叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 十一

2008年06月17日 | 新・仏教教室
ジッチャン、

「寸分の狂いもなく運行しているのは、天体ばかりではありません。
植物は動物の出す炭酸ガスを取って、サンソを供給し、動物はサンソの
お礼に炭酸ガスを出して植物にお返しをしています。

もしこれらが有料だったらタイヘンですよ。
太陽から光熱費の請求書がきたり、地球が人間に運賃をよこせ。
 と言ったら、人間はたまったものではありません。

植物が出すサンソも無料だし、水なしでは生きていけない人間に自然は
雨を降らせてうるわせます。
 ぜんぶ無料で、だれかれの差別なく与えられますので、大慈悲の行為
なのです。

 地上だけではありません。

海底三、四千メートルのところに火山坑があり、熱水と硫化水素を噴出し
ています。
 海水が温まるので生きものたちが集まってきますが、
猛毒の硫化水素があるので近寄ることが出来ません。

そこで最近分かったことですが、チューブワームという生きものがいて、
二硫化水素を食ってサンソを出しているのです。
 おかげで火山坑近くの海底には、エビやカニ、魚などが喜んでくらして
います。

まえに、

「宇宙はあまりにも人間に都合よく出来ているので、ひょっとして、宇宙は
人間のためにあるのではないか。」

という宇宙人間主義をとなえる科学者がいることを話ましたが、
一事が万事、宇宙全体が人間が生きるのにとても旨くできているのです。

 万物が平等で、安穏で、幸せであるように。
という大慈悲の心がなければ、地球や天体は一刻たりとも存在することは
出来ないようです。
地球は秒速二十数キロの猛スピードで移動していますが、
 この動きがただの一秒でも止まると、私たちは存在できないかもしれま
せん。

アインシュタインが、

「私はいわゆる神と呼ばれるものの存在は信じないが、
 宇宙をそうあらしめている精神的実在の存在については信じる。
そのことについて思いをはせるたびに、敬虔さにうたれて頭が下がる思い
がするのだ。

人類はこの存在に気づかなければ、核戦争という集団自殺的な愚行を
犯しかねないだろう。
 これを防ぐには東洋に興った大乗仏教( 法華経 )の思想に学ばなけれ
ばならないだろう。」 と言い残している。

つづく    



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