叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 十三  人の生命活動

2006年07月05日 | 人の生命活動
 前回のあらまし
 今の私たちは二十数億年まえ、原始の海に誕生した微生物が進化したもの
であり、その微生物は地球外から来た公算が高い。
困難に挑戦したピカイア、辛抱強いアノマロカルス、どれひとつなくても私
たちの存在はないかも知れない。生命は時間、空間を超えた想像もできない
スケールの実在なのだ、生命が生命活動をするとき、個個の姿かたちを伴な
ってあらわれ、始まりと終わりがあるように見える、これは生命現象の起滅
で、生命自体は無始無終でつづく、
 人間は想像を超えた力を持つ生命の素晴らしさを、証明するために生ま
れたとも言えるが、実態はどうだろうか?


 生命は 生まれたとき始まり
死んで終わる
海面に浮かんだ 泡みたいなものだと
小さく考えるのは 人間が心につくった
壁みたいなものだ
人間の心は 生きるのに精一杯で
自分のことしか 考えない
ケシ粒のような 小さな心もあれば
 人類の幸せと 世界の平和を願う
大空のような 大きな心るある

 その違いは 生命の境涯の差にある
自分のことしか 考えない
低い境涯から 自分以外の他のもの
ひいては全人類の 幸せを願う
 高い境涯になることが
人間がこの世に 生まれた目的の一つだ
おおきな目的の中に 個の幸せも含むから
それがすべてだ という説もある

 境涯とは、人が生きていく上で置かれる立場、身分など環境も含めた
身の上。自己の生命に対する認識の差異など。


 境涯を高めることは 容易でない
人間は自己に執着する 傾向があるので
生命全体が自分だと 考えるのに
 抵抗を感じるからだ
故に 自分(個)が死ぬと 全てが終わりと
思ってしまう それ故
死を恐れ 忌み嫌うのだ

 だが修練を積み 心を鍛えれば
自分と生命全体との 関係がわかり
生も死も 生命本来の働きであり
恐れることも 忌むこともないことが
わかるのだ

 死は 全ての恐怖心の根源だ
死を恐れなくなると 恐怖心の壁が破れ
人間が 本来持っている脳力を
最大限 発揮できる
 人間には 無限の力があると言うが
それを発揮できないのは
恐れる心が壁になって 破れないからだ


 非暴力主義で イギリスの植民地から
祖国インドを開放した ガンジーのモットーは
 「 恐れるな 」であった。   つづく