かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問 LD・ADHDは病気なのか?  前半 + 後半 回答つき

2006年12月19日 | Weblog
質問 LD・ADHDは病気なのか? 金澤 治 講談社+α 前半

1うつは病院で処方された薬を飲めば、すぐに治るのでしょうか。
 答え:すぐにというわけではありませんが,重大な鬱病でない限り,ほとんどの場合,薬と休養(安静)で,落ち着いてくるようです.

2LDやADHDになってしまう原因が知りたいです。
 答え:まだ,はっきりとはしていません.30年くらい前まで微細脳損傷と言われていたものと同じで,遺伝的な要因,胎内環境を含めた出生児の傷害,環境ホルモン(内分泌撹乱物質),その他母親を通しての環境の影響が考えられます.

3先生のお勧めの本を教えてください。なるべく用語が簡単なものを。
 答え:LD.ADHD関係では,以前授業で使っていた,以下のものはいかがでしょうか.
1子どもの脳の発達臨界期・敏感期 早期教育で知能は大きく伸びるのか?
                講談社 +α新書 榊原 洋一

2LD(学習障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)  
            上野 一彦、 講談社 プラスα新書



4今、LD・ADHDと診断された子どもは普通の学級にいるのか、それとも特殊学級にいるのか、どちらが多いですか。
 答え:籍はあるので,普段は普通学級にいて,特殊学級に通級している場合がほとんどです.


5先生は自分の中で「アスペルガー症候群」や「自閉症」、「高機能自閉症」をどのように理解して(どのようなイメージを持って)いますか、教えてください。
基本的には自閉症スペクトラムの一つだとおもいます.自閉症は授業でもやりましたが,3歳位までに起こってきて、1.社会的な相互交渉の質的な問題,2.対人コミュニケーション機能の障害,3.こだわりの3つです.イメージは,やはり,対人コミュニケーションが不得意でこだわりがあるために社会性に欠けるというものでしょう.大学の教員にはアスペルガーかなって思う人が時々ね・・・・


6 川島先生は、LD・ADHDという観点から子どもを見る必要があると思いますか。もしあるとしたら、その子どもたちに対して、どのような対応をする必要があると思いますか。
 答え:特別にはありません.いろいろな子どもや人がいるのが人間ですからね.


7 実際にクラスにLDやADHDと疑われる子どもがいた場合、対応はどうすればいいのですか。また、そういった子どもへのいじめの予防、対応などはどういったことが挙げられるのでしょうか。
 答え:やはり,クラスでの子どもの人数によって教員の負担が変わるのではないでしょうか.


8 ある先生からイギリスではADHDやLDの児童は完全に隔離されて勉強させると聞きました。基礎学習の時間、イギリスの教室は10人前後のグループに分かれて作業をするのですが、その時間ADHDやLDの児童はアシスタントティーチャーが別室で指導を行うそうです。先生はLD・ADHD児童の完全個別学習についてどう思いますか。
 答え:日本でも同じことを目指しているようです.


9 先生はLD教育士についてご存知でしたか。また、この職業は今後どのように展開していくと思いますか。
 答え:名前しか聞いたことはありませんが,心理関係のいろいろな資格が,たくさんあります.それぞれの学会が好き勝手(たぶん勢力を広げようと言うことともうけようとしているのだと思います)作っています.僕のイメージでは.LD教育士もその一つで,LD学会が作っている心理関係の資格です.もちろん,」意味がないとは思いませんが・・・どうもね.


質問集9(LD・ADHD〔後半〕)

1 LD・ADHDに関する書物もたくさんあるとは思うのですが、「これはぜひ読んでおけ!」という本があったら教えてください。
 答:前にも書きました。本なのかの考え方としては、この「LD・ADHDは病気なのか?」は、年齢的に高い人が書いているので古い考え方がでています。


2 先生は自分の子どもになにか習い事をさせていましたか。
 答:自分の子どもには、毎日5分のピアノと毎週一回の水泳と年間10日のスキーをするように言っていました。小学校から高校3年生までは、ノルマと言うことにしていました。


3 教師力って何だと思いますか?
 答:教師としての能力ですよね。うーん、特別なものでなく、人間としての能力と同じだと思います。ですから、いろいろな教師がいてもいいと思っているので、とくにはありません。でも、その人が考える人間として生きることとはどういうことなのかを実践できるひと・・・かな


4 実際に教室にLD・ADHDをもつ児童がいた時、どのような点に注意して指導していけばよいのでしょうか?
 答:授業でもやりましたが、一番気をつけなければならないのは2次傷害だと思います。

5 現在の日本では、学習障害者と判断された方の就労の支援ってのはどこまでされていますか?
 答:学習障害に限っての特別な就労システムはないと思います。

6 小テストの返却はしないのでしょうか。先日の授業で先生はあまりできがよくないと仰っていましたが、 自分で見てどこがいけないのか考えて改善しないと、何回やってもよくはならないと思うのですが、いかがですか?
 答:確かにそうですね。以前は返していたことがあるのですが、受講生が50人以上になると、返すために時間がかかるのと、置いておいても持って行かない人がいるのでやめました。また、個人的に返そうと思っても探すのがとても大変です。

