かわティブログ 「発達と教育」と「生徒指導概論」

  平成24年度後期のシラバスは10月3日にあります。

質問と回答:生徒指導概論A (木) 100121 いじめの構造 討論感想

2010年01月21日 | Weblog
 生徒指導概論A (木)の受講生のみなさんも、これでレポートが終わりました。ご苦労様でした。みなさんは、半期で6冊の新書を読んで18回のレポート(2000字X12回、1200字X6回)合計400字詰の原稿用紙で78枚分のレポートを書いているわけです。これは、卒業論文並みですね。毎週、コツコツと書くとすごいですよね。「発達と教育」と併せて一年間受講した人は12冊の新書を読んで原稿用紙で156枚ですね。こりゃ、すごい!自慢してもいいですよ。やはり、信州大学教育学部の学生さんですね。えっ、終わってみればたいしたことなかったって声が聞こえますが・・・・謙遜しなくていいですよ(笑い)。そのうち、読み返してみるとおもしろいですよ。

1. 先生は筆者が言うように学校制度を変えるべきだと思いますか?
  答:先週も同じことを書きましたが、制度を直しても変わらないと思います。授業中にも話しましたが、一言では答えられません。社会的な要因として子どもを比較して他の子どもに負けないようにと教育してくると、当然、子どもによってはいろいろな形で自尊心を高めようとします。他の場面で勝ることが出来ない場合、やっかみから暴力で勝っていることを示して自尊心を高めたり、何らかの形で他の子どもに対する優越感や高い地位にあることを示そうとするでしょう。現代の社会は、個人主義と言いながら競争社会です。特に子どもは、「ひとはひと、自分は自分」という訳にはいかないのです。ですから、いじめを防ぐには、1.いじめはいけないことだと10歳までに教えること、2. 「人は人、自分は自分、だけど仲良し」というように、比較によってその子どもの価値を決めるというを出来るだけ避けて、個々の子どもに対応する。3.子どもの準拠集団(仲良し集団)を一つだけにしないで、いじめられた場合でも、他のグループや親子関係、話をきいてくれる大人、などのいくつかの準拠集団に属するような環境にするのなどがあると思います。この本のように、学級制度がだめだから壊せばいいと言うわけにはいかないと思います。(再掲)


2. 日本の先生は非常に忙しいということは前々から聞いていました。今日の授業でも取り上げられましたね。フィンランドでは、教師の役割は「授業をすること」に集中しており、生徒指導などをする人と役割が分担されていると聞いたことがありますが、それは本当ですか?また、このような制度をどう思いますか?
  答:私も、聞いたことがあります。フィンランドはわかりませんが、アメリカでは教師は、授業が基本で、生徒指導の部分はカウンセラーなどが中心に対応すると聞いています。、

3. 自分は自分、人は人ということを分かってもらうための良い方法はありますか。
  答:これは子どもの価値観ですから、小さな時から同一視の対象である親が、そのような価値観で対応しないと内在化されません。「自分は自分、人は人、だけど仲良し」は、人生観です。そのような信念は、毎日の生活の中で何度も場面を変えて、経験し教えられないと身に付かないのです。そのためには、周りの大人が、そのような信念を持つことが基本となります。

4. 私はノリがとても苦手です。自分に合わないノリの人と関わるとひいてしまいます。川島先生は、ノリのお付き合いについてどのようなお考えをお持ちですか。
  答:私も、酒を飲んだとき以外は、あまりうまくありません。自分の気分が乗らないのに、他の人のペースにあわせてノルのは、大変なことです。ですから、そんな時は、笑ってみているしかありません。

5. 私は生徒指導概論の授業をうけて今まで知らなかったことを多く知りました。これからも少しずつ本を読んでいきたいと思いました。先生は大学生に勧めたいおすすめの本はありますか。あったら読んでみたいのですが。
  答:そうですね。これまで、過去のこの授業で扱ってきた本を見てみてください。といっても、大変なので、少しだけですが、あげておきます。発達と教育で使っているものも含まれています。
私塾のすすめ  ちくま新書   斎藤孝 梅田望夫
「頭のよさ」は遺伝子で決まる!? (PHP新書) (新書) 石浦 章一
反「道徳」教育論      PHP新書        山口 意友
子どもの脳を守る―小児脳神経外科医の報告 集英社新書 山崎麻美
「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか (講談社+α新書)榊原洋一
◎大人が知らない子どもの体の不思議 (ブルーバックス) 榊原 洋一
学校って何だろう―教育の社会学入門     苅谷 剛彦 ちくま文庫
LD(学習障害)とディスレクシア(読み書き障害)(講談社+α新書)上野 一彦
早期教育と脳  光文社   小西行郎
人間形成の日米比較―かくれたカリキュラム  中公新書  恒吉 僚子
子どもの脳の発達臨界期・敏感期    講談社α新書  榊原洋一
誇大自己症候群 岡田尊司 新書  筑摩新書
LD・ADHDは病気なのか? 金澤 治 講談社+α
日本を滅ぼす教育論議 岡本 薫 講談社現代新書
判断力はどうすれば身につくのか 横江公美 PHP新書
人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 広瀬 忠 新書 集英社
ケータイを持ったサル―「人間らしさ」の崩壊  正高信男  中公新書
不登校を乗り越える    磯部潮    PHP新書
現代日本の問題集     日垣隆    講談社現代新書
親子ストレス―少子社会の「育ちと育て」を考える 平凡社新書 汐見 稔幸
子供が「個立」できる学校―日米チャータースクールの挑戦 角川oneテーマ21 天野 一哉
小・中学生の海外留学事情―親と子の自立をめざして 講談社プラスアルファ新書 浅井 宏純
赤ちゃんと脳科学   光文社新書  磯部 潮

6. いじめをなくすためには思いやりの心を育てることが大事だと思います。しかし、思いやりとは何かと言われると感覚的なもので上手く説明できるものではないように思います。先生は思いやりとはどんなもの(こと)だと思いますか。
  答:私は、思いやり(愛他行動)の研究をしていました。思いやりのある行動と、社会的に良い行動(向社会的行動)とは異なります。思いやりのある行動が、そのまま良い行動や親切な行動にならないことがあります。また、思いやりは、子どもが生まれつきや性格として持っているものでなく、思いやりのある行動として教えなければ生まれません。特に、適切な大人もモデルとタイミング良く認められること(強化)が必要です。

