叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 八十七

2009年06月25日 | 新・仏教教室

 自分は何モノだ ?  
ジッチャン、
「ケイタくんに聞きたいのだが、自分って何なんだろう、と思ったことはない
かねぇ。
 ジッチャンなんか学生のころ、ときどき、自分はいったい何者なんだ。
なんでここにいるのだろう、と思ったものだよ。答えはわからなかったがね。

戦争中だったせいか、大きくなったら戦争に行って弾にあたって死んでしま
うかもしれないのに、
どうしていま勉強しているのだろう。と悩んだこともあったね。ちょつとませ
た子だったようだが。」

ケイタくん、
「ジッチャン、ボクも考えたことがあるよ。
お父さんお母さんがいてボクが生まれてきたのだけれども、お父さんはボ
クが五歳のときに死んじゃつた。
友だちはみんなお父さんがいるのに、ボクだけいないのはなぜだろう。

ボクは何をするために生まれてきたのだろうと、思ったことはありますよ。」

ジッチャン、
「やはりそうか、ケイタくんも自分について考えることがあるんだな。
 ジッチャンの若いときと同じだ。
それで何か納得のいく答えが見つかったかね。」

ケイタくん、
「ジッチャンそれがなにも分からないのですよ。
 そのうちに忘れてしまって・・・
考えているときでも、なぜ生きているのか、どうしてここに生まれたのだろ
うと考えても、ぜんぜん見当がつかないのですよ。」

ジッチャン、
「自分は何者だ。
という問いに明確な答えを出してくださったのが日蓮大聖人だよ。

法華経に諸法実相( ショホウジツソウ )という大事な文があるが、それに
ついて大聖人に質問した人がいてね。その答えが次ぎの文なんだ。

 諸法というのは現象界のすべてで、三千諸法ともいうが、
その三千諸法の真実の姿( 実相 )は仏しか知らないが、大聖人はずばり
答えられているのだ。

実相というのは妙法蓮華経のことである。
上は仏界から下は地獄界の衆生まで、環境も含めて、ことごとく一法も残
さず妙法蓮華経の姿であるというのを、諸法実相というのだ。
 と言われている。  ( 取意 )

つづく   

 


 

  



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