叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 生命の境涯 十五

2006年11月01日 | 生命の境涯
   ユーゴ空爆事件 続き

 動物の子殺しは  四月中旬
ベオグラード空爆が 激化してからだ
トラの親が  子供三匹を噛み殺した
母オオカミは  生まれた子
六匹のうち  五匹を殺した

ミミヅクは  子育てを放棄し
ヒナ五匹を  噛み殺した

動物の流産も あいつぎ シマウマ
コブウシ ライオンなどが
一回から四回  流産した

一頭だけで  オリにいたライオンは
自分の足を噛みつづけ
血だらけになっているのを 発見された

動物園の園長は

「オリの中の動物は どこにも避難できない
 かれらに罪はない 悪いのは人間だ
 空爆は即時に 中止すべきだ」

と訴えた


NATO軍による空爆  ハイスクール生徒の銃乱射事件
動物の子殺し
以上に共通するのは 弱いものに対する
強いものの  暴力行為という点だ

一頭だけオリにいた  ライオンは
もって行き場のない  ウップンをはらすため
自分の足に 噛み付いた

強者にへつらい  弱者をいじめる
畜生の境涯や  
自分は正しくて  相手は間違っている
だから
暴力を使ってでも 服従させようとする

傲慢な修羅界の  生命があることの
実例だ
そしてそれは   動物も変わりないのだ
 以上





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