7. 勉強ができてまじめな子がいじめの対象になりやすいということですが、逆に勉強ができない不真間目な子もバカにされたりしていじめの対象になることが考えられると思います。時と場合によって変わると私は思いますが、先生はどちら0)方がいじめの対象になる確率が高いと思いますか。(答えづらい質間ですみません。)
  答:それは、勉強ができない不真間目な子の方がバカにされることが多いと思います。今の学校は、勉強の出来ることが一番の価値です。出来る子どもがいじめの対象になるのは、やっかみからです。

質問と回答:発達と教育A (水) 100120  子どもという価値 討論

2010年01月20日 | Weblog
「発達と教育A」の受講生の皆さん、ご苦労様でした。よく、最後までがんばりましたね。これで、質問も終わりです。

1. この授業でレポートを書くのも、(おそらく)これで最後です。先生にとって、父親としてグッとくる、子どもの行動、というものはありますか?あるなら、それはどういうものですか?
  答:こりゃ難しい、ぐっと来る!か。そうですね。子どもが、それなりにがんばっていることで十分です。自分で、いろいろやって生きていることを見ているだけで、大人になったなあ、と感じます。

2. 本書では、育児に関して夫に不満を持つ妻がとても多いというような指摘がありますが、先生は奥さんから不満を言われた事はありますか。
  答:私のワイフは、あまり不満を言うタイプでないので憶えていません。また、育児は一緒にやっていたという感じで、意見の対立はありましたが、文句という感じではなかったと思います。でも、きっと不満はあったんだろうなあ。

3. 先生がこのくらいの年頃の時は子どもが欲しいという様な考えはありましたか。
  答:歳をとってから、小さな子どもがかわいいと感じるようになり、子ども達が成人してから、もっと小さな子どもが欲しいと思ったことがあったような気がします。

4. 先生にとって子どもはどういう存在ですか?
  答:半分は、仲のいい友人で親戚、以前は、かわいい子どもだったので、それを考えると、かわいい子どもですね。

5. あなたはこどもが大きくなるにつれて子どもに対して要求するものは変わっていくと思いますか?
  答:もちろん、今は、要求などと言うものはありません。対等な大人の関係ですから・・・彼らが、自分で出来ることをすればいいのだと思います。

6. 半年間ありがとうございました。先生はご自分の子どもたちにどんな価値があると思いますか。
  答:まあ、他の人よりは、とても仲のいい大人の人です。

7. 「私は私」という考えについて先生はどう考えられますか。
  答:私は、誰に対しても、ワイフにも子どもにも、「私は私」です。それは、皆さんに対してと同じです。

8. 私、ちゃんと単位もらえますか?心配です。
  答:はてはて、単位は私が皆さんにあげるというものでは無いと思っています。皆さんの半期かかって勉強した結果ですので、私には何ともいえません。

9. 川島先生は大学の教員を辞めたらどのように過ごしたいですか?
  答:半分は好きなことをしたいと思います。趣味のことや旅をすることです。でも、半分くらいは、まだ、出来ることで社会に役に立つことがあるならばいろいろやってみたいと思っています。たぶん、定年以降は大学の教員はやらないと思います。もちろん、その時になってみないとわかりませんが・・・

10. 鳩山政権についてどのようにお考えですか。
  答:私は、政治家の多くが、選挙の時と、手のひらを返したように、民衆、大衆を下に見る態度をとるのが嫌いです。鳩山政権も、結局、自分たちで政権を動かしたかっただけのような気がします。私は、基本的に政治家は無給で、社会に役に立ちたい人がやるべきだと思っています。

11. 人見知りを治すにはどうすればよいですか
  答:ここでいう、大人の人見知りは、よく知らない人に対して引っ込みじあんになることですよね。それならば、それを直すには二つの方向があって、一つは内的なもので自信をつけること、もう一つは、人間に対する好奇心を持つことですね。知らない人と会うことは、知らないことに出会うことと同じです。いろいろな人に出会ってみたいとは思いませんか・・・いい人がいるかもしれませんよ。

12. 自分は今年、小説を100篇以上読むという目標を立てて、あいた時間を見つけてはずっ
と本を読んでいます。ただ、自分の好みが偏っているので、せっかくなのでこの機会に読む本の幅を広げたいとも思っています。先生のお勧めの小説(新旧和洋問わず)をいくつでもいいので紹介してください。
  答:そりゃすごい。私は、最近は小説は、ほとんど読みません。なので、お勧めなどが出来る立場ではありませんが、昔は、時代小説やSF小説が好きでした。小学校の時に、最初にはまった小説は三国志でした。大学時代は、古典とSF小説でした。百億の昼と千億の夜(今は漫画になっている))は、作者がすぐ近くに住んでいて、よく本屋で出会いました。

13. 近頃、自分には常識がないなと感じることがよくあります。自分白身は特にそうなのですが、若者全体を見ても、一般常識が伴っていない人が多くいるように思います。先生は、若者の常識力をどう感じますか?
  答:それは、いつの時代も若者は、経験が少ないわけですから、常識もないと思います。私自身も、若い時は常識がなかったと思っています。たぶん、皆さんも私くらいの歳になると、常識?が出来てきますよ。

14. 私は今2年生なのですが、教師になるか一般企業に就職するか公務員になるか、何も将来が明確に決まっていなくて悩んでいます。どの職業に就くにしても、大学在学中に資格というのを取ってみたいと思っているのですが(何も持っていないので…)、川島先生が役に立つ、持っているとかっこいいと思う資格ってなんですか?オススメの資格はありますか?資格反対派だったらごめんなさい。最後に、半期ありがとうございました!!
  答:こちらこそ、ご苦労様でした。資格ですか。私が持っているのは、幼、小、中、高の教員免許とバイクの大型、車は普通免、無線の免許、学校心理士くらいですが、さらに、欲しいと思うのは、調理師とか、漢字検定や英検もおもしろそうだと思いますが・・・

15. 今回の討論ではで将来生まれた自分の子どもと一緒にやりたいことを考えていると言ってくれた人がいました。私も緒構考えてしまいます。先生は、「子どもとこんなことやりたいなあ」と親になる前に考えましたか?もしそうであったなら、その願望は達成されましたか?
  答:うーん、何も考えていませんでした。でも、子どもと一緒に遊ぶのは楽しかったです。そうそう、キャンプには良く行きましたよ。子どもがいないとキャンプは行きにくいですからね。それをきっかけに、キャンピングカーを作っていました。みなさんも、子どもが出来たら、キャンプはいかがですか。