質問集 ④誇大自己症候群 岡田尊司 新書  筑摩新書 後半

2006年12月09日 | Weblog
誇大自己症候群・後半の質問集

1 授業での小テストに関してです。前期の生徒指導概論を取っていた友人から前期は小テストは宿題になって、 翌週出しても減点されなかったと聞きました。授業が終わるまでにテストを書き終えられないことが多く、時間がないと思うと問題についての考えが浅くなってしまうように思います。前期のように減点無しで宿題のようにはなりませんか?
 答え:前期では、そうしていたのですが、不公平だという文句が出たので、後期では減点することにしました。


2 最近のゲームソフトについてどう思いますか?
 答え:すみません。ゲームをしないのでよくわかりませんが、さすがにコンピュータの性能やメモリーの容量が大きくなってきているという感じはします・・


3 先生は自分は誇大自己症候群だと思いますか。
 答え:そうですね、若いときには特にそうだったと思います。最近は歳をとったためか・・・そのような傾向は減ってきたような気がします。


4 私は現在、ソフトテニス部をやっています。その中で練習ではうまくいくプレーが本番では、緊張したり、マイナスイメージから思うようにプレーできなくなって負けてしまいます。ポジティブに考えようとしたり、練習で本番を意識するようにしているのですが、なかなかうまくいきません。先生はどのようにしたらいいと考えますか?よろしくお願いします。
 答え:社会心理学の研究では、十分練習して自身が持てるようになると、あがることがなくなるという結果になっています。ここで十分な練習というのは、気持ちや雰囲気とは関係なく、相手からの返球に自然(自動的)に体が動くようになることだと思いますが・・・大変ですよね。


5 先生は子どもにインターネットは必要だと思いますか?境界線があるとしたら何歳ぐらいですか?
 答え:そうですね。子どもによって、また家庭環境や学校の様子によって違ってくると思います。携帯もまわりの子どもが使っていれば必要になるでしょう。僕も以前は、できれば携帯を持ちたくないと考えていたのですが、これだけ普及してしまってはどうしようもありませんよね。しかし、子どもには必要のないものは、みんなが持っているからといって与えることの無いようにした方が良いとは思います。


6 本書では、成熟した愛は思いやりと共感を特徴とすると述べられていましたが、
 先生はひとつの恋愛が長続きするのはなぜだと思いますか?
 答え:以前、授業で話したような気がしますが、お互いに成長しあえるような関係が一番ですし、長続きもすると思います。本を読んだり勉強をしている人、経験の豊富な人の話は、聴いていても面白いですよね。お互いに、一緒にいておもしろい人間であるならば、長続きするのは当然かもしれません。

質問集 ④ 誇大自己症候群 岡田尊司 新書  筑摩新書 前半

2006年12月01日 | Weblog
質問集6
1 川島先生は、不安に耐えるための方法はどのようなものがあるとお考えですか?


2 先生の不安解決法をおしえて下さい。


3 堕胎についてどう思われますか。

(以上、決められない/討論レポートから)

4 川島先生は性格って変えるのに一番大事なこと・必要なことは何だと考えますか?(決められない/後半)

5 個性を伸ばすのは教育者の役目だと思いますか。(不勉強・後半)

6 アンケートの中に「わからない」という選択肢を見かけますが、そのような選択肢がある アンケートは果たして調査の意味があるのでしょうか?(決められない/前半)

7 決められないという考え、相手を恐れるあまりどうしても出てくると思うのですが、人間の主体性と対人関係どちらかを選ぶかと考えたら、小中学生から考えてみたら対人関係を選ぶと思われる(いじめ につながりかねない)のですが、それでも決められない子ども達を責めますか。どう思いますか。(決められない/後半)

8 先生はこのように自己愛が強く、傷つきやすい人が増えていることの原因はどこにあると考えていますか?

9 先生は最近の少年犯罪について現在と過去では犯罪を犯した理由など、どこが変わったと思いますか。

10 先生はこの著者のいう誇大自己症候群についてどうお考えになりますか。

11 私の中学校では、私たちの代が卒業した後に生徒たちの喫煙がひどくなり、学校側は生徒専用の『喫煙室』をつくった。 学校側としては「教師に隠れてタバコを吸って、火事などを起こさないように」と考えたのだろうが、本来学校側は 止めなくてはいけない立場であるはずなのにこれでは生徒に喫煙を許したことになってしまうと思います。 先生はこの対応についてどう思いますか?また先生ならどのように対応しますか?

12 症状の重い軽いはあっても、私の周りにも「私もう駄目だから」と自分を悟ったように話し、お酒とタバコがないと 眠れないといっている人が居ます。その子には、優しく、時には厳しく、言ったりしています。でもこの子の全てを 知っているわけじゃないので、本当は何で悩んでいるのか、その鬱の根本にあるのは何なのかということはまだぼやけています。 でも、見る角度によると、その鬱の自分に酔っているのでは、と感じることもあったりします。そんな状態が1年以上続いている
 状況を見ているとかわいそうになってきます。
 なにか彼女にいい言葉がけはあるでしょうか。

13 先生は普通って何だと思いますか?