblog
あけまして、おめでとうございます。後期もあと少しで終わりますね。


発達障害の子どもたち 討論

1. 長野県は特別支援学校が多い県なのでしょうか。
  答:そんなに多いというわけではないと思います。文科省に特別支援の学校数が書いてあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/013/005.html

2. 発達障害をかかえた生徒に限らず、いじめをなくすにはどうしたらよいと川島先生はお考えでしょうか?
  答:いくつかの方法が考えられます。これで、いじめがなるというものはないと思います。特に、前にも書きましたが、大人の社会でいじめがなくならない限り、無理だと思います。私は、一つの方法として、それぞれの子どもが、常にいくつかの友人グループに属すように指導するのがよいと思っています。


3. どんな先生が良い先生だと思いますか。
  答:良い先生というのは、子どもにとって教師にとって、いろいろ変わると思うので、一言では言えません。私は、自己一致(純粋性)のある先生だと思っています。特に教師としてだけでなく、人としても大切なことです。そのほかにも、いろいろな見方があると思います。



子ども虐待 前半

4. あけましておめでとうございます、授業数も残りあとわずかですがよろしくお願いします。いじめや発達障害などはそれなりに身近で感じられやすい問題ですが、虐待は隠匿性が非常に高い分、読んでいてもどこか遠いことのように感じられてしまいました。変な訊き方になってしまいますが、現状では教師になって学校へ赴任した場合、虐待の問題と向き合うことは多々あるのでしょうか?
  答:虐待は気をつけて、みていなければわからないことが多いと思います。教師として、いろいろな雑用がありますから、それに気がつかないで過ごすこともあると思います。虐待に取り組むかどうかは、教師としてよりも、個人の態度かかっていると思います。


5. 障害とは何でしょうか,私は社会を生きる上で困難が生じることが障害を持っていることであり、本人が自力で生きていける、もしくは社会が困難解決に努力し問題が生じないなら「障害を持っている」状態とは言えないと考えますが、グループでは意見が割れました。
  答:その通りだと思います。ある意味では、私もあなたも障害を持っています。それが、毎日の生活の中で、あまり問題にならないためにわからないだけでだと思います。私自身も、毎日の生活で、うまくゆかない部分がたくさんあります。誰もが障害を持っていると考えた方がわかりやすいかもしれません。



6. 障害をディスオーダーやディスアビリティとするなど、他の呼び方はありますか。
  答:そうですね、英語だったら,trouble,defect,handicapped,impediment(経済上の)などがあります。a blind person (視覚障害者)のように,そのままで,障害の意味を持っているものもあります.


7. 虐待への対応政策が不十分なのは、政治が選挙のために高齢者を優遇しているからなのでしょうか。
  答:いや、それだけではないと思います。社会問題は、どのようなことも、一つの問題だけが原因ということはないと思います。

8. 先生は、なぜ虐待に対して学校や児童相談所が家庭にもっと介入して、問題を未然に防ぐことができないのだと思いますか。
  答:授業でやったように、今年の4月から、かなり強い法的な処置ができるようになりました。授業のプリントをもう一度見直してくださいね。また、児童相談所などを期待することが多いのですが、現実には人件費の問題から人員の配置も含めて仕事量がパンク寸前です。社会の問題は、それが正しいからといって、簡単に解決できることが少ないのです。もちろん、それを期待して将来に向けて考えるのが若いということになるかもしれません。


9. 教育の一環と虐待の境界線があまり良く分かりません。どこからが虐待になるのですか?
  答:虐待の定義にあるような状況が生じたときとしかいいようがありません。しかし、暴力(心理的、身体的を含めて)は、基本的に必要がありません。ですから、教育の一環として暴力(心理的なものも含めて)を使う必要な全く無いと思います。


10. 先生自身は「しつけ」と「虐待」の違いをどのように考えますか。また子どもに手を上げるしつけについてどう思いますか。
  答:暴力は、全く必要ありません。私の授業を受けていてもまだ、このような質問がくるのが寂しいです。子どもを育てるのに、強制的な力(身体的、心理的の両方の)は、全く必要ないと思います。子どもが、困った行動を起こしたときには、適切な無視をすることができれば、その行動は無くなります。