質問と回答:生徒指導概論A (木) 100114 いじめの構造 後半

2010年01月14日 | Weblog
1. 先生はいじめは法によって裁かれるべきだと思いますか?
  答:ケースによると思います。学校の努力で解決可能なものもあると思います。しかし、多くの場合、いじめの要因としての家庭の状況や親のしつけ方、親の対応などがあるので難しい部分があります。しかし、現在の状況では、もう少し警察の介入があってもいいと思っています。また、警察も子どもの非行をあつかっている部署もあるので、そことの対応は必要だと思います。

2. 実際にいじめが学級内で起きないようにするためにはどうしたらいいですか。
  答:これは、授業中にも話しましたが、一言では答えられません。社会的な要因として子どもを比較して他の子どもに負けないようにと教育してくると、当然、子どもによってはいろいろな形で自尊心を高めようとします。他の場面で勝ることが出来ない場合、やっかみから暴力で勝っていることを示して自尊心を高めたり、何らかの形で他の子どもに対する優越感や高い地位にあることを示そうとするでしょう。現代の社会は、個人主義と言いながら競争社会です。特に子どもは、「ひとはひと、自分は自分」という訳にはいかないのです。ですから、いじめを防ぐには、1.いじめはいけないことだと10歳までに教えること、2.「人は人、自分は自分、だけど仲良し」というように、比較によってその子どもの価値を決めるというを出来るだけ避けて、個々の子どもに対応する。3.子どもの準拠集団(仲良し集団)を一つだけにしないで、いじめられた場合でも、他のグループや親子関係、話をきいてくれる大人、などのいくつかの準拠集団に属するような環境にするのなどがあると思います。この本のように、学級制度がだめだから壊せばいいと言うわけにはいかないと思います。

3. ときには体罰も必要だと思いますか?
  答:そう思います。大人でも、向こうから攻めてきたら戦わなくてはなりません。同じように、子どもを育てていても、どうしても体罰をする必要のある時もあるかもしれません。たぶん、一人の教師が10年にに一度くらいなものだとは思いますが・・・

4. 今の学校制度は見直されるべきだと思いますか。
  答:いや、実際は、公立学校の底力のように、現在の学校制度の中でも、いろいろな方法が可能だと思います。制度を変えてもすぐに良くなるとは思いません。

5. 川島先生には「本当に心を許して話すことができる友達」はいますか?
  答:そうですね。自分のすべてを話すことは出来ないけれど、95%くらいを話せる人は何人かいます。友達も一番仲の良かった友達は10年前に亡くなりました。その他にも、かなりなかの良い友達が五人くらいます。それぞれが中学時代、大学時代、大学院時代の友達です。その他にワイフがいます。また母や兄弟ども仲がいいです。

6. 先生はいつも何時ごろに寝て何時ごろに起きますか?
  答:大体11:00~12:00の間にに寝て、7:30~8:30の間に起きます。基本的に目覚ましはかけません。どうしてもという時にはかけますが・・・

7. 「いじめられる側」も傷ついているけれど、「いじめる側」にも理由があるという話を聞いたことがあります。「いじめる側」への支援で注意すべき点はどんなことにありますか
  答:上にも書きましたが、いじめる子どもは、いじめると言うことで自尊心を高めようとしているのです。ですから、学校やクラスのの雰囲気を、相対的な価値でなく、その子どもが出来ることを認めることが出来れば、いじめはずっと減ると思います。

8. どんな社会が良いとか、どんな学校で学びたいとか、そういうことを子ども達が考えるのはいつ頃からなのでしょうか
  答:まあ、どんな社会がいいとか、どんな学校がいいとか言うのも、周りの大人や友人からの情報との受け売りでしかありません。どんな学校がいいなどということは子どもにはわからないと思います。ですから、子どもの自由にまかせるというのは、大人の無責任でしかないと思います。教師や親は、その子どもをしっかりと見て、アドバイスをする必要があると思います。

9. 先生の家では、年越しに何の魚を食べますか?ちなみに私の家は鰤(ぶり)です。
  答:おもしろい質問ですね。わたしの家は、去年から、鯛の雑煮にしました。というのは、ワイフが鶏が嫌いで、わたしが鶏が大好きなのですが、両方の好きな味の雑煮ということで、鯛の入った雑煮にしたのです。皆さんも試してみてください。

10. 沖縄へ旅行に行く予定なのですが、どこかお勧めの観光スポットはありませんか。
  答:沖縄は、詳しくは知りませんが、いわゆる観光スポットやツアーで行くようなところでなく、小さな島や本島なら北の方のさびれたところがいいとききます。でも、車がないと大変かもしれません。

11. 川島先生は、いじめの原因は、“いじめる側"、“いじめられる側''どちらにあると思いますか。もし、いじめられる側に原因があった場合には、いじめた側には、どのような対応が必要になってくると思いますか。
  答:いじめは、どちらか一方でなく、両方に原因があります。そのようにいうと、いじめられる方がかわいそうだと思うかもしれませんが、いじめられる子どもも、その集団から抜け出すことが出来なくなっているのです。極端な言い方をすれば、転校すれば、少なくとも現在いじめている子ども達からは逃れられます。そのように、いじめられている子どもも、うまくそこから抜け出ることが出来ないという意味で問題があるかもしれません。また、いじめる方は、いじめることで、優越感を持っているのですから、それ以外に優越感を持つような場面を作ればいいのですが難しいのです。

12. 筆者は、今の学校制度は閉鎖空間でベタベタすることを強制するものだと述べていますが、今の学校制度をどう思いますか?学級制度は廃止すべきものなのでしょうか?
  答:この著者は、あまり、学校のことを知らない気がします。確かに、閉鎖空間ですが、それほど強制されているとは思えません。ベタベタすることを強要されているというよりも、子ども達の自尊心の中心となる能力を、他の子どもと比較することによってしか価値を置かないからだと思っています。また、学級制度を廃止する前に、ホームルームや、地域でのグループ、学年を縦割りにしたグループなどを作ってみるといいと思います。

