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「臨時休校の中で子どもを守る・育てる」~学校心理士の立場から~

2020年03月04日 | 大分県
思いがけない臨時休校。フリーランス?講師のかったかくんにとっては、あの首相のコメントの次の日に子どもたちに別れを告げて、修了式、離任式のないまま新学期となります。

クラスの学年の学校の子どもたちとまた会えるのでしょうか。
劇的な1日でした。
なんとなく、不思議な、とまどい・寂しさを感じる別れでした。
 
臨時休校に対しての、いろんな取り組みが各自治体、学校で行われています。その趣旨に沿いながら子どもたちが生活できていくことが大切です。
インターネットで学習を配信している機関があります。学習の方の整備は早めに構築されてきています。


この臨時休校中、どんなことに気をつけながら生活をしていったらいいのでしょうか。学習のことは、かなり整備されてきていますが、メンタル的な部分を中心に話を綴りました。


学校心理士の立場から書いてみます。ちょっと読んでみて下さい。


1 命を守る行動を
 各学校から「休み中の過ごし方」などのプリントが配布されていると思います。不要不急の外出は避ける等、プリント見ながら、り患しないように気をつけていきたいものです。子どもがり患しても、症状が軽い場合が多いとされています。子どもたちから家族への感染もあります。


子どもたちの命・健康を守る、家族の命・健康を守ることに、力を注がなければなりません。


り患したのかも知れないと思ったら、どのタイミングでどの機関に相談するのか、インターネットを見て情報を収集しながら、イメージづくりをしておくべきです。「感染者が出た」と言う時期から、もういつあなたがわたしがり患してもおかしくない状況になっています。
「り患者がでた。」から「り患したのかも知れない。」「り患した。」という時期を迎えています。
 
り患した場合、症状を軽減する・消滅させることと同時に、心のケアが必要となってきます。パニックになる前に、医療機関と十分相談することが大切です。
 

また今の状況・情報を知るために、テレビのニュースや新聞からの報道も子どもたちと一緒に見ましょう。





2 小さな成功体験、経験をほめる
 お家の方は勤務されていて、子どもたちだけで過ごすという時間が多い家庭もあることでしょう。
思春期の子どもたちから、反抗されることもあると思います。
 

でもお家の方も家族のために、危険を冒して働きに出ています。家族が心配、家族をささえていかなければならないことなど、大人のとまどいも大きいです。その抱えている悩みを子どもに相談しながら、子どもたちと本音で話をしてみるのもどうでしょう。
時には、弱さを見せてもいいですよね。



そして、働きに行っている間、お茶碗を洗ってくれていた、浴槽を洗ってくれていたなどの家庭全体のこと、また今までしたこともないのに、自分が寝た布団をたたんでいた、部屋の片づけをきちんとしていたなどできたことの子どもたち自身に関わることで、すぐに次の要求を出さずにまずは、できたことに対して心からほめてみましょう。
「ありがとう。助かった。」
「お母さんは、うれしいよ。」
ちょっとした勇気づけが子どもたちの成長につながっていきます。
その抱きしめてあげる愛情はほかの何にも変えることができないたからものとなります。

社会は厳しい時ですが、でもそんな時だからこそ、勇気づけること、ほめることが成長の足がかりにしていけるのです。
 
怒号が飛び交う家庭の存在は避けたいものです。
 

機会を見計らって、家族のルールを作り、ケント紙などに書いて貼っておくのもいいでしょう。それぞれの家族の状況から、家族みんなで考え合って、絆を深める休みにして欲しいと思います。それがこの感染症が収束しても家族の中に生き続けていくものがあるに違いありません。


「幸せの量」を増やしましょう。



3 1日のスケジュールを立てましょう~1日の見通しをもちましょう~
 子どもたちの生活が乱れないために、過ぎた月のカレンダーの裏でも1日のスケジュールを立ててみたらどうでしょう。前の夜にでも家族会議を開いて、次の日の過ごし方を発表してみたりしたらどうでしょうか。

今、学校でもこの感染症対策の一つとして、朝に運営委員会、職員会議で今日の対応とその日のスケジュールを立て、打ち合わせをします。勤務が終わる前も1日の事象の共通理解と反省をします。
 


社会もそのようになっています。
「うちの子は・・・。そんなことはできない。」
という家庭もあるでしょう。でもせめて、今日一日のイメージをつくっておくことはメリハリができた行動ができると思います。
昼夜逆転の生活リズムになることは避けなければなりません。一度その習慣ができると元に戻すのにはかなりのエネルギーが必要になってきます。そういった意味においても子どもたちの中で時間を管理する力は、今もそして、これからも必要な力となります。
 

