叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 二十一

2008年08月02日 | 新・仏教教室

山本さん、

「先生、心の病を治す良薬と言われましたが、心の病とはなんですか。
またそれを治す薬について教えてください。」

ジッチャン、

「山本さん、さすがですね、急所を見逃してないですよ。
心の病には色々ありますが、根本的なものが、貪る心、怒る心、愚かな心
の三ッです。

この三ッを仏教では三毒といい、
だれの生命にもある自己保存のための本能的なものと捉えています。
 ある意味では生きていくうえで必要な心の働きでもあるのです。

 でも度を越すと自分の欲望や、目先の衝動で、とんでもない過ちを起こ
すことがあります。
正法、像法時代を過ぎて末法になると三毒が強情な人が多くなって、
その結果世の中がうまく治まらず、争いごとが絶えない時代になるのです。

 仏教は、
人々が正しい生き方や、正しい考え方をし、平和で幸せにくらすために
説かれたものですが、三毒強情な人々はこの教えに従おうとしません。

 そこで釈迦は末法の人々のために、
心の病を治す大良薬である法華経を説いて、人々の生命にある仏界を
現し、病を治すように奨めたのです。

 経文には、

 是好良薬  (ぜこうりょうやく)
 今留在此  (こんるざいし)
 汝可取服  (にょかしゅうふく)
 勿憂不差  (もっつうふさい)

 この良き良薬をここにおいておく、
 あなたがたはこれを取って飲みなさい。
 治らないのではないかと、案じてはいけません。  (通解)

と言い残して亡くなるのです。
山本さんここまでは了解されたでしょうか。」

山本さん、

「先生、だいぶん分かってきました。ですが心の病といいますと、
 もっとあるような気がするのですが。」

つづく   

 



 



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