13. 先生は、お正月をどのように過ごされましたか。
  答:子ども達の家に行ったり向こうから来たり、母の家に行ったり、兄弟と会ったりでした。後は、本を読んでいる時間が多かったです。

14. 私はこの本の表現が難しくて、何を言っているのかよくわからない所がいくつかあって、とても読みにくい本だと思ったのですが、もう少し簡単な表現の本にすることはできなかったのですか。
  答:確かに、読みにくい部分がありました。また、多分に回りくどい言い回しと、自分勝手な解釈があると感じました。しかし、いじめを理解するためには、出来るだけ、いろいろな考え方があることを知らなければならないと思います。いじめについての本はたくさん出ているのですが、どれも、五十歩百歩でした。そして今回は、これを選んでみました。他の本も読んでみてください。どんな本も、一理あっても百理はありません。また、本を読む時には、場合によって批判的に読むことも必要です。世の中の本のほとんどが、高校までの教科書のように、学ばなければならないことや、正しいことばかりではないのですから・・・・

15. 川島先生は、これから、いじめに対して学校がどう変わっていくと思いますか
  答:それは、予想がつきません。しかし、社会全体が、個人の力を発揮することに価値を置くよりも、他の人に勝てばいいという価値観のを中心とした、大人も含めた、やっかみや足の引っ張り合いの多い社会では、学校でいじめが起きるのは当然だと思っています。

16. 友達と卒業旅行でタイに行く計画を立てています。3泊4目でバンコクとアユタヤに行ってくる予定です。先生はタイには入ったことがありますか?行ったことがあれば、お勧めの場所や食べ物を教えてください。
  答:いいですね。私はタイに行ったことがありません。ぜひ、アユタヤにはいってみたいと思っています。こんど、教えてください。

17. 小学校の時にいじめというと、靴を隠したり、特定の子を避けたりというような、どちらかと言えば陰湿なものがあったような気がしますが、先生が子どもの時のいじめはどのようなものだったんですか?
17. 昔も今もいじめっ子はいるのですが、今のいじめっ子は、体力とは関係なく、クラス内の権力を持ち、昔のいじめっ子は、力の強い、某アニメのジャ●アンというイメージがあります。先生が過ごした学校時代では、じっさいには、どうだったのでしょうか。
  答:確かに、現在のいじめと違うのは、いじめられたこともが逃げることが出来たということです。いじめられた時に、いじめられて当然だ、自分は他の場所に行くことより、この集団で上手くやるしかないんだと思うことは少なかったような気がします。また、よくいわれることですが、「いじめに本気で抵抗する子どもは負けたとしても、いじめられない」のです。いじめられたら、負けても、抵抗すれという気持ちを子ども達に作ることも必要だと思います。わたしの子どもの頃と今とが違うとすれば、私は、学校以外にも仲のよい遊び仲間がいたということです。そのために、学校の友達にいじめられると、その友だち達が、そんなやつは、おれがやっつけてやるといってくれたのです。ですから、学校での陰湿ないじめがおきにくかったのではないかと思います。

18. 同じ空間で共同生活を送る場所が学校であり、それこそが学校のもつ「学校らしさ」だと私は思います。学校での集団生活を私はあまりめんどうだと思ったことはないのですが、川島先生は学生の頃にその集団生活を「嫌だな」とか「めんどくさいな」と思ったことはありましたか。
  答:私も、あまり面倒だと思ったことはありませんでした。たぶん、何も考えずに楽しんでいたからだと思います。しかし、部分的には、宿題や試験勉強など嫌だったことを憶えています。私自身、学生時代を思い出すと、ただ毎日を友達と遊んだり、好きなことをして過ごしていたような気がします。

19. 授業には全く関係のないことなのですが、奨学金を返済していくことはやはり大変なことなのでしょうか。来年度から申し込もうかどうか親と悩んでいます。親は「できるだけあんたの将来の負担にならないように」と奨学金をもらうことに関して否定的なのですが…実際どうなのでしょうか。
  答:奨学金は、私ももらいましたし、娘や息子ももらっていました。そして、出来るだけアルバイトをしないようにしていたと思います。今は、いくらずつ返すのかわかりませんが社会に出れば、毎月1万円位ずつは返すことが可能です。親から見ると、出来るだけ、子どもに大変な思いをさせたくないと思ってしまうのですが、出来るだけ、自分でやるようにした方が自分のためにもなります。「若い時の苦労は金で買ってでもしろ」ともいいますから・・・

20. 彼氏が不登校?です。どのように対応すべきでしょうか。
大学生に不登校もないようにおもいますが。学校に行きません。学校に行くと具合が悪くなるようですし,学校に行くと決めた次の朝にはだるいので結局行かないようです。」日中寝ていることも多く,昼夜逆転した生活が続いています。それが原因のように思うのですが…学校に友人と呼べる存在がいないようであること,入学当初仲のよかったクラスメイトに「負い目」があるのも影響していると思います。できるだけ登校刺激を与えないことや,学校に行った時は行ったことをほめることもやってみましたが続けて学校に行くことができません。頑張って受験して入ったことは知っているので,卒業してほしいと思いますし,本人も一応卒業したいとは思っているようですが,このままでは出席不足です。高校は中退し,その後行っていた予備校もほとんど行っていなかった状態で,このまま大字も中退するようでは,ほとんどが中途半端なのではないかと忠ってしまいます。こんなこと私が心配することがおかしいでしょうか。毎日のように「今日も行かなかった…」といわれる度,どう反応してよいか考えてしまうのですが。このような質悶ですみません。
  答:それは、たいへんですね。でも、あなたには話が出来て一緒にいることが出来るのであれば、まず、一緒に家から出て、なにか遊ぶことを考えてみてください。旅行やドライブでもいいし、ハイキングでもいいし、スポーツでもいいし・・・学校に行けなくても、まず外へ出て、活動することが必要です。あるいは、適度なバイトがあればそれもいいとおもいます。バイトをしているうちに、大学に行けるようになった学生も知っています。そうして行かないと引きこもりになってしまうからです。


