いのちの五つのにごり *
一 劫濁 前回書きました。
二 衆生濁 (シュジョウジョク)
人間そのものの濁り、人間が心身ともに衰えることをいいます。
三 煩悩濁 (ボンノウジョク)
人間を不幸にする元凶である煩悩が盛んになること、五つの煩悩があると
され、
1 むさぼる。(貪る)
モノ、カネ、地位などに対する欲望が限りなく増大すること。
2 いかる。(怒る)
欲望が満たされないことを他のせいにし、他人や社会を憎み恨むこと。
3 おろか。(愚か)
目先の現象にだけ目を奪われ、現象を起こす本質に無知なこと。
4 慢心。
他人を見くだし、自分がエライと思うこと。
5 疑い。
人間の正しい生き方を説く教えなどを疑って、バカにすること。
以上の五悪が盛んな状態を煩悩濁といいます。
四 見濁 (ケンジョク)
思想の濁り、誤った思想が盛んになり、社会に定着し、思想が乱れる
時代です。
五 命濁 (メイジョク)
生命が濁り、生命力が弱くなって善悪の判断力がうすれ、善が少なく悪
が盛んになることをいいます。
*
ジッチャン、
「釈迦は末法になると、既存の宗教や思想が力をうしない、人々は何を
根拠にしてよいのか迷う時が来るだろう。
その時、「南無妙法蓮華経」の大正法が広まって、
不幸の根源である元品の無明(ガンポンのムミョウ・生命に元々ある迷い)
を退治し、すべての苦悩から開放される時が来ると予告しています。
時間的にも現代は末法の時にあたり、今地球と社会が抱えている難問題
は、既存の宗教や思想では解決できず、人類が行き詰っている姿を現して
いると言えるでしょう。
まさに劫濁の時であり、釈迦の予告どおり「南無妙法蓮華経」の大正法が
全世界に広まる時であると思います。
それは戦後わずか半世紀のあいだに世界百九十二ケ国にこの大正法が
広まったこと。
そして題目を唱える人が一千万人以上現れたことは、釈迦の予見が正し
い事を示しています。これを推し進めているのが創価学会ですが、本家本
元の日本人がこの事実を認識していないことを残念に思うものです。
つづく