11. この本のなかで虐待心性評価尺度(PAAI)というものがありましたが、それ以外に評価尺度はあるのでしょうか?川島先生は他にご存知ですか?
  答:よくわかりませんが、論文やネットでは、いろいろな尺度が作られています。しかし、その有効性はそんなに高くないと思います。たとえば、潜在的児童虐待リスクスクリーニング尺度などがあります。また、育児ストレス尺度などというものもあります。


12. 四つの虐待のうち、先生が考える一番つらい虐待は何だと思いますか。
  答:どれがということはできません.ネグレクトや心理的な虐待は外見で判断できないし,性的虐待は男性にはわかりにくいくて見つけにくいし,しかし,人生のすべての面に関わって行くのでしょうね.

13. 実際に虐待を受けたことがあるという生徒に先生は出会ったことがありますか?やはり教師になる上では出会いやすい問題なのでしょうか?
  答:虐待の可能性があるということで、報告をした場面に出会ったことはありますが、直接関わったことはありません。しかし、卒業生からよくきくことがあります。


14. 性的虐待をおこなってしまう人について、どう思いますか?
  答:人の性格や人柄と言うより、誰でもが可能性を持っていると思います。性格や人柄よりも、状況と環境が影響します。ですから対応が難しいのだと思います。

15. 先生は、育児とは何であるとお考えですか?
  答:難しい質問ですね。一言では答えられませんが、子どもを大人にして行くために社会のルールを教えることが一番でしょうね。


16. 将来子育てをするかもしれないので、これだけは子どもに教えておけということがあったら教えてください。
  答:一つだけではないので、これだけというわけにはいきません。


17. 自分は今年で20歳を迎えます。先生にとって20代はどんな時代でしたか?何か教訓があったら教えてください。参考にしたいです。
  答:私の二十歳は、今よりも社会がごちゃごちゃしていて、何でも
ありのような部分がありました。


18. いよいよもうすぐ卒業です。どこか卒業旅行にお勧めの場所はありますか?
  答:それは、お金と時間とその人の経験次第ですね。お金があって、時間があるなら、ヨーロッパがおもしろい気がしますが・・・


19. 雪の季節ですが、雪道に慣れていない私はよく滑ります。雪道での転ばない歩き方を教えて下さい。
  答:私は、ちょっと膝を曲げるようにして、安定を保つように歩きますが、もっと、良い歩き方があるかもしれません。


20. 本は本屋で見て買うのが一番だと思っていながら、便利さにつられて最近インターネットで注文してしまいました。先生は本をどのように賀われることが多いですか。また、インターネットで買うことをどう思われますか。
  答:私は、ほとんどがインターネットで買います。探すときもインターネットですが、時々本屋さんに行くと、インターネットで見つからないような本に出会うことがあります。やはり、両方使い分けるのが良いと思います。


21. 入試シーズンが近くなり、こんな疑問が湧きました。入学試験は、能力がある、将来に渡って勉学に熱心に取り組む、入社試験は企業にとって必要とする優秀な人材などの目的があって人を選別しているのだと思いますが~これらの試験は、きちんと妥当性があってやっているのでしょうか。特に、就活の選別は、直接仕事と関連が無さそうで疑問です.
  答:確かにそうですね。しかし、現実には、それじゃ、どのような入試をしたらよいのかが問題です。それを解決するために、推薦入試や面接をするのでしょうが、それも、うまくいったいるとは思いません。何か良い方法があったら教えてください。


22. 18歳になると施設を出なければいないけれど、その後の生涯は一切,関知しないというのはひどいと思うのですが、どう思いますか?最近やっとその後の様子を講査するようになったと聞きました.家庭で見放され、施設で見放されでは、かわいそうです.施設としては仕方なくなのでしょうけれど~政府としてもっとよくして欲しいと思います.
  答:確かにそうですね。しかし、実際は施設の職員やシステムも手一杯です。もっと、よくするためには、一人の職員について年間500万円くらいの人件費がかかります。どのような社会問題も、それを解決するためにはお金がかかります。ですから、わかってはいても簡単には解決できないのが現実だと思います。政府も、いくらでもお金があるわけではないのでしょうね。