質問と回答:発達と教育A (水) 100113  子どもという価値 後半

2010年01月14日 | Weblog
1. 先生の家庭は共働きですか?
1. 先生は希望としては、妻に働かないで家にいてほしいと思いましたか?私の母はずっと養護教諭で子育て期間も辞めずに仕事を続けていましたが、父は本当は家庭にいてほしかったらしいです。
  答:私の結婚した1970頃は、まだ、女性は結婚したら仕事をやめることが常識でした。ワイフはせっかく就職した銀行(それも一流銀行)の初めての4大卒の女性なのに、やめてしまいました。私も、やめるのが常識だと思っていたので、特別に考えることをしませんでしたが、ちょっと、残念でした。その後、子どもが小学生位になってからは、パートをしたり、大学に通って教員免許をとったりしていました。そんな時は、私が子どもの面倒を見ていました。

2. 先生は、夫婦の関係は対等ですか?奥さんや家族に対して「食わせてやっている」と思ったことはありますか?
  答:対等というよりも場面や状況によって、お互いに主任さんになります。また、子どもを育てるのは立派な仕事だと思っていました。今でも、お金を稼ぐことや得をすることだけが仕事でないと思っています。

3. 先生がもし子どもを作るかということを検討したなら、どの要因が最も重要だと考えますか。
  答:結婚したときには、あまり何も考えずに、結婚したら子どもができるのが当然だと思っていました。というより、子どもを作るために結婚するという部分が大きかったのです。しかし、現在では子どもを持とうとしない若者がいることを考えると、社会に対して、自分が生を受けてきた恩返しのような部分があります。自分も生まれてきたのですから、人間として、人類として、日本人として、この社会を存続させていきたいという気持ちです。もちろん、個人の自由があるとは思いますが、みんなが子どもを持たなければ、その社会は滅びることになるのです。

4. 三つの価値観のうち子どもを作るときあなた自身はどれが一番大きいですか?
もし先生が女性だとしたら、第三章で出てきた子どもを産むかどうかを決める上で考える3種の価値と2種の条件のどれを一番に考えますか? (p71)
  答:上に述べたように、現在では、社会的な価値です。

5. 子どもは「つくる」?「さずかる」?先生はどういう考えですか?
  答:「授かる」がいいですね。できちゃった婚(授かった婚といいましょう)は、とても自然でいいと思っています。

6. 出産や子育てを避けがちにある今の傾向についてどう思われますか。
  答:まあ、自分が、やりたいことを制約されると考えるのでしょうが、子どもを育てることも、社会に出て、社会に貢献して生きてゆくことのすべてではありませんが、一部になると思います。

7. 先生は奥さんと比べて子どもに見出している価値が違うと思ったことはありますか。
  答:あります。ワイフは、私よりも、子どもとの関係が密接で、生き甲斐であるような部分が見られます。それは、私にもありますが、ワイフの方が多いと感じます。

8. 「父親における子ども感」のアンケート結果に関連して、先生は父親としてどんなことを心がけながら、お子さんと向き合ってこられたのでしょうか。
  答:一緒に生活している間は、協同して、自分のやるべきことをやって生活してゆく仲間という意識でした。

9. 川島先生は自分の子どもを自分の分身だと感じていますか?
  答:いやあ、それはないでしょ。とうてい、分身だとは思えません。彼らには彼らの生き方がありますから・・。

10. みんなで子どもを育てる社会にしていくために、私たちになにができるのでしょうか。
  答:いろいろあるとおもいます。社会というよりも、家族や地域でお互いに助け合って生きてゆくと考えれば、いろいろなことができると思います。

11. 先生は子どもの価値についてどう思いますか。
11 子どもの価値」というタイトルについていかに考えていますか。
  答:確かに、子どもの価値はいろいろありますが、私は、社会的な価値と、個人的な価値(一緒にいて楽しい)が基本でした。


12. 豊かなことはいけないことなのでしょうか。豊かな日本だからこそ、気付けたこともあるのではないでしょうか。
  答:もちろん、いけないことではありません。しかし、お金持ちが豊かかというと、そうはいかない気がします。日本は、お金持ちになったけれど、豊かでなくなったような気がします。お金を稼ごうとしたり、もっと、良い生活を使用という部分が多すぎると、ゆとりや余裕がなくなります。特に、時間的な余裕やゆとりは大切だと思います。年間に、2週間くらいの休暇が2回ぐらいはあるような生活が欲しいと思います。


13. お孫さんを、できれば何人くらい欲しいなどの希望はあるのですか。
  答:そりゃ、たくさん欲しい。もし皆さんが子どもができたけど育てられないというのなら、私にください(冗談です)

14. 先生は、家事を手伝ったりしていますか?
  答:授業中もいいましたが家事は手伝ってはいません。私も家事をしているのです。実際には単身赴任なので自分のことは自分でやります。料理も掃除も洗濯もしますよ。また、ワイフと一緒の時も、家事の内容によっては、分担をしてやります。特に、食事は一人で作るより2人で作ると早いし、いろいろなバリエーションができますよ。

15. 人生って楽しいですか?
  答:まあ、楽しいですね。嫌なこともありますが・・・どちらかというと、嫌なことは考えずに、楽しいことだけ考えるようなタイプです。

16. 将来、天国に行って、神様にお会いしたら、なんと言われたいですか
  答:そりゃ、「がんばったね」と言われたいです。そして、死ぬ時には「ああ、面白かった(おもしろい人生だった)」と言いたいですね。

17. 後期のテストが多すぎてとても手がつけられません。効率のよい勉強方法、時間の使い方でおすすめのものはありますか?教えてください。
  答:同じです。やることはいっぱいあるのに、さぼってばかりです。でも、基本的に、いろいろあって、時間的に同じであるならば、簡単なことからかたづけるのがコツです。私は「期限があって、すぐにやらなければならないこと」、「できるだけ早くやらなければならないこと」、「じっくりやること」の3つに分けています。

質問と回答:生徒指導概論A (木) 100107 いじめの構造 前半

2010年01月07日 | Weblog
1. 先生は、いじめの構造は何だと思いますか?
  答:この本に書いてあるような、いろいろな側面があります。一言で言うのは難しいと思います。また、討論で考えてみましょう。

2. いじめがなくなることはあり得ますか?
  答:まあ、ないでしょうね。特に、能力や生き方を他の人と比較して生きてゆかなければならない社会では・・

3. 校長先生に口止めされたら、その指示に従わなくてはなりませんか?
  答:基本的には、指示に従うということになりますが、犯罪に近いことが起きている場合は、従ってはいけないと思います。