いろいろと書きましたが、いい形で1日を過ごすことができたら、より具体的に褒めましょう。前の日などにできていなかったところで、指導したり叱ったりしたところは特に見ておいて、できていれば、無茶苦茶褒めましょう。ステップ、ステップ☆小さな1歩が大きな1歩になります。





4 遅れた学習は取り戻せる
単元が終わっていないけれど、どうしますかというような問題があります。何日間か休校日を遅らせ、その間に算数・国語を中心に急いで終わらせた学校もあります。しかし多くの学校は3月の1単元分くらいは残っています。
 

それは、学校の方で把握しています。未履修の分は、学校が再開したあと、自治体、学校ごとに、必ず対応していきます。心配することなく、感染症のための取り組みをすべきです。しかし、感染していない場合は、家庭が過ごす時間が多いです。計画的に学習する必要があります。
学校では、プリントやドリル類、また、いろんな課題が出されています。



〇家庭学習時間を決めましょう。ゴールのない学習は子どもたちにとって、見通しを持つことができません。1日、2時間、3時間などと時間を決めてはどうでしょうか。
それを1日のスケジュールの中に組み込ませて下さい。先が長いので、時間を決めて、課題を計画的に同じペースで確実にこなしていった方がいいでしょう。今回は、いつ再開するかわからない状況です。早く課題を終わらせてあとは遊ぶというよりは、まずは、4月8日の始業式まで継続的に学習できるようにして下さい。その後の学習習慣ができると思います。危機を成長に変えていきたいものです。

〇わからない問題などは、お家の方が一緒に考えてあげて下さい。その中で、できたという時には、力いっぱいに褒めてあげて下さい。また集団では、授業はしませんが、先生たちは学校にいますので、学校の近くを通る時があったりしたときは、先生方に聞いてもいいのではないかと思います。学校によって、対応は違うかも知れませんが、「教えられません。」というような先生はいないと思います。学校でのマナー・衛生エチケットはきちんと守って下さい。




5 心のケアをしていきましょう
 「不要不急の外出は控えましょう。」「遊具を触った手はきちんと洗いましょう。」「人ごみは避けましょう。」など、今は、大人だけではなく子どもたちにも大きな制約があります。成長期、動きの多い子どもたちにとって、その制約がストレスとなります。さらに積み重なっていくと、どこかでストレスが溜まっていき爆発します。
 
悩んでいるできごとをきちんと整理したり、ケアをしたりする必要があります。学校に荷物を取りに来られたお家の方に話を聞くと、
「ショッピングセンターなどに連れ行くことなどできないので、時折ドライブに行っていろんな景色を見ています。」
「公園でお父さんと走らせています。」
「日課表通りに過ごさせています。」
いい天気の日には、ちょっと家族で散歩に出かけたり、日を浴びたりすることも大切なケアです。また家族で楽しい会話も心がけたいものです。家にずっといることのストレス、話せば怒号が飛び交うなどいった回転になると、負のスパイラルです。成長を歪ませてしまいます。
 ここは、家庭の危機管理の中での親としての手腕の見せどころです。
 
子どもが何か悩みがありそうだったら、先回りして、行動を起こすのではなく、寄り添って、じっくり話を聞いてあげるというスタンスを持ってください。それだけでも8割は心が軽くなるでしょう。
 不安感が強い場合は、担任の先生に相談してみて下さい。もしくは、学校に相談して、スクールカウンセラーなどにつないでもらうといいと思います。今回休みにおける子どものことに関わることで、お家の方が悩まれている場合も同様です。


 




突然の臨時休校。先行きは不透明です。ゴールも見えません。心も押しつぶされそうになる時もあるでしょう。不安感を持つ子どもたちにとって、「大人力」「親力」が特効薬となります。
 

大人だって、どうしたらよいかわからないときもあります。大人もだれでもが強さと弱さの両面を持っています。周りの方々にも相談しながら、力まないでこの直面した問題に向かい合いましょう。
 

かけがえのない子どもたちの命を健康をそして心を守っていきましょう。
(文責 久恒)
*文章を引用する場合は連絡くださいね。

                  学校心理士  
                 (大分県学校心理士会副会長)
                  フリーランス?小学校講師(中津市立豊田小学校)
                           久恒 和孝

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