4. 学校現場でいじめを見つけた時、それは他の教師にも相談をして協力してもらったほうがよいのでしょうか?
  答:もちろんです。学校での問題は、学校の教師が出来るだけ協力し解決に当たるのが基本です。

5. いじめの加害者の子たちに、市民秩序を理解させるためにはどうしたらいいのでしょうか。
  答:まず、大人や社会が市民秩序を守るような社会でなければなりません。また、市民秩序自体が正しいかどうかもわからないので、簡単にはいかないと思います。

6. 人が死んでも悪いとも思わない子どもたちに、悪いことは悪いと教える方法はなにかありますか。
  答:あります(きっぱり)。10歳くらいまでに、良いことと悪いことを理由を問わずに教えることです。

7. 先生は、生命の大切さを教えるためには、実際に動物などを育てたほうが効果的だと思いますか?それとも口頭で十分伝わると思いますか?
  答:動物を飼うのも一つだと思いますが、側にいる大人が生命を大切にしているかどうかが問題になります。また、部分的には口頭でも可能でしょうが、実際の場面で命を大切にしなければならないことは滅多に起こらないので難しいのです。動物をかわいがるだけでは、命の大切さを教えていることにはなりません。

8. 本に出てくるようなひどいいじめというのは長野県の学校でも起こっているのですか。
  答:もちろん、あります。長野県内でも、これまでいじめからの自殺も事件になっていますし、たびたび事件になります。また、教育委員会などもいじめ窓口などの対応をしています。


9. いじめについて真剣に考えている人は多いとは思いますが、それに反していじめが減らないのはなぜなのでしょうか。
  答:人が相対的な評価の中で生きている以上無くならないと思います。この本を読み、討論をして考えましょう。

10. いじめというものに始まりはあると思いますか。あるとしたらどこからがいじめだと考えますか。いじめとからかい(遊び)の境界はどこからだと考えますか。
  答:うーん、これは難しい質問です。これを突き詰めていくと、どうしても被害者の受け取り方が問題になります。すなわち、受け取る側がどうとらえるかに関わると思います。

11. あけましておめでとうございます。先生はお年玉は何歳まであげていますか。ちなみに僕は22歳ですがもらいました。
  答:いいですね。私も子どもには大学生まで、あげていたと思います。まあ金額によりますが、自分で稼ぐようになるまでと思っていました。しかし、あげておいて、小遣いの範囲を超える分は取り上げて貯金をしていましたが・・・

12. あけましておめでとうございます。先生はお正月は何をしてすごしましたか。
あけましておめでとうございます。
・このお正月はどこか海外へ行きましたか。
・先生は年末年始をどのように過ごしていましたか。私は家でだらだらと寝正月を満喫しました。
  答:海外に行くほど休みがありませんでした。年末には北海道の娘のところへ、孫のわかなちゃんに会いに行きました。

13. 先生はキリスト教ですが、お正月はどうしていますか。
  答:特別には、何もありません。普通の日本のお正月です。

14. 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。年賀状って届くとうれしいですよね?でも私は、昔に比べると出す枚数も、受け取る枚数も減ってしまい悲しい限りです。
  答:そうですか。私も、年齢のせいか、だんだんと減ってきています。

15. ノリをおかしてはならないという自分たちなりの「ノリの国」で生きる子どもたちをどう思いますか?「ノリの国」で生きる子どもたちに、教師ができることは何なのでしょうか?
  答:結局、そんなに簡単ではありませんが、ノリ以外の価値観があることを教える必要があると思います。そのためには、大人が、しっかりとした人間関係を持つ必要があると思います。ある意味では、大人も、ノリ(付和雷同)をしたり、流行にのったりという生活をしているのです。

16. 昔は、今ほどいじめというものが流行っていなかったのかなと思うのですが、川島先生の学生時代に「いじめ」の一種と言えるような出来事は何かありますか。(どんな些細なことでもいいので何かあれぱ教えてください。)
  答:ここに書かれているような、いじめではありませんが、暴力で他の学生をいうことを聞かせるというのは、良くあったと思います。しかし、いうことをきかせる場合でも、限度をわきまえていたような気がします。たぶん、それは周りにいる大人の権威があって、見つからないようにしていたのだと思います。私は、現在のいじめは、いじめられている子どもの人間関係が閉じられたものであることが原因だと思っています。

質問と回答:生徒指導概論A (木)100107 不登校の解法  討論

2010年01月07日 | Weblog
1. 先生の家では父親と母親、どちらが中心ですか。
  答:どちらとも言えない気がします。子どもとの接触量はワイフの方が多いのですが、子どものことに関して、ワイフはほとんどのことを私に相談して決めているからです。また、場面によって交代で主任さんになります。食事の献立なども調理の仕方まで相談して決めることが多いです。

2. 先生は、女子生徒がテレクラをする理由は何だと思いますか。お金目当てだけではないと思うのですが…。
  答:確かに、お金だけではなく、いろいろな要因があるとおもいます。仲の良い友人がいなくて孤独で寂しいからとか、性的なことへの好奇心とか、厳しい親に対する反発とか、大人の世界を知りたいとか、大人の男性にちやほやしてもらいたいからなどの複合的な要因だと思います。しかし、テレクラでの売春は、犯罪であることを小学生の段階でしっかりと教える必要があると思います。

3. 川島先生は、家族の中で何か決まったルールなどはありますか。
  答:子どもが成長する過程(高校生まで)は、いくつかのルールがありました。生活に関連しては門限は6時半でした。小遣いは週給で毎年の昇給率は決まっていました。また、毎日5分~15分のドリル、毎日5分間のピアノ、週一回の水泳、年間10日間のスキーなどでした。その他に家の手伝いなどがありました。

4. 先生が大切にしている"資格"は何ですか?大学でたくさん教員免許をとって卒業するのと(人によっては小学校、中・高2教科、そして特別支援…)、小学校と、中学校と中学校1教科に絞り専門性を高めるのとどちらが本来あるべき姿だと思いますか?そして、先生はどちらを勧めますか?
  答:うーん。本来かどうかはわからないですが、就職のためには、2つ以上の免許を持っていた方がいいと思います。また、もちろん、得意教科としての専門もあった方がいいと思います。その人が、どのような教師になりたいかによると思います。また、私が大切にしている免許は、運転免許くらいです。でも、教員免許も、幼1,小1,中1,高2(社会)を持っています。

5. 子どもが成長し、一般的に大人と言われる年頃になっても、実際に親たちの中では「子どもはずっと子どものまま」という思いがあるんじゃないかと私は思いますが、川島先生はいくつ頃までを「子ども」だとお考えでしょうか?
  答:親からは、親子の関係の中では、いつまでも子どもでしょう。実際、私は、37歳の長男を、いまでも「たーぼー」と読んでいます。しかし、彼は、心理学の研究者としては同じ仲間だと思っていますし、成人として立派にやっていると尊敬しています。また、人格的に尊敬しているという意味では小学生の時から尊敬していました。

質問と回答:発達と教育A (水) 100106  子どもという価値 前半

2010年01月07日 | Weblog
1 .この本は女性の視点から見て、とても納得できると思いましたが、男性の視点から見ても納得できる内容だと思いますか。
  答:そう思います。子どもを社会全体のものであると考えることは、父親も、また、その周りの男性も子どもに関わるということになると思うからです。

2. もし先生が女性だとしたら、第三章で出てきた子どもを産むかどうかを決める上で考える3種の価値と2種の条件のどれを一番に考えますか?
  答:2番目の社会的価値が大切だと思います。しかし、若いときには、自分から考えてそのように考えることができるかどうかは難しいと思います。やはり、まわりの環境やバックアップがあってできることだと思います。

3. 先生は、価値という言葉についてどういう印象を持ちますか。
  答:難しい質問ですね。文字通りなら、「大切なもの」という意味ですね。しかし、個人の価値と社会全体の価値は異なることが多いので、単純なものではないとも思います。

4. 子どもの価値って何ですか?
・先生は、子どもの価値とはどのようなものだと思いますか?
・あなたにとって子どもとはどういう存在になると思いますか?
  答:なんでしょうか。討論で考えましょう。

5. 先生は子どもに将来親を養う力を期待することはよくないことと思いますか?
・先生は、現代の若者は「老親扶養」に関してどうあるべきであると考えますか。
  答:農業中心の、古い慣習のある日本の社会では、収入の基礎となる土地を子どもに譲るのですから、そのような考え方が出てくるかもしれません。それ以外では、良いか悪いかは、その状況によって異なると思います。親に金がなく子どもが金持ちならいいかもしれませんし、逆に子どもが金が無く、親が金持ちなら意味がありません。それどころか子どもが頼るかもしれません。しかし、子育てに関しては、祖父祖母が関わることは悪いとは思いません。


6. 教育現場でも、男尊女卑はあるのでしょうか。
  答:教師の間では、あまりないような気がしますが、生徒を対しては、女の子のくせに・・と言う部分はあるような気がします。

7. 先生は少子化の問題は何だと思いますか。
  答:個人の幸福感や充実感を追求するという社会全体の価値観のせいだと思います。

8. 先生は今の日本の子育て環境をどう思われますか。
  答:一番、日本の子育て状況で問題なのは、核家族のために、子どもと母親だけで長時間過ごさなければならないことだと思います。

9. 先生は、子どもを産む理由はなんだと思いますか?
  答:一つは本能であり、偶然の妊娠があるとおもいます。それは動物としての人間として子孫を残すことは責任だと思うからです。他の一つは、人生を豊かにすることが可能だからです。どんなに貧しくても、人数の多い家族の団らんは、どんなものにも増して幸せ感があります。

10. 先生は子どもができるということに関して将来の計画などを考えていましたか?
  答:まあ、ワイフは考えていたようですが・・・私は、できたものはできると思っていました。

11. 先生が子どもを育てて1番よかったと思うことは何ですか?
・先生は、自身の子どもが生まれてうけた最も大きなメリットは何でしたか?
  答:自分自身が成長したと思ったことです。私は、子どもを育てることで、自分が大人になったし、いろいろな経験をしました。そのおかげで、楽しかっただけでなく、人間的な成長もあったと思っています。

12. 先生は男児、女児どちらが欲しいか考えたりしましたか?
  答:そうですね。一人目が、男の子だったので、二人目は女の子がいいともおもっていました。特に、現代の家族環境では、母親は女の子とは、密接に一生つきあうことができるからです。それに対して、男子は家を出て行くことが多いのです。

13. 先生は、「わが子とキャッチボールをする」という光景に,何か得たいの知れない憧れを感じたりしますか?僕は感じるのですが……。
  答:もちろん、上に述べたように、子どもと暮らすと言うことは人生を豊かにすることが可能だからです。どんなに貧しくても、人数の多い家族の団らんは、どんなものにも増して幸せ感があります。

14. 前回の講義で、先生は学生結婚をしたとおっしゃっていましたが、大変ではなかったですか。なぜ、結婚しようと思ったのですか。
  答:まあ、たいへんといえば大変でいたが、ワイフの親も私の親もかなり協力してくれました。特に、子どもができて最初は、両方の両親の助けがなくてはできなかったかもしれません。なぜ、結婚したかって、それは、今考えるとよくわかりません。まあ、なりゆきかなあ??

15. あけましておめでとうございます。先生は2010年の目標は立てましたか?どんな目標ですか?私の目標は学びに積極的になることと、目指せ-5㎏です。
  答:そうですね。私も同じようなものです。書き始めた原稿を書き終わることが一番です。後は、授業や仕事、私生活も、なんでも楽しもうと思っています。

16. お年玉は何歳までもらえるものだと思いますか。
  答:くれる人がいれば、何歳でもいいとおもいますが、いくら何でも、仕事をして自分で給料をとるようになったら、くれないでしょうね。私は、子どもがもらったお年玉を、一部を除いて取り上げて貯金をしておき、それを家を出て結婚するときに渡しました。確か、50万円以上になっていたとおもいます。

17. 毎日七、八時間寝ないと起きられない体なのですが、来年の教育実習が心配です。睡眠の質を高くするにはどういった方法がお勧めでしょうか。
  答:仮説ですが二つ要因があって、一つは起きるときのタイミングで、他の一つは寝る時間です。タイミングは、レム睡眠とノンレム睡眠のセットの切れ目で起きるとすっきり起きられるといわれています。他の一つは、夜の11時から4時頃までの睡眠が質が高いと考えられています。

18. 完璧志向にこだわった時の利点とは何であると考えていますか?
  答:まあ、場合によります。例えば文章の校正などのように、細かなところを見つける必要のある時にはいいでしょうね。

19. 男は、子どもが産まれてから十月十日たたないと、父親としての実感が湧かない、という文章をどこかで読みしたが、先生はそうでしたか。それとも、子どもが産まれたら、すぐ、父親になった、という実感が湧きましたか。
  答:確かに、生まれてすぐは、何がなんだか実感はわきません。しかし、毎日の生活の中で、こちらの問いかけに反応をするようになると、次第に実感がわいてきたと思います(もう、よく、憶えていません)。


20. 私はアメリカでは子どもは成人する前から独り立ちするように、1人暮らしを始めるということを聞いたことがあります。また他国は自立の意識が日本よりも強いと私は思っていました。これは事実誤認でしょうか。
  答:確かに、そのような傾向はあると思います。しかし、現実には、個人差が大きく、子どもをいつまでも甘やかすアメリカ人もたくさんいますし、子どもの自立心を強めるように育てている日本人もいます。

質問と回答:発達と教育A (水) 100106  完璧志向が子どもをつぶす 討論

2010年01月07日 | Weblog
 あけまして、おめでとうございます。授業もあと3回になりました。
本年もよろしくお願いします。


緊急の質問があるので、その回答から、

1. 質間(緊急) 月に3回くらい私を呼び出す電話があるのですが、先月実家に帰ったときに、彼らからの電話がたまたまかかってきて、私が出てしまい、「私です」と言ったら、犀川の河川敷に呼び出されました。身の危険を感じ、行きませんでした。後目、相当怒っている声で実家に電話が来たと母から教えられました。成人式で、彼らと鉢合わせしてしまうのですが、どうすれば安全にやり過ごせますか。
  答:時々、そのようなケースがありますが、いやならば、はっきり断ること、そして近づかないようにすることが一番です。また、成人式では、必ず二人にならないようにして、友達(できれば男友達)と一緒にいるようにしてください。また、何か問題が生じたら、警察などの家庭以外の人に相談してください。警察には、そのような(ストーカーなど)ケースに対応する係(たいてい婦警さんです)があります。それが、連絡しにくければ、大学の学生相談の先生に話をしてください。


完璧志向が子どもをつぶす 討論から

1. この本を読んで上で、子どもにはどのような教育をしたいですか?
  答:私の子どもは、すでに結婚をしていますのでわかりませんが、娘には読んで欲しいと思って、この本を贈りました。子どもにプレッシャーにならないようにする為には、ほどほどの教育がいいと思います。

2. 授業の最後に、先生は子どもは親を超えていくとお話してくださったことに絡めて質問があります。両親が医者とか学校の先生の子どもは両親の存在がプレッシャーになってしまい、道を外してしまう子どもがいます。その一方で、両親を尊敬し、両親を超えようと努力し、自分の道を進んでいる子どももいます。この二つのタイプの子どもは両親の捉え方が違うと思うのですが、それはなぜだと思いますか?
  答:確かに、二つのタイプがあると思います。一つは、両親が、なんとか子どもを自分と同じ、あるいはそれ以上にと思って、圧力をかけると、子どもは、やらされている・・という感情になり反発を感じたりプレッシャーを感じるのだと思います。他の一つは、両親が、圧力を加えるというのではなく、モデルとして、一生懸命生きているのだということを示すことで、同一視の対象になり、子どもも同じようにしようと考えて行動するタイプもあると思います。

3. 先生は自身の父親から学んだことを今先生が父親としてそれを実行していますか?
  答:私の父は、直接、私に何かを教えようとするよりも、いわゆる、オヤジの背中を見せて教えていたのだと思います。ですので、私が、尊敬している父親のようになりたいと考えてやってきたとおもいます。


4. 先生は子育てで自分自身の何が変わったと思いますか。
  答:私は、子育てをすることで大人になりました。また、子育てで、人生が豊かになった気がします。子ども達に何かを教えるというよりも、育てていことで自分が勉強になったという気があります。その意味で、子ども達に感謝しています。もちろん、みなさんも同じように、このような授業を通して、皆さんのレポートを通して勉強をさせてもらっているます。

5. 先生は学生結婚をしたとおっしゃっていましたが、それによってどんなことが起こりましたか?今、学生結婚をすると学費が半額になるという話を聞いたのですが、本当ですか?
  答:私は、大学院に入る前(大学院浪人の時)に結婚しました。国立大学では、結婚した二人が同じ大学にいると、授業料が半額になると聞いていました、大学法人になった今も同じかどうかわかりません。

6. 川島家の毎年必ずお正月にすることはありますか?
  答:うーん。実家では、いろいろありましたが、今は、お屠蘇を飲んでおせちを食べるくらいです。個人的には、正月はいつもより本を読む量が増えたり勉強したりします。

7. 川島先生はいつも何時くらいに寝ているのでしょうか。
  答:目標は、11時なのですが、なんとなく12時になってしまいます。でも12時は過ぎないようにしていますが・・

8. 先生のワイフは専業主婦だったんですか?
  答:そうですね。結婚するまでは銀行に勤めていました。また、子どもが小学生くらいになってから、パートで塾の受付をしていました。典型的な専業主婦ですね。私の結婚した時代は女性は、結婚したら、やめるのが当然で、会社がやめて欲しいという圧力をかけてきました。ワイフの話では、その銀行で最初の4年生の大学卒の社員だったそうです。

9. 私は温泉が好きなので、どこか車でいける近場の温泉に行ってみたいと思うのですが、県内か隣県くらいの近さでおすすめの温泉はありますか??
  答:温泉も、泊まりで行くのか、誰と行くのか、好きな食べ物は何かなどによって違う気がします。私は、ひなびた一の少ない温泉が好きです。大町の葛温泉は良かったです。

10. 寒いので、鍋以外の身体の温まる料理があったら教えてください。
  答:鍋以外で、私の好きなあったかいものは、サケの粕汁、けんちん汁、もつ煮込みなどですが・・・


11. 活動時間を増やすため平均睡眠時間を減らしたいのですが、何か良い方法はありますか?
  答:睡眠時間を長期間にわたって減らすのは良くないと思います。また、睡眠時間だけでなく、いつ寝ていつ起きるか、規則的な睡眠時間をとっているかが大切だと思います。規則的に適度な睡眠をとっているのであれば、徐々に、睡眠時間を減らすことは可能